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※前回までのあらすじ
キング同士の戦いは終わった、JUMの剣は真紅の剣だけでなく彼女の中の邪悪な心をも斬った。
真紅の口から語られる黒幕の真相、だがそれを言い終わる前に真紅は黒幕が放った凶弾に倒れた。
物語は一端の終結を向かえるもまだ完全に終わりを遂げていなかった・・・。


最終章北海道編最終節~黒幕~

?「久しぶりだね、ミスター桜田・・・ん?どうしたんだい?まさか、僕の事を忘れてしまったのかい?」
J「梅岡・・・貴様あああああ!!」
梅「あぁ、よかったよ・・・てっきり僕の名前を忘れてしまったのかと思ったよ」
J「梅岡、貴様・・・何故真紅を撃った!!」
梅「あぁ・・・ミス真紅の事かい?フン・・・バカな女だ、嫉妬に狂った女を操るのは容易き事・・・あぁ、君の勇姿が見られただけでも結構な儲けだがね」
J「貴様ッ!!・・・殺してやる!!」

怒りに駆られたJUMがマテバを抜き梅岡へと突き付ける、だがその瞬間突風が巻き起こり視界と聴覚が遮られる。

梅「おやおや、当局の迎えがもう来たか・・・どうやら君を殺す事までは出来なかったみたいだ・・・まぁいいさ・・・どの道全てが終わったらこの塔ごと君たちを消すつもりだったんだから」
J「何だと!!」
梅「あぁ、僕に刃向かわない方が得策だよ?君も合衆国を敵にしたくは無いだろう?それじゃまた会う事があったらね」

そう言うと梅岡はヘリに乗りその場を去った、後に残されたJUMは自分の不甲斐なさに涙し怒り狂った。


水「JUM!!無事だったのねぇ!!」
J「水銀燈!?それにみんな!!ッ!!今すぐここを離れるぞ!!」
翠「へ?何を言ってるですか?・・・真紅!?JUM!!真紅はどうしたんですか!!」
J「話は後だ!!今すぐここを離れないとDEAD ENDだ!!」
金「解ったかしら~!!」
雪「ばらしーちゃん・・・」
薔「・・・うん」
雪・薔「A saint's stairs(聖者の階段)!!」

雪華綺晶と薔薇水晶が両手を合わせてそう叫ぶと屋上の端に地上へと繋がる階段が出来上がった。

JUMは今にも事切れそうな真紅を背中に背負うとロープでしっかりと固定し階段を駆け下りた、その時背後から幾つもの爆発音が鳴り響き塔全体が崩れだした。

JUM達はどうにか塔の倒壊に巻き込まれる事無く窮地を脱した、JUMが真紅を木を枕に横たわらせると真紅の体から血が流れ出て真っ白な雪に染みこみ始めた。

J「真紅!!」
真「J・・・UM・・・みんな・・・は?」
J「あぁ!!無事だ!!だからしっかりしろ!!」

そう言う真紅の目には既にJUMは映ってない、朦朧とする意識の中必至にJUMの腕を掴んだ。

真「JUM・・・最後の命令・・・なのだわ・・・JUM・・・最後に私に・・・キスして・・・」

そう縋り付く真紅の目には涙が、後悔の涙なのかそれとも悲しみの涙なのか・・・。

J「あぁ・・・いいとも・・・」

JUMは愛しさを込めて真紅にゆっくりと口付けする、だが唇は既に冷たく死を予感させる味がした。


そして・・・真紅は最後にニコリと微笑むとそのまま事切れた、JUMは既に冷たくなった真紅の細く小さな体を抱き締めると森に響き渡る程の声で吠えた。

水「JUM・・・」
J「ごめんね、水銀燈・・・しばらく一人にして欲しいんだ・・・」
水「分かったわぁ~・・・」

どれだけ時が経ったのだろう、JUMは真紅の亡骸の側を離れなかった、そして夜が更けた。

J「真紅・・・ごめんね、君を助けられなかったよ・・・何が仲間の為だ、本当に笑える・・・結局僕は仲間を救えなかった・・・」

JUMは誰に言うべくも無く一人呟いた、森の中には一切の音を感じなかった、その時ふと何かがこちらを見ているのに気が付いた。

?「忘れたのか桜田JUM・・・お前の能力は死者をも蘇らせる神から与えられた能力・・・」
J「誰だッ!!」
?「案ずるな敵では無い・・・ただ、お前の事をよく知る者だと言っておこう」
J「僕の事を知る者?」
?「そんな事より彼女はまだ助かる・・・まだ魂は抜けていない、だがそれも時間の問題だ・・・」
J「何だって!?」
?「問おう、桜田JUM・・・お前は彼女を救いたいのか?」
J「当然だ!!」
?「ならば自分が思った通りにやってみろ・・・それこそ己が最善の道だ・・・」
J「最善の道・・・?」
?「それと・・・如何なる結末になろうとも自分の信念を貫け、それだけだ・・・もう会う事は無いだろう、さらばだ・・・」
J「おい、待てよ!!あんたの名前は!!」
?「いずれ分かる・・・」

次の瞬間その男は消えていた、コートみたいなのを着た青年・・・どこかで見た事もある気がしないでも無いが、今は真紅を救うのが先だと邪念を振り切った。


JUMは両手を真紅の銃創の上に置くと全神経を集中させた、耳鳴りがする・・・まるで頭の中が焼き切れてしまいそうな程頭が熱い。

何かが見えた、真紅の中に弱々しく光を放つ何かが・・・この感覚、かつて味わった事がある・・・そうだ、あの時だ水銀燈が真紅の腕を傷付けてそれを元通りにした時に同じ感覚に襲われた。

ならば後はそれに向かって自分の気・・・いや、生命力と言うべく何かをそれに注ぎ込むだけ・・・あぁ、手に取るように分かる、先ほどまで弱々しく光を放つソレが光を取り戻し眩いばかりに光を放つのを。

ふと見ると傷口は塞がり徐々にだが体温を取り戻し始めていた、そして・・・。

真「JU・・・M・・・?」

真紅は再び目を覚ました、そして震える手でJUMの頬に触れた、視界がグチャグチャに歪む。

J「真紅、よかった・・・」
真「JUM・・・貴方、泣いてるの?」
J「な、泣いてなんかいない!!全く心配かけやがって!!ね、眠るならそうと言ってくれないと!!」
真「ふふふ・・・そう言う事にしておいてあげるのだわ・・・ありがとう、JUM」
J「御礼なんか言わなくてもいいよ、真紅」
真「そうね・・・で、JUM?何時まで人の胸に手をおいてる気なのかしら?(////)」
J「へ?あ、いやそのこれは間違いだ!!そう間違いなんだよ!!(////)」
水「へぇ~?そう言う趣味があったのねぇ?JUMは」
J「すすすすすす水銀燈!?」
翠「全くとんでもねー変態野郎ですぅ!!人が心配して見にくれば真紅の貧乳なんか揉んでやがったですか!!」
J「ななな、すすすすす翠星石!?」
真「ちょっと翠星石!!貧乳とはどういう意味なのだわ!!いたたた・・・」
翠「冗談ですぅ(本気ですけど)・・・それより目が覚めたですか真紅?どういう事なのか詳しく聞かせて欲しいですぅ」


真紅の口からついに真実が語られた、それを聞いて一番怒ったのは翠星石である『乙女の純情を踏みにじりやがってですぅ!!』とか何とか訳の分からない事を叫んで怒り狂っていた。

蒼「それで、JUM君・・・これからどうするんだい?」
J「決まってるだろう・・・この物語に本当の終止符を打つ、ついてきてくれるかみんな・・・」
水「当たり前よぉ~♪」
雛「JUMがやるって言うならヒナもやるの~!!」
金「カナもかしら~!!やられっぱなしって言うのは癪に合わないかしら~!!」
真「それに奴に借りもあるのだわ・・・」
翠「チビ苺にカナガワじゃ危険だから翠星石も一緒について行ってやるですぅ!!」
蒼「やっぱり素直じゃないね・・・ま、僕も行くけどね」
雪「JUM様・・・雪華綺晶もお供しますですわ」
薔「仕返し・・・する」

全員の気持ちは一緒だ、さて問題なのは梅岡の場所だがあっさりと掴めた。

水銀燈の叔父であるダッチ叔父さんに調べて貰ったところ・・・今、奴は横○賀沖の米軍艦『薔薇乙女』に乗っているそうだ。

僕らはダッチ叔父さんの操縦する飛行機に乗り込み横○賀沖へと向かった・・・。


JUM達を乗せた輸送機はわずか2時間半で横須○沖上空に到達した、眼下には米軍艦巡洋艦級『薔薇乙女』が見えた。

僕達は用意周到に準備をする、もちろんこの悪夢を終わらせる為に・・・。

ダ「っと・・・OKガールズ&ボーイ!!ショウタイムだ!!」
蒼「ダッチさん・・・お陰で助かりました、僕達を降ろした後はここから逃げてください」
ダ「HA?何を言ってるんだお嬢ちゃん、こんなに楽しいのはロ○ナプ○にいた以来だZE!!最後まで面倒みてやるぜ!!」
水「ふん、死んだら許さないわぁ♪」
ダ「オメーもなじゃじゃ馬、んじゃまた後で会おうぜ」

そう言って僕らは飛行機から飛び降りた、まずは雛苺がSVDで甲板員達を黙らせるその間金糸雀がヘビーマシンガンで牽制射撃をする、まさに強襲だ。


パラシュートが開くと同時にそれぞれがエモノを取り出し一斉射撃をする、如何に相手が米軍だろうと堪ったもんじゃない次々と甲板上に物言わぬ骸が出来上がった。

J「よし、雛苺と金糸雀はここに残って退路を死守してくれ」
雛・金「分かった(の~/かしら~)!!」
J「翠星石と蒼星石は弾薬庫に爆弾を仕掛けてくれ、もしかしたら厨房にセガールがいるかもしれないから気をつけてくれ」
翠「合点承知です!!」
蒼「分かったよ、JUM君!!」
J「雪華綺晶と薔薇水晶は無線室と操舵室を制圧してくれ」
薔「アイアイサー・・・」
雪「うふふ、お任せください♪」
J「僕と水銀燈と真紅は艦内を捜索して奴を消す、それじゃ全員生きて帰るんだ!!」
真・水・翠・雛・雪・金・薔・蒼「おう!!」

簡単な作戦会議をしてそれぞれ別行動を始める、真紅はまだ本調子じゃないから三人で行動しなければならない。

艦内に入って10分が経過した、言うまでも無く艦内は完全にブラッドバス(血の風呂)状態だ・・・それも当然だ、僕らから見ればこいつらは滅さねばならぬ悪なのだから。

水「そっちにいた~?」
真「残念ながら外れなのだわ・・・」
J「となれば・・・残るのは・・・」
水「艦長室ねぇ?」
真「ふふふ・・・最後を飾るのに相応しいのだわ」
水「あらぁ?真紅にしては随分似通った美的感覚ねぇ♪」
真「う、うるさいのだわ!!姉妹なんだから仕方ないのだわ!!」
J「あの~・・・お二人さん、置いていきますよ?」
水・真「!?」


そして僕達三人は艦長室の戸を勢いよく開いた、奴がいた・・・まるで勝利を確信したかのような笑みを浮かべてこっちを見ていた。

梅「やれやれ・・・やはり来たか・・・僕の警告も無駄になったようだね」
J「あぁ、あんなクソみてぇな脅しが効くほどチャチな肝はしてないんでね・・・」
梅「そうかい・・・じゃあここで死んでく(ダン!!)」

水銀燈から預かってまだ返してないマテバが火を吹く、狙いは机の真ん中・・・恐らく銃を隠していたんだろう、だがそれも分かっている。

机の下の隙間から銃が転がってくる、予想通りな展開だ・・・梅岡は恐怖と激痛に顔を歪めてい喚いている。

水「真紅の痛みはこんなもんじゃないわ~・・・」
J「これで終わりだよ・・・このクソ野郎」
真「ねぇJUM・水銀燈・・・とどめは私に撃たせて欲しいのだわ」
梅「ま、待て!!お前ら!!俺を殺す意味を分かっているのか?合衆国を敵に回すんだぞ!?お前らなんかあっという間に殺されて終わるんだぞ!?い、今なら見逃してやる!!」
水「やれやれねぇ・・・最後ぐらいちゃんとしなさぁい♪」
真「あらやだわ・・・この男小便漏らしてるのだわ」
J「なぁ、二人とも・・・止めは三人で撃とうか?」
真「JUMがそう言うならそうするのだわ」
水「JUMの言うことなら何でも聞いちゃうわぁ~♪」
梅「な!?ちょ、お前ら・・・止めてくれ!!」
J「じゃあな、梅岡・・・ジョージ・ワシントンによろしくな」
J・水・真「はい、せ~の(ドン!!/パン!!/ゴン!!)」


部屋に立ちこめる血と硝煙の臭い・・・物語の終わりに大凡相応しくない臭いがこれもまた別の終わり方なんだろう・・・。

甲板にあがると仲間達が笑顔で出迎えてくれた、あぁ・・・これで本当に終わったんだろうなとようやく実感できた。

僕達はヘリに乗るとその幽霊船となった軍艦を後にした、爆弾のスイッチを押した翠星石はもの凄い笑顔だ、彼女にこそ破壊神の名が相応しいのかもしれない。

後悔はしていない、あの男も言ったじゃないか『如何なる結末になろうとも自分の信念を貫け』、だから僕はどのような結末になろうと後悔はしない・・・。

ヘリの窓から朝日を見る事が出来た、誰かが言った『夜明けのこない夜は無い・・・』今ならその言葉が実感できる、でもまた新たな疑問が頭に過ぎる『これからどうしようか?』。

いや考えるのは止めた、どうするこうするも無い・・・今はこの仲間達と一緒に少し眠りたい、そう思って僕は目を閉じた。

『あぁ・・・また月曜日が始まるんだな』

そう呟いて僕は目を閉じて眠りについた、この非日常的な日々に終わりを告げる為に・・・そう全てが夢であるようにと・・・。

                THE END


BGM (強襲)Fate/stay night『嵐の予感』
    (作戦会議)Fate/stay night『突破口』
    (梅岡の最後)Fate/stay night『エミヤ』
    (脱出)Fate/stay night『新しい夜明け』
    (JUMの独り言)Fate/stay night『移り変わる季節』

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