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第五話 「憤怒の第3世界」


扉の先には先程となんら変わりない
周りが紫色の光景が広がっていた。

「背景に変わりは無いんだね・・・。」
「まぁそうですがあなたが念じれば変わりますよ。」

やっぱり自分の世界だからかなぁ・・。

「それより早く思い出を見ましょう。」

せっかちだなぁ。
そんな事を思いつつ私は念じる。

「ムーディーブルース!」

掛け声を出すと何もなかった空間に人型の物体が現れ
先程と同じ様に体に付いてる時計の数字が逆行していく。
やがて数字は4年前、私が18歳の時の時間を示した。

「18歳の時って・・・。」

忘れもしない、友が死んだ時だ。
死んだジュンの事を考えて少し悲しみに浸ってると
周りの風景が変化しだした。
此処は・・・学校?
自分の行ってた学校の廊下だ。

教室の中を覗いてみる。
すると中に二人、人が居るのが見える。
一人は・・・自分だ。
今と体型がほとんど変わってない。
胸が今より少しだけ小さいけど・・。
もう一人は・・・。

「何の用・・・?」
「強いて言えばストレス解消かな?」

もう一人の女はそう言うといきなり薔薇水晶を蹴りだす。

「・・・!」

あの子は確か・・・桑田由奈。

「あなたみたいなおとなしい子をいじるのって楽しいのよね。」

そう言い桑田は最初の蹴りですでに地面に転がった私を蹴り続ける。

「・・・痛い。」
「ほんとにー?」

蹴るのをやめない所か強めていく。

「ほんとあんたって泣かないねー。泣いてみなよ?強がり。」

薔薇水晶は蹴られて反吐を吐きそうにまでなっている。
しかし泣いてはいなかった。

「ほらほらほらほらほらほら!泣いてみなさいよ?」
「・・・。」
「桜田が死んだ時もあなた少し泣いただけで無表情だったじゃない?」
 もしかして眼帯で涙を隠してんじゃないのー?」

そう言い眼帯に手をかける。

「・・・!」

薔薇水晶は手をはねのける。

「・・・何すんの?」
「・・・見ちゃ駄目。」
「そう言われると見たくなるのよー。無感情女。」

再び蹴り出す。
しかしそれを薔薇水晶はよけて横にあった椅子で殴る。

「きゃあ!何すんの!?」
「・・・。」
「なんか言いなさいよ!」

側にあった机を持ちそれを投げてくる。
薔薇水晶は机に当たるもののそれを気にせず
桑田にと近付いてくる。

「・・・もう眼帯開けたりなんかしないよね・・・?」

蒼星石の机から落ちた鋏を拾いそれを喉に突きつける。

「な、なにやってんのあんた!」
「・・・質問に答えて。」

そう言いながら桑田の腹を殴る。

「・・・うっ!」
「もうしないよね?」
「し・・・しな・・。」

さらにそこで蹴りを入れる。

「・・・。」

最早桑田は声も出ない。

「もう、し・な・い・よ・ね・?」

声も出なくなった桑田をずっと蹴り続ける。
桑田が泣き始めると薔薇水晶は蹴るのをやめる。

「・・・もうしないでね。
 それと私は・・・無感情なんかじゃない。」

それだけ言うと薔薇水晶は教室から出て行った。

「・・・THE WORLD。」

先程と同じ様に映像が止まる。

「・・・しかし何故眼帯を取ろうとしただけでそんなに怒ったのでしょう?」
「・・・私が弱くて最低な子って証拠だから・・・この眼帯は。」
「また深そうな理由で御座いますね。」

何時のまにかラプラスは違う世界へと行く扉を出現させている。
私が映像を見てるときにすでに用意していたのだろう。

「では次は第四世界・・・悲哀の第四世界でございます。」

・・・この思い出は正直見たくなかった。
あの事を思い出すから。
でも見なくてはいけないものだったかもしれない。
次の悲哀の世界でも私は思い出は見たくない。
もしかしたらあの事を見なければならなくなるかもしれない。
だけど・・・私は自分自身を、弱い自分自身を
見なければならないかもしれない。
私は扉の向こうへと行く事にした。

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