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「ジュン、どうかしらっ?」
「金糸雀…!?」

何かが違う。徹底的な違和感がある。
──デコ!?デコがない!?

「髪、下ろしたのか」
「当たりかしら☆
  なんてったって今日はお泊りなのかしら!」
「僕のウチに泊まるのに何で髪を下ろす必要があるんだ?」
「真紅がこの前『ジュンは長い髪が好き』だと言ってたかしらっ!」

成程… 策士だ。こいつは。

「そうすれば今夜、既成事実を… って、何をしてるのかしらっ!?」
「あ、ごめん」

無意識に金糸雀の髪を指で梳いていた。
そして髪から滑らすように金糸雀の柔らかなほっぺに辿りつく。

「ジュン… 私、何か変な気分になってきたかしら…」
「金糸雀、僕のこと…好きか?」
「ぇ…?だ、大好きかしら!」
「どれくらいだ?」

うーん。と考えている金糸雀の表情を見つめる。


「た、卵焼きよりも好きかしら!」
「ぷっ」

自称頭脳派・金糸雀の導き出したおかしな答えに思わず吹き出してしまった。
…そんな僕を涙目で見る金糸雀が───

「え!?ジュン!?な…!?」

たまらなく愛おしくなってしまった。

「そんなに強く抱き締められたら…く、苦しいかしら…」
「僕も大好きだよ。金糸雀」
「え!?それって… あ!そ、そーだと思ってたかしらっ!」
「そんなことまでわかってたのか…金糸雀は策士だな…」
「そーなのかしらっ!計画通りかしらぁ!」

声が震えていますよ、策士さん。

「ジュ、ジュンの部屋に…連れてって欲しいかしら…」
「あぁ」

金糸雀をお姫様だっこしながら僕は、彼女に見えないようにほくそ笑んだ。



いい声で鳴いて下さいね?策士さん。

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