翠星石短編41
とある海岸で我々は、奇跡のインタビューに成功した。相手は、釣り名人である翠星石氏。「チビ苺。こいつは、文字通り雑魚ですぅ。仕掛けや場所は関係なく、ただエサを付けていれば食いついてくるですよ」不敵な笑みを浮かべながら海を見つめる翠星石氏。その釣りに関する情熱が伺える一コマである。「ま、この翠星石にかかれば、真紅だって余裕で釣り上げる事が出来るですぅ」海のギャングと呼ばれる真紅ですら釣り上げると豪語する翠星石氏。「簡単な事ですよ。エサに『くんくん人形』を用意すれば良いですぅ。問題があるとすれば……このエサでも雛苺がかかる時があるですよ。慎重に様子を見て……引きが強いなら、真紅で間違いないですぅ!」もはや、彼女に釣れない生物はいないのではないか。そう考えた我々の前で、翠星石氏は不意に表情を曇らせた。 「いや……流石の翠星石でも……水銀燈だけは釣れなかったですぅ……」意外な告白に目を丸くした我々に、翠星石氏は少しはにかみながら続けた。「水銀燈を釣るには、エサに『めぐ』が必要なんですよ。で、めぐを釣るエサは水銀燈しかなくて……こればっかりは、お手上げですぅ」翠星石氏によって明かされた最難関の存在。それを胸に我々は、蒼星石氏に釣り上げられた翠星石氏へのインタビューを終えた。【大物は】【水銀燈】
翠「蒼星石とお風呂ですぅ~♪」蒼「いい湯加減だねぇ」翠「やっと夏らしくなりましたですね…雨とか多かったですけどぉ」蒼「でもお花は喜んでるよ…それにしても二人でお風呂なんて久しぶりだねぇ」翠「蒼星石も成長しましたね~イッヒッヒ」蒼「もう…おじさんみたいだよ翠星石」翠「ビバノンノですぅ」蒼「あれ、その右腕のって…」翠「あっ…これは8歳の時に爆竹を手で爆発させた時のですぅ」蒼「あああの時か; あれ?その小指の傷も?」翠「…こないだ甘噛みされたですぅ…///」蒼「…誰に?」翠「…言えんですぅ///」蒼「(…誰だか知らないけど許せないな)」メラメラ翠「…」ビクビク
ジ「へぶしっ!!」雛「夏風邪はこじらせると大変なの~」【消えない】【傷痕】
翠「最近、朝起きると心なしかセミの声がだんだん小さくなっていってるですぅ」翠「おじじやおばばに来るハガキも『暑中』が『残暑』に退化する始末」翠「高校野球の一日の試合数も日ごとに減っていってるです」翠「そうこうしているうちに八月も下旬…」翠「毎年この時期に人々の心を締め付ける、大事な何かをやり遂げられなかったような、この若き血潮をそのふさわしい季節に燃焼しつくせなかったような切なさ!!嗚呼、夏というのは何と罪深いものなのでしょうか蒼星石!?」【切なさで】【心折れそう】蒼「そんなこと言って現実から逃げちゃだめだよ翠星石、はい宿題」ドサ翠「うぅ…」
テレビでサメ特集ジュン「うわぁ…凄いなあのサメ…」翠「ふ…ふん!あんなの別に怖くなんかないですぅ」ジ「あ!あのサメ鼻を撫でたらおとなしくなったな」翠「ほ…ほら見ろですぅ!見かけだけで中身は繊細なんですよ」ジ「ふーん…なぁ翠星石」翠「なんですか?」ジ「もうお菓子なくなっちゃった…」翠「え……あああ!!なにするですぅ!翠星石はまだまだ食べたかったですぅ!!」バシ!バシ!ジ「いた!いたいなやめろ!」翠「うるさいですぅ!!返せです!」ジ「無茶いうなよ…そうだ!」翠「なんですか?」ジ「頭撫でてやるから機嫌直せよ?」翠「そ…そんな事で翠星石の機嫌が直るわけ…」ナデナデ…翠「うっ…」ジ「さらさらだな…翠星石の髪…」翠「あ…当たり前ですぅ…///」金「翠星石はサメみたいかしら!」雛「うん!ヒナのお菓子食べちゃう時なんか凄いのよ!」金「いや…ちょっと違うかしら」世界まる見えみた保守
翠「そそそ蒼星石ぃ!翠星石は自由研究を忘れてたですぅ!」蒼「ちょっと…もう夏休み終わっちゃうよ?」翠「ちなみに蒼星石は何をしたですか?」蒼「『乳酸菌で納豆を作れるか』だよ。ちなみに共同研究にできる代物じゃないからね」翠「ですよねぇ…ああどうしよう」蒼「夏なんだから太陽熱クッキングとかやってみたら?姉さんそういうの好きだよね」翠「そりゃいいアイデアですぅ!」翠「ふぅ…装置ができたです」蒼「傘をひっくり返してアルミホイルを張って作ったんだ…工夫したね」翠「では早速…ゆで卵でも作ってみますか」蒼「でももう夕方だよ?」翠「…」翠「今日もいい天気ですぅ!この缶の中に卵を入れて…と」翠「暇ですぅ…TVでも見て待ちますかね」翠「…」翠「ぁあ!卵が無くなってるですぅ!」金「そのゆで卵さっき私達がもらったかしら」雪「美味でしたわ」翠「…」翠「気を取り直して…」翠「また無くなりやがったですぅ!しかも何故かお湯が沸いてるですぅ」真「この装置貴女が作ったの?せっかくだから紅茶を淹れるのに使わせてもらったわ」翠「…」翠「…今度は装置ごと無くなりやがったですぅ!」銀「翠星石なのぉ?私の日傘にアルミホイルなんか張って庭に転がしたの」翠「…」保守
翠「ベジータ、プレゼントをやるですよ」べ「なんだ?いきなり?」翠「細かいことは気にすんなです」べ「一体何が入ってるんだ?」べ「蒼嬢の体育着だと…!」蒼「何を持ってるんだいベジータ?」べ「あ、蒼嬢いつの間にいt」ぎゃあああああああああああ翠「計画通りですぅ♪」ジ「なぜあんなことを…」翠「暇つぶしですぅ」ジ(恐ろしい…)【謀略】【乙女】
翠「素直になったらツンデレというアイデンティティーがなくなるですぅ」蒼「でももう少し素直にならなきゃジュン君に気持ち伝えられないないんじゃない?」翠「それは無理ですぅ。ツンデレとはたまにデレるからそのギャップにときめくのであって常時デレたら意味がないんですよ」蒼「……計算してるの?」翠「いいえ」蒼「……ふぅん」【素直に】【なれたら】
帰り道。やや乾いた、冷たい空気。長い影法師が、ふたつ、並びかける。「陽が落ちるのが早くなったよな」「そうですねぇ。朝晩めっきり冷え込むように……って、ジュン! いつの間に横にいるです!?」「お前の歩くのが遅いんだよ……」「よっ、余計なお世話ですっ!!」ぷい、と横を向いてしまう翠星石。(まったく、タイミングが悪いですぅ……)言える訳が無い。一緒に帰ろう、と声をかけることも出来ずに、一人で学校を出てきたなどとは。まんざらでもないように、ふたり、並んで歩く。不意に、ジュンが翠星石のほうへと振り向いた。「……キレイだな」「ふえぇっ!?」心臓がひっくり返るかと思う。けれど、ジュンが指さすのは、翠星石の顔の向こう。「あ……」見れば、薄紫の混じった、ぞくりとするほどの鮮やかな夕焼け。「……ホントですぅ」翠星石の感嘆の声が、ため息と交じり合った。「本当に、ジュンは心臓に悪いことばかり言うです」「ん? ……な、何のことだよ」ジュンにも言えないことがある。恥じらいの滲んだその笑顔を、ずっとずっと見ていたい――【はにかんだ】【笑顔】スレタイネタハツチョウセン
翠星石「ほら!お目覚めの足踏み運動ですぅ!しゃっきり目を覚ましやがれですぅ!」ジュン「痛ててて…!踏むなって、おい!」翠星石「休日だからってお寝坊は許さんですよ。今日もスパルタ乙女でビシバシいくですぅ」ジュン「はいはい……とは言え、暴力だけは勘弁してくれ。身が保たん」翠星石「さあ、とっととその冴えない顔を洗って、朝食を食いやがれですぅ。元気な朝は翠星石のスコーンから!」ジュン「元気な朝はお前の作ったスコーンから?そんなわけないだろ…お前は何も分かっちゃいない…」翠星石「な、何て事を言うですか!そんな事言うなら、もう作ってやらんですぅ!」ジュン「元気な朝は、お前の目覚めのキスから、だろ?」翠星石「え////ちょ……………も~、仕方のない奴ですね////」 合 体
ですぅとろいや翠星石「泣く子も更に泣くはかいの乙女、翠星石見参ですぅ!」ジュン「いきなり何を言ってる?」翠星石「はかいって最高ですぅ!マジパネェですぅ!」ジュン「おいおい、物騒だな…」翠星石「はかいと言えば、やっぱしドリルですぅ!」ジュン「ドリルなんか使って何を壊すつもりなんだ?」翠星石「もちろん虫歯ですぅ。壊すと言うより削るですぅ。」ジュン「あれは“しかい”と読むんだ」
翠「さみーですぅ、ちび人間!暖めろですぅ!」ジ「暖房入ってるだろうが。」翠「そんなことじゃないんですぅ!心が寒いんですぅ!」ジ「クリスマス前だからって何じたばたしてんだよ。僕だってもうあきらめてんだからw」翠「きぃぃぃぃぃっ!てめぇなんかと一緒にするんじゃねーですぅ!このミニマムメガネですぅ!」ジ「黙れこの性悪女!いっぺんお前のその減らず口ふさいでやろうか?」翠「やれるもんならやってやるですぅ!」Chu翠「・・・いいいいいいいい、いきなりなにしやがるですか!」ジ「相手がいないなら僕といろ!それでいいだろうが!」翠「なんでおめーにそんな指図を受けにゃならんのですか!」ジ「いやならいい、他当たるわ。」翠「待つですぅ!やっぱり一緒にいろですぅ!」ジ「嫌なんじゃないのかよ?」翠「気が変わったですぅ。クリスマスに一人寂しくぷらぷらするぐらいなら翠星石が相手してやるですぅ!か、勘違いするんじゃねーですよ?しゃーなしですよ?」ジ「ウッ・・・」薔「・・・2人とも素直になればいいのに。」銀「ねぇ。。」薔「・・・まぁ、無理だろうね。」銀「まぁ、いいんじゃなあい?あんな感じでも似合ってるじゃない。」オチ?そんなもんは無い保守。
銀「私のクイズに答えられなかったら、ヤクルト奢ってねぇ」翠「これは負けられんですぅ!」蒼「仕方ない。僕もやるよ」銀「さて 今までやってれば分かる問題よ。突然蒼星石は鏡の前に立って……」①『お化粧』したくなりました②『夢の世界』へ行きたくなりました蒼「ハハハ、こんなの楽勝だね。蒼星石」翠「……」蒼「え?」翠「……どっち、でしたっけ?」蒼「本気で聞くな」
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