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「一つ屋根の下 第二十三話 JUMと温泉」



僕は部屋にいる。うん、無茶苦茶デカイ部屋だ。最上階で景色もとってもいい。それはいい。
確か・・・初めは一人一人に部屋が割り当てられるはずだった・・・でもさ・・・
「わぁ~、ほらほら蒼星石。凄くいい眺めですぅ。」
「おおっ、本当だね~。ん~~っ、空気も美味しい~。」
「む、あそこに見えるは飲食店!あ、あっちにもありますわ。ふふっ、滞在中に全部回りますわ。」
「あら、一応部屋にもお風呂あるのねぇ。ここでJUMとプレイも・・・うふふっ・・・」
「すごいの~、すごいの~。とっても大きいお部屋なの~。」
「カナの想像を遥かに超えてるかしら~。」
「・・・アッガイ・・・でないかな・・・」
「JUM、紅茶を淹れなさい。」
何で姉ちゃんたちと同じ部屋に僕はいるんだろう・・・
「だーーーっ!?僕は初めて聞いたぞこんなの!」
「そうねぇ、JUMには言ってないものぉ。」
テレビをつけながらこれっぽちも悪びれずに長女が言う。
「ね、姉ちゃんたちは平気なの!?お、同じ部屋だなんて。大体僕は男で・・・」
「JUM・・・大丈夫・・・JUMに・・・私たちを襲う甲斐性は・・ない・・・・」
うわぁ、それ嫌な信頼のされ方だなぁ、薔薇姉ちゃん。
「JUM、ヒナ達と一緒に寝るの~♪」
僕はそれが嫌だから言ってるんですよ、ヒナ姉ちゃん。


で、だ。結局は僕の反論も空しく却下され僕はみんな一緒の部屋で寝る事になった。
「さて・・・もうすぐ夕方ですわね。海は明日にするとして・・・今日はどうしましょうか。」
「翠星石はスパ行きてぇですぅ。」
翠姉ちゃんが提案する。しかし、銀姉ちゃんがそれを拒否する。
「スパはせっかくだし、明日海の後にしましょうよぉ。水着の手間が省けるわよぉ?」
成る程、確かにそうだ。スパは水着着用。そのままいけそうだ。
「じゃあ、今日は大浴場なんてどうかな。普通のもあるし、きっと気持ちいいと思うよ。」
蒼姉ちゃんが言う。
「わーい、おっきいお風呂なの~!」
「効能が気になるかしら~。カナは最近肩が凝って・・・」
「くっ・・・まさか金糸雀までも肩こり!?」
真紅姉ちゃん、多分カナ姉ちゃんは貴方が思ってるような肩凝りじゃないと思いますよ?
「混浴・・・・ないかな・・・・」
薔薇姉ちゃん、あっても僕はそっち行きません。
「じゃあ、今日は大浴場で決まりねぇ。今の時間なら空いてるでしょうし・・・行きましょぉ~。」
結局、僕らがここに来て最初にする事は温泉となった。キラ姉ちゃんは早速バイキングのディナーを
食べたかったようだが、まだ時間じゃない事を教えられると心底残念そうにしていた。


「あ~~~~~・・・・温泉っていいよなぁ・・・・」
僕は湯気の立ちこめる浴場に一人浸かっていた。銀姉ちゃんの言うとおり、他の客はいない。
時間が早いのか、或いはスパか。どのみち、広い浴場を占領したようでとっても気分がよかった。
大抵はスパと温泉は一緒にあるもんだけど、ここは普通に裸で入りたい人のために別々なんだろう。
「にしても・・・温泉って歌歌いたくなるよなぁ・・・まだ言わないで呪文めいたその言葉♪ってねぇ~・・・」
思わず僕は歌を歌う。それくらいに気持ちいいし、気分もいい。その時、壁を隔てた隣から
声が聞こえてきた。
「きゃー!凄いの!広いの!大きいのー!」
「カナが一番に入るかしら・・・きゃー!いた・・・転んだかしらぁ・・・」
「全く、金糸雀、雛苺。見っとも無い真似は止めなさい。恥ずかしい。」
そんな声が聞こえてきた。反響しているが、ヒナ姉ちゃんとカナ姉ちゃんと真紅姉ちゃんの声だった。
「ま、まさか・・・この壁はさんでるだけか?何てお約束な・・・・」
しかも、壁はかなり高めだが、途中で途切れている。多分、そのせいで余計に声が響いた。
「あらぁ?真紅の体の方が恥ずかしいわよぉ?」
「水銀燈、言いすぎだよ。」
「まぁ、真紅が貧乳なのは本当ですぅ。」
続いて銀姉ちゃん、蒼姉ちゃん、翠姉ちゃんの声がする。ちなみに、すぐ後に真紅姉ちゃんの怒鳴り声が
聞こえる。多分銀姉ちゃんと翠姉ちゃんに対してだろうなぁ。
「大きい・・・・・」
「あら、いいお風呂ですわね。」
最後に、優雅に薔薇姉ちゃんとキラ姉ちゃんが入ってきた。うーん、僕は充分堪能したしそろそろ上がって
おこうか・・・そう思ったが次の声で僕は自分が結局は男である事を呪った。
「うよ・・・やっぱり水銀燈は胸おっきいの~・・・触っていい?」
僕は一度立ち上がった体を再び湯船に沈めた。


以下、音声のみお楽しみ下さい。仕方ないでしょ。僕には女湯は見えないんだから。
「いいわよぉ・・・あんっ、ダメよぉ。そんな触り方したらぁ。でも、ヒナだって見込みあるわよぉ?」
「本当!?わ~い、やったの~。」
「くっ・・・雛苺に見込みがあるですって・・・信じないのだわ・・・」
「ふっふっふ、真紅もいい加減認めるですぅ。そ・れ・に♪」
「ひゃあ!?んんっ・・・はぁっ・・何するの翠星石・・・あんっ・・・」
「感度はいいじゃねーですかぁ。ひーっひっひっひっひっひ。」
「はぁ・・・何やってるんだろ。翠星石は・・・」
「蒼星石って・・・何気にスタイルいいよね・・・羨ましい・・・」
「わぁ!?ば、薔薇水晶・・・ちょ、ちょっと胸・・・んっ・・・ら、らめらってぇ・・・」
「胸もあるし、ウエストも細い・・・むぅ・・・・」
「ん・・・もう、薔薇水晶ったら・・・僕だってたまには仕返しするよ~?」
「え・・?ひゃう!?・・・あう・・・ん・・・」
「えっへへ、薔薇水晶だってスタイルいいよ。」
「むー・・・カナは次女なのにキラキーにも負けてるかしら。」
「あら、沢山食べれば胸も大きくなりますわ。私がそうでしたから。」
「・・・それはちょっと遠慮願うかしら・・・」
とまぁ・・・ね。うん・・・僕は温泉から出れなくなった。うん・・・姉ちゃんたちはそんな会話を
繰り返すもんだから姉ちゃんたちが出るまで。しかも、女の人って基本的に長風呂だ。
元々先に入ってた事もあり・・・・僕は意識が遠くなっていくのを感じた。


頬に冷たい風が当たる。僕はそれで目を覚ました。
「あ、JUM君。目を覚ましたね。大丈夫かな?」
目の前には蒼姉ちゃんが僕を見つめていた。よく見れば浴衣姿である。
「あれ・・・僕は・・・・?」
「大浴場でのぼせてたですよ。ま~ったく、これだからJUMは世話が焼けるですぅ。」
同じように浴衣の翠姉ちゃん。違うところといえば、髪がポニーテールになってる事か。
「JUM、温泉好きだったなの?ヒナも温泉大好きよ~♪」
ええ、嫌いじゃないです。でも、理由は違います。
「全く、世話がやける下僕ね。」
真紅姉ちゃんが団扇でパタパタ扇いでくれてる。髪は下ろしたままだ。
「さぁ、JUMが目覚めたところで・・・戦場へ参りましょう!!」
キラ姉ちゃんがグッと拳を握る。ああ、そうか。お風呂の後にバイキングだったなぁ。
「卵焼きはあるかしら~?」
「シュウマイ、シュウマイ。」
カナ姉ちゃんと薔薇姉ちゃんがキラ姉ちゃんの後を追って出陣していく。
「さぁ、私たちもいきましょぉ?」
銀姉ちゃんが言う。当然浴衣姿だが・・・妙に色っぽい。胸がはみ出そうなんですけど・・・髪はポニーだ。
「あ、そうそうJUM?」
僕が立ち上がって部屋を出る。鍵を閉めて銀姉ちゃんは僕の耳元で囁いた。
「立ち聞きで興奮しちゃったぁ?JUMが望むならお姉ちゃんの全部見せてあげるわよぉ。」
そう言って僕の耳にフッと息を吹きかける。バレてるのか!?
「大丈夫よぉ、水銀燈しか知らないからぁ。」
「そっか・・・でもさ、全部見せるとか恥ずかしいと思わないの?銀姉ちゃん?」
すると、銀姉ちゃんは天使のような悪魔の笑顔を見せた。
「だってぇ・・・・JUMの見ちゃったものぉ♪ふふっ・・・立派だったわよぉ、J・U・M♪」
・・・・僕は何故か貞操が奪われた気がした。
END

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