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短編「図書館」シリーズ一話「双子」

突然だが、私、真紅は図書委員だ。
元々本が好きで、中一のときに初めて図書委員になり&
気が付けば図書室、そして図書委員の常連となり早3年。
その間に図書室仲間ともいうべく、同じく本の好きな友達連も出来て、
図書館をよく利用する人の顔もかなり覚えた。
これは、そんな私の図書室でのある日の話。

蒼「あ、真紅。これ貸し出しお願い」
翠「私はこれです~」

昼休み、カウンターに本を差し出したのは私と同じ中等部3年の、翠星石、蒼星石の双子の姉妹。
この二人は園芸部と言うこともあるのか、植物や園芸関連の書籍を良く借りる。
そして、翠星石のほうはそれと混じってたまに甘い恋愛小説を、妹に隠れて借りていく。
蒼星石のほうは、それ以外の本はほとんど借りないのだが&前に一度だけ、
普段のボーイッシュな彼女にはあまり似つかわしくないような&
吉屋信子の「花物語」を借りていったことがあった。
意外に思った私は、どうしてこんな古典作品を&と問うてみたものの、
ただ困ったような苦笑を返されただけ。
たまにはそんな気分もある、という事なのかもしれない。

いつも通りに貸し出しカードを受け取る。二人はそのまま図書室の出入り口の扉へと向かっていった。

次回「雛苺・金糸雀」

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