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翠「ほら~、チビ~さっさと行くですよ~」
ジ「わかった、今行く。それと僕はチビじゃない」
翠「早く行かないと遅刻するですよ」
ジ「わかってるよ。それにそんな遅刻するような時間でもないだろ」
翠「そんなこと言って遅れても知らねぇですよ」
ジ「あれ?そういえば蒼星石は?」
翠「今日は朝練があるからと早々と学校に行ったです」
ジ「ふーん、またか」

蒼星石は園芸部と剣道部を掛け持ちしている。朝練は剣道部の方だろう。

翠「だから今日は二人っきりですぅ。べべべ別にジュンと一緒だからって喜んでるわけじゃないですよ」
ジ「そうだな。この頃は大会前とかでよくあることだしな」
翠「お前は喜べですぅ」
ジ「おおっと、無駄話してると遅れるな。さっさと行くぞ」
翠「無視したうえに無駄って何ですか!?わざわざ翠星石が話し掛けてやってるというのに」
ジ「はいはい、ありがとうございます。ほらおいてくぞ」
翠「あっ、待つです。おいてくなです」

結局はいつもと同じ時間に着いたわけだが。
僕は有栖高校に通学するいたって普通の高校生だ。隣にいる翠星石は中学の時に田舎から越してきた親しい友人だ。口が悪いが根はいい奴だと思う。蒼星石とは双子で翠星石の妹らしい。妹とはいっても人間的には少なくとも姉よりも上だと思っている。


翠「ちょっと?きいてるですか?」
ジ「ん?ああ、すまん。考え事をしてた」
翠「キィーーー、二人きりだというのにムードの欠片もない奴ですね!」
ジ「学校の廊下でどんなムードを作れと?ほら教室に着いたぞ」
翠「おっはよーですぅ!……ってあれ?」
ジ「あれ?珍しいな。いつもならあのメンバーがいるんだが、今日は1人もいないな」


いつものメンバーとは、
わざわざ3年であるにもかかわらず当然の様にくる水銀燈、金糸雀、真紅と同学年でクラス違いの蒼星石、柏葉と1年の雛苺、薔薇水晶、雪華綺晶のことだ。
ちなみに、柏葉以外の彼女等は学校内では有名らしく総称【薔薇乙女】と呼ばれることもあるらしい。由来は知らない。


翠「変ですねぇ。隣でも見てくるです」
ジ「そうだな、先に行った蒼星石もいないのは変だよな」


そう言って10分経っても戻ってこなかった。

ジ「……遅いな、何やってんだろ?SHR遅れるぞ?」

そう独り言を言いながら教室を出る。すると隣の教室の前で突ったっている翠星石がいた。


ジ「おいSHR遅れるぞ。何やってんだ?」
翠「あっ、ジュンですか。そんなこといいからこっちきて教室を覗くです」
ジ「覗かなくたって直接会え………ば………???」

蒼星石は何やら楽しそうに話をしている。相手は……?僕!?


翠「あれってジュンですか?見た感じ同一人物なんですが」
ジ「……とっ、とりあえず教室に戻ろうか」
翠「声が裏返ってますよ。剣道凶悪暴力女のクラスも見てくるです」
ジ「却下。SHRが始まる。遅刻になるぞ」
翠「今更冷静振ったっておせーです。まあ、ジュンがそこまで言うなら後で見に行ってやるです」
ジ「そう言うお前こそ慌ててるじゃないか」
翠「そりゃあ、翠星石のジュンが沢山いたら慌てもしますよ」

何か問題発言したような気がするがここはスルーだ。僕も皆勤賞がかかっている。翠星石を引きずって教室に連れていく。


梅「みんな、おはよう!梅岡だよ」

梅岡が何か言っているようだ。出席の返事だけして無視だな。

梅「全員出席だね。じゃあみんな今日も一日頑張ろう!」


さて、一限目の準備を……あー寝るか。

梅「みんな、おはよう!梅岡だよ。最初は僕の授業だよ。みんな張り切ってやろうね!」


大半の生徒がやる気ないな。かくいう僕もその内の一人だけど。

ジ「なあ翠星石、蒼星石と一緒にいた奴の件だけどさ、昼飯いつもみんな一緒に食べるだろ。その時に確認するのが良くないか?」

翠星石とは席が隣なので授業中でもよく話をしている。今は梅岡だからいいだろう。


翠「でも、すごく気になるですぅ」
ジ「確かにね。でも確実だろ?」
翠「それはそうですが」
ジ「素直に待って昼飯の時に蒼星石本人に確かめる。それで決定」
翠「なんか仕切り屋ですね。ま、いいです。それにのってやるです。確か今日は屋上でしたね」
ジ「言うなよ。隠してる意味がないだろ」

昼食をとるところは定期的にかえる。何やら変なギャラリーや党員が寄ってくるからだ。


翠「たまには二人きりで食べたいですねぇ」
ジ「うーん、ま、そうだな。少し静かなほうがいいときもあるしね」
翠「その時は誘えですよ。この翠星石が直々にチビの相手してやるです」
ジ「はいはい。その時は、よろしくお願いいたします」
翠「ありがたみが足りないですが、まあいいです。もう眠いから寝るです。」
ジ「ん、ああ」

堂々と眠る翠星石。まあ既にクラスの4分の3は寝ている。梅岡は気付いていて無視しているのか?注意して起こさないだけいいけどさ。……僕も寝よう。


………さてあまり身が入らなかったが残り5分で昼休みだな。さっさと屋上に行くかな。

教「じゃあ、少し早いがここまでにしようか。続きはまた明後日だな」

ジ「よし、ラッキーだ。翠星石行くぞ」
翠「ふにゃ?」
ジ「ほら、寝呆けてないで。弁当持って例の場所に行くぞ。真実を確かめるんだろ?」
翠「そうでしたね。さあ、さっさと行くですよ」
ジ「待ってるのは僕の方なんだけど」
翠「無駄口叩いてないで足を動かすです!」
ジ「いたた…引っ張るなって」


ジ「…で、やっぱり最初だったわけだが」
翠「まだ二人きりですねぇ。ご飯食べちゃいましょうよ」
ジ「却下。確かめるのもあるんだぞ」
翠「ジュン……わたしの事どう思ってるんですか?」
ジ「何だよ、いきなり」
翠「この頃は嫌味を言っても無視して、前みたいに乗ってくるのも少なくなったですぅ」
ジ「それはまあ、うん、慣れとか」
翠「はっきり言って翠星石のこと嫌いですか?」
ジ「嫌いじゃ……ないよ」
翠「本当ですか?でもあまり信じられませんねぇ」
ジ「どうしろと?」

ガチャリ

蒼「やあ、珍しく早いね二人とも」
翠(チッ…来るのがはえーですぅ)
蒼「あれ?ジュン君、さっきまでボクと一緒にいなかったっけ?(なんか翠星石の視線が痛いな。ボク何かしたかな)」
J蒼「いるよ、ここに」
蒼「あれ?ジュン君が二人!?君たちも双子だったの?」
J翠「いや、その件についてなんだが…」


銀「あらジュン、先に行ってたのぉ~?それならそうと言………え??」

なんかいやな予感がするんですけど。当たってほしくないけど当たりそうだ。

銀「これは……どぉいうことぉ?」
J銀「僕に聞かれてもねぇ……回答に困るな」

的中か……そうなると他にも……水銀燈に連れられるようにして他の人達も来たな。やっぱりみんな僕(?)を連れてるな。

J翠「さて、みんなが集まったところで問題があるのだが」
J紅「僕がたくさんいることについてだろ?」
J翠「そうだよ。たくさんいるのは問題アリだろ?だいたい授業中どこで過ごしたんだよ?」
J雪「ご丁寧に席が用意されてたからそこで過ごしたぞ。出席簿にも名前があったし」
J翠「一体誰が……それはいいとして、このままじゃみんなも困るだろ?」


銀「私このままでもいいわぁ~。いつでもジュンといられるもの」
紅「ジュンも私と同じように飛び級したのだと思ったのだわ。下撲が多少増えても問題ないわ」
蒼「ボクもこのままでいいかな~」
J翠「まさか蒼星石まで賛同するとは思わなかったな。想定範囲外だ」
J蒼「それだけじゃないんだろ。他には?」
J翠「最大の問題だが、僕を含めた桜田ジュンが今ここに8人いるわけだが、非常に心配なのがある」
J紅「勿体ぶってないでさっさと言えよ」
J翠「……もしドッペルゲンガーだったら」
J銀「何だよそれ」
J翠「金糸雀、説明を頼む」
金「わかったかしら。ドッペルゲンガーとは本人と同じ姿形をしてて、見ると死ぬと言われているかしら」
蒼「よく聞く話だよね」
金「意外とローカルルールがたくさんあって、寿命に関しては見た直後に死亡や寿命が半分になるとか様々かしら」
蒼「ローカルルールって誰が決めてんだろ」
金「でも普通は本人とドッペルゲンガーと2体しかでないのかしら。だからジュンは変かしら」
蒼「ボクの発言は無視かい?」
J蒼「ちゃんと聞いてるよ」
蒼「ありがとう、ジュンくん」
J翠「つまり、僕らの寿命はどうなるのかってことだ。早死するのは嫌だからな」
翠「そういうのは気持ちの持ちようですよ。欝な気になるから早くくたばることになるですぅ。だから考えないほうがいいです」
J翠「たま~~にいいこと言うな」


翠「たまにとは失礼ですね。だいたい、こんな8人もどこで暮らすんですか?チビだからといってこいつだけの家では暮らせないと思うのですが」
J翠「何か企んでないか?」
銀「その考え乗ったわぁ~」
J全「は?」
翠「まだ何も言ってねーです」
銀「うちは大丈夫よぉ~。ジュンもいいわよねぇ?」
J全「全く話が読めないな」
翠「はぁ……とんだ鈍ちんばっかですねぇ。つまり誰かの家に泊まればいいんですよ。これで問題解決ですぅ」
J翠「ちょっと待て。確かにそれでもいいが、僕はどうする。翠星石の家に僕が二人というのも変だろ」
翠「チビは脳みそまでチビですか?自分の家があるですよ」
J翠「まあ、とりあえずはそれでいいかな。これでお開きにしようか。もうすぐ5限目も始まるしな」


紅「あそこでいちゃいちゃしてる苺コンビとアイコンタクトで会話している薔薇コンビとまだ昼食を食べてる雪華綺晶はわかったのかしら」
銀「いいんじゃない?特に文句も言わなかったし、なんとかなるわよぉ~」

翠「……ジュン」
J翠「何だ?どうかしたか?」
翠「翠星石はジュンの家に泊まりたいです」
J翠「はあ?何言ってr
翠「駄目ですか?」
J翠「う……わ、わかった。(涙目上目遣いは卑怯だ)」
翠「わーいですぅ。ありがとですぅ」
J翠「どわー、飛び付くなくっつくな抱きつくなー!(人がいなくて良かったかな)」
柏「じー」
J翠「うわ!柏葉!お前いつからそこに!」
柏「さっきは私のことが一番だって言ってたじゃない。……嘘つき」
J翠「ええと……はは、まさかとは思うが」
翠「そのまさかだと思うですぅ」
J翠「9人か……もう、一人増えようがどうでも良くなってきたな」
J柏「こんなところにいたのか巴……ってあれ?」
J翠「もう説明するのも面倒だ。金糸雀から聞いてくれ」
金「カナは説明役じゃないかしらーー!!」

どこからともなく誰かの声が聞こえたような気がするが気のせいだろう。
それよりこんなことになった原因を突き止めなくては。寿命は……まあ大丈夫そうだ。ドッペル君じゃないとすれば……?わからないな。手掛かり皆無だな。


ピンポンパンポ~ン

「みんな!こんにちは!梅岡だよ!今日は教師全員食中毒につき昼の授業はなしになったんだよ。みんなも気を付けようね」

ラッキーだ。非常にラッキーだが気になるな。気にしすぎか……?

梅「やっほー!梅岡だよ!今日はこれでおしまい。また明日ね」
J翠(なぜこいつだけ生き生きしてるんだよ!暑苦しい。寧ろ死んでくれればいいのに。SHRやってるのこのクラスだけだぞ)
梅「ちなみに僕以外の先生達は病院にいるみたいだよ。機会があればお見舞いしとこうね」
J翠(病院?見舞い?ってことは入院してるんじゃないのか?なに食ったんだろ)
梅「誰かが毒を盛ったとか変な噂が立ってるけどみんな同じご飯だったのに僕だけ無事ってのもおかしいよね」
J翠(お前が変なだけだろうが)
梅「桜田、最後まで聞いてくれて先生とってもうれしいよ。じゃあまた明日!」
J翠「なっ!!」
J翠(まわりに誰もいない。くそっ、余計なツッコミのせいか。…で、こいつはいつまで寝てるんだ?どうせ徹夜でもしたんだろうな)


J翠「起きろ~翠星石~帰るぞ~置いてくぞ~(棒読み)」
ユサユサ…
翠「うっせーですねぇ、起きてるですよぅ蒼星石」
J翠「………僕もう帰っていい?」
翠「駄目ですぅ!」
ガシィッ!
J翠「だあぁぁ!いきなり抱きつくなぁっ!」
翠「……ふぁれ?」
J翠「起 き て た な ?お前」
翠「なっ、なななな何言ってるですか!付け上がるなですぅ」
J翠「目が腫れてないぞ」
翠「す、翠星石はそういう体質なんですよっ。知らなかったのですか!」
J翠「それは知らなかったな。よし、明日の朝観察しようか」
翠「ちょっ、それは困るですぅ」
J翠「何でだよ」
翠「ジュンのバカチビ!とんだ変態野郎ですぅ」
J翠「ところで、いつまで抱きついてるんだ?」
翠「え?ええと、もう少し……誰もいないですし」
J翠(めずらしく素直だ。逆に怖いぞ)
J翠「ああ、わかっ…」
柏「(゚д゚)」
J翠「!!!!!」
翠「どうかしたんですかぁ?ジュン?」
J翠「なんでもないよ。うん。少し考え事を…ね」
柏「じーー」
J翠「さ、さあ帰ろうか。続きは後ででもいいだろ」
翠「続きって……え?」
J翠(しまった!墓穴を掘った。なんとかフォローを)


J翠「今日泊まりにくるんだろ」

我ながらナイスフォローだね。嬉しすぎて涙がでるよ。うん。

翠「そうですねぇ……えへへ(私の時代がやってきたって感じですねぇ)」
J翠(可愛い笑顔だが、なんか怖い。天使のような悪魔の笑顔ってやつなのか?裏がありそうだ)
柏「………」
J翠(!!まだ見てたか!巴……恐ろしい子!前言撤回。あっちの方が悪魔に近い)
翠「さあ、早く帰るですよ!もたもたするなですぅ!」
J翠「いつもより素早い準備だな。よし、帰るとするか(あいつは何をしにきたんだ?)」

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