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「あー、テス、テス」
「えーと、これからちょっとスレ借りるです」
「保守劇場クリスマススペシャルよ。司会進行は逆境→復活→逆転の王道ヒーローにして正ヒロインの真紅と」
「ツンデレ小動物の翠星石がお送りするですぅ。クリスマスカラーの紅と翠で選ばれただけですよ」
「そのあたりはどうでもいいわ。注目すべきなのは私の出番があるということよ」
「ムカツク奴ですねぇ……司会をするくせに出演までするってのはどういうことですか」
「人気の差よ。じゃ、スタンバってるから進行よろしくね」
「ムキー! まあいいです。司会にすら出てこれない奴らもいますから……。えーと、最初は『巴さん』ですね」
「メンツは巴、雛苺、ジュン、真紅です」
「じゃ、どうぞですぅ」




普段からいちゃつくこの二人がクリスマスにいちゃつかないわけが無い。しかし今だけは故あって我慢してもらっている。あ、あまり動かないで。
「うよー、くすぐったいのー」
 我慢よ、雛苺。彼女のけしからん胸にクリームを塗りながら言い聞かせるのは結構大変な作業ね。エロメガネがちょっとハッスル気味だし。ああ、ちゃんと水着は着てるわよ。裸じゃないからいちはちきんじゃないしbieroでもないわ。
 義姉が一人暮らしをはじめた去年から、私たちはクリスマスをこうして仲良く過ごしている。
ヤク中カラスはゲロ女、卵ジャンキーのデコは腐りかけのクリスマスケーキという相手がいるし、地味双子はおじいさんたちと、馬鹿水晶と食欲魔人は両家の家族と変態兎が集まってパーティーをするらしい。
 え、あの貧乳? 彼女は町をパトロール。なんでも聖なる夜を穢す愚物共をホーリエ(強化ラバー製メリケンサック)と共に紅に染める……予定だったらしい。
「……塗りにくいわね。無駄な凹凸がありすぎるのだわ」
 さすがに可哀想というか惨めなのでこちらに誘ったというわけ。それにしてもこの哀乳はたわわな実りを目の当たりにしてヘコむ姿が良く似合う。
「あなたと大差ないのだわこの黒ずんだまな板娘」
 なにか言ったかしら抉れ乳。
「やはり決着を着けたほうが良さそうね……かしわもちを出しなさい腹黒貧乳」
 いいのかしら? かしわもちがあるときは負けたこと無いけど。
「今回はこちらにもホーリエがあるわ。でも……」
 ……そうね、決着は後回しね。
「や、ジュンー、つまみ食いはダメなのよー♪」
「んー、おいしいよ、雛苺」
「きゃ、くすぐったいのー♪ もージュンったらー♪」
 そして万年発情眼鏡に制裁。ツリーの緑に雛苺に塗られたクリームの白、そして鮮血の赤が揃ってクリスマスカラーの完成。雛苺が介抱に忙しくてクリームを塗れない為、私と真紅はくつろぎタイム。ああ、三人も良いけどやっぱり四人揃うとまた違った楽しさがあるわね。
「同感ね」
 ねえ真紅、今日は家に帰っても一人なんでしょ? だったら、桜田家に泊まっていかない?
「いいの?」
 構わないわよ。久しぶりに四人で寝ましょう。
「そうね……小さい頃以来なのだわ」
 どうせだからお風呂も一緒に入りましょう。そういう付き合いも悪くはないわ。
 穏やかなひと時、手当てが済んだ桜田君と雛苺も交え、懐かしさに包まれながらパーティーは進行していった。

 ところで真紅、私たちと一緒に寝るというのがどういうことかわかってるのかしら……?





「……どういうことだったんですか?」
「ニヤニヤしながら聞かないで頂戴、はしたないわよ。……特に何も無かったわ。四人でおしゃべりしていて、気が付いたらみんな寝てただけよ」
「詳しくは聞かんでおくです。それにしても私たちは散々な言われようですね」
「あなたたちなんか一緒くたにされてるものね……」
「ところで真紅、腐りかけのクリスマスケーキってどういう意味ですか?」
「えーと、ほんの少し前は女性の結婚適齢期は24~25が限界と言われていたの。で、日付とぴったり合っていることからそう呼ばれていたのよ」
「腐りかけって言うくらいだから大分過ぎてますよね?」
「ええ、そうね。ということは、みっちゃんの年齢って……」
「「……」」
「さ、気を取り直して進めましょう」
「ですぅ」
「二本目は『水銀燈で遊び隊』より、ジュン、めぐ、水銀燈、看護師さんよ」
「ジュン出ずっぱりですね。なお『水銀燈で遊び隊』の世界は『巴さん』シリーズとはつながってませんよ」
「混同しないようにしなさい。では、どうぞ」





「ところで、去年はどうだったんですか?」
「……一日費やして、狩った不埒者は百の大台に乗ったのだわ」




 めりーくりすます。性なる夜も病院で過ごすのはデフォです。
「字が違うわぁ」
 違わないでしょ。節操のない連中がすることなんて一緒よ。テロでも起きないかしら。本当、死ねば良いのに。
「物騒なこと言うなよ……りんご剥けたぞ。ほら、あーん」
 あーん……うん、おいし。
「テロが起きるなら目の前にいるバカップルをどうにかしてほしいわぁ……」
 あら、ジュン君を誑かしてないで自分の相手を見つければいいのよ。あなたが誘えばホイホイついて来るでしょうに。何のためにおめかししてるんだか。
「こ、これはぁ……」
 ふふふ、そうね、男を捕まえるという意思のあらわれかしら。そうと決まれば……レッドスネーク、カモーン!
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!」
「きゃぁ!」
「うわ、ビックリした」
 ふふふ……ベッドの下から看護師さんが現れればビックリするだろうと思ってあらかじめ隠れてもらってたのよ。
「なんでそういうイタズラには無駄に力が入ってるのよぉ……」
 決まってるじゃない、ジュン君と二人で過ごすためよ。さぁ、持って行っちゃって下さい。
「ええ、じゃあ水銀燈ちゃん借りていくわね」
「え? え? なに? なんなのぉ?」
 合コンの面子が一人足りなくなったんですって。それで協力することを条件に水銀燈レンタルしちゃった。
「本人の許可ぐらい取りなさいよぉ!」
「大丈夫、飲みすぎてもアル中お迎え隊がいるから! アフターケアバッチリだから!」
「いってらっしゃーい」
 いってらー。
「こ、この薄情者ぉぉぉぉ!!!!」

 水銀燈で遊ぶより、恋人と過ごしてみたくなった聖夜。三人で過ごすのは退院してからにしましょう。ねえ、マフラー編んでみたんだけど、どうかな……?
「うれしいよ……。うん、暖かい」
 幸せそうな笑顔を見せてくれる。うん、こんな良い笑顔が見られるなんて私も幸せだ。
 こうやってあたたかく過ごせるなら、イベントに乗っかるのも悪くないわね。





「ちなみに合コンは、男どもがみんな水銀燈に群がっちまってグダグダだったそうです」
「ま、年増集団に若い子が混じってれば当然よね。私たちに混じれば年寄りに見えてもあの人たちの中なら可愛く見えるでしょ」
「辛らつですねぇ……まあ気持ちはわかりますけど」
「話題にすら出ないと言うのはなんか悲しいわね」
「これはそいういうシリーズでしたし、言ってもしゃーねーです」
「それもそうね。そういえば、このアル中お迎え隊ってなんなのかあなた知ってる?」
「へ? ああ、たしか新人の看護師や学生からなる、運びこまれたアル中の処置をする連中ですね」
「新人に学生? 大丈夫なの?」
「酔っ払いは感覚が鈍ってるから、注射とかの練習にぴったりだそうです。脱がせにくい服は容赦なく切ったり、注射の失敗で血まみれになったりと、運び込まれたら一生物の生き恥を晒すことになるです」
「……忘年会シーズンでお酒を飲むことも増えたりするわね。みんな気をつけるのよ?」
「ですぅ」
「じゃあ次は……あれ、終わり?」
「ですね。本当は『由奈ちゃんがんばるっ』から梅岡と桑田が出るはずだったんですけど……」
「『コピー本がピンチだから辞退します』……なにこれ?」
「ようするに時間がないってことじゃないですか?」
「そう……なら嘘予告で終わりね。あの子、テレビでも主役だったくせにこんなところまで……」
「大丈夫ですよ。嘘予告は実現しないから嘘予告ですぅ」
「それもそうね。それではお別れの時間よ。みんな、このスレをよろし……くんくん! なのだわ」
「アバヨ、ですぅ」

fin





大変だ、水銀燈が分裂した!

「私は鍵……楽園の門を開かなければ……ああ、ドヴァ帝国が攻めてくるわぁ!」
「ローゼンの電波キャラの元祖は……私なのに……ズルい」
 電波燈――。

「ちんくー、ごほんよんでー!」
「ちんくじゃなくて真紅だと何度言えば……ああもう、わかったわよ。読んであげるから泣かないで、ね」
 幼銀燈――。

「乳酸菌、ちょうだぁい」
「真昼間から何を……やめてズボン脱がさないで皮のよろいとらないで」
 エロ銀燈――。

「…………………………………………………死にたい…………………………………………………」
「(空気が重いですわ……誰か助けて……!)」
 鬱銀燈――。

「働いたら負けかな、と思ってるわぁ……」
「働かなくていいから学校来いですよ学生」
 昼行燈――。

 その他、シークレットを含めて計七名! はたして全員に登場の機会はあるのか、無事に合体して元の水銀燈に戻れるのか。
 色んな銀ちゃんが薔薇乙女達と繰り広げる愉快な日常を描いた、心温まるハートフルコメディ「虹銀燈の憂鬱」

 2007年夏、公開予定

 嘘を嘘と(ry

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