巴短編10
巴「197000000件…ふふふっ…197000000件」雛「トモエ~、何してるの?」巴「今ね、私の名前の“巴”でググってみたのよ。そしたら、どんな結果が出たと思う?」雛「うゆ…、ちょっと想像がつかないのよ。答えを教えてなの!」巴「うふふ、きっと聞いたらびっくりするわよ? 巴でGoogle検索した結果、なんと…197000000件ヒットしました!!」雛「うよ?!凄い数なのよ~」巴「私もびっくりしたわ。しかもね、真紅で検索したら2490000件、 水銀燈は966000件、翠星石は992000件だったの。 何故か私のヒット数がいちばん多かったのよね」雛「トモエ、凄いの~!断トツで花まる一等賞なのよ。みんなの人気者なの」巴「そんな…恥ずかしいわ、雛苺(///)」雛「今はトモエ祭り開催中だし、きっと時代がトモエを求めてるのよ。ヒロインはトモエなの!」巴「…そ、そうなのかな?」雛「うぃ~。トモエ、あいと!あいとー!!」巴「更に“柏葉巴”で検索…っと――。えっ?!16000件って……減ってる/(^o^)\」
トモエがバトルに目覚めたようです。巴「ねえ雛苺。私仮にも剣道部なんだから、もっと竹刀でバリバリ戦ってみるべきじゃない?」雛「うー…でもそれだと例のバンブーなキャラにますます似ちゃうのよ」巴「安心して。私、頑張って修行して竹刀からビームとか出せるようになるから」雛「もはや人間じゃないのよ…」巴「うん、出来るようになったっぽいわ」雛「早いのー!?」巴「早速バトルよ!標的はもちろん、私の運命のデスティニー!桜田ジュン!」ジ「む!?殺気ついでに同じこと二回言ったような気がするぜ!これは…」雛「ジュンー!逃げてなのー!」ジ「ふっ…雛苺。男にはな、絶対に逃げてはいけない戦いってもんがあるんだよー!!」雛「それ絶対今じゃないのー!」巴「ふふ、良い覚悟ね、桜田くん。それじゃあ遠慮なく!」ジ「来い!柏原!お前の全力を僕に見せてみろ!!」巴「リミットリリース!フルバースト!全力全開!!か~し~わ~も~ち~」キュインキュインキュイン!巴「ブレイカーー!!!!」バキュウウウウウン!!雛「本当に何か出たのー!?」ジ「こ、これは!?」巴「この『柏餅ブレイカー』は被弾した無機物を全て破壊する効果を持つの!つまり…」雛「ジュンの服が全部消えちゃうのよー!やっぱり逃げてジュンー!」ジ「フッ…」雛「!?」巴「!?」ジ「甘いぜ柏葉!僕はリバースマジック、『筋書き合わせ』を発動!これにより僕の目の前に脇役キャラ一体を特殊召還することができる!いでよベジータ!!」ぼふん!べ「ふっ!久しぶりの真打ちの登場だ☆ぜ!!このサイア人の王子ベジ」ズドーン!!巴「ああ!」べ「くっ…サイア人の王子であるこの俺様がこんな格好をしているだとぉ…!ハアハア…!」雛「でも感じてるのー!」ジ「そしてベジータが裸になったことでこいつの特殊効果が発動するのさ!」巴「ま、まさか…!」きら~ん!梅「いやっほうー!!梅岡最高ー!!みんなの先生、梅岡ティーチャーの登場だよ☆」べ「バ、バカな!?」梅「うほっ!いい生ベジータ!」ジ「見せてやるぜ柏葉!これが酒池肉林の地獄絵図だ!!」ズキュゥウウウウウン!!巴「きゃああああああ!!」べ「うわぁあああああ!!」巴「くっ…」雛「トモエ、トモエー!」ジ「見事だ柏葉。人の身でよくぞここまで練りあげた…だが僕の高みに昇るには内なる己に勝たなくてはならない…待っているぞ、柏葉!」巴「桜田くん…私、絶対追い付いてみせるからね…!」雛「戻ってきてなのトモエー!!」バトルマスタートモエ、完!!
【これが】【最後の嘘】「桜田くん…私、好きな人が出来たの…」「え…」放課後の教室に桜田くんを呼び出して、私はそう告げた。それは嘘。それは嘘だった。今でも桜田くんが好き。桜田くんだけが好き。これからもずっと桜田くんだけが好きな気もする。桜田くんも私には悪くない感情を持ってくれていると思ってる。最近はよく電話もくれるし、休みには一緒に出掛けようと誘ってもくれる。「柏葉…」「………」桜田くんの目を見る事が出来なかった。今桜田くんを真っ直ぐに見たら、私の積み重ねてきたものが全部台無しになりそうで。それは、嘘。桜田くんに好かれるように嘘をつき、友達にからかわれないように嘘をつき、友達を傷つけないように嘘をつき、親に心配をかけないよう嘘をつき、そして自分にも嘘をつく。 桜田くんは優しかった。私の嘘が何かの拍子にバレてしまっても優しく包んで許してくれた。とても嬉しかった。でも、とてもつらかった。どうして桜田くんの隣りに居るのがこんな私なんだろう。嘘にまみれて、嘘に塗り固められた女なんだれう。もう耐えられない。そんな女が桜田くんの側に居るのが。そんな桜田くんに嘘をつく事が。私は親だって友達だって自分だって嘘をつく。それで事が回るなら私はついてやる。でももう、桜田くんに嘘をつくなんて出来なかった。だからこれで…最後。これが、最後の嘘。さようなら。私の大好きな人。 「…知ってたよ」「え?」突然ジュンくんはそう言った。私と彼の目が合う。「“僕”、だろ?」「…ッ!」ああ…またこれだ。この人の前では、私の必死の嘘も何でもなかったかのように包まれてしまう。「ははは、柏葉は嘘が下手だなぁ」「…え?」「僕はずっと柏葉を見てきたんだぞ?だから柏葉がずっと僕を見てくれてたことは知ってるさ。そんな柏葉が、一体他の誰を好きになれるんだ?」私は教室の床にへたり込んだ。もう、立ってられなかった。「わ…私ッ…桜田くんが…桜田くんだけが好きッ…!」泣きながら、むせながら、肩を震わせて、私はそう言った。どうせなら、もっとカッコのつくやり方が良かった。でも、もう無理だ。私、この人に嘘はつけない。「辛い思いさせちまったみたいだけど…これからも僕の側に居てくれるか?」「はい…はいッ…!」普通ならここは男の子が女の子を優しく抱きしめるところのはず。それが普通で、絵にもなるシチュエーション。でも、私は自分から桜田くんに抱き付いた。もう離れたくない。もう偽りたくない。そして彼の手が私の背中を優しく包んでくれた時、私は、救われた気がした。「一緒に帰ろう?柏葉」「うん…!」ありがとう。私の大好きな人。 ~おまけ~「…というわけで、ロープ買ってきちゃった…/////」「な、なんだってー!」「ではさっそく…」シュルルル「アッー!」「ああ可愛い…可愛いよぉ桜田くぅん…はあはあ」自分の恋に正直になれるって、素敵なコトですね♪「あ、そうそう。こんなモノも買ってきたんだけど…どう?」「わー!それダメダメダメダメ…ポーーーーウッ!!」「♪」
~~ポジションが逆だったら保守小ネタ巴「暇ね…雛苺はまだ学校だし…。かといって戦う気分じゃないし…」巴「…ジュン達への挑発でも考えるかな…」木刀をクルクル回しながら腰に付けた巴「You shall Die…。…純日本人形な姿の私が英語ってどうだろう…」巴「ここは日本語で…死ぬがいい。…なんか普通…」巴「…フン…退屈ね…。あ、これいいかも。他には…」数十分後。雛「巴ー、ただいまなの…」巴「あっははは、もっと本気出しなさい?」巴「屑が!消えるがいい!」巴「粉々のジャンクにしてやるわ!」巴「ハハハハ、もう少し楽しませなさい?」 一人の世界に入ってハイな巴を見て雛苺は固まっている。雛「と、巴…?」巴「はっ!? ひ、雛苺!? こ、これはその…」雛「うわあーん、巴怖いの~!!」巴「雛苺待っ…! クッ…ジュン、この恨みは必ず…!」 こうしてジュンへの恨み(逆恨み)が増えた巴だった。
巴さんがジュンの家で料理をするようです。ジ(いくら姉ちゃんが合宿だからって毎晩作られるってのも…なんか落ち着かないなぁ…)巴「あの、お塩は…」ジ「右手の戸田に…」巴「ありがとう」ジ「ふぅ…」巴「あの、何か書くモノは…」ジ「リビングにボールペンが…」巴「ありがとう」ジ「はぁ…」巴「あの、実印は…」ジ「二階の親の寝室に…」巴「ありがとう」ジ「やれやれ…」巴「あの、ご飯できました」ジ「ああ、じゃあ食べるか」巴「はい、あなたどうぞ」ジ「ん…」ジ「…ん?」巴「あ、もしもしのり義姉さん。はい、式の日取りはいつにしますか?ええ、野球チーム作りたいです」
巴(原作では真面目キャラ、スレでは変態扱いの私だけど…今回のスレタイはツンデレだもの。私だってきっとできる…頑張れ巴)ジ「あ、柏葉おはよう」巴「話しかけないでニート」ジ「ぐほっ!」巴「相変わらずの貧相な顔ね。引きこもってパソコンするしか能がないんだからそうしてたらいいのに」ジ「あがががか」巴「ああ、見てるだけで運勢が下がっていきそう。私の視界に入らないでくれる?」ジ「みょーん」†桜田 ジュンが現実からログアウトしました†巴「でも私そんな桜田君が好きで大好きでたまらなくて子供欲しくて“はいてるんだ、やっぱり”してほしくて…あれ?桜田君ドコー?」
「独りが辛い」――僕は心の底からそう感じたことがあるだろうか?ふと、そんなことを考えた。思い返してみると、僕は今まで独りぼっちという状態にあまりなったことがないような気がする。両親は共働きで海外に行っていることが多かったけど、傍にはいつも姉がいてくれた。僕が中二の時に引きこもりになってしまった時も姉は色々と心配して面倒を見てくれたし、クラスメイトの柏葉も時々家に来てくれて、学校の様子や勉強を教えてくれたりした。中三になって学校に行くようになった時、勉強の遅れの影響が少なくて済んだのは、間違いなく柏葉のおかげだったと思う。高校生になってからは真紅や翠星石たちと出逢って、毎日がより一層賑やかで楽しいものになった。そう、僕の周りにはいつも誰かがいてくれたんだ。姉や友だちがいつも傍にいて僕を守り、支えてくれていた――。そのことに気づくまで随分と時間が掛ってしまったけど…。そして今、大学生になった僕には守りたい人が出来た。その女性の名は、柏葉巴。小さな頃からの幼なじみである彼女を僕はいつもどこかで意識していたけど、それが恋愛感情だということに気づいたのはつい最近の話で……。巴には「桜田くんが鈍感なのは昔からだよ」なんて笑われてしまった。こんな僕だけど、巴が「独りが辛い」なんて感じることがないように傍にいて、彼女をずっと守ってあげたいと思うんだ。そして、今も変わらず世話を焼いてくれる優しい姉や頼もしい仲間の真紅たち、大切な存在の巴に心から感謝したいと思う。――みんな、いつも本当にありがとう。【独りが】【辛い】
巴「クリスマス…終わっちゃったな。結局桜田君とまんまり話せなかったし…仕方ないよね…周りにあんな可愛い子がいるんだもん」ガサガサ巴「でも…プレゼントくらい、渡せたのにな。どうしてだろ…何で、渡せなかったんだろ…何で、渡したくなかったのかな…」ガラガラ…ジ「あれ?こんなとこで何してんだ柏葉」巴「え、桜田君!?べ、別に…桜田君こそ…」ジ「んー、僕はちょっと休憩に。最近慌ただしかったからな」巴「…そうだね」ジ「それ」巴「え?」ジ「その手に持ってるのは何だ?」巴「あ、えと…ん…桜田君、これ、プレゼント」ジ「え、僕に?プレゼントって…何の?」巴「…クリスマス、お疲れ様の」ジ「あはは、そりゃいいな。ありがとう柏葉。貰っておくよ」巴「うん」ジ「しっかし寒いなここ…なあ、僕んち来ないか?ねーちゃんに暖かいモンでも飲ませてもらおうよ」巴「え…う、うん!」そんな、クリスマスのささやかな恩恵。
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