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薔薇水晶は紫色のドレスを着てジュンの前に立った。
薔「おまたせ。さあ……デートしよ。」
ジ「何言ってるんだよ!?そんな場合じゃないだろ!」
薔「ほんの『10歩』でいいの。」
薔薇水晶の言葉にジュンは驚く。
(こんなことしてる場合じゃないのに……でも、もしここで薔薇水晶の手をとらなかったら……僕は一生後悔する気がする……)
そう思うと、ジュンはそっと薔薇水晶の手をとる。
(どうしてなんだ……今まで一度も笑ったことなんてなかったくせに……どうして薔薇水晶は今笑っているの!?)
二人は歩みだす。
ジ・薔「「いち。」」


真「はぁ……はぁ……私はまだ立ってるのだわ!!」
翠「もぉ、もぉ無理ですよ真紅!やめるです!」
真「まだ作戦の途中よ翠星石。とは言ってもただの時間稼ぎなのだけどね。」
ラ「まだそんなことを仰っているのですか?もう、貴方たちのお相手には飽きましたよ。消えなさい。」
ラプラスの手から不可視の力が放たれ真紅の身体は空を舞う。
真「きゃあぁぁぁぁぁ。」
翠「時間稼ぎってどういう事ですか雪華綺晶!?」
翠星石は近くに居たまだ意識のある雪華綺晶に問いかける。
そして、雪華綺晶が答えるより早く、真紅は立ち上がり話し出す。
真「はぁ……そぉ初めから単なる時間稼ぎだったのよ。ジュンだって知らない。
  私と水銀燈だけが雪華綺晶から聞いていたの、『時が来ている、だから出来だけ時間を稼いでください。』ってね。
  そして、その先には『希望』が待っている。最高でしょ。」
翠「わかったです!わかったですから、でももう十分ですからやめるです!」
真「そうよね、こんなの私のキャラじゃないのだわ。
  いつも本ばかり読んでいる私が『希望』だなんて……
  でもね、そこで待っている『希望』は……とてつもなく悲しい『希望』なのだわ!
  だから私は少しでも、ほんの少しだけでも……それがたとえたった『10歩』でも、
  時間を稼がないと情けなくてたまんないのだわ!」


ジ・薔「「きゅう」」
ジュンと薔薇水晶は共に手をとり合って歩く。
そして最後の一歩を踏み出す。
ジ・薔「「じゅう」」
最後の一歩を刻んだ瞬間、ジュンの周りは眩い光に包まれた。

ラ「な、何ですかあの光は!」
ラプラスは天に昇る一筋の光を見て驚きの言葉を漏らす。
真「私たちの勝ちよ……ちくしょう……」

ジ「…うっ……あぁ……薔薇水晶…………ああああああああああ!
  なん…だよ……これ………なんなんだよ!」
ジュンは一冊の魔道書を抱きしめながら泣き叫ぶ。
ジ「どぉして、どぉして薔薇水晶が……。」


ジ「ってところで冒険が終わったんだ。この先どうなると思う?」
の「あのねぇ……ジュン君……お姉ちゃんにそんな話されてもお姉ちゃん困っちゃうなぁ。
  ジュン君あのね、お姉ちゃんいい先生知ってるから、とりあえずその先生にお話してくれるかな。」
ジ「てめっ!この洗濯のり!僕をキ○ガイだと思ってるだろ!」
の「黙れ!引き篭もり!」
ジ「はい。すいません。」
なんて会話が交わされ今日も桜田家の平和な朝は過ぎていく。

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