食事のお供にほのぼのレイク
J「おーい雪華綺晶。」呼び止められ雪華綺晶は振り向く。雪「あ、JUN様。何か御用でしょうか?」帰りの支度をしていた彼女はその手をとめ、きく。J「いや、放課後暇ならどこか寄っていかないかと思って。」その誘いに雪華綺晶は顔を赤くして言った。雪「そ、そんなJUN様から誘っていただけるなんて光栄ですわ(///) もしかしてホテルの予約があるんですか?それなら今夜は・・・・・・・・ きゃーーーーーーー(///)」嬉しさを通り越して妄想の世界に入ってしまったようだ。そんな雪華綺晶をみてJUNはJ「いや、そんなことしてないから。」冷静に言い切った。そしてそれをきいた雪華綺晶も雪「残念です。でも、JUN様ならいつでもかまいませんから。」さらりと言い切った。J「ただ、新しくできた飲食店の割引券が手に入ったから誘ったんだよ。」そういってJUNは券をみせる。雪「そうなんですか。載っている絵を見てもおいしそうな店ですね。」J「だろ?いかないか?」雪「JUN様に誘っていただけるならどこだって嬉しいです。」そういってにっこりと笑う。J「(変なこといいださなきゃこういう笑顔はかわいいんだけどな・・・) じゃあ今からいくか、もちろんおごるよ。」雪「え!?いいのですか?」J「いいよ、そのくらいなら。」雪「ありがとうございます。」すまなそうに彼女は言った。J「んじゃ、いくとするか。」そういって教室を出ようとしたとき、JUNの背後に気配が一つ。その気配がJUNの背中をたたく。J「ん?だれだ・・って薔薇水晶か。」薔薇「おねえちゃんと食事にいくの?」薔薇水晶はきく。雪華綺晶はすでに廊下の向こうへ進んでいる。J「ああそうだよ、薔薇水晶も一緒にいくか?」JUNは誘うが返ってきた返事は意外にもNOだった。薔薇「・・・やめとく。」JUN「めずらしいな薔薇水晶がこないなんて。」不思議に思うJUNに薔薇水晶はさらに不可解な一言を述べ教室を出た。薔薇「気をつけてね。」気をつけて?なんで?J「???」ハテナ記号を浮かべるJUNであったが廊下の向こうから雪華綺晶が呼んでいたのでそれを振り切り彼女の元へ走った。J「ついた、ここがそうだよ。」雪「素敵なところですね。」たどり着いた店はオープンしたばかりであって外装も綺麗だった。その店の扉を開け中に入る。内装も充実していた。夕食には早いせいか人もまばらしかいない。店員「いらっしゃいませ。2名様でよろしいですか?」すぐさま店員がかけつけてくる。J「はい、禁煙席でお願いします。」店員「かしこまりました。ではご案内させていただきます。」店員に案内され席に着く。店員「ご注文の方がお決まりになりましたらそのベルでお知らせください。」そういって店員は去っていった。JUNと雪華綺晶は二人でメニューを開く。J「へぇ、結構品目が多いんだな・・・ 僕はホットコーヒーでいいよ。雪華綺晶はどうする?」雪「そうですね、私は・・・」
何が起こっているんだ?これは夢か?JUNは目の前の光景を信じられずにいた。運ばれてくる料理の群れ。消えていく食べ物。積み上げられていく皿。雪「あ、すいません。これとこれを3皿づつ追加します。」そうしてまた追加される注文。J「き・・きらきしょうさん?」雪「はい、何でしょう?」J「なかなかの食べっぷりですね・・・・・・。」雪「そうですか?家ではまだこれからですけど。」は?今までのが前哨戦なの?そうこうしてるうちにも皿は積まれていく。雪華綺晶の食べ方はちっとも下品ではない。むしろ上品だ。作法にのっとった食事をしている。が、いかんせん速度が速い。あ、また一皿積まれた。向こうでは店員が何かこっちを見ながらひそひそ話している。これに終わりは来るのだろうか・・・JUNは財布の中身を確認しつつ一刻も早い終焉を待ち望んでいた。
そしてその終焉は訪れた。店員「すいません。もう在庫がないので料理が作れないのです。」在庫切れという形によって。J(店の食材を食い尽くした!?)雪「そうですか・・・残念ですね。」J(ていうかなんでまだ入りそうな顔してんの!?)すでにJUNの顔は蒼白だ。しかし一つの終わりは新たな始まり。次の始まりは動き始めた。雪「ではデザートにはいります。 まずはこの5つを3個づつお願いします。」J「・・・・・・・・・・グハッ」ベ「もしもし、どうしたんだJUN。なんかあったのか?何、金かして欲しい?今いるの? 今どこ?あーあの新しくできた店ね。なんだ足りなくなったのかよ。で、いくら? は!?どうしてそんなにかかったんだ?おかしいだろ!?え、何?くればわかる? どういうことだ?おい、何か言えって!JUNどうしたんだ!?おーーーーーい!!」おわり
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