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至福の時間

かしらーかしらーかしらー

壁に掛かった鳩時計ならぬ金糸雀時計(薔薇水晶お手製。去年の誕生日に貰った。)が三回鳴いて時間を告げる。
三時か。
「うーん。」
軽く背を伸ばすと背骨がパキパキと音を発てる。
「おーい、蒼星石。三時だしお茶にしよう。」
丁度良い時間なのでお茶でも淹れようと思い、椅子を回転させ後ろで本を読んでいる蒼星石の方を向くと、彼女は僕のベットで寝てしまったいた。
「なんだ、寝てるのか。」
手に読んでいた本を持ったまま寝ている所を見ると何時の間にか寝てしまったって所か。
近付いて寝顔を覗き見ると口から少し涎が垂れていた。
「ぷっ。」
これはこれで可愛いと思うけど一様ティッシュで拭いておく。
「これで良し。」
ティッシュを丸めてゴミ箱に投げ捨てて、蒼星石の方に視線を戻す。
寝顔が可愛い。
しかし、もう夏とはいえ何も掛けずに寝ていて風邪をひくといけないのでタオルケットを掛けてあげた。
「よく寝てるな。」
何気なく髪に触れてみる。
蒼星石は自分の髪に自信が無いみたいだが僕は彼女の髪が大好きだ。
サラサラとしていて手に取ると僕の手から逃げるように流れていく。
人差し指でクルクルと捻じってみたり。
分け目変えてみたり。
楽しい。
幾ら触っても飽きないから不思議だ。

「ねえ、JUN君。」

「おわっ!」
熱心に蒼星石の髪を弄っていたら何時の間にか蒼星石が起きていたらしい。
「何してるの。」
ベットに寝転がったままこっちを見ている蒼星石。
体勢のせいで自然と上目遣いになっている。
「えーっと、髪の毛触ってました。」
そう言う間も髪の毛から手は離さない。
「僕の髪の毛なんか触って楽しい?」
それはもう…。
「すっごく楽しい。」
あえて言う必要も無いくらい楽しい。出来れば此の侭ずっと触ってたいぐらい。
「あの、僕は恥ずかしいんだけど。」
「あー、御免。」
謝りつつも手は相変わらず髪の毛に触れている。というか放したくない。
「もしかして髪の毛触るの好きなのかな?」
ええ、それはもう
「大好きです。」
「まだ触り足りない?」
そんなの勿論
「…出来ればもっと触ってたいな。」
「……じゃあね。」
「うん。」

「僕以外の娘の髪の毛触らないって約束してくれるなら触って良いよ。」


ああ、法悦至極



色々ぶち壊しなオマケ


「なあ、薔薇水晶。」
「……何?JUN。」
「去年お前から貰った金糸雀時計あるだろ。」
「…うん。」
「あれ、すっごく気になるんだよ。部屋に居ると何時も金糸雀の声が聞こえて。」
「…お気に召さなかった?」
「いや、面白かったけどな。」
「…そう。私もネタで作った物だし。…別に捨てても良いよ。」
「いや、折角作って貰った物だし捨てるのはちょっと。」
「…なら、ベジータちょっと来て。」
「何か用か?薔薇嬢。」
「…JUN。要らないならベジータにあげて。」
「え?良いのか薔薇水晶?」
「…うん、ベジータなら意外と大切に使ってくれるような気がするから。」
「なにがだ?」
「いや、実はな。かくかくしかじか。」
「なるほど。本当に貰って良いのか?薔薇嬢。」
「…うん。…大切にしてね。」
「ああ、一生大切にするぜ。」
「良かった良かった。なら放課後、家に取りに来てくれ。」
「おうよ。」



その日の夜
「ハァハァ。銀嬢ハァハァ。」
かしらーかしらー

次の日の夜
「ハァハァ。翠嬢ハァハァ。」
かしらーかしらー

またその次の日
「ハァハァ。真紅嬢ハァハァ。貧乳ハァハァ。」
かしらーかしらー



数日後
「なあ、笹塚。」
「どうかしたのベジータ?」
「最近さ。俺、変なんだ。気が付いたら金嬢の事考えてるんだ。」
「へー。」
「昨日もさ。雪嬢で抜いてた筈なのに最後の瞬間頭に浮かんだのは金嬢なんだ。」
「って言うかクラスメイトをそう言うことに使うのやめた方が良いよ。」
「何でだと思う?」
「うーん?恋じゃないのそれ?」
「何だって!この俺様が金嬢に恋だと!」
「多分ね。」
「そ、そんな馬鹿な!」
ガラガラー
「あ、金糸雀さん。おはよう。」
「おはようかしら。笹塚。ベジータ。」
「な!金嬢!」
「カナが如何かしたかしら?」
「お、お前の事など好きな訳無いからな!勘違いするなよ!」
「え?いきなり何かしら!」
「うーん、ベジータはツンデレだね。」

終われ
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