水銀燈と蒼星石の保守ラジオ
蒼「さぁ、今夜もこの時間がやってまいりました」銀「水銀燈と」蒼「蒼星石の」銀「あれ? 番組名って決まってたかしら?」蒼「いや……まだ未定らしいよ」銀「そ、そう。……この時間は私と蒼星石が、さまざまなお便りを紹介するわぁ」蒼「早速、今夜一発目のお手紙から、読んでいきましょう」銀「RN『飛べ!ブラックバード!』さんからのお便りです。『あの野郎!俺が働けと言うのに全然働いてくれないんだぜ。いつもいつもブルーアイズマウンテンとか言うワケ分かんねーモン飲みやがって! どうにかならねーかな?』だってぇ」 蒼「完全に愚痴じゃないか……。で、どうしようか、水銀燈」銀「そうねぇ……。頬の一つでも張り倒してやりなさい」蒼「随分と過激だね」銀「こうでもしないとニートはなかなか更生しないものよぉ」蒼「……そうなんだ。まあ、とりあえず、『飛べ!ブラックバード!』さんも頑張ってください」銀「無理矢理締めたわね」蒼「ばれた?」
銀「続けて行くわぁ。RN『紅のくんくん』さんからよぉ。『いつまでたっても胸が大きくならないのだわ。何かいいアイデアを教えて欲しいのだけど』」蒼「これは……もの凄く知人の匂いがするんだけど……」銀「あら、奇遇ねぇ。私もなのよ」蒼「いっせーので、名前を言ってみない? 多分ハモる気がするけどね」銀「いいわよ。それでは、せーの」蒼&銀「真紅!」銀「やっぱりぃ……」蒼「すいません、何か内輪ネタになってしまって」銀「一応、今は相談に答えないとねぇ」蒼「これは僕が答えるよ。……いいかい、真紅、胸ってのは個人差があるんだ。」銀「だから、どれだけ頑張っても貴女の胸の大きさは永遠に私には届かないのぉ」蒼「ラジオを聴いている彼女が怒り狂っているのが容易に想像できますが、次のお便りに行きましょう」
蒼「RN『スーパー人形師!エンジュ!』さんからのお便りです」銀「えーとぉ……『昨日娘に抱きつこうとしたら「セクハラ!」と叫ばれた挙句叩かれた。もう死にたい』……」蒼「見えている地雷とはこういう事をいうんだね。僕、一つ賢くなったよ」銀「こうも知人ばかりからお便りが来ると、ある種の怖さを感じるわぁ」蒼「もっと他のリスナーさんもお便りを送ってきてください!せめて知人からのを読まなくていいくらいに!」銀「……それにしても、年頃の娘さんに抱きつくなんてなんてことやってるのよ」蒼「君もお父様にときどきされてるじゃあないか」銀「あ、あれはハグよ。あれがお父様の愛情表現なのよ」蒼「されてる時の君は結構嬉しそうだけどね」銀「うっ、うるさいッ!」
銀「……言葉には気をつけることね」蒼「えー……ボコボコにされた所で次のお便りへと参らせていただきます」銀「RN『小野イナフ』さんねぇ。『アホの太子が全くといっていいほど働いてくれません。それに臭いです。何とかして下さい』」蒼「いや、どうにかしてくれって言われても……」銀「働かせるのは力技で何とかできるかもしれないけども……」銀&蒼「『臭い』ってのはね……どうしようもない様な気がする(わぁ)」蒼「『ファブリーズ』か『リセッシュ』を思いっきり吹き付ければ何とかなるかもしれないよ」銀「匂いで思い出したけど、そういえば、備長炭って日光に時々当てるだけで半永久的に使えるらしいわよぉ」蒼「へぇ~」銀「話が逸れちゃったけど、要は備長炭で目いっぱいしばき倒せばいいってことよぉ」蒼「何故そうなる」
銀「それでは、今夜最後のお手紙を読ませてもらうわぁ。RN『赤帽子のヒゲの弟』さんからです」蒼「『この手紙を貴女達が読んでいる頃、僕は樹海にいるだろう。さようなら』」銀「……」蒼「……」銀「こういう時って、何番にかければいいのよぉ」蒼「……110番じゃない?」銀「ス、スタッフゥゥゥゥーーー!!」蒼「……いろいろととんでもない事態になって来ましたが、今夜も時間が参りましたので、ここで終わりにしましょう」オロオロ銀「みんな、お便り待ってるわよぉ」セカセカ蒼「じゃあね」
銀「ばいばぁい」
ブツン
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