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 何度、この絵を見てきたことだろう。

 クレヨンで描かれたらしい絵が載せられている。その、一頁。
 二人のひとらしきものが、手を繋いでいる。一面の花に、囲まれながら。

 白と紫の彩りを含む花。
 笑顔を浮かべ、手を繋いでいる。

 ただ、右に居るひとの顔の部分が、真っ黒に塗り潰されている為。
 その人物の表情を、窺い知ることが出来ない。

 そうやって、私は否定されているのだと思い知らされる。

 無かったことにされようとしているのか。
 それはどうしようもなく、実際に在ったことだというのに。
 私はそれを、彼女に伝える術がない。

 本当はあるのかもしれないけれど。
 私は少し、疲れてしまったかもしれない……そんなことも、思う。


   
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