真紅短編43
真紅がジュンに好かれたいようです紅「私のリサーチによると、インターネットをよく使っている人は、ツン・・・ツン・・・ ツン何とか・・・えっと、辞書辞書・・・」パラパラ紅「そう、ツンドラな性格の子が好きな人が多いとわかったのだわ!早速実践ね」ツンドラ-気候寒帯気候の一。最暖月の平均気温がセ氏零~10度未満で、亜寒帯気候と違って夏の気温が上がらず、冬は極度に寒い。紅「要するに冷たく接すれば良いわけね。気温が上がらないと言うことは最高に冷たく・・・」ジ「おーい真紅ー」紅「気安く話しかけないで頂戴。貴方と私じゃ人間の位が違うの。 貴方みたいな顔を見ただけで吐き気がするような下衆野郎と一緒の家で暮らしてるなんて考えただけでも恐ろしいわ・・・ 貴方は部屋から出てこないで頂戴。貴方の部屋が貴方の居場所でしょう? なんでホーリエはホームステイ先をこんな奴の家にしたのかしら・・・」紅(ここまで言えば十分でしょうね。これでジュンは・・・キャフフッ)チラジ「あ・・・あ・・・」ジ「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ダッ紅「あ、あれ・・・?何処を・・・間違ったのかしらね・・・?」
雛「ほら真紅、早くジュンの部屋に行くのよ」真「え、ええ…でもその…やっぱりマズいんじゃないかしら…いくら私のベッドが雨漏りで使えないからと言って…」雛「でももう布団は敷いたわ。それに他に寝れる場所はないもの」真「だ、だったらジュンをリビングで寝かせれば…!」雛「真紅は本当にそんなことしたいの?」真「…いいえ」雛「同じ部屋で寝ると言ってもジュンはベッドで真紅は布団なんだから大丈夫なの。さあお休みなさい真紅」真「そ、そうね…そうよね…たかが同じ部屋…ここここは主として恥ずかしくない振る舞いを…」ブツブツ雛「ふう…」ガチャ、ザー雛「こちらうにゅーワン、対象が向かったわ。どうぞ」ザージ『こちらうにゅーツー。協力に感謝する』ザー雛「報酬を忘れないでなのよ」ザージ『了解した。後日柏葉を通して…わっ!来た来た来た…!ちょ!ヤバいヤバいこれどどどどっかに…あ!交信終了!!』ブチ雛「はあ…真紅も真紅ならジュンもジュンなのよ」
12月24日紅「クリスマスに一人ってのは流石に寂しすぎるのだわ…」紅「けど、庭氏姉妹からはメールが返ってこないし…」紅「下僕は…よりにもよって他の男たちと出かけてるなんて!クリスマスぐらい、女と過ごしたらどう!?」紅「雛苺や金糸雀は今ごろ家族団欒の時を過ごしているのかしら…高校生にもなってサンタを信じてるなんて」紅「…水銀燈は…今ごろは男と楽しくディナーでもしているのでしょうね…ああ!いまいましい!」紅「白薔薇や薔薇水晶は二人揃ってアルバイトしてるって聞いたわ…こんな日ぐらい、休めばいいというのに…」紅「…こうなったら、かたっぱしから電話してみるのだわ!」携帯 登録件数 15紅「………くすん…」 紅「…やっぱり私はジャンクなのだわ友達の出来ないただの我が儘女なのよ私なんて私なんt」まだーいわなーいで…(着うた紅「…誰かしら?」ポチッ銀「はぁい真紅ぅ♪今みんなでパーティしてるんだけど来ないかしらぁ?」蒼「ごめん真紅、メール返すの忘れちゃったよ」翠「どーせ友達の少ない真紅のことだから一人寂しい夜を過ごしているはずですぅ」雪「御迷惑でなければ…来てくれませんか?」薔「バイト…休んじゃった」銀「…てわけだからぁ、もし暇ならいつでもいらっしゃぁい…待ってるわぁ…」ガチャ紅「…………くすん…」よかったね、真紅
「ジュン、紅茶を淹れて頂戴」その日、私はいつものように彼に声をかけた。いつもなら彼はブツブツと文句を言いながらも返事を返してくれるのだが、今日は何分待っても返事がない。「まったく、この真紅を無視するなんて、随分といい度胸ね」仕方なくリビングに降りていくと、コタツに潜り込んで寝そべっているジュンの姿があった。どうやら勉強でもしていたのだろう。テーブルの上には数学の参考書とノートが広げられている。ただ、当の本人はスヤスヤと気持ち良さそうに寝息をたてているのだけれど…。「なるほど…。これじゃ返事もできない訳ね」私は彼を叩き起こそうかとも思ったが、その寝顔を見ていたら何だかそれも悪いような気がして、今回は黙って見逃してあげることにした。「でも、これは別に優しさとかではなくて、起こした後に文句を言われたりしたら面倒だからなのだわ」独り言を呟きながら改めて彼に目をやると、上半身は薄手のトレーナー一枚という見るからに肌寒そうな格好をしていることに気付いた。「こんな格好じゃ風邪をひいてしまうじゃないの」私は急いで自分の部屋に戻って毛布を手に取る。「べ、別にこれはジュンを心配している訳ではないのだわ。 下手に風邪なんかひかれたら厄介だからやっているのよ…」また独り言をこぼしながら再びリビングに戻るとジュンはいつの間にか起きていて、テーブルに肘をついてテレビを観ている所だった。「貴方、起きていたのね…」思わず声をかけると、「うん。勉強の息抜きに横になったら、そのまま寝ちゃったみたいだ」とジュンは笑った。そして私を見つめ、「お前、毛布なんて持って、どうしたんだよ?」と不思議そうに呟く。これは貴方に掛けてあげようと思って…――。私はとっさに出てしまいそうになった本音を飲み込んで、「こ、これは洗濯をしようと思って持って来たのよ」と思いつきの適当な言葉を返した。「洗濯って、もう夜中の12時過ぎだぞ?」「別にいいじゃないの。汚れを見つけてしまったから洗いたくなったのよ」 そこまで言ったのはいいけれど、こんな風に必死になって嘘をついている自分が何だか急に恥ずかしくなってしまった。顔が赤くなるのが自分でも分かる。ダメだ、このままだと彼に気付かれてしまう…――。私は毛布で顔を隠すと、「紅茶が飲みたいわ。早く淹れて頂戴」と言って、洗濯をする為に浴室に向かった。リビングから「はいはい」という彼の声がする。私がいつものように「はいは一回よ、ジュン」と言うと、彼からもいつもの「分かってるよ」という返事が返って来た。――ねぇジュン、もし私が貴方を好きだと言ったなら、 その時も貴方は「はい」と、YESと言ってくれるのかしら?洗濯機の中でぐるぐると回る毛布のように、私の胸の中でもそんな想いが巡るけれど、今はまだこのままで、桜田家に居候する幼なじみの真紅のままでいいのだと自分に言い聞かせる。ジュンにこの想いを伝えるのは、まだ少し先のこと。彼に相応しい素敵なレディになれる時まで、「好き」という言葉は秘密のままで…――。
梅「やぁ真紅、担任の梅岡だよ! おや、髪の毛に埃がついているね。先生が取ってあげよう」紅「触るな!」ピシッ梅「こ、これは新しいプレイなのかな?先生は感動したぞ! 真紅、激しいヤツをもう一発くれないか?」ハァハァ紅「寄るな、変態教師!!」ピシピシッ【触るな】【ピシッ】数分後…ジ「真紅、髪に埃がついてるぞ」紅「あら、全然気づかなかったわ。取って頂戴」ジ「…よしっ、除去完了!」紅「ありがとう、ジュン。髪をとかして、結って頂戴」ジ「えっ?ここで?!」紅「だって、髪が少し乱れたのだもの」ジ「クラスのみんながが見てるんだけど…」紅「命令が聞けないのなら、この真紅の右の拳が唸るわよ」ジ「…分かったよ。とかしてやるから、じっとしてるんだぞ」紅「いい子ね、ジュン。(私の髪に触れていいのは貴方だけなのよ)」
真紅15歳 冬ジュンへの調教と教育に限界を感じ悩みに悩み抜いた結果、彼女がたどり着いた結果は逆恨みであった自分の時間を割いてまで頑張ったのにいっさら成長しない下僕への限りなく大きな鬱憤。自分なりに少しでも返そうと思い立ったのが一日一回、逆恨みのツインテールウイップ!!気を逆立て、恨み、呪い、髪を振り上げ、打ち抜く一連の動作を一回こなすのに当初は5~6秒。打ち倒したジュンが起き上がるのには18秒もいらなかったぶった後はいつもの調教をし、次の朝出会い頭にぶつを繰り返す日々2年が過ぎた頃、異変に気付く日が暮れても、ジュンが起き上がっていない齢20を越えて、完全に羽化する逆恨みのツインテールウイップ、コンマ1秒を切る!!かわりに、お茶を飲む時間が増えたジュンの同棲する事になった時、真紅の髪はバチーン!!「だからネットで胸の大きい女性の画像を探すのは止めなさいと言ったでしょうーッ!!」「ぶぎゃへーッ!!」音を、置き去りにした怪物が、誕生した―
「また少し――寒くなってきたわね」節約の為と暖房を緩めた部屋で本を読みつつ感じた寒気にそう漏らす。そう言えば、ジュンはもう毛布は暑いと片付けていたけれど…大丈夫だろうか。時計を見ればまだ日付は変わっていない。きっとあの子もまだ起きているはず。「…あら、急に紅茶が飲みたくなったのだわ」仕方ない。ジュンは二階だし、自分が沸れるしかない。そう、仕方ないことだ。まったく面倒くさいことだ。「まあ、面倒ついでに二人分沸れてしまわないと。だって、ウチの大きなポットで一人分のお湯だけ沸かすのは決まりが悪いもの」たまには、こんな夜があっていい。感謝なさい?こんな気まぐれ、そうあるものではないのだから―ジ「…言いたい事はそれだけかな?」真「お願い!信じてジュン!私は本当に紅茶を沸れようと…!」ジ「ならなんでウチのキッチンがボヤ騒ぎになるんだ?」真「それはその、色々あって…とにかく頑張ったのよ!」ジ「部屋が開いてるから家賃無しで貸してるけど…やっぱり考え直すかな…」真「待って!待って頂戴!お願い話を!ジューン!!」
ジ「眠い……」紅「そうね、お昼ご飯食べると、どうしても眠くなるわ」ジ「ほんっとにな……ちょっと寝よっかな」紅「……一緒に寝る?」ジ「は、はぁ!?」紅「冗談よ」ジ「わ、わかってるよ……そんな冗談言うなって……」紅「…冗談じゃないほうがよかったかしら?」ジ「!そそ、そんなわけないだろまったく…!」紅「そうね、ジュンは翠星石と一緒に寝るのよね」ジ「そうなんだよ……あ」紅「……ジュン」ジ「いえ……その……ちょっとでかけて『ガシッ』ひぃっ…!ま、待て、話せばわか……!」長い、長い、お昼寝の始まりであった
ジ「うわあビックリした!?」真「なによ騒々しいわね」ジ「このスレが今日で三周年なんだって!僕らが生まれてから三年経っちまったよ!」真「ふうん、思えば遠くまできたものね」ジ「い、意外と冷静だな」真「だって、私達はまだ咲き続けている。その薔薇の意志が受け継がれる限り、このスレが消える事など無いのだわ」ジ「そうだな…そうだといいな」真「それにご覧なさい。末妹が三年目にしてようやく本格的な出番が訪れてみなぎる踊りをしているのだわ」ジ「うわー…白い茨のプールで泳いでるよ…痛くないのか…?」真「まだまだこれからよ。移籍したりVIPが荒れたりで色々と苦労もあるけれど、私達はまだまだ美しく咲き誇ることができるのだから」雪「素晴らしいですわ!素晴らしいですわ!私ついにやりましたの!ご覧になってお姉様方、末妹雪華綺晶はやりましたわ!!私とても嬉しくなりました!よってこの感情を表現しているのですわ!」 薔「お姉ちゃーん!危ないから戻ってきてー!!」
「貴女の願いをたった一つ、何でも叶えて差し上げましょう」 もし、悪魔がそのような事を申し出てきたなら……貴方はどうする?真紅は兎の姿をした悪魔の言葉に、訝しげな表情をしながら聞き入っていた。「ただし、それ相応の『何か』は頂きますが……クックック…」ラプラスの魔と名乗った悪魔は、低い笑い声を上げながら、慇懃な態度で取引を持ち掛けてくる。真紅は……考えていた。きっと、この悪魔は願いと引き換えに『とんでもない何か』をするつもりに違いない。なら……あまり大それた願いを言う訳にはいかない。「そう。それなら紅茶が飲みたいわ」この程度の願いなら、いくら悪魔との取引とはいえども、そう酷い事にはならないだろう。そう考えての事だった。「ほう……紅茶、ですか。かしこまりました。……クックック………」悪魔はその兎の顔に醜悪な笑みを浮べながら笑うと、指先をパチンと弾く。途端に周囲の景色に穴が開き……真紅はそこに、落ちるように吸い込まれていった……。「…んく……しんく……真紅!起きろよ!もう昼休みだぞ!」ジュンの声が聞こえる。真紅はそこで、自分が居たのは教室の中で……授業中に居眠りしてしまった事に気が付いた。「え…ええ……」真紅はまだハッキリとはしない意識で、それでも机から身を起こす。何だか、とても不気味な夢を見た。そんな気がするが、よく思い出せない。起きたにも関わらず、相変わらずどこか上の空な真紅に、ジュンは自販機で買ってきた飲み物を差し出した。「ほら、どうせだから言われる前に買って来てやったぞ」「あら。珍しく気が利くのね」真紅はジュンから差し出された紅茶を受け取り、その缶を開けようとして……夢の事を思い出した。目の前にあるのは、自分が取引きとして願った物。あの悪魔は、何かしらの代価を取ると言っていた。「……まさか!?」小さく息を飲みながら、真紅は慌てて自らの胸に手を当てた。「無い!……わ…私の胸が無くなってしまったのだわ!!」手に伝わるペタンとした切ない感触に、真紅は悲しげな悲鳴を上げる。「……もとから、だろ?」ジュンは小さな声でツッコミを入れ、殴られていた。
目覚めの悪い真紅
雛「さっさと起きるの真紅!早くしないと遅刻するの~」真「むにゃ・・・今起きるのだわ・・・」雛「食事の用意するから雛は下に降りるの~。早く支度して真紅も来るの~」真「分かったわ・・・」
ふらふらと起き上がり、制服に着替え、寝巻きを持って階段を下りる真紅
真「低血圧は辛いわ・・・パジャマを洗濯機に入れなくちゃ・・・」ポシャ真「??何で水が張って・・・ああああああああ!!!」雛「しっ真紅どうしたの?ネコでも入ってきたの~?」真「わ、私・・・お父様・・・」
雛苺の目に入ったのは、洋式便器に浮かぶ真紅の紅いパジャマ
真「寝ぼけてこんな事をするなんて・・・ああ・・・」雛「きゃはは!!いつもいつも起きるのが遅いから真紅に天罰が下ったの!! 真紅に辛苦を舐めさせないと真の覚醒は得られないの~!!! ばーかばーかなの~~~~キャハwwwwww」真「・・・そうね、雛苺。私はたった今覚醒したのだわ・・・」雛「学校で水銀燈に事の顛末をぶちまけてやるの~キャハw」真「見せてあげるのだわ、私の力を!絆ックル!!!!!」雛「ギャーーーーーーバルサミコスゥゥゥゥゥゥ!!!!」ドゴオオオオオン 【ばーか】【ばーか】
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