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 The One 「3」

 いつからその存在が確定されたのかは知らない。
 いつから『■■■・■■』が、出現するようになって
 いつから『■■■・■■』を狩る『正義の味方』が現れたのか
 正確な記録は残っては居ない。
 ただ、世界のとある場所。まだ暴かれていない遺跡に一つの壁画がある。
 一つの巨大な黒い異形のモノの周りに小さい異形のモノが複数居り。
 そして、その異形のモノたちと対峙する数名の人の絵。
 数名の人は、その手に様々な武器を持っている。
 剣・斧・槍・銃らしいモノまで描かれているのだ。
 つまり……はるか昔からこの戦いは続いていると言う事である。

昼休み。
 ジュンは、詰まらない座学からしばしの開放かとさっさと教室を後にした。
 それに……あの銀色の少女をどうするか……との考えもあり解決策を思案する事にした。
 思考を纏める為に、教室の喧騒から逃れるようにジュンは教室を後にし屋上へと足を向けた。
 屋上。風かなびきジュンの頬を撫でていく。
 さてさて、如何したものかと考える。別に『正義の味方』と正体が暴露されたとしても
 それはそれでどうでも良い事なのだが……人間と言うのは、興味が湧くと
 その興味に突っ込む性質がある、好奇心猫をも殺す。と言う言葉がある。
 まぁ……意味は自分で調べてくれ。
 多分、こちらから余計な干渉をしなければ大丈夫だとは思うが……と、ジュンは思案する。
 しかし、多分であり確実ではない事にジュンは、ため息をついた。

「何を考えているの?」
 ふと、声をかけられた。思案する事に没頭していたとは言え
 声を掛けられるまで気づかないとは……と、ジュンは自分に声を掛けた存在を凝視した。
「何だ……巴か」
 声を掛けた存在。柏葉巴と言う名の少女。
 ジュンと巴は、数回ほど遭遇した事があるため顔見知りなのだ。
 何故遭遇かと言われれば……巴もまた『正義の味方』であるのだ。
「何だ……とは、辛亥な言葉ね? 桜田君?」
「うるせぇよ。何で巴が此処に居るんだよ」
「あら? ワタシは、桜田君が来る一ヶ月前ぐらいから居るわよ?」
 巴は、小さく微笑んでそういった。
「道理で、此処に来てからヤツラと出会わないと思った」
「あら……あと、蒼星石ちゃんと雛苺の二人がこの場所に来てるわ」
 巴の口から出た二つの名前を聞いて、ジュンは渋い表情を作る。
 日本に存在する『正義の味方』の数は二十七。
 その内、この場所に存在する『正義の味方』の数は、
 屋上に居る二人と巴の口から告げられた人数を合わせれば四人になる。
 二十七分の四。決して多く無い数ではあるが……
 六・七五分の一。まぁ、二十七を四で割った数字であるが……
 この数字を見ると、決して少ない人数でない事がわかる。
 ソレに加え、『正義の味方』が四人も揃う事など滅多に無く……
 多くても二人なのである。まぁ知り合い気が合いコンビにで異形のモノを狩る『正義の味方』は居るが……
 コンビになる事なんてほとんど滅多に無い。
 二十七のうち、コンビを組んで異形のモノを狩る『正義の味方』は、たった一組である。
 つまり何が言いたいのかというと……何かが、この場所にあると言う事だ。
 その何かが、何であるのかは不明だが……
 やれやれと、ジュンは本日二度目のため息をついた。

 The One 「4」 に つづく・・・はず
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