それは雪の夜→手を伸ばしても届かない銀色のベル
鳴り響くは神の悲鳴か――
嗚呼 聖夜とは名ばかりの愚かな再生劇
輪廻の時間→回る→回る→そこにあるのは←廻る←廻る←左回りの螺旋
それは誰の願望か
それは母なる闇の底
横たわるその体躯が
朽ちるとき
それは新たな世界の始まり
そして
―物語の終わり―
嗚呼―また新たなる愚かなものが―
叶わぬ願いを → 人智を超えた禁忌を ← その手に求める
ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~オーベルテューレ~
―新たな針が傾き 過去という時間は儚く散る―
そこにあるのは0という名残だった
そこにあるのは1という記憶だった
そこにあるのは01という絆だった
そこにあるのは11という刻だった
それが正しいのか
それが間違いなのか
誰もわからない
それが本当なのか
それが偽善なのか
誰もわからない
ただ 自分が正しいと思うために。
それがたとえ望まれない終焉だとしても。
それがたとえ自分の望まない終焉だとしても。
時計の針は戻らない。
ゆえに。
―全てを忘れないように⇔全てを忘れるように。
―今ひとたび眠りなさい。
―次にあるのは
―新たな世界か―――――――
「そこに楽園はあるのかしら」―ローゼンメイデンが普通の女の子だったら
オーベルテューレ 完―