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薔「ジュン・・・これ・・・どう・・・?」
ジ「ああ、良いんじゃないか?」
薔「適当・・・・・・ダメ」

今日は花の日曜日。いつもなら自室でのんびりしてるはずなんだが今は近所のデパートにいる。
ジ「そうはいってもなぁ・・・僕女の子の服なんてわからんし」
薔「・・・・ジュンが可愛いって思ったのでいいよ?」

僕は薔薇水晶の買い物につき合わされてる。
きっかけは一昨日薔薇水晶とゲームをした時。
結構自信があった僕は薔薇水晶の『負けたほうは相手の命令を聞く』という要件を飲んでしまった。
結果は敗北。やはりザンギエフはガイルには勝てないのだろうか。
負け犬の僕への命令は「今度の日曜日・・・・お買い物・・・付き合って・・・」だと

ジ「可愛い、って言われてもなぁ・・・」
薔「・・・・・ハートにズキューン・・・って来た奴・・・」
ジ「いや、その表現はどうかと」

もちろん生年月日から現在の日時までが彼女いない暦になる僕には女の子の服なんてこれっぽっちも分からなかった。
薔「・・・・・・いえーい」
ジ「うーん、ちょっと派手過ぎないか?」
薔「・・・フリフリなほうが好き?」
ジ「いや、そういわけじゃ・・・」

薔「・・・・・・じゃーん」
ジ「・・・・・なんでデパートの洋服屋にメイド服があるんだよ!?」
薔「ご主人様・・・と、ジュン様・・・どっちがいい?」
ジ「それ以前にそんなものどこで着るんだ・・・?」

薔「・・・・・・うっふん」
ジ「うわぁ!?な、なんて服を・・・ていうかそれ水着」
薔「・・・・・・男を悩殺」
ジ「洋服買いにきたんだろ」

薔「決まらない・・・・ジュンのせい・・・」
ジ「僕かよ・・・」
薔「ねぇ、どこかで休もう?」
ジ「ああ、そうだな・・・じゃあジュース買ってくるから・・・そこのベンチで座っててくれ、動くなよ?」
薔「・・・・りょーかい」
なかなか服が決まらなくていったん休憩することになった僕達。

ジ(はあ、面倒だな・・・適当に買い物終わらせて帰るか・・・)

近くの自動販売機でジュースを二本買った僕はさっきのベンチに戻っていく。しかしそこで見たのは・・・
ジ「えーっと・・・確かベンチは・・・あ、あった・・・って!」

A「なあ嬢ちゃんよぉ、少しお兄さん達と遊ぼうぜ?」
薔「・・・・・だめ」
B「いいじゃねえかよ、どうせ一人なんだろ?」
薔「・・・・・待ち合わせ中」
C「どうせこないって、な?」

ベンチに座る薔薇水晶を囲むいかにもな三人の男。
ジ(く、おいおいマジかよ?三人も・・・無理だよなぁ・・・けど・・・)

薔薇水晶を見る。逃げずにじっとベンチに座っている。
逃げれば良いのに・・・そう思ってさっき自分が言ったことを思い出す。
『そこのベンチで座っててくれ、動くなよ?』

ジ(・・・・・くそ!)
意を決してベンチに近づいていく。薔薇水晶がこちらに気付き
薔「あ・・・・・」
C「ああ~ん?」
ジ「よ、よお、待たせたな」
B「んだよてめえはぁ?」
ジ「何って・・・待ち合わせしてたんだよ」
A「はぁ?いままでほっといて今更なんだよてめぇ」

C「第一おめえは彼女のなんなんだよ?」
ジ「僕?僕は・・・」

彼女の友達、そう言おうとした時

薔「・・・・恋人」
ジ「!?」
A「くそ!彼氏持ちかよ・・・」
B「こんな餓鬼が・・・俺より先に彼女持ちだと!!?」
C「ちくしょー!!!」

なんか泣きながら走っていく三人組。そうか、一人身か・・・

薔「・・・・・・ぶい」
ジ「はぁ・・・まあ・・・無事だったからいいけど・・・さっさと逃げろよ・・・」
薔「だめ・・・・ジュンとの約束だもの・・・・」
ジ「・・・・・」
そういうばいつの時かも駅前でびしょ濡れになっても僕を待ってくれてた時があったな・・・
本当にこいつは・・・何を考えてるのか良く分からないけど・・・健気というか・・・

薔「・・・どうしたの?」
ジ「いや・・・ていうかとっさとはいえあんな嘘いうなよ・・・」
薔「嘘・・・?」
ジ「ほら、付き合ってるとか、そういう関係じゃないんだからさ」
薔「・・・・・・・・・うん・・・そう、だね・・・」
ジ「?」
いま一瞬薔薇水晶が、寂しそうな、悲しそうな顔をしたような・・・気のせい、か?
薔「ね・・・ジュース、飲も・・・?」
ジ「ん、ああそうだな」
薔薇水晶にジュースを渡し僕もベンチに座る。
両手で缶を持ちコクコクと可愛らしくジュースを飲む薔薇水晶。
正直薔薇水晶は可愛い。これまで浮いた話が一つも無いというのが不思議なくらいだ。

薔「ジュン・・・そろそろ買い物行こ・・・?」
ジ「こんどはちゃんとした店行こうな?」
薔「・・・さっきの店お気に入りだったのに」


薔「・・・・・・一杯買った・・・」
ジ「買いすぎじゃないか?」
薔「・・・・・・ジュンが似合うって言うから」
ジ「それにしたってなぁ・・・」

デパートからの帰り道、両手には大量の荷物。全部は持てないから薔薇水晶も持つ。
太陽は西に傾き、あたりは夕焼けに染まっている。

薔「・・・疲れた・・・」
ジ「はぁ、さすがに僕も腕が痛い・・・ちょっとそこの公園で休んでいくか。」

夕暮れの公園、さすがにもう誰もいない。
僕達は近くのベンチに腰を下ろす。
薔「・・・・手が痛い・・・」
ジ「やっぱり買い過ぎだって・・・」
薔「・・・・だって」
ジ「ん?」
薔「・・・・・ジュンが・・・似合うって・・・嬉しかったから・・・」
ジ「う・・・」
可愛い。
頬を赤らめてこちらをチラチラと見る薔薇水晶は可愛い。
赤いのは夕日のせいなのかはわからないけど。

薔「ね、ねえ・・・ジュン・・・今度・・・このお洋服着るから・・・その、一緒にどこか行こう?」
ジ「え、僕と?」
薔「う、うん・・・・・」
薔薇水晶の態度や言動に期待してしまうけど、そんなことがあるはず無い。

ジ「僕なんかより・・・ほかの友達とかと行けば?」
薔「え・・・・?」
ジ「あ、いや、僕が薔薇水晶と行くのが嫌なんじゃなくてさ、ほら、薔薇水晶可愛いから・・・もっといい人と・・・」
薔「・・・・・・・バカ」
ジ「え?」

薔薇水晶にバカと言われた。普段そんなこと言わない子だから驚いた。
薔「バカぁ・・・・・グス」
ジ「ちょ、な、泣くなよ・・・」
薔「だって・・・全然・・・気付いてくくれないんだもん・・・
  休みの日も・・・普段も・・・ずっと一緒にいて・・・沢山アプローチしてるのに・・・全然、気付いてくれないんだもん・・・グスン」
ジ「な・・・」
薔「こんなに大好きなのに・・・ジュンに可愛いって、言ってもらえて・・・嬉しかったのに・・・」
ジ「・・・・・」
薔「ほかの人ととか、僕よりも、とかいうんだもん・・・泣いちゃうよぉ・・・ヒック」
ジ「ご、ごめん・・・だって、薔薇水晶可愛いから・・・僕なんかじゃ不釣合いだって・・・」
薔「私は・・・ジュンが、好きになってくれたら、それで十分・・・なんだよ?」
ジ「け、けど・・・・」
薔「・・・・・・・あなたが、いいの」
ジ「うわ!?」


視界が回る。薔薇水晶にベンチの上に押し倒されてた。

ジ「お、おい、薔薇水晶!?」
薔「答えて・・・私のとこ・・・・・好き?」
薔薇水晶がのしかかって来た。彼女の長い髪が僕の首筋に触れる。

薔「ねえ・・・・答えて・・・・」
ジ「う・・・」
これが女のフェロモンという奴だろうか。薔薇水晶の匂いになんかボーっとしてくる。

薔「わ、私は・・・ね・・・ジュンが・・・大好き・・・だよ」
伝わる彼女の体温。吐息がかかるほどに近い顔。

ジ「僕、は・・・・」
薔「・・・・・・・」
真っ赤に染まった頬。夕日だけのせいではないのが分かる。

ジ「あ・・・・・・」

じっと僕を見つめる目。

薔「・・・・ジュン」

何かを求めるような。

ジ「────」
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      。O
薔「と・・・今日はここまで・・・次で大人のシーンに突入・・・wktk」
目覚まし<午前9時かしらーかしらーかしかしらー
薔「あ、銀ちゃんとの約束の時間・・・そろそろいこう・・・」






┌─┬──┐
│  │[ タ]│
│  │[ ン]│
│  │[ (゚д゚)<よし、薔薇水晶はでかけたな
│  │匚[ 槐]
│  │[ ス]│
└─┴──┘
槐「さっそく薔薇水晶のパソコンを・・・く、またこんな物を・・・ジュンを全て槐に置換して、保存と・・・く、メールがこんなに・・・なにか不埒なことは・・・」





槐の部屋の前
薔「そういうえば・・・お父様、朝からいないな・・・今のうちに・・・」
部屋に入ってパソコン起動
薔「・・・またこんなに写真が・・・ちゃんと気をつけてるはずなんだけどな・・・ひとまず全部梅岡にかえて、と・・・よし、早く遊びにいこ・・・」
終わり
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