金糸雀短編30
金「みっちゃ~ん、今晩ジュンが宿題しに来るの、だから夕食とお夜食の準備お願いかしらー」み「じゃあお買い物行って来るからお留守番お願いね。」金「了解かしら!」金「みっちゃん遅いかしら・・・」ピンポ~ン金「うう・・・ジュン来ちゃったかしら・・・」ガチャ金「いらっしゃいかしら、とりあえず中に入ってかしら」ジ「あ、さっきみっちゃんさんと会って、コレ、渡してくれって」金「?何かしら、この箱・・・お金と・・・うっ!」///ジ「どうした?」金「この手紙・・・」『急用ができたのでみっちゃんは明日の12時まで帰れません、夕飯には鰻の出前を頼んでおきました。保健の勉強頑張ってね☆ みつ』ジ「あの女・・・近藤君とマムシドリンクまで準備しやがった!!」金(底の方にえっちな本が入れてあるかしら///)結局お互い妙に意識して『宿題には』身が入らない二人でしたとさw
金「曇ってて日食見えなかったかしら…」翠「わざわざ太平洋の離れ小島までいって見えませんでしたとか神は残酷ですねぇ」金「せっかく観測用のメガネまで買ったのに無駄になったかしら」翠「でも、おめえの光り輝くデコを隠せばほら、簡易日食の完成ですぅw」金「ひ、ひどいかしら~」翠「ですぅ」
夏の或夕暮れ、僕は浜辺に佇むクラスメートを見た。さっきまで泳いでいたという様子もなく、ただ水平線を見つめる彼女にはいつもの明るさではなく落ち着きが目立つ「金糸雀・・・・?」普段と違う雰囲気につい疑問形になってしまった。「あっ、ジュン、こんなことで会うなんて珍しいかしら」振り向いた彼女の目元に光ったのは見なかったことにした方が良いのだろうか?「なんとなく散歩してたら見覚えのある巻き毛が見えたからさ、お前は?」「カナは・・・待ってるのかしら」そう言って金糸雀はまた水平線を見つめた「うふふ、何を待ってるのか知りたいけど地雷は踏みたくないって顔ね」「う・・・あ・・・」いきなり図星をつかれて言葉が出なくなってしまう。「教えてあげてもいいかしら、ただ、あんまり他の人に話さないでね」「ああ、分かってる」そして金糸雀は話し出した、母親に半ば捨てられる形でみっちゃんという人に預けられたこと、その人に母親以上の愛情を注がれて育ったこと、ある日その人が突然いなくなってしまったこと、後日港の近くで目撃証言が出て来たこと、失踪ではなく、もう亡くなっているのではという憶測が飛び交っていること・・・そのほとんどがドラマの中のようなことばかりだったが、彼女の顔からは微塵も嘘や冗談は感じられなかった。「たからカナは、一年経った今でもこうして待っているのかしら」「そうか・・・戻ってくればいいな」「絶対戻って来てくれるって信じてるかしら」 同時刻太平洋上にて「カナ、今頃なにしてるかな~、ちゃんと淋しがってくれてるかなぁ~」「くぉぉぉるぁぁぁああ草笛ぇ!そんなんじゃいつまで経っても借金埋まらねぇぞぉ!!」「ひぃぃいい!スンマセンスンマセン!!」同時刻マグロ漁船にて・・・orzすまない、反省も後悔もしているよ(´・ω・`)
起きている人間の方が少ないであろう時間、僕は浜辺にいた。『何で?』そう聞かれたら正直なところ理由は無い。強いて言うならば夜空を見に来たっていうのが妥当だろう。実は今僕は引きこもりで、いつもこの時間帯に外出するのだ。(この時間になると僕の顔を知っている人間はまずいないからだ)そんな訳で今僕は防波堤に座っている。♪~~♪~♪♪~♪~~♪♪これは・・・バイオリンだななんでこんな時間に・・・?引き寄せられるように音の源に足を向ける。少し歩くと音源はすぐに見つかった。なんでアイツがこんな時間にこんな所でバイオリン弾いてんだよ・・・金糸雀―――腐れ縁と言うか幼なじみというか、早い話しがクラスメート・・・金糸雀はバイオリンに集中しており、実はここで逃げることもできたハズなのに 僕はそこに縫い止められたように動けなかった。そして曲が終わったとき、自然と拍手をしていた。あーあ、これで間違いなくあのおしゃべりに見つかるよ、拝聴料金にしては高く点いた気がする。「あーっ!いつの間にそこにいたのかしらー!?盗み聞きなんてズルイかしらー!」「あ、ああ、悪かった、でも聴かれたくなかったらこんな所で弾くなよ」「だって夜の浜辺でバイオリンを弾いたら素敵かなー、って思っちゃったんだから仕方ないのかしら!」なんという逆ギレ・・・ここは素直に折れたほうが良さそうだ「いや、金糸雀の演奏がよかったからさ、つい聞き入っちゃったんだ・・・すまない」「え・・・えぇ・・・んもう、今回は特別に許してあげるのかしら!」「ああ、すまなかったな、じゃあ僕は帰るよ」金糸雀に背中を向け、帰路に着こうとしたとき、背中越しに声が掛かった「・・・カナ、明日もここでバイオリン弾くから・・・必ず来るのかしら!じゃないと、引きずってでも学校に連れていくからねっ!」彼女の声に腕で答え、本当に帰路に着いた。不思議と明日の夜が楽しみになった。【真夜中の】【浜辺】
金「今日はみっちゃんのお給料日~♪お米、卵、ウィンナー♪」金「今月は食費に少し余裕があるからみっちゃんのために奮発かしら!」金「ん~と・・・うん、これならちょっとお肉買い足せば今夜は鳥のから揚げかしらー!」~商店街~肉屋のおじさん「おっ、カナちゃん久しぶりだねぇ、今日は何持ってく?」金「じゃあ鳥モモ200グラム下さいかしら」肉屋「今夜はから揚げかな?」金「えへへ、今日はみっちゃんのお給料日だから奮発なのかしらー」肉屋「あいよ!オマケしといたからね」金「ありがとうかしらー!」金「あとは付け合わせの野菜と小麦粉ね、じゃあスーパーでまとめて・・・あれ、みっちゃん・・・?あの大量の紙袋はローゼンデパートの・・・・・」み「あとは通販でカナに似合うランジェリーを・・・うふふふふふふ」金「・・・ぐすっ・・・今夜のから揚げは中止かしら・・・」【切なさで】【心折れそう】
金「今日は塩の日かしらー♪」ジ「そんな記念日あったっけ」金「ううん、今日は一日三食塩と水だけですごす日かしら」ジ「ダイエット?」金「んーん、みっちゃんの都合。といっても朝は塩水、昼は固形の塩、夜は塩スープとメニューは変えるのよ」ニコニコジ「細かく工夫されてるんだな」金「うん!それじゃまたね」グーキュルルジ「…塩スープってお湯に塩を溶かしただけだろうな。本人が元気ならいいのか…?」
金「強風でパラソルごと飛ばされたかしらー! 誰か助けてかしらー!」【人が】【飛ぶ】
金「みっちゃんが今日も帰ってこないかしら…」ジ「大変だな…」【どこに】【いる?】もちろんマグロ漁船でしょうね
【どこに】【いる?】金「カナに任せるかしらー!」
新劇ヱヴァ序鑑賞中金「ねぇジュン」ジ「どうした?」金「旧作で使徒は人間の可能だったわよね?」ジ「そんなこと言ってたな」金「てことは私達と同じ進化を辿っていたらラミエルは八方美人だったのかしらー?」ジ「・・・・・・・えっ?」金「・・・・・・・えっ?」ジ(ラミエル?ラミエルってこの映画のクライマックスで出て来るあれだよな?ラミ・・・・・あー、確かに綺麗だわ、鏡的な意味で、しかも正八面体だし・・・・・いやいやいや待て待て待てそもそも美人って美しいに人だろ?あれは人・・・の可能性だから人、なのか?もうわかんねーよドチクショウ!うーんとりあえず・・・) ジ「金糸雀、鏡の美しさとモナリザの美しさは別物だろ?」金「か、かしら・・・?」【それゆけ】【八方美人】
netabare「お姉ちゃん、算数を教えてほしいかしらー」「珍しいわね」「明日テストなの」「教えてあげてもいいけど、この私が教えるからには絶対100点よぉ?」「うぇ、無理…」「なんか言った?」「な、なんにも!さぁはりきって勉強かしらー」「分数の足し算か…くだらなぁい」「金糸雀、今日のテストの結果はどうだったの?」「…えと」「早く言いなさいよ」「あ、あのねお姉ちゃんが教えてくれたところはできたけど」「けど?」「名前をわすれて0点だったかしら…」「っ!このバ」「ご!ごめんなさいかしら」「…」「…」べすべす「ふぅ…おばかさぁん。次はうまくやりなさい」「うん」
夕暮れ時、川沿いの道を金糸雀はただ歩いていた。 河川敷に目をやると、最近の寒さにも負けず、子供たちが元気に遊びまわっているのが見える。「はぁ、勢いで出てきちゃったものの…困ったかしら」 事の起こりは数十分前に遡る。 現在受験真っ只中の金糸雀は、ひょんなことで姉の水銀燈と大喧嘩をしてしまったのだ。理由は、自分ではしっかり考えているつもりだった進路に関して、ちょっと口を挟まれた、というそれだけのこと。 当然、すでに受験を終えて大学入学を果たしている姉の助言なのだから、参考になる部分は大いにあるはずだ。しかし、センター試験も近づいてきたこともあり、少々カリカリしていた金糸雀は「自分の進路は自分で決める」とつい意固地になり、反発してしまった。結果、家に居辛くなってしまい、現在この寒い中あてもなく歩き回っている。 ふと、金糸雀は足を止め、うつむく。その横顔には困惑がはっきりと影を落としていた。「あんなこと、言うつもりじゃなかったのに…」 いつだって、水銀燈だけは金糸雀の先を行っていた。小学校入学も先だし、中学校だって、高校だって。年が上なのだから当たり前だ。(水銀燈なんかに、カナの気持ちは分からないかしら!) でも、だからこそ、金糸雀のおかれている状況や、その中での微細な心情のゆれまで察することができたのは水銀燈だけだったのだ。すでに経験を終えて自分たちの家庭を作り上げた両親では、こうはいかないだろう。 しばしの沈黙。気がつけば、河川敷の子供たちも姿を消し、夕日も殆ど山陰に隠れてしまっている。あたりにあるのはカァカァというカラスの鳴き声だけだった。「…みっちゃんの家に…いや、流石に悪いかしら」 こんなことを言いながらも、金糸雀は河川敷へと降り、そこへと座り込む。謝らなくてはいけないのは分かっているが、一体どんな顔をして帰ればいいのか。水銀燈だって怒っているに違いない。そんなネガティブな思考が、彼女を引き止めていた。「やっぱりここね。…ほんと、おばかさぁん」 ふと、聞き覚えのある、少々甘ったるい声が響いた。突然のことに驚き、急いで振り返ると、水銀燈が立っていた。その顔に表情はなく、かなり怒り心頭、と言った様子だ。「あ…」 つかつか、と不遜に、しかし美しさは微塵も失わず歩いてくる水銀燈。怒られることが容易に想像できるこの状況に、金糸雀は身をすくめた。 しかし、予想とは裏腹に、水銀燈はぽん、と金糸雀の頭の上に手をのせ、先ほどと同じく甘ったるい声で、優しくつぶやいた。「いっつもいっつも、心配ばかりかけるんだから。おばかさん、って言葉、あなたのせいで覚えたのよ?」 その言葉で、一気に金糸雀の心は弛緩する。一度張り詰めたものが解けると、それを普通に保つのは容易ではない。 金糸雀は、あふれてくる涙を抑えることが、できなかった。「ちょ、ちょっと。何泣いてるのよ。…ほんと、おばかさんなんだから」「ひっく…ご、ごめんなさいかしら」「はいはい。いいから、涙をぬぐいなさい。姉がそんなじゃ、妹たちに笑われるわよぉ?」 水銀燈は、ポケットからハンカチを取り出し、優しく、金糸雀の涙をぬぐう。 ずずっ、と鼻をすすると、次第に金糸雀の顔にも笑顔が戻りだした。「それじゃ、帰りましょうか」「わかったかしら。ごめんね、『おねえちゃん』」 水銀燈は返事のかわりに、ぽん・ぽん、と金糸雀の頭頂を軽く叩く。その顔には、先ほどとは違って、うっすらと、しかし柔らかな笑顔がうかんでいた。「まったく。帰ったら金糸雀が顔ぐっちゃぐちゃにして泣いてたこと、みんなにばらしちゃおうかしらぁ?」「う~…そんなことしたら、カナだって、あのコト、バラしちゃおうかしら…」「あはは、うそよ。真に受けないちょうだぁい」 夕暮れの散歩道を並んで歩く二人。その影は日の光がわずかなせいで確認することすら難しいものであったが、それでも確かに、彼女たちの家の方へと伸びているのだった。おしまい
bieroやぁ金糸雀ご機嫌はどうだい?「あ、●●!久しぶりかしら!」か、金糸雀駄目だ!そんな勢いで突っ込んできたら!ぐふっ「え、きゃあ!?」あいたた。金糸雀、大丈夫かい?「大丈ばないかしら~」!? 大変だ!金糸雀のカナリヤが俺のジャックにアリスゲームしている!早く抜け出さなければ!「ふひゃう!ちょ、当たってるかしら!」金糸雀の啼き声を聞いてしまったジャックは堅さを増していきという☆ゅ
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