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~第9話 招かざる客人~


ジュンたちは地下室と2階への階段を何度も行き来したが、
1階へ通じる道は無かった。さすがにジュンたちも疲れきっていた。
ジ「ハァハァ、駄目だ!やっぱり無い」
真「ジュン、諦めちゃ駄目よ!」
水「それよりみんなぁ~、そろそろ昼食にしなぁい?」
真「な、何を言い出すの?水銀燈!」
水「いいじゃなぁ~い?ねえ、みんなぁ!」
翠「そうですぅ~!もう時間も1時になっているですぅ~」
蒼「お腹がペコペコだよ」
金「あぁ、玉子焼きかしら~!」
雛「う、うにゅ~!」
薔「シ…シュウマイ…」
雪「(グゥ~)!お、お腹の虫が鳴いてますわ」
ジ「昼食にするのは良いけど、冷蔵庫は6階にあるんじゃなかったけ?」
一同「!!!!」
みんなは重大な事実に気がついた。
真「と、とにかく2階にもあると思うわ」
ということで、一同は2階へ行った。
ラッキーなことに、そこに冷蔵庫があった。中には沢山食料などがあった。
ジ「これでなんとかなるな」
と、いうことで昼食の時間になった。

準備はやっぱり全てジュンがやらされていた。
時間はだいたい2時半ぐらいになった。
真「ジュン、紅茶を入れてきて頂戴!」
ジ「そこに冷蔵庫あるから自分でやれよ」
真「冷蔵庫にティーバッグがある訳ないでしょ!早く探してきなさい!」
水「ついでにヤクルトもあったら持って来てねぇ~」
翠「ポッキーも持って来いですぅ~!」
蒼「ジュン君、お茶も頼めるかな?」
金「砂糖たっぷりの玉子焼きも欲しいかしら~」
雛「うにゅーなの~」
薔「シュウマイ…もう一個…」
雪「ケーキをお願いしますね」
ジ「だぁ~、僕はみんなの下僕じゃないつーの!
それにそんなに食べていると太っちまうぜ?」
一同「(ギロッ)」
ジュンは殺気を感じた。
ジ「わ、分かったよ。今行きますよ」
ジュンは他の部屋を回っていた。
ジ「全く、人使いの荒い奴ら…」
ジュンがブツブツ言いながらある部屋に入ると後ろから声がかかった。
「もしかして、桜田君かい?」
ジ「誰だ!」
ジュンが振り返るとそこには中学生だったころの担任、梅岡先生がいた。
ジ「梅岡先生!?」
梅「久しぶりだね、桜田君!元気だったかい?」
ジ「は、はい、元気ですよ!先生はここで何をしているんですか?」
梅「僕?僕はここの主人に客人として呼ばれたんだ」
ジ「ここの主人に?ここの主人を知っているんですか?」
梅「いや、知らないよ。でもこの屋敷の主人と名乗る者から、手紙が来て、
そこにはここに来てほしいと書いてあったから来たのさ」
ジ「へぇ~そうなんですか…
ところで、その手紙にはそれだけしか書かれていませんでしたか?」
梅「うん、そうだよ」
ジ「本当ですか?本当に他は何も書かれてなかったんですか?」
梅「あぁ、アリスゲームとかのことも…しまった!」
梅岡先生はとっさに自分の口を塞いだ。
ジ「アリスゲーム?……先生、アリスゲームを知っているんですか?」
梅「………」
ジ「先生、知っているんですか?」
すると、梅岡先生は急に笑い出し始めた。
梅「くっくっく、とんだ失敗だったな…」
ジ「先生?」
梅「桜田!残念だったな!!僕はこの屋敷の主人に呼ばれてなんか無いさ。
なぜなら、僕がこの屋敷の主人だから!」
ジ「なんだって!?」
梅「君と1回、2人っきりになって、ゆっくりと話をしてみたいものだ」
そういうと、梅岡はジュンに触れた。
ジ「うっ、何を…」
ジュンはまるで力を吸い取られたように、全身の力が抜け、その場に倒れこんだ。
ジ「みんな…にげ…ろ…」
梅「くっくっく、もうすぐだ!もうすぐ満月になる。
そうすれば、貴様など…、はっはっはっは!」
梅岡の甲高い笑い声が屋敷中に響いた。
当然、その声は薔薇乙女たちにも聞こえていた。

真「なに?今の笑い声は?」
水「ジュンが心配になってきたわぁ!」
翠「みんなで一緒に行くですぅ」
蒼「まさか、ジュン君の身になにか…」
金「うぅ、怖いけど行くかしら」
雛「ジュン、待っているの~」
薔「ジュン…無事でいて…」
雪「ジュン君、今行きますよ!」
そういってみんなは部屋を出た。
笑い声の聞こえた部屋に入るとそこには梅岡とぐったりしたジュンがいた。
梅「やぁ、選ばれしアリスゲームの参加者諸君、お揃いで!」
真「!!ジュン!」
水「貴方ジュンに何をしたの?」
翠「ちび人間しっかりするですぅ!」
蒼「お前は誰だ!」
金「なんか恐そうかしら~」
雛「ジュン~!」
薔「ジュンを…返しなさい…」
雪「ジュン君を放しなさい!」
梅「やれやれ、いっぺんに言われても分からないな。とりあえず、
自己紹介はしておこう。僕の名は梅岡。僕がこの屋敷の主人だよ」
一同「なっ!」
梅「今宵は月夜だ。存分に楽しましてもらうぞ!哀れな子羊どもよ…」
薔薇乙女たちの運命は…


次回~あいつは悪魔?~に続く

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