蒼星石×翠星石3
「さーてうざってぇ説教も終わった事ですし、とっとと帰るですよ」「うざったいって、君が悪いんじゃないか。備品を持って帰ろうとするから」「う。で、でもですよ、有機肥料の小袋一つくらい見逃してくれても……」「駄目だよ。そんな事したって草花は喜ばないよ?」「うー。蒼星石は真面目すぎるです」「翠星石が不真面目なんだよ」「…これが蒼星石じゃなくてJUMだったら張り倒してる所です」「僕だからいいのかい?」「蒼星石だから許すです」「有り難いね……うわ、雨だ」「へ?…あちゃー、かなり降ってるですね…気付かなかったです…」「雨宿りしていく?すぐ止むかどうか解らないけど」「うー、でもここで雨宿りしてたらくんくんを観れねぇです」「置き傘は?」「…してねぇです。蒼星石はしてるですか?」「うん、一応」「じゃあ、一緒に入って帰るです」「……まあ、いいか。折りたたみじゃないから小さくないしね」「ですです。お姉ちゃんと相合傘ですよー」「相合傘、ね…」「どうかしたですか?」「…翠星石だから許すけど、他の人とはしたくないな」「私だからいいのですか?」「翠星石だからね」「それでこそ翠星石の大好きな蒼星石ですっ」「ちょっ、抱きつかないでよ…もう、仕方ないなぁ」「ふふっ。このまま、雨が止まなければいいですね」「それはちょっと困るけど…でも、翠星石と相合傘できるなら悪くないかな」「ですです。ふふっ」「ははっ」
「さて蒼星石」「なんだい翠星石」「ここにほうじ茶が二種類ある訳ですが」「僕が頼んだのと…あともう一種類は?」「おじじに頼まれたです。で、ちょっと問題が」「問題?」「…どれがおじじに頼まれた物か解らなくなったです」「やーいやーいばーかばーか」「蒼星石、キャラ違うです。そういうファンを減らす行動はやめるがいいです」「うっ。厳しいつっこみありがとう…で、解らなくなったって銘柄書いてあるんだけど」「……翠星石、この漢字という奴が苦手なのです」「あー……うん、そうだったね。昔から君は国語が苦手だったっけ。確か小テストで25回連続──」「わーわーわー黙れです!そ、そんな昔の事を持ち出すんじゃねーですよ!!」「あははは、ごめんごめん」「…で、蒼星石が欲しいと言っていたのはどっちでしたっけ?」「僕はこっちだね。都ほうじ、の方」「じゃあ、こっちがおじじのですね。まったく紛らわしいったらありゃしねーです」「宝の方が香りがいいからお茶会向けなんだ。翠星石もお茶会の時は香りのいい紅茶がいいでしょ?」「そりゃー、勿論そうです。でも、そんなに違うですか?」「違うよ。特におじいさんみたいなお茶好きな年代の方には」「そういうもんですか…ほうじ茶って奴もなかなか奥が深いです」「ちなみに僕がお願いしたのは普段気軽に飲むためのものなんだ。なんなら飲んでみる?淹れてあげるよ」「うー。翠星石は遠慮するです。どうも味が……」「そう、残念」「……って今何を隠したですか」「ん?なんでもないよなんでもないったらうわあ!」「…………薔薇水晶特特製・時には娼婦のように…………」「あ、あは、あはははは……!」「蒼星石ぃ……おーしーおーきーだーべーですー!!!!」「ひゃわああああああ!!」
「もうお昼ですね蒼星石」「何か作るかい?」「うーん、そうですねぇ……」「蒼星石が食べたいですね」「………!!」「なーんt」「やっとその気になってくれたんだね翠星石!僕は嬉しいよ!!」「…えーとあの蒼星石?」「さあ僕と一緒に溶けあおう!!」「落ち着くです蒼星石変なトコ触るなですむしろ脱がすなですー!っぴゃー!!!」-あらあら~おやおや~それからどんどこしょ~-「可愛かったよ、翠星石」「ううっ、お嫁にいけねぇです……」「大丈夫、僕が貰ってあげるから」「女同士じゃどっちが嫁かわからねぇです…」「皆に聞けば解ると思うよ?」「そういう問題じゃ……」「…ふーん、僕に口答えするんだ」「え、いや、あの、蒼星石……?その、手の動きがなんだかとてもアヤシゲですが……」「いやなに、身体に教え込んであげようと思ってね」「ひぃー!勘弁です!!っぴゃー!!!!」<エンドレス>
翠「まったく…毎日毎日めんどくせーです…学校なんて無くていいですのに…」下駄箱を開けるとそこには…。翠「また入ってやがったです…。」水「あらぁ…またラブレター?モテモテねぇ…うふふふ…。」蒼「……貸して…。」翠「蒼星石?何を…」ビリビリィッ!!蒼「これでよし。」翠「ちょっと、蒼星…ひゃっ…!」抵抗する間もなく、翠星石は蒼星石に抱きすくめられる。翠「蒼星石…!人が見てるですぅ!!」蒼「良いじゃない…見せ付けてあげれば…。」翠「はあぁ?」蒼「そうすれば、君にいい寄るクズもいなくなるさ…。」翠「なんか、キャラ違うですぅ!」蒼「翠星石…君は僕の事嫌いかい?」翠「え…?」蒼「嫌いなのかい…?」翠「そ…そんな事は無いですぅ…。」蒼「翠星石…。」翠「蒼星…石…。」金「蒼星石と翠星石の禁断の花薗写真集、一冊2000円でどうかしら~?」
「蒼星石ぃ、待たせたです」「あ…お、遅いよ翠星石…」「どうしたです?顔真っ赤にして。熱でもあるですか」「ちっ……違うよ。誰のせいだと思ってるのさ……」「さあ、翠星石には心当たりがないですね」「ううっ…ひどいよ……」「ならやめればいいです。さっさと帰ってそれなりの格好してくればいいです」「………」「どうしたですか?ほら」「…いじわる」「何がです?翠星石は正論を述べてるつもりですが」「僕の性格知ってるくせに……っ」「おやおや、こんな人前で…蒼星石は可愛いですね」「可愛くなんて…」「可愛くて、翠星石だけの────」「っふ!!……そう、僕は君の────」「さあ、今日はどうやって可愛がってやるですかねぇ?」「………お任せ…します、マイマスター」「ひーっひっひっひ♪」翌日、二人は学校をサボったそうな。
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