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メザメガワルイ、キブンモワルイ。
アアオレハ・・・マタクッテシマッタノカ。
クヤシイクヤシイクヤシイ。
ジブンヲオサエラレナイノガ―
クヤシイクヤシイクヤシイ。
ケド、アノニクハダレノダロウ?
オイシカッタッケ?マズカッタッケ?
アレ?ボクハナニヲカンガエテルンダロウ?
ボクハ、ドコエムカッテイクノダロウ?
ダレカ・・・コノネガイガトドクノナラ―
オシエテクダサイ、デキルナライイハナシヲ―
ワルクテモ―カクゴガデキルカラ・・・
アノヒトハ・・・ホホエンデルカナ?
ワラッテルカナ?モウドウデモイイヤ。
サアオキナキャ、ミンナガボクヲマッテル。
ミンナッテ?ダレダッケ?ボクハ・・・ダレ?
キミハダレ?キミハ・・・ボクハ・・・
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ガバッ!・・・
勢い良く布団を跳ね除け、ジュンが目を覚ました。
此処は何処だっけ・・・っつつ・・・頭が痛い。
けれど、何処にも傷は無い。
僕の名前は桜田ジュン、年齢は15。
私立薔薇学園の生徒、身長164cm、体重50~75。
嗚呼まだ自分が居る、そんな単純な事に感動を覚えつつ、辺りを見回す。
今は大体お昼ぐらい?そして此処はバスの二階・・・
嗚呼そうか、また成ってしまったのか。
僕の中のアレに、本能しか知らないモノに。
知性の二文字も知らない、異形のものに。
包帯を見ようとするが、そんな物無いのに気が付く。
あって欲しいと思ったが、アレはやはり許してくれないらしい。
あんな傷を負って、包帯が無いのはアレが出た証拠。
さて、今下はどうなってるだろうか?アレに誰か喰われて無いだろうか・・・
思わず身震いする、何馬鹿なことを考えてるんだ・・・
そう思い、下に降りていく。


J「皆!お早う!」


取り敢えず、笑顔で言って見る。
8人皆生きていた、胸をホッと撫で下ろす。
俺の考えだけで終わってよかった。
そして、皆の声が返ってくる。


翠「相変わらず、チビは朝が遅いですねぇ。」
蒼「姐さん!もう・・・お早う、ジュン君。」
薔「翠星石昨日、ジュンが倒れて一番オロオロしてた・・・」
翠「キィー!その先を言うんじゃねぇです!」
J「あははは。」
真「お早う、ジュン・・・もう昼だけど。」
J「ははは・・・(きつっ)」
銀「もう傷は大丈夫なの?」
J「何とか、な。」
雛「うゆー、朝ご飯は如何するの?」
J「・・・いや良いや・・・お腹一杯なんだ。」
金「何か無理してないかしら?」
J「ははは・・・気のせいだよ、うん、気のせい。」


何気ない会話、だが皆、僕に気を使ってくれているらしい。
確か、この車は薔薇水晶が運転している。
雪華綺晶が教えたのだろうか?


雪「ジュン様・・・話が。」
J「・・・判った。」


そういうと、僕と雪華綺晶は場所を移動する。
彼女が様をつけるときは・・・厭な話のときだ。


雪「アレはどういう事ですか?」
J「・・・判らない、自然に作動したんだ。」
雪「・・・そうですか・・・でも良いですか?アレは、本当は作動してはいけないのです。」
雪「アレの及ぼす、周りへの効果は言うまでも有りません。」
雪「今後は出来るだけ、アレの活動を阻止してください。」
J「・・・ああ、判った。」
雪「気を付けてくださいな?アレは渇望、希望何て、大したモノではないのですよ?」
J「・・・判ってる。」


そう言うと、雪華綺晶は真紅達の所に向かう。
・・・判ってる、アレは・・・希望なんかじゃない。
アレは・・・絶望そのものだ・・・
そろそろ、大阪に着くだろう。
大阪で、一体何が待っているのだろう。
何か・・・何かが待っている気がする。
ソレが希望なのか、絶望なのか判らない。
さて・・・そろそろ、運転を変わらなきゃな。


ふと、面白い事に気が付いた。
誰が今、この車を運転しているのだろう。
其処で、気を紛らわす程度で、思索を開始した。
本当は分かっていたのかも知れない、自分を騙したかったのを。
けれど、其れで良かった。
騙せれば、何時もの自分で居られるから。
これ以上、無駄に死人は出ないから。
・・・自分だけで、こんな気分の人が抑えられるから。
正直、もう自分は死んでも良かった。
それでも、他人がまたこうなるのが判るから。
死なずに生きてきた、其れは其れで良かったのかもしれない。
自己満足と言ったら、其処で終わりだが。


J「さて、運転してるのは誰かな・・・」
J(蒼星石は安直だが、自分からやるとは良いそうに無い。)
J「・・・もしかして。」
J(薔薇水晶?雪華綺晶なら、やりかねないな。)


そして、また歩を進める。
運転席について驚いた。


銀「あらぁ?運転代わる?」


水銀燈だった、水銀燈が車を運転していた。
以外と言えば以外だった。
水銀燈なら、真紅と話でもしてると思ったからだ。


J「ん・・・ああ、代わるよ。」
銀「そうしてくれると嬉しいわぁ。」


そう言って、水銀燈は背伸びをして席を立つ。
たゆんと、胸が揺れると、ジュンは少し寒気を覚える。
あの風呂の時のトラウマは、まだ力強く根付いていた。
そして、運転席に座る。
前方約10キロ、大阪の支部が見える。
其処で、少しの安堵感と。
少しの達成感が生まれる、考えれば、結構長旅だな・・・


J「・・・」


ため息を押し殺し、大阪の支部の門に。
ゆったりと、しかし確実に近づいていった。


然る内に、数分後。
大阪の門の前に、ジュン達はたどり着いた。
奇しくも、時同じくして。
杖は僅かに熱を発し、周りの周囲に溶け込み、移動をしていた。


ジュンは、大阪の支部の門につき。
証明書と、音声認識、指紋提出を終えて。
先に行った、彼女達を追い始めていた。
其処で、作業服を着た、いかにも的な人が出てきた。


人「すみません、お届け物を渡そうと思いまして・・・」
J「何処ですか?」
人「此方です。」


そう言うと、ジュンを連れて地下の方に向かう。
10分歩き、20分歩き。
人の混雑具合が、サッパリになってきた頃。
いかにも的な人が、口を開く。


人「お久しぶりです、ジュン様。」
J「・・・誰だ?」


・・・ヒュパッ・・・服が風を切り。
思わず、戦闘態勢を取る。
此処最近の、思い知った結果である。
しかし、殺意が無い所から、ジュンは警戒を解く。


人「私です、杖ですよ。」
J「・・・いや、サッパリ真意が・・・」
人「貴方が、お爺さんにあげた・・・」
J「・・・何故来た?」
人「とあるお方の、ご命令で。」
J「また、ローゼンか?」
人「素晴らしい直観力です。」
J「・・・ベースは、あの孫か。」
人「本当に、素晴らしいお方だ。」


そう言うと押し殺した声で、クックックッと低く笑う。
正直この笑い方は、好きになれないと思った。


人「率直に言います、私を貴方に入れます。」
J「俺にソッチの気は無いぜ。」
人「・・・ウホッ。」
J「冗談だったんだが・・・本物か?」
人「冗談です。」


そして、少し低く笑い声を出した。
クックックッと小さく、押し殺した声が地下に響いた。

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