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超機動戦記 ローゼンガンダム 第四話 共同戦線

「ふぅ・・・やっぱりティータイムは落ち着くのだわ。」
リュウキュウへの移動中、真紅は食堂で優雅に時間を過ごしていた。
「ほぉんとぉ~。休憩時間ってのはいいわよねぇ。」
同じようにヤクルトを飲みながら水銀燈が言う。他の面々も思い思いの休みを過ごしているようだ。
「うぃ、でもでも、もしかしたらアリスが来るかもなのにどうして休んでいいってJUMは言ってるの?」
雛苺が苺大福・・・通称『うにゅー』を頬張りながらいう。
「食べてから喋りなさい。レディとしては有るまじき行為よ雛苺。」
「このへんは他のレジスタンスが管理してる領域だからよぉ~。まぁ、アリスが興味ない場所
なのかもしれないけどぉ。」
3本目のヤクルトの封を開けながら水銀燈が言う。
「そういう事よ。確かに地球はアリスの支配に置かれてるけど、何も全部が全部そうな訳でもないのだわ。」
「ほえ~。そっかぁ~。あ、だからリュウキュウで合流できるのね。」
雛苺も納得したように再びうにゅーを食べる。
「ま~ったく、チビチビ苺はお馬鹿ですぅ。苺大福の食べすぎでそんな事もわかんねぇですか?
仕方ないからチビ苺がこれ以上バカにならないように翠星石が食ってやるですぅ。」
と、にゅーっと手が伸びたと思えばひょいっと皿に積んであったうにゅーを摘む翠星石。

「あー!翠星石が雛のうにゅーとったぁ!」
「うるせぇですよ。そんなにあるんだから分けるのが正しい人の道ですぅ!」
「うゅー・・・でもでも翠星石がお菓子を人にあげてるの見たことないのー!」
「ぎくっ・・・ち、チビチビ苺は小さいから見てねぇだけですぅ。」
と、下らない喧嘩を始める姉を見ながらため息をつくのは蒼星石だ。
「あら、蒼星石?いつもなら笑って翠星石を止めるのではなくて?」
真紅が言う。別名ストッパーである蒼星石は、こんな時の姉をよく止める。しかし、今日に限っては
その余裕が見られない。
「うふふ・・・私は分かってるわよぉ~?もうすぐSAIYAと合流だものねぇ?」
水銀燈の言葉にビクッとする蒼星石。
「な、な、何のことかな水銀燈?ぼ、僕は別に・・・・」
「ああ・・・そういう事ね。確かに、翠星石と違って人当たりのいいあなたが数少ない苦手な人ですものね。」
真紅も納得したように紅茶を飲む。
「ぶあっくしょん!!ふ・・・蒼嬢・・・俺を噂しているな?」
と、一方その頃髪がM字に禿げ上がった男が呟いた。

「サクラダ、着艦します。繰り返します。サクラダ、着艦します。」
巴の声がスピーカーから流れる。
「相変わらず美しい島ね。海が素晴らしいわ。」
真紅が窓の外を見ながら言う。リュウキュウ。日本の最南端に位置する島であり、レジスタンスSAIYAが
本拠地とする年。しかし、アリスは興味がないようで全く戦乱に見舞われていない。
そのお陰か、特徴的な珊瑚礁は今も残っている。
「綺麗・・・泳ぎたいねお姉ちゃん・・・銀ちゃん。」
薔薇水晶が歓喜の目を向ける。
「そうねぇ。休暇がもらえれば海でバカンスも悪くないわねぇ。」
「そうだな。まだまだ地球にはこう美しい場所が残ってるのは喜ばしい事だな。」
水銀燈と雪華綺晶も素直に感想を口にする。
「召集です。MSパイロットはミーティングルームに集まってください。繰り返します・・・」
が、休む間もなく現実に返される少女達。はぁ、と息をつくとミーティングルームに向かっていくのだった。
「そ、蒼星石?そんなに嫌なら翠星石がJUMに言うですよ?」
「だ、大丈夫だよ・・・うん、きっと大丈夫・・・」
大丈夫と言いながらも物凄く嫌々な蒼星石。果たして、その理由とは・・・・

8人の少女達がミーティングルームに入る。中にはJUMと巴。そしてSAIYAのメンバーである3人がいた。
「そ・・・蒼嬢ーーーーーー!!!!!!」
最も小柄な髪を逆立てたM字ハゲが蒼星石を見つけるなりに飛び掛る。
「わ、うわーーーーーー!」
悲鳴を上げて体を縮める蒼星石。しかし
「妹に何しやがるですかーーー!!!!」
「ぐふぁ!!」
バキィと音と共に飛び掛った物体の顔面を思い切り殴る翠星石。
その物体は吹っ飛ぶものの起き上がると口元を拭ってニヤリと笑った。
「フッ、だが簡単に手に入らないからこそ面白いってものだ。」
「さて、本題に入っていいかな?べジータ?」
JUMがM字ハゲ・・・べジータに向かって言う。
「ああ、すまないな。簡単に言おう。」
べジータは真面目な顔をしてホワイトボードに向かっていく。
「さて、今回の作戦だがメイデンとSAIYAは共同戦線を張ろうと思う。ウチのナッパとラディッツに日本を
しばらく探らせたがアリスはあまり重要視していないのか、防備は非常に薄い。」
ベジータの側近と思われるデカイハゲと片目だけに変なメガネをかけている男がウンウンと頷く。
「我々レジスタンスが拠点とするには実に格好の的だ。そこでだ・・・」
パチンパチンとマグネットを日本の二つの都市にマグネットをおく。
「SAIYAとメイデンでオオサカとヨコハマを同時に攻撃する。簡単な戦いではないが分散された
戦力ならば成功すると俺は思っている。」
べジータが纏める。確かに数は多いが、機体性能はこちらに大幅に分がある。
SAIYAの主力兵器「サイヤジン」と戦艦「カカロット」もかなりの性能を誇っている。
「成る程な・・・それで、どちらがどっちを攻撃する?」

JUMがアゴに手を当てながら言う。
「うむ、それなんだが・・・報告によるとヨコハマの方が戦力が多そうなのだが・・・」
「じゃあ、そっちがSAIYAねぇ~。メイデンはオオサカってことでぇ~。」
水銀燈は楽な方に行こうとする。
「ぎ、銀嬢・・・しかしSAIYAでは少し厳しいんだが。そ、そうだ。ヨコハマに向かってくれれば
この我々の戦闘服を送呈しよう!」
バッと青い全身タイツに肩パットのついたようなパイロットスーツ(?)を出すべジータ。
「ますますオオサカに行きたいのだわ。」
「かっこ悪いの~。」
「センスの欠片もないかしらー!」
「・・・僕の蒼があんなに・・・ぐす・・・」
「蒼星石を侮辱してるですか?その全タイは!」
「ちょっと・・・着てみたいかも・・・」
「私は御免だ。」
と、思い切り不評な提案だった。
「勝手な事言うなよ、ったく。分かった、メイデンがヨコハマを攻めよう。」
ええーっと今度はJUMに非難を集めるメイデンのクルー。
「その代わり・・・成功したら少し休暇やるからさ。それでいいだろ?」
「あらぁ、それなら構わないなぁ~。頑張っちゃう。」
「でも、大丈夫なのかしら?」
真紅がJUMに疑問をぶつける。
「ああ、しばらくはレジスタンスの本拠にするために日本を離れられないはずだからな。
それを利用すれば多少は休みくらいあげれるさ。」
「た、助かるぞJUM!じゃあ、この戦闘服をー」
「あ、僕もそれは要らないから。じゃあ、解散だな。」
と、なし崩し的に次の作戦が決まったのだった。

「戦闘予定時刻まであと1時間です。各自、そろそろ持ち場についてください。」
リュウキュウで補給を終えたメイデンとSAIYAはそれぞれ同時にオオサカとヨコハマに攻撃を仕掛けるために
移動していた。距離的に少し先に目的地についたSAIYAは作戦開始時刻まで待機となっている。
「ふんふふ~ん♪終わればバカンス~。海~、珊瑚礁~♪」
パイロットスーツを着込んでご機嫌な水銀燈。機体の調整に入っている。
「水銀燈。ご機嫌なのはいいけど、あまり調子に乗ると足元をすくわれるのだわ。」
そんな水銀燈に注意をする真紅。しかし、水銀燈は気にとめる様子もなく。
「あっら~、まぁ海に行っても貧乳真紅じゃ水着になっても惨めなだけだものねぇ~。」
「なっ!?も、もう一度言って見なさい!」
「何度も言ってあげるわぁ~。貧乳、貧乳~。」
「貧乳でっす~。貧乳でっす~。」
と、水銀燈に混じって別の声が混ざってくる。
「す、翠星石!?あなたまで何を!?」
「ふっふ~ん。男はやっぱり胸なのですぅ。水銀燈みたいにでか過ぎてもダメなのですぅ~。
やっぱり翠星石みたいに程よい大きさがいいのですぅ~。」
戦闘前にも関わらず3人によるドッグファイトが始まる。もっとも、これがいつものメイデンだったりする。
「みんな、準備はいいか。作戦開始まで後少しだ・・・気をつけて。」
JUMの声がスピーカー越しに聞こえる。遂に同時侵攻作戦が始まろうとしていた。

次回予告 飛び交う銃弾。ヨコハマでは激しい戦いが始まる。日本占領のための戦いに勝利の女神は
どちらに微笑むのだろうか。そして、アリスはそれを黙って見過ごすのか。
次回、超機動戦記ローゼンガンダム バトルインヨコハマ 憎き敵、撃ち抜け翠星石!


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