銀様のNEKOMIMI MODE
朝は優雅にアッサムティーと焼きたてのスコーンから始まる。朝の日差しが柔らかくわたしを包む。わたしはメグ。ちょっと病弱で傲慢な深窓のお嬢様。メ「美味しいわ・・・モーニングティーはアッサムが一番ね。今度マスカットも試してみよう」?「ひいいいぃぃぃぃやああああぁぁぁぁぁ!!!」朝の静寂を切り裂くように絹を裂いたような悲鳴が屋敷に響き渡った。あの声は・・・水銀燈!?わたしは水銀燈の部屋へと急いだ。メ「水銀燈!どうしたの?――入るわよ?」銀「メ、メグ!?――ちょ、ちょっと待って!」水銀燈の制止も聞かずわたしはドアを開けた。銀「めぐぅ・・・見ないで・・・」鏡台の前で頭を隠すように押さえている水銀燈が居た。起きたばかりなのか薄手のネグリジェ姿のままだ。メ「どうしたの?水銀燈・・・具合でも悪いの?」銀「・・・(ふるふる)」首を横に振る水銀燈。銀「笑わないでよぅ?」水銀燈は頭に置かれた手をゆっくりと離した。
彼女の頭には二つの大きなネコミミがついていた。メ「これ・・・は?」銀「わからないの・・・鏡を見たら・・・ついてて」水銀燈は不安と緊張で小さく震えていた。頭のネコミミも彼女の感情とリンクしているのかぺったりと伏せられている。わたしの目の前に居る水銀燈はまるで怯えた猫そのものだった。銀「わたし・・・どうなるのぉ?」メ「安心して、水銀燈」わたしは水銀燈を優しく抱きしめた。メ「あなたがどんな姿になっても、わたしはあなたの味方よ」銀「メグ・・・・・・ありがとぉ」メ「それにしても・・・」銀「メ、メグ?・・・視線が怖いわよぉ?」メ「なんて可愛いのかしら――食べちゃいたいくらい」銀「ちょ、メグ!?どうして背中をまさぐるの?」メ「いいから・・・水銀燈は何も心配しなくてもいいから」銀「何!?や、やめ――ふぁん!・・・そこは、だめぇ・・・ぁん」
銀「あ゛ー・・・朝から酷い目にあったわ・・・」わたしは人気の少ない通学路を一人で歩いていた。あのまま家に居たらどうなるか分かったものじゃない。メグを力ずくで引き剥がした後、急いで制服に着替えて家を飛び出してきていた。頭のネコミミを隠すためにヘッドドレスをきつめに縛っている。おかげで周りの音がぼんやりと篭って聞こえてしまう。銀「誰にも見られるわけには行かないのよ・・・特に、真紅には」紅「わたしがどうかしたのだわ?」銀「ひっ、し、しんくぅ――いつからそこに?」紅「今来たばっかりなのだわ。それより、わたしがどうかして?」銀「べ、別に何でも無いのよぅ?」紅「そう。変な水銀燈ね」真紅は小さく微笑むとわたしと並んで歩き出した。紅「今朝は――」銀「な、なに?」紅「今朝は一段と良い天気ね」銀「そ、そうね・・・(まったく!脅かさないで頂戴!)」紅「やっぱりあなた、今朝から変よ?普段あんまりつけないヘッドドレスまで着けて」銀「別にわたしがどんな格好をしようと、真紅には関係ないわぁ」紅「――そうね。余計なお世話だったかしらね。あなたを心配するなんて」真紅はそう言ったっきりすたすたと先に歩いて行ってしまった。――真紅!そう言って手を伸ばそうとするが、わたしの手が胸よりも上に上がる事は無かった。銀「――っ」怖かった。この耳を見られる事が。真紅に嫌われる事が。皆に笑われる事が。
J「ふああぁぁぁっ――あむ」人目も気にせずにあくびをしながらJUMがちんたらと歩いていた。の「もー、ジュン君ったらみっともないんだ」J「うるせー。昨日は寝るのが遅かったからしょうがないだろ?」の「またネットオークション?やめてよ、大していらない物買うのは・・・」J「いや、昨日のはRMTのサクラ。落札価格の一割をくれるって言うから」の「誰なの?可愛いジュン君をそんな悪の道に引きずり込んだのは」J「あーもー、朝から鬱陶しい!」?「クスクスクス」J「?」?「おはよう、桜田君、のりさん」の「あら、巴ちゃん!おはよう!」雛「ヒナも居るのー!おはようなのー!」の「雛ちゃんもおはよう。朝から元気ね」J「うーっす」の「もうジュン君ったら、だらしない!」巴「いいんですよ。いつもの事ですから」の「ダメよ、巴ちゃん!そもそも巴ちゃんはジュン君に甘すぎよ――」雛「どっちもどっちなのー」巴、のり、雛苺が何かを言い合っているのを尻目にJUMは先を歩き出した。これもいつもの光景。いつもと同じ日常のひとコマだった。いつもの場所に差し掛かる頃。J(あの辺の角から真紅と水銀燈が出て来るんだよな・・・)そう思ったJUMの予想を裏付けるように真紅が角から姿を現す。だが、その後ろに水銀燈の姿は無かった。
J「おい、真紅!」紅「あら、ジュン。おはよう」J「ああ、おはよう。――じゃなくて、水銀燈はどうしたんだ?」紅「水銀燈なら知らないわ」J「知らないって・・・いつも一緒に歩いてるだろ?」紅「知らないって言ったら知らないのだわ!」真紅は気分を害した様子でドシドシと歩いて行ってしまった。の「真紅ちゃん、どうしたの?」J「さぁ・・・よく分からん」雛「真紅先行っちゃったのー!早く追いかけるのー」巴「そうね。行きましょう、ジュン君」J「あー・・・僕ちょっと用事を思い出した。先に言ってて」の「・・・分かったわ。遅刻しないでね?」J「ああ」JUMが交差点でしばらく待っていると、遠くからとぼとぼと歩いてくる水銀燈の姿が見えた。J「よ、水銀燈!」銀「ジュ、ジュン!?――おはよぉ」J「おはよう」銀「どうしたの?こんな所で・・・」J「水銀燈と一緒に学校に行こうと思って。迷惑だったか?」銀「そ、そんな無いわよぉ」JUMと水銀燈は肩を並べて歩き出した。水銀燈の左手は無意識に頭のヘッドドレスを押さえていた。
JUMと水銀燈は肩を並べて歩いていた。水銀燈はさっきから押し黙ったまま一言も喋っていない。J「さっき真紅が先に学校に行ったんだけど、あいつと何かあったのか?」銀「べ、別に・・・どうして?」J「あいつがむきになるのって、水銀燈との事ぐらいしか無いだろ?」銀「そんな事無いんじゃなぁい?」J「いや、結構あたってると思うけどな。喧嘩するほど仲が良いって言うだろ?」銀(それを言うならあなただって真紅と・・・)J「――何があったのか話してみろよ?」銀「え・・・」J「いや、別に無理って訳じゃないけど、話したら楽になる事ってあるだろ?」銀「・・・そうね」水銀燈は足元に視線を落とし、ぎゅっと唇を噛み締めた。銀「でも、いいわ。大丈夫。これはわたしだけの問題だわ」J「そうか――辛くなったらいつでも言えよ」銀「ありがとぉ・・・優しいのねぇジュンは」J「な、べ、別にそんなつもりじゃ」銀「うふふ。早く学校に行きましょう?遅れちゃうわぁ」水銀燈はJUMを置いて走り出した。JUMも慌てて水銀燈を追いかけた。
銀「とはいったものの・・・どうしようかしら」水銀燈は一人屋上へ来ていた。給水等の上に腰掛け、小さくため息をつく。ヘッドドレスは外されており、水銀燈はコンパクトで自分の頭頂部を見つめている。そこには一対のネコミミがピンと天を衝く様に自己主張していた。銀「困ったわぁ・・・時間が経てば治るかとも考えたけど」水銀燈は確かめるように耳に意識を向ける。ネコミミは水銀燈の意志に答えるように左右にピコピコ、前後にくるくると動く。銀「――だんだん馴染んできてる気がするわ・・・」水銀燈がもう一度、今度ははっきりとため息をついた。銀「ふぅ・・・あっ!!」そのとき、屋上に突風が吹き、彼女のヘッドドレスはあっという間に風に攫われてしまった。手を伸ばしてももう届かない場所まで行ってしまっている。銀「どうしましょう・・・あれが無いと頭の耳を隠せないわぁ」水銀燈は給水等から降りて屋上をぐるぐる回り始めた。一生懸命考えようとするのだが、混乱した頭ではろくな考えが思いつかない。――こんな所を翠星石にでも見られたら・・・そう思うときに限って運命というものは人に試練を与える。ガチャ、ギイイィィィ・・・バタン翠「水銀燈!そろそろ教室移動しないと、間に合わない、で・・・すよ?」銀「す、翠星石!?どうしてここに!!」翠「翠星石は・・・じゃんけんで負けたから・・・水銀燈を迎えに・・・」翠星石の視線は水銀燈の頭でプルプル動くネコミミに釘付けだった。翠「な、何ですか・・・それ?」銀「ち、違うのよ!こ、これは!」
翠星石の笑い声が大空に響き渡った。
翠「ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!な、何ですか!そのみ、み、耳は!」銀「酷ぉい!笑わないでよ!見ないでよぅ!」普段の気の強さから想像できないほど小さく縮こまった水銀燈が翠星石の視線を逃れるようににげた。翠星石は水銀燈を執拗に追いかけ回し、彼女の手を引き剥がそうとする。翠「ほれ!翠星石によぉく見せるです!ひひひひひひひ」銀「いやよぉ!どうして意地悪するのぉ!」翠「こんなに弱い水銀燈なんて珍しいです!日頃の鬱憤を晴らさせてもらうです」銀「いやぁあ!誰か助けてぇ!」J「何やってるんだよ、翠星石!」翠「あ、ジュン・・・」銀「ジュン~、助けてよぉ」翠星石の手から逃れた水銀燈は慌ててJUMの後ろに回りこむ。J「あ、じゃ無いだろ?水銀燈をいじめるなよな」翠「べっつに~、翠星石はいじめなんかしないです~」銀「嘘よ!翠星石はわたしの頭を見て・・・あっ!」J「頭?」翠「ジュンも見てみると良いです。水銀燈の頭が面白い事になってるです!」銀「嫌よ!絶対いや!ジュンに見られるくらいなら死んだほうがましだわ」翠「いいから、見せるで、す、よ!」銀「きゃあ!」翠星石が水銀燈の手を無理矢理引き剥がした。水銀燈のネコミミがあらわになる。銀「ジュン~・・・見ないでぇ・・・」
J「うはwwwwwwwwwwテラモエスwwwwwwwwwww」
JUMは必死に水銀燈を説得した。銀「ありがとうね、ジュン・・・」翠「どういう経緯でこうなったのかわかんねーですが、まあよしです」JUMと水銀燈、翠星石が連れ立って教室へ戻ると教室は騒然とした。雛「あー!水銀燈が猫さんなのー!」金「雛苺は相変わらず幻覚を――ひいいぃぃ!本当なのかしら!」蒼「ど、どうしたの?その耳・・・」薔(銀タンテラカワイスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)紅「どうやら本物みたいね」銀「触らないでよぅ、真紅ぅ」
べ「おい!見ろよ笹塚!」笹「見てるよ!ベジータ!」べ「どうやら水銀燈は萌えキャラにジョブチェンジしたようだ!」笹「そうだね!」
放課後。職員室にて。ひ「孔明先生!見ましたか!」諸「落ち着きなさい、ひろゆき先生。何を見たのか、先ずそれを仰って下さい」ネ「A組の水銀燈の事じゃないですか?」ほ「回転回転回転回転」蜜「とってもキュートでぷりちーでしたわ!蜜香、いけない趣味にめざめそうよ~ん!」ホ「彼女はキメラだったのか?」ア「それは無いな。あいつの匂いは間違いなく人間だ。あと処女だ」
ざわ・・・
ス「それは間違いないのか?アーカード」ア「間違いない。この俺が間違えるはずも無い」梅「やめてください皆さん!今はそんな事を話題にしてる場合じゃないでしょう!」メソ「梅岡先生・・・」ホ「まぁ、わたしも見たがたいした問題ではあるまい。人間の耳が猫の耳になっただけであれはきちんと耳として機能しているよ」諸「ホーエンハイム先生が言うなら間違いありますまい」呂「んじゃ、しばらく様子を見るって事で」みんな「「「ですねー」」」梅「何なんだこの学校・・・」
べ「俺のトランクスが・・・スーパーサイヤ人になりそうだ!!」ス「大佐、性欲をもてあます」
銀「もういい加減にしてよぉー!」水銀燈が切れた。放課後になって他の教室からも噂を聞いた生徒達が押し寄せ、水銀燈のネコミミをいじくり回していたために。水銀燈は教室を飛び出してどこかへと走り去っていった。みんな「「「・・・・・・」」」DQN「もう終わりかよ。つまんねー」J「だれだ!今つまんないとか言った奴は!」翠「ジュン・・・」J「出て来いよ!」みんな「「「・・・・・・」」」J「ちっ!」JUMは人込みを掻き分けて教室を出て行った。DQN「何あいつ・・・マジんなっちゃって。だっせーのwww」べ「お前か。俺の友を侮辱したのは」DQN「べ、ベジータ」べ「喰らえ、ビックバン・アターーーック!」DQN「ぐはぁっ!」
J「はぁ、はぁ、はぁ・・・ったく、どこ行ったんだ?水銀燈の奴」玄関まで追いかけて来たのは良いのだが、水銀燈は上履きのまま外に出て行ってしまった。J「水銀燈を見失う位なら靴なんか履きかえるんじゃ無かった・・・」紅「ジュン・・・」J「真紅か・・・」紅「水銀燈は?」J「ごめん、見失った」紅「謝る事は無いのだわ。それにしても・・・なんか悪い事しちゃったのだわ」J「どうして真紅がそんなこと言うんだ?」紅「実は今朝、水銀燈と喧嘩したのだわ。わたしがあの子の事を分かってあげなかったから・・・」J「今朝の事とさっきの事は全然関係ないだろ?悪いのはDQNなんだし」紅「ジュン・・・」J「それに、悪いと思ってるなら明日謝れば良いさ」紅「明日?――来るかしら・・・こんな事があったのに」J「大丈夫だって!僕がちゃんと水銀燈を連れて行くさ」紅「そうね。あなたなら大丈夫かもしれないわね。――水銀燈をよろしくね」J「ああ。まかせておけって」そう言ってJUMは校門を飛び出していった。これからきっと心当たりのある場所をしらみつぶしに探すのだろう。紅「水銀燈が・・・ちょっと羨ましいのだわ」
町外れの工事現場。水銀燈が太い鉄骨の上に腰を下ろしてぼんやりしている。日はとうに傾き、赤い残滓を山の端に微かに残すのみ。冷たい風が水銀燈の背を無情になで上げていった。それでも水銀燈は震える事無く灯りのともり始めた町並を見下ろしていた。銀「・・・・・・」ここには誰もいない。誰も自分を笑わない。だけど、誰も慰めてくれない。銀「うっ・・・ううっ・・・」水銀燈ははらはらと涙を流した。涙は誰にも受け止められる事無く、空しく流れ落ちていった。
JUMは必死に水銀燈を探し続けたが、どこにも彼女の姿は見つけられなかった。心当たりのある場所は全て回った。彼女を同じく探しているクラスメイトからもひっきりなしに連絡が入るが、どれも空しい報告ばかりだった。J「ったく、あいつ・・・みんなに心配かけやがって」JUMの足は自然と人気の無い高台へと向かっていた。街中はみんなが探してくれている。後はこんな辺鄙な場所しか残っていなかった。無意識に足が工事現場へと向く。J「まさか、こんな所にはいないだろ」そう呟いた時、JUMの首筋にぽたりと一粒。J「雨・・・じゃないよな。こんなに晴れてるのに」ぽつり・・・ぽつり・・・雨は断続的にJUMの顔に落ちてきた。一粒が偶然JUMの唇に落ちる。J「何だこの雨・・・しょっぱいぞ?――あれ?」JUMの視界の先に、小さくうずくまった人影が映った。
J「水銀燈」JUMが声をかけた小さな背中はぴくっと反応する。J「何やってるんだよ、こんな所で」銀「・・・・・・」水銀燈は決して答えようとはしない。ただ、頭の上の耳だけがJUMの方を向いていた。彼の言葉を聞き漏らさないように。J「みんな心配してたぞ?」銀「嘘よ」J「嘘なもんか」JUMはゆっくりと水銀燈のそばまで歩き、その隣に腰掛けた。J「ほら、見てみろよ」JUMは携帯の液晶画面を水銀燈に示した。メールボックスの件名は「水銀燈見つかった?」でいっぱいになっていた。銀「・・・みんな、お馬鹿さぁん・・・こんなわたしなんかのために・・・」水銀燈はひざに顔を埋めて涙を流した。
J「さて、帰るか」銀「まって、ジュン。――わたし、上履き落としちゃったぁ」見ると水銀燈の右足に上履きは無かった。靴下が真っ黒になってしまっている。それだけ必死に走ったのだろう。J「・・・しょうがないな」銀「だから大好きよぉ、ジュン」JUMは水銀燈を背負ってゆっくりと来た道を戻り始めた。
銀「――重いでしょぉ?」J「そんな事無いよ・・・」銀「でもジュン、ひきこもり気味じゃない?体力的に・・・ねぇ?」J「余計なお世話だ!」銀「・・・ありがとう、ジュン」J「・・・・・・」
銀「のり、巴、雛苺!おはよぉ!」の「おはよー、水銀燈ちゃん」巴「おはよう。――ネコミミは消えたのね」雛「うゆ~、水銀燈ネコさんじゃなくなったの~」
銀「ジュン、おはよう」J「あ、ああ。おはよう。――良かったな。耳、戻って」銀「あらぁ?どうしてチョッピリ残念そうな顔してるのかしらぁ?」J「べ、別にそんな事無いだろ!?」銀「そう?――ジュンの為ならいつでもネコミミ、着けてあげるわぁ」J「なっ!?」銀「あ、真紅ぅ!おはよぉ!」紅「水銀燈・・・昨日は――」銀「いいのよぉ、気にしないで」J「ったく、しょうがないな・・・」
女の子達はいつもどおり騒ぎながら歩いていった。いつも通りの朝を噛み締めながら、JUMは女の子達を追いかけた。
~おわり~
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