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朝起きると目の前に蒼星石の顔があった
寝ている僕に覆い被さる形で僕を見ている
蒼星石の顔から僕の顔まで約10cm
かなり近い
今にも触れ合いそうだ

「何してるの?」
「わ!わ!ぼ、僕はけして怪しい者じゃなくて!」
それは知っているだって付き合い始めたばっかりとは言え、自分の恋人なんだから、別に怪しむ所は無い
「そ、その海苔さんから許可は貰っていて!!」
その一言で何となく事態を把握する
大方、あのブスが部活に行く前に蒼星石が家に遊びに来て
「JUN君、まだ寝てるの。ごめんねー。良かったら起こしてあげて。」
とでも頼んだのだろう
「JUN君を起こそうと思って!」
まだパニックてるらしい
「あー、何となく分かったから落ち着いて。」
とりあえず蒼星石を落ち着かせて、僕の上から退かす
「う、うん。」
「おはよう。蒼星石。」
「おはよう。JUN君。」

「で、どうしたの?こんな朝っぱらから?」
「うん、せっかくの日曜だし。JUIN君と何所か遊びに行こうと思って。」
「なるほど、どこか当てはあるの?」
「そうだね。今日は天気も良いし、海岸の公園に散歩でも行かない?潮風が気持ち良いと思うよ?」
なるほど、たまには爽やかな休日も良いかも知れない
「良いね。行こうか。」
「うん。じゃあ、僕、下で待ってるから着替えて降りてきて。」
そう言って部屋を出て行こうとする蒼星石
そこでふと、疑問が浮んだので聞いてみる
「ところでさ?」
「うん?」
「何で僕の上に覆い被さってたの?」
ボン って効果音が聞こえそうな勢いで蒼星石の顔が真っ赤になった
「えっと…その…」
何かもじもじしてる。可愛いな
「実はその…」
「うん。」
「JUN君が中々起きなくて…」
何度も声を掛けてたのか。全然気が付かなかった
「それで、JUN君の寝顔見てたら…。何だか可愛かったから…」
可愛かったって…。立場が逆のような…
「寝てるならキスしちゃおうかなって…」
真っ赤になって俯いてる。ヤバイ。めっちゃ可愛い
「う~~~」
あ、照れて向こう向いちゃった。
朝からこれは堪らないな
多分、本人も顔が赤いの分かってるんだろうな。でも耳まで真っ赤だから向こう向いてても丸分かりW
そんな蒼星石を見てたら悪戯心が沸いてきた
「じゃあさ、今からしてよ。キス。」
「え!今!・」
「うん、今。さあ。早く。」
「ちょ、ちょっと待ってよ。そんな僕、キスなんて!」
「寝てる時はできたんだろ?なら今も変わらないよ。ほら目は瞑っておくから。」
クックック。今頃真っ赤な顔してるんだろな。
「え!え!え!」
困ってる困ってる。やっぱり蒼星石をからかうのは楽しいな。
普段、学校では凛としてるだけにこういう姿を見れるのは彼氏の特権だよね
「う~う~」
あ、まだやってるw。そろそろ勘弁してやるか
もう良いよ。目を明けて、そう言おうとした時、蒼星石が僕の前まで歩いてきた
そして、僕の目を見ると言った(相変わらず顔は真っ赤だけど)
「じゃあ、するね。」
「へ?」
思わず間抜けな声を上げてしまう
「蒼星石さん?」
ゆっくりと蒼星石の顔が近づいてくる
(え?まじでするの?うそ?)

チュ

一瞬、唇と唇が触れ合った
蒼星石はクルリと背を向けて
「じゃあ、僕、下で待ってるから。」
一目散に部屋から出て行った一瞬反応が遅れてやっと僕も事態を理解する
(キスしたんだよな。しかも初めて。)
そう考えた瞬間顔に熱が上って来るのが分かった
「やっべー。嬉しい。すごい嬉しい。でも滅茶苦茶恥ずかしいな。これ。」
どんな顔して蒼星石の所行ったら良いんだろ?
「とりあえず着替えて下に下りないとな。」
「よし着替えよう。」
何となく独り言を言ってしまう。まだ動揺してるらしい。
何とか着替えを済ませ下の部屋に下りる
蒼星石はリビングのソファーに座っていた
まだ、顔が赤い
「あ、朝飯食べちゃうから、ちょっと待ってて。」
「うん。」
「……」
「……」
「蒼星石もたべる?」
「僕は食べてきたから良いよ。」
「そうか。」
「うん。」
「………」
「………」
何となく気まずい
別に恋人同士なんだしキスぐらい普通なんだけど……


何となく恥ずかしい食事も喉を通らないって事は無いが味は分からなかった
「とりあえず行こうか。」
「そうだね。」
そう言って家を出たは良いが又しても僕も蒼星石も言葉が無い
「ねえ、JUN君。」
気まずい沈黙を破ったのは蒼星石だった

「僕、早まっちゃったかな?」
「へ?」
蒼星石の言葉の意味が分からず間抜けな声を出してしまう
「そうだよね。僕たちまだ付き合いだして、そんなに日も経ってないのにキスは早かったよね。」
「ごめんね。JUN君。びっくりさせちゃったかな?」
いや、確かにびっくりしたけど…
「先走っちゃってごめんね。もうさっきの事は忘れて公園行こう。」
先を急ごうとする蒼星石
きっとさっきのキスは凄く勇気がいる行為だったと思う
それに対して僕はまだ何も言えてない
それはとても情けない事だと思った
でも僕は彼女にかっこいい言葉なんて言えそうに無い
だったまださっきのキスを思い出すと恥ずかしいからだ
でも蒼星石の勇気に答えないといけない

彼氏として

「蒼星石!」
「どうかしたの?JUNく」
蒼星石が僕の名を呼びこちらを向こうとした時
彼女を引き寄せ抱き締めた
「!」
驚く蒼星石の唇を奪う
蒼星石からのキスが一瞬だったので僕からのキスはそれより少しだけ長く
そして彼女の手を取り歩き出す
「さあ、行こう。」
「…うん!」

手を握って歩きながら思う
なんか変な感じがする。慣れない
それもそうだ。手を握って歩くのは初めてなんだから
きっと二人ともギクシャクしてると思う
さっきからまた会話なくなってるし
でも何時か手を握るのもキスするのも当たり前になる日が来ると思う
それまではこのくすぐったい感覚を楽しもうと思う


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