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~第6話 マヌケな策士とマヌケな苺~

只今の時間は午前8時。
ジュンは起きてきた真紅と水銀燈にこの双子のことについて話した。
2人は仲間が増えた、ということで喜んでいた。
今は冷蔵庫の中身がほとんど無いので、食料を探しているところである。
真「ジュン、お腹が空いたわ。早く朝食とティータイムにしなさい!」
水「ジュン~、ご飯まだぁ~?」
翠「ちび人間、早く食料を見つけろです!」
ジ「うるさぁ~い!」
ジュンは朝からイライラしていた。
仲間が増えたのはいいのだが、その分、うるさいのが増えたといっても過言ではない。
蒼「ジュン君、僕達が脱出中は食料らしいものなんてどこにも無かったよ」
蒼星石だけが、頼りになりそうだった。
ジ「そうなの?弱ったなぁ~。ん?あれは何だ?」
すると、目の前には黄色いポシェットが落ちていた。
真「もしかして、食べ物が…」
みんなを突き飛ばして、真っ先にポシェットを拾って、開けたのは真紅だった。
そのポシェットの中には玉子焼きと苺大福が1つずつ入っていた。

真「何、このポシェットは…」
水「あらぁ、美味しそぉう!」
翠「玉子焼き食べたいですぅ~」
蒼「朝から苺大福はちょっとね…」
ジ「とりあえず、玉子焼きを5人分にするか」
そういってジュンは持っていたナイフで綺麗に5人分に等分した。
全員「いっただっきまぁ~す」
玉子焼きを食べたのはいいのだが、その玉子焼きの味の方はというと…
真「…最悪の味ね」
水「ウッ!」
翠「オェ~、甘すぎですぅ~」
蒼「まるで、液体状の砂糖を食べている感じ」
ジ「オェッ!」
かなりの批判を受けていた。苺大福はそのまま残しておいた。
一方、別の場所では…
「カナ、うにゅーが、欲しいのぉ~」
「ヒナ、我慢できないのかしら~」
こんなやり取りをしていたのは、アリスゲームの参加者の雛苺と金糸雀であった。
一応、ジュンたちと同じ薔薇学園に通う高校2年生である。
2人もまた脱出中だった。
雛「カナ、うにゅー!うにゅー!」
金「もう~、ヒナは本当にしょうがない子かしら~。
しょうがないから、ここらで朝食にするかしら」
金糸雀はまだ、自分のポシェットを落としたことに気づいていなかった。

金「あれ?」
雛「どうしたの~?」
金「カナのポシェットがどこにも無いかしら~!!」
雛「うにゅーは?」
金「苺大福もそこに入っているかしら!」
雛「バカバカ!カナはドジなの~!
前だって、この窓から脱出できるって言ったのに、6階の窓だったの~。
カナは本当に駄目駄目なの~!」
金「うるさいかしら~!あら、あの人たちはなにかしら?」
金糸雀と雛苺はいつの間にかジュン達の目の前に居た。
ジ「おや?誰だ?あの子達?」
真「どうやら、アリスゲームの参加者のようね」
水「こんな小さい子達まで巻き込むなんて…」
翠「許さないですぅ!こんな小学生達まで参加させるなんて!」
蒼「こんなことを計画させた奴、絶対に許さない!」
金糸雀や雛苺は背も小さいし、服も小さい子が着ているような服なので、
みんなが小学生と誤解しても無理は無かった。
金「ちょっと待つかしら!なんでカナ達が小学生になっているのかしら?
カナ達はこれでも、薔薇学園に通う高校2年生なのかしら!
ついでに言うけど、私は金糸雀で、こっちは雛苺と言うかしら~!」
みんなは信じられないような顔をしていた。
金「信じてないかしら…、ところで、この辺で黄色いポシェットを見なかったかしら?」
ジ「これのことか?」
金「あぁー!それはカナのかしら~!返すなさーい!」
金糸雀がポシェットを覗くと、苺大福のみが残っていた。
金「玉子焼きはどこかしら?」

ジ「わりぃ。僕達で食べちゃった」
真「最悪の味だったわ」
水「あんな物食べれた物じゃないわぁ~!」
翠「甘すぎるですぅ!お前は料理が下手ですぅ~」
蒼「僕の口にはとてもじゃないが、合わないなぁ!」
金「人の玉子焼きを食べといて文句を言うなんて酷い人達かしら~!
そう思うよね?ヒナ?
雛「うにゅーーー!!!」
雛苺は金糸雀を突き飛ばして、苺大福を取りに行った。
雛「うにゅーなのォ!うにゅー!」
ジ「うにゅー?この苺大福のことか?」
雛「そう、それなのー!ヒナに頂戴なの!」
ジ「欲しいか?」
雛「うん!」
ジ「なら、僕達の仲間になって一緒にここから脱出しないか」
雛「分かったのー!だから、うにゅーを頂戴なのー!」
なんと単純なのだろうか。まるで、桃太郎の犬達並みだった。
雛「もぐもぐ、おいしかったの~!そういえば、紹介がまだだったのー」
ジ「あっ、そうだったな。僕は薔薇学園に通う高校2年生の桜田ジュンさ!」
真「真紅なのだわ」
水「水銀橙よぉ~」
翠「翠星石ですぅ!分かったですか?ちびちび!」
蒼「蒼星石だよ!宜しく!」
雛「宜しくなの~!カナもみんなと挨拶するの~」
金「…ふ、ふん!人の玉子焼きに文句をつけた人たちなんかと
仲間になりたくないかしら~!とにかくカナはもう行くかしら」
そう言って、金糸雀はさっさと歩いていってしまった。

金「ヒナは本当にマヌケかしら~!あら、あれは冷蔵庫?」
なんと金糸雀の前には大きな冷蔵庫とその前で食事をしている2人の少女が居た。
金「ねぇ、カナも混ぜてほしいかしら。カナもお腹ペコペコなの!」
すると、1人の少女がまるで獲物を見る蛇のような目で睨み付けて来た。
金糸雀は殺気を感じ一瞬ビクッとした。
2人の少女が金糸雀の方へ歩いてきた。
金「た、た、助けてかしら~!」
金糸雀はジュンたちの方へ走っていき、ジュンたちと合流した。
ジ「金糸雀?どうしたんだ?」
金「あ、あ、あれを見るかしら!」
ジュン達の前にはマントを被った2人の少女が立っていた。顔はよく見えない。
すると、突然2人の少女がしゃべり始めた。
「…貴方達はだれ…?」
「……私達はだぁれ……?」
何が言いたいのかよく分からなかった。
真「あなたたちこそ誰なの?人の名前を聞く時は自分から名乗るものよ!」
真紅が急に怒鳴った。
薔「……私は薔薇水晶…」
雪「私は雪華綺晶…」
とても危険なにおいがする2人だった。


次回~純白の魔道師と紫色の水晶~に続く

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