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「超機動戦記ローゼンガンダム 第十四話 梅岡、再び」


「お~い、この弾薬も積んでおいてくれ~。」
「こっちのモビルスーツはどうしますか~?」
「それは日本のレジスタンスの補給用だ~。あ、それはこっちだぞ~。」
様々な声が飛び交っている。有り余る物資を一箇所に留めて置く必要はない。JUMやベジータは
各地のレジスタンスに物資を渡す、全体的な力の向上を狙っていた。
「ふむ・・・これでまだまだ戦えるな。工場の作業員も引き続き物資作成を引き受けてくれたしな。」
その作業風景を見ながらべジータが言う。占領の際に、無条件降伏した作業員達は、決してアリスの
信者ではなく、ただアリスが支配していたこの地域において言われるままに働いていただけだった。
故に、メイデンが占領後も引き続き作業を続けてもらっている。
「そうだな。これだけ大きい工場だ。作業も続けてもらってるし、物資補給には困らないだろうね。」
同じように作業風景を見ながらJUMが言う。中国を占領したのは大きなアドバンテージになっていた。
チャーラ!ヘッチャラ!何が起きても気分はへのへのかっぱ~♪ふと、ベジータの携帯が鳴り響く。
「ナッパか。俺だ。なに!?アリス所属の戦艦が近づいている?了解だ、迎撃しよう。JUM。」
「ああ、分かっている。僕らが迎撃に当たるよ。SAIYAは工場の防衛を頼む。」
JUMがサクラダに戻っていく。
「総員、アリス所属の戦艦『ディアーズ』が襲撃の模様。各員、第一戦闘配備!!繰り返す。」
サクラダが急に慌しくなり、戦闘の準備が始まる。
「ふふ・・・桜田。あまり先生を困らせないでくれよ?」
ディアーズの格納庫の中、愛機のプラムに乗った梅岡が気持ち悪く笑った。



「蒼星石、RG004行きます!!」
「真紅、ガンダム5番機、出るのだわ。」
出撃したサクラダからお馴染みの8機が出撃していく。SAIYAのカカロットは機体を出撃させて工場の守備
についている。この工場を潰されるわけにはいかない。
「いいか、工場の防衛に全力をあげるんだ。いいな!」
JUMの声が通信で響く。それとほぼ同時にディアーズがMSバーズを出撃させる。
「18,19,20・・・バーズは20機ね。充分勝てる数ね。」
出撃する機体を見ながら雪華綺晶が言う。
「赤い機体・・・プラム!?JUM、注意するのだわ!あの人が・・・」
そして、前回苦汁を飲まされた相手を真紅が見つける。真紅やJUMの短い学生時代の教師、梅岡。
「さぁ、みんないくかしらー!攻撃のワルツ!!」
カナリアが精神向上の音を奏でだす。
「折角新しい武器もあるわけだし、私があの隊長機を相手するわぁ~。」
スイギントウが漆黒の翼を広げる。
「いいかい、みんな。今回も桜田は僕のモノだからね。邪魔したらダメだよ?じゃあ、散会!」
20機のバーズとプラムが襲い掛かってくる。ここに戦いの口火が切られた。



「当たれですぅ!」
スイセイセキがライフルモードでバーズに向けて乱射する。若干人工知能の性能が上がったのか、
簡単には当たってくれない。
「・・・ミサイルが邪魔・・・・」
ディアーズから放たれたミサイルがバラスイショウを襲う。バラスイショウは両腕のビームガトリングガンで
ミサイルを撃墜しながら戦闘を続ける。
「援護するぞ。レンピカ、スィドリーム照準ディアーズ!うてえええ!!」
サクラダの両舷の副砲がディアーズに放たれる。大抵の戦艦には施されているビームコーティングに阻まれる
が、注意をそらすことはできた。ディアーズが副砲をサクラダに向ける。
「熱源確認!きます!」
「下げ舵50!回避!!」
サクラダが回避行動をとる。ディアーズの副砲はサクラダに当たることなく空へ消えていく。
「雛苺、合わせなさい!?」
「うい、分かったのー!」
ヒナイチゴの4つの有線式ビーム砲がバーズに襲い掛かる。それは攻撃のためではなく、線でバーズを絡めて
動きを抑制させるためのものだった。動きを制限されたバーズは瞬時に襲い掛かるシンクに真っ二つにされる。
「ふふっ、桜田待ってろよ。先生がいま行くからな・・・んっ!?」
サクラダへ向かうプラムに向かって放たれた砲撃。その主はスイギントウだった。
「ほぉ、黒い天使かい?でも、僕と桜田の邪魔はさせないよ。」
「おばかさぁん・・・こんな黒い天使がいるわけないでしょぉ?」



プラムはビームランス、魔槍の名を持つ「ゲイボルグ」を。スイギントウは、魔剣の名を持つ「ダインスレイブ」を。
「天使君、これはねゲイボルグと言うんだ。先生、これで桜田のハートをゲットしたいんだよ。」
ゲイボルグ・・・決して梅岡だから「ゲイ・掘る苦」ではない。
「へぇ、でもJUMには近づけさせなぁい。貴方はここでサヨナラよぉ。」
スイギントウがプラムに突っかかっていく。振り下ろされた剣は槍に弾かれるが尚も切りかかる。
プラムはスイギントウの猛攻を防ぎながら反撃の機会を伺うが水銀燈がそれを許さない。
「くっ・・・これはデータ以上だな・・・後で槐に報告しないと・・・・ねぇ!」
プラムが一度後退してホーミングミサイルを放つ。
「さぁ、これがよけれるかな!?しつこいよ?」
梅岡のミサイルは必要以上にしつこく追ってくるイメージがある。
「避ける必要ないものぉ・・・・ファンネル!!」
スイギントウの背部からフェザーファンネルが飛び出す。その姿は正に羽の如し。
スイギントウのフェザーファンネルは梅岡のホーミングミサイルを余すことなく撃墜する。
「!?ファンネルミサイルだって・・・これはこれは・・・」
「無粋な事しないのぉ、おばかさぁん。コレで決着つけましょうよぉ。」
スイギントウがダインスレイブを掲げプラムに向かっていく。プラムは数合打ち合うと、再び後退する。



「はははっ、今日はこの辺にしておくよ。また会おう、天使君。」
梅岡はあっさりと撤退を決める。残っているバーズも撤退させる。
「あらぁ?逃げる気ぃ?させなぁい・・・ファンネル!!」
後退していくプラムにスイギントウはフェザーファンネルを放つ。しかし、プラムはそれをライフルで撃墜する。
「いやいや、この後の余興のためにね・・・それから・・・・桜田ーーーー!!!先生諦めないからな!!」
最後にJUMに本人は愛のメッセージと思ってることを告げる。ディアーズは撤退していった。
「・・・最後だけ無駄に疲れた気がするよ・・・」
JUMは何故かグッタリしていた。


「槐、やっぱり行って正解だったよ。武装が増えてた。」
ドイツに戻った梅岡は槐に結果を報告する。
「ほう・・・データを。なるほど・・・ファンネルミサイルか・・・よし、梅岡。アレの最終段階に入る。」
槐が梅岡に指令を出す。梅岡は軽く了解と言うと工場に向かっていった。
「ははは・・・奴らに真の地獄とアリスの恐ろしさを教えてやらねばな・・・」
槐はニヤリと笑うと工場に入り、矢継ぎ早に指示を出した。それが、序曲だった・・・


次回予告 梅岡を撃退し向上を死守したメイデン。物資などの調整も終わり、各地で抵抗している
レジスタンスの為に、一足先にSAIYAがロシアに向かう。そこでべジータを恐ろしいモノが襲う。
次回、超機動戦記ローゼンガンダム ここからが本当の地獄だ  その機体の姿はまるで・・・

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