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「ええ、元気でやってますよ。勉強も頑張ってますし……」
『そうですか……ありがとうございます、先生』

「夏休みに、彼はそちらへは戻られたんですか?」
『いえ……戻ってきて欲しいとは言ったんですけどね』

「うーん……無意識的に本人が拒否している、ということはあるかもしれませんね。
 中学時代のことは貴女から聞いていることですけど……それに加えて。
 その、伝えてはいないでしょう? あの事については」
『はい……でも、本人が"そういう記憶を持っている"なら、それでいいと思うんです……
 これは駄目なことなんでしょうか、先生? その……無理に掘り起こすこともないかと……』

「正しいことなんて本当は無いんですよ。だから、貴女の信じるようにすればいいんです。
 何も貴女は悪くないし、それで自分を責めることなんてひとつもありませんから。

 ただ、それが本人達の意思によって明らかになっていくなら、私達はそれを見守ってい
 けばいいんです。私も医者ではありませんから――」
『いえ、先生。私が無理を言って先生に連絡をとって――こうして話まで聞いて頂いて。
 本当に有難うございます。……これからも、宜しくお願いします……』

「いえ、こちらこそ。また何時でも連絡下さいね」
『はい、有難うございました……』
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