アイスの日
真「JUM、今日は何の日か知ってる?」J「知らない。薔薇水晶はゴッグの日だって言ってたけど。」真「ズゴックの日でもある・・・じゃなくて今日はアイスの日なのだわ。」J「ふ~ん。そんなフリから始まるってことは・・・。」真「そう。アイスを買ってきてちょうだい。」J「アイスか。最近急に暑くなってきたからな。」真「私はバニラにするのだわ。」雛「ヒナね、イチゴがいいの。」J「なんだおまえら、もう決めてたのか。」翠「JUMアイス買いに行くですか?翠星石も行くです。」真「行かなくてもJUMに頼めばいいじゃない。」翠「翠星石は現地で選ぶです。期間限定掘り出しモンがあるかも知れねぇです。」雛「翠星石は気が多いの~。」翠「そういうことにしとくです!JUM~早く行くですぅ。」JUMの腕を引張る翠星石の顔はやけに嬉しそうなのに2人は全く気付かない。氷菓子の魔力はそれほどのものなのか。の「ただいま。ねえみんな、今日は何の日か知ってる?」J「ああ、アイスの日だろ?だからい(ry」の「そう。だからおやつにアイス買ってきたわよ。」のりが手に下げた袋から取り出したのはどでかいアイスのカップ。業務用もかくやといった趣のある風情。この時点で全員のアイスはバニラに決まってしまった。
J「助かった。今買いに行くとこだったんだ。」翠「せっかく出かけるとこだったのに。しかもこれではバニラ一択ですぅ。」真「いいじゃない。さっそくいただくのだわ。JUM用意なさい。」雛「うゆー、のり~、いちご~。」の「あらあら、ヒナちゃんには苺のっけてあげるから。」雛「わ~い、ありあとのり。」キッチンから戻ったJUMはディッシャーを使いきれいな球状にまとめて盛り付けていく。その様子を雛苺が嬉しそうに眺めていた。雛「きれいなまんまるアイスなの。」J「おまえもやってみるか?」雛「うん!えいっ、えいっ。」ディッシャーを受け取りアイスを掬おうとする雛苺。しかし表面の柔らかい部分しか掬えないのでなかなか球にならない。力を込めて懸命に掬おうとするが全く動かなくなってしまった。雛「う~ん、か~た~い~の~。」翠「早くしないとチビ苺の分はそんだけですぅ。」雛「やーなの、JUM~。」J「ほらっ、これなら取れるぞ。」JUMは雛苺の右手を上からかぶせ持ってアイスをすくい取ってやった。ある程度集めればあとは雛苺の力でも十分まるめることができた。雛「や、まんまる~いのできたの。ありあとJUM。のり~。」
の「ヒナちゃんよかったわね。(ヒョイ)はいできた。」苺とチョコチップをトッピングしてもらってヒナスペシャルの完成だ。翠「雛苺だけトッピングなんてずるいです。翠星石のもかけるです。」J「ん、真紅はどうする?」真「まずはバニラだけで味わうのだわ。」器に盛られたアイスを練りながら一口ずつ味わう真紅。口に入れた瞬間は冷たさを堪えているのか顔をゆがめてるのだがやがてその甘さに頬をほころばされていく。J「うまそうに食べるなぁ。」真「あ、あまりじろじろ見るものではないのだわ。」J「ああ・・・・・・次のはなんかかけるか?」真「そうね。何にしようかしら?」翠「見るです。翠星石特製ハニーバニラの完成ですぅ。」J「ハチミツか。うまそうだな。」翠「あんまうらやましそうに見るなです。でもしゃーねーから分けてやるです。」そういうと翠星石はJUMのアイスにハチミツを大量に垂らした。ハチミツ球と化したアイスは溶け始めて微妙なマーブル模様を描き出す。J「なにすんだよ。くえねーぞ。」翠「な~に、アイスを足せば丁度よくなるです。」溶けかかっているアイスをほぐした上に丸いバニラの玉が投下される。見るからに歯の痛くなるような光景だ。味も予想通りの極甘。やっとのことで見つけたバランスでも、あと3つは追加が必要だった。
J「ふぅ、もういいや。あとはのりにでも食わせるか。」結局1つ食べたところで飽きてしまった。バニラをもう一つ落としてキッチンののりに渡した。J「姉ちゃんこれ、翠星石から。」の「ありがとJUMくん、おいしいわねこれ。」J「・・・そうか、よかったな。」うまそうに食べるのり。女なら大丈夫なんだろうか。軽く口を漱いだあと、普通ので〆ることにした。真「あらJUM、なにもかけないの?」J「さっきの食ったらなぁ。真紅は2杯目か。」真「ええ、今度はこれをかけたのだわ」J「『ベイリーズ』ってお酒だろ?。」真「分量を間違えなければ大丈夫よ。」そういって真紅は再びアイスを練り始めた。翠星石も同じようにアイスを練っている。うっすらとマーブル模様のアイスだ。J「翠星石は何入れたんだ?チョコレートか?」翠「翠星石のはこれを入れたです。」J「『ティアマリア』ってお酒じゃないか!」翠「分量を間違えなければ大丈夫ですぅ。」J「間違えなければ、な。」※バニラにリキュールはマジオススメ。 ですが用法用量を守って正しくお楽しみください。
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