複数短編109
体は乳酸菌で出来ている血潮はヤクルトで心はケフィア幾たびの買い物をして占領ただの一度も下痢はせず、ただの一度も理解されない彼の者は常に一人、冷蔵庫の前でその味に酔う故に、彼女の美貌に意味はなくその体は、きっと乳酸菌で出来ていた銀『固有結界!アンリミテッド・ヤクルト・んまぁい!!』ぴかーん!銀『ふっ、ここにあるのは無限の乳酸菌よ。ヤクルト好きの極地…心してお飲みなさぁい!!』どかーん!め「…って夢をみたからまた見たくなったからジュン君に衣装を作ってもらったから着てね水銀燈。はいコレ」銀「・・・」
真紅と双子がJUNの家でまったりしています翠「今日は暖かいですぅ、そよ風が気持ちいいですぅ」蒼「桜が満開だね」紅「庭の桜が綺麗だわ」翠「明日みんなで公園花見にいくかですぅ」蒼「賛成!みんなも誘っていこうよ」JUN「花見か…僕は遠慮したいな」紅「あら、JUNは参加よ」JUN「拒否権無しか、わかったよ」翠「しかたねーから翠星石がお弁当作るですぅ、決してJUNの為じゃねーから勘違いするなですぅ」紅「JUN、紅茶の用意は任せたわ」JUN「はいはい、みんな去年のように泥酔して暴れるなよ」紅翠蒼「なっ///」翠「き、去年の事なんか何時までも言ってるなですぅ、だからおめーはプチなんですぅ」蒼「さっさと忘れないと…切るよ」紅「忘れるまで殴ろかしら」JUN「ちょっ、忘れた、綺麗サッパリ忘れたから」紅「ならいいわ」 翠「はぁぁぅぅ、なんだか眠くなってきたですぅ」蒼「姉さん凄い欠伸だね、僕も眠くなってきたよ」JUN「枕持って来るから寝ても良いぞ夕方起こしてやるよ」紅「私も枕お願いするわ」JUN「はいよ、僕は部屋に行ってるよ」紅翠蒼(二人が寝たらJUNの部屋でwktk)しばらくしてJUN「よく寝てるな、こうして見ると三人とも本当に可愛いな、さて明日の用意しますかね」春はみんな平和な気持ちになるね
真紅がJUNの家で昼寝しています。紅「んぁぁーぁ…よく寝たわ、…あれ?」の「あらぁ真紅ちゃん起きたのね、おねーちゃん起こしちゃったかな。」紅「あっのりさん、お邪魔してます。…あのー翠星石達は?」の「ついさっき、お夕飯の支度があるからって言って帰ったわよぉ、『JUN君、真紅ちゃん起きたわよぉ』」JUN「真紅起きたのか、丁度良かったよ、これから明日の下見に行かないか?」紅「え?お花見の?…行くわ」の「おねーちゃんも明日お邪魔するのよぉ、美味しい物沢山作るわよぉ、とぉっても楽しみねぇ」真紅がふと外を見ると日がだいぶ傾いて世界はオレンジ色に染まってました。JUN「真紅を送りながら行ってくるよ」紅「お邪魔しました。」の「行ってらっしゃい、JUN君真紅ちゃんを襲っちゃめっめっよぉ」二人はのりのKY過ぎる発言を無視して公園に向かいました紅「綺麗ね、満開だわ」 JUNは笑顔の真紅にどぎまぎして思わず視線を逸らしますJUN「さ、さっきみんなに連絡取ったらさ、水銀燈と金糸雀、雛苺、薔薇水晶、雪華綺晶、巴にベジータ、笹塚も来るってさ」紅「全部で何人?」JUN「13人」紅「賑やかになりそうね」JUN「だな(ww)」頭を着けてうっとり桜を眺めています、JUNは緊張しています「やっぱりJUNと真紅なの」静寂を破って後ろから聞き覚えのある声がしました紅「ひ、雛苺…巴も」巴「お邪魔だったかな?」雛「二人共とぉっても仲良しなのね」雛苺に言われて自分達の状況を思い出したJUNと真紅が腕を離した瞬間雛苺が間に割り込み二人の腕を取りました雛「ヒナも仲良くするのよ」その後四人で出店の綿菓子を食べて解散、真紅の家に着くまで色っぽい事にはなりませんでしたおしまい雛「ヒナの目の黒い内は色っぽい事にはさせないなの」
「遂にローゼンメイデン再開か!やったな蒼星石!」「これからはモーニングやめてYJよむよ!」「雛もヤングにするのよ!」「カナもかしら!」「ダメよカナ!」「雛苺もよ!あなたたちには早すぎるわ!」「そうよカナ!あなたがYJ読むのはクロールもできないのに重りつけて泳いで太平洋横断に挑むようなものよ! しかも途中でマリアナ海溝の底まで素潜りしようとするようなものよ!」「その通り!雛苺はまだめぐみを読んでるべきよ!YJは戦闘値475000よ!? 日々ネットで桃色漫画や破廉恥映像で魔槍を鍛えている桜田君や、最強のシザーガールとはあなたは違うのよ!? ボーゲンしかできないのにカタパルト発射でダウンヒルに挑むようなものだわ!」「うゆー…」「わ、わかったかしら…」「カナリア、めぐみ買いに行くのー…」「じゃあ、カナはたまごクラブを…」「ダメ!!!おひさまにしなさい!」「お、おひさまを買うかしら…」「「いってらっしゃーい!」」「意外だな…。あの二人があんなに教育熱心だったなんて…」「本当だよ。いくつ書きになる台詞はあったけど、やっぱり保護者なんだね…」(あ、危ない危ない。YJなんか読まれたら雛苺に苦心して思い込ませたあんなことやこんなことがばれちゃうじゃない! 雛苺のあのかわいやらしい食前の祈りや入浴の儀式や就寝の誓いが見れなくなるなんて、はあはあできなくなるなんて!堪えられない!)(カナに必死に普通のことだと信じ込ませたあんなところやこんなところでするまさちゅーせっつが普通以上のスキンシップだってばれちゃうじゃない! 変態呼ばわりされるのは嫌!あぶなかったわ…)
――さむい。うわ言のように呟いた自分の声で、目が覚めた。枕元の目覚し時計を見る。午前6時。早い。春休みだというのに、学校へ行く時間よりも早く目が覚めてしまった。「さむい……寒いよぉ……」覚醒しきっていない頭が、同じ言葉を繰り返させる。それも、とびきり無防備な声で。自分の発した声音に気づいた瞬間、背筋を戦慄が走った。こんな声を聞かれたら――はっとして、隣のベッドを振り返る。安らかな寝息が聞こえる。姉はまだ眠っているようだ。安堵して、ベッドから立ち上がる。両目はまだ開ききっていない。それにしても、寒い。窓際から徐々に、部屋中が冷気に侵食されていくような感じだ。厚手のシャツを一枚羽織り、思い切ってカーテンを開けてみた。まばゆい朝の光と共に、目に飛び込んできた光景――「え……」思わず息を呑んだ。白い。家の前の道路も、向かいの家の赤い屋根も、停めてある車のボンネットも、白い雪を薄く被っている。「雪……こんな時期に……!?」驚きを口にしたときには、完全に目が覚めていた。今日は3月28日。3月に雪が降ること自体は珍しくないが、4月を目前にして雪が積もるというのは何年ぶりだろうか。「昨日までは、あんなにいい天気だったのに」窓を開けてみた。湿った小粒の雪が頬に落ちた。まるで1ヶ月も前に逆戻りしたような寒気が、一瞬に身体を包み込む。「ぅうん……さむぃですぅ~……」背後から、呆けたような声。振り向くと、姉が布団の中でもぞもぞと蠢いている。つい、くすりと笑った。数分前まで自分も同じような状態だったかと思うと、可笑しさと同時に恥ずかしさもこみ上げてくる。胸の奥で、ちょっとした悪戯心が顔を出した。未だまどろみの中に居る姉の横顔を覗き込み、耳元でそっと囁いた。「姉さん……もう、朝だよ?」「ふぇ?」ネコみたいな声で返事する姉。思わず吹き出しそうになった。「ほらほら、起きてよ」がばり、と布団を剥ぎ取りたかったが、それは余りに可哀想だ。静かに布団をめくった。丸まった姉の肩が覗いた。その時、びゅう、と粉雪混じりの風が窓から入り込んで来た。「ひぃうっっ!!?」姉は悲鳴をあげた。同時に華奢な身体がびくっ、と跳ねた。とうとう堪え切れず、爆笑してしまった。「なっ、何なんですか、もぅ~」姉はもう一度丸まって寝ようとしたが、布団はすでに自分ですっ飛ばしてしまっている。仕方なく、上半身を起こす姉。その目はまだ5%ほどしか開いていない。びゅう、と再び風が吹いた。閉じかけている姉の瞼に、雪が落ちた。「ひっ! 雪!?」両目が一気にぱちっと開いた。やっと目が覚めたようだ。「窓の外、見てごらんよ」寝起きでくしゃくしゃの長髪もそのままに、姉は窓際へと駆け寄った。「な、なんですと……」姉はそのまま絶句した。煙のような雲に覆われた空から、雪は相変わらずのペースで降り続いている。「僕もびっくりしたよ。昨日はあんなに暖かかったからね」「そんなぁ~……せっかく、庭のお花がそろそろ咲くかと思ってたのに……」残念そうに俯く姉。そのぼやきが、ほんのり白く染まった地面にぼとぼと落下していくように思えた。「春は……春はいったい、いつやって来るですかぁ?」泣きそうな顔でこっちを見てくる姉。「大丈夫だよ、翠星石。春は、必ずやって来るんだ。待っていれば、必ず……」姉の肩をぽん、と叩いて、窓を閉じた。久しぶりの雪を見て心が躍ったけれど、このままでは風邪をひいてしまいそうだ。「ちょいと、蒼星石! まだ6時じゃねぇですか! 騙しやがったですねぇ!!」「あはは。まぁまぁ、早起きは三文の得、って言うじゃない?」「全っ然お得感がねぇです! 寒い思いして、おまけに春休みの貴重な二度寝の時間を奪われたですぅ!!」「ちょ、目覚し時計投げないでよ!? 先月買い換えたばっかりじゃ……ひゃあぁぁっ!?」
ジ「僕の思うお前達のキャラクターを吐露したいと思う、まず水銀燈」銀「は・・・はい」ジ「お前はお色気ドSおねぇ様要員だ」銀「あら・・・良いわねぇ」ジ「我ながら妥当だと思う、次に金糸雀」金「か・・・・かしら」ジ「お前はドジロリ才女デコ要員だ」金「最後にデコを付ける事によってデコキャラみたいになってるのかしら」ジ「そっちが本命だ、眼鏡も付いてると良い場合もある、次に雛苺」雛「はいなのー」ジ「お前は天然ロリ要員だ」雛「どういう事なの?」ジ「萌えといじめたいという願望が交差する非常に人気の出るポジションだ、次蒼星石」蒼「ぼ・・・・僕かい?」ジ「お前は鉄板僕っ娘要員だ」蒼「僕っ娘・・・・・」ジ「そうそれだ、僕っ子は非常にベタだがそれゆえの需要があり一定の人気を保てるポジションだ、次雪華綺晶」雪「はい」ジ「お前は食欲旺盛な電波少女要員だ」雪「それ食べれるんですか?」ジ「食べれません、君の使い方は非常に難しいのです、次翠星石」翠「翠星石の番ですか?」ジ「お前は言うまでも無くツンデレ要員だ、家事が出来る所も男心をくすぐるポイントだ」翠「そうなんですか」ジ「今も昔も家庭的で甘えん坊な女の子を嫌いな男はそうは居ない、次薔薇水晶」薔「はいはい」ジ「お前はむっつり無口要員だ」薔「なにそれ!酷いよ!別に無口じゃないし!」ジ「待て、いつの時代もエッチな女の子は大好きなのが男の性、普段積極的ではない子が見せる積極性に思わず猛り狂うと思うのは僕だけでしょうか、最後真紅」紅「トリに持ってくるとはわかってるわねってもう行が無いじゃない!」
ジ「因みにお前は賓乳不人気要員だ」紅「何なのよそれ!完全にいらない子じゃない!マイナス+マイナスじゃない!」ジ「ばかやろう!」バシーン紅「あぅっ」ドサッジ「マイナス+マイナスは確かにマイナス・・・・・だがマイナス×マイナスはプラスだろ!」紅「はっ・・・・」ジ「まぁ賓乳は人によっちょプラス要因だからどうなるかわからんがな」紅「救えないフォローはやめて頂戴!」ジ「別にフォローのつもりは無いから安心しろ」紅「わぁい!」
銀「あらジュンじゃない」ジ「珍しいな、お前がゲームセンターに来るなんて」銀「UFOキャッチャー?凄いわね・・・・沢山取ってるじゃなぁい」ジ「最近秘儀13個同時取りを編み出した」銀「凄いわねそれ」ジ「ただマエストロ力の消費が激しいので一日に1回しか使えん」銀「よくわからないけどわかったわぁ」ドゴォォォォォォンジ「なんだ今の音」銀「あっちの方から聞こえたわぁ」スタスタ紅「ちょっと店員さん?どうなってるのかしら?パンチングマシンが壊れてしまったのだわ!?」ジ「真紅かよ・・・・・」銀「壊れたって・・・・半分消し飛んでたわぁ・・・・」ジ「・・・・・・見なかった事にしよう」銀「そうねぇ」
JUN「お前等の将来の病気や怪我にについて考えてきた。」水「いきなりなに言ってるのぉ?」JUN「まず水銀燈、肩こりと偏頭痛、肩こりはガチだ」金「カナは健康体かしら」JUN「いや、金糸雀は100パー高脂血症あと絶対事故にあう」翠「神奈川は卵食べ過ぎですぅ」JUN「翠星石はいつか刺される」雛「翠星石は明日刺されても可笑しくないなの」JUN「雛苺は糖尿病」蒼「僕も雛苺は甘いもの控えたほうが良いと思うな」JUN「蒼星石は胃潰瘍、原因は姉が心配かけすぎるから」雪「蒼星石は周りに気を使い過ぎですわ」JUN「雪華綺晶は過食症、胃下垂、胃炎、胃癌」薔「…おねーちゃん食べ過ぎ」JUN「薔薇水晶は性病」紅「JUN、いい加減にしなさい」JUN「真紅は拳の骨折、紅茶の飲みすぎで胃食道逆流」乙女S「・・・・・」JUN「因みにおれは今から怒れる八人の乙女にぼこられて大怪我」紅「加減出来そうに無いのだわ」JUN「ぐわーあべし」巴「気をつけろと言う桜田君の優しさかもね」
花見です。乙女達に酒を飲ませてみました。勿論コップに日本酒ね一杯目水「一杯くらいじゃ変わらないわぁ」金「目が回るかしらー」リタイア翠「んーんまいですぅ」蒼「こんなに良いお酒予算大丈夫?」クピクピ紅「お酒はダメなのよ、呑みたく無いわ、ダメ、ダメ…グビグビプハー」雛「ふよー美味しいのー」雪「私はお酒も強いですわよ」ゴクゴク薔「銀ちゃん勝負」ゴクゴク三杯目水「ふー気持ちいいわぁ」翠「翠星石を酔わせて酔星石にする気か?ですぅ」ウヒヒヒヒ「傑作ですぅ」蒼「僕は世の中には切った方が良い人が入ると思うんだ」シャキシャキ紅「まだ呑むの?もう辞めましょう、これ以上はダメなのだわ」グビグビ「プハー」雛「ほよーもう呑めないのよー」リタイア雪「まだまだいけますわ」ゴクゴク薔「…まだ呑める」ゴックゴック五杯目水「このお酒美味しいわぁ」翠「zzzz」リタイア蒼「僕は僕はきっと要りゃない子にゃだ」グズグズ紅「本当にもう辞めましょう、これ以上呑んだら」グビグビ「プハー、オ…リナノダワ」雪「回る回る運命の糸車が」バタン リタイア薔「…まだいける」ズゴックズゴック 七杯目水「調子が出てきたわぁ」グビグビ蒼「スウスウ」リタイア紅「グビグビ、あら?もう無くなったのだわ、お代わり頂戴」薔「…銀ちゃんには負けない…」アッガイアッガイ十杯目水「もう三人だけぇーつまんないかんじぃ」グビグビ紅「十杯位じゃ全然足りないのだわ!面倒だから瓶で呑むのだわ」薔「モウダメ・・・・・・・・ネタツキタ」水「やっぱり最後まで残ったのはあなただったわぁ真紅いいえ紅提灯」紅「ふっ水銀燈、いやさ水吟醸、勝負なのだわ」瓶ごと勝負 二升目水「まだまだよぉ」ゴクゴク お代わりよぉ紅「沢庵美味しい」ゴクゴク 早く次持ってくるのだわ四升目水「まだよ、まだまだ」ゴクゴク紅「次を用意しておきなさい」ゴクゴク五升目水「…あにゃた人間?…ギブアップ…パタ」リタイア紅「勝ったのだわ!」ゴクゴク お代わり紅「え?終わり、ふざけるななのだわ、10秒で持ってきなさい、さっさとしなさい」結局真紅は七升呑んで悠然と帰宅したのでした。
二日酔いも大分良くなってきた乙女達の所へJUNがやって来ました。JUN「ようみんなで、お昼食べに行かない?」紅「私は行くわ」雪「そろそろお腹が減ってきましたわ」薔「…JUNに誘われた///」翠「姉妹が行くなら仕方ないから翠星石も行ってやるですぅ、決してJUNの為じゃねーですから、勘違いするなですぅ」雛「みんなでファミレスなのー」ファミリーレストランにて。店員「御注文は?」水金翠蒼紅雛「くんくんハンバーグセット」JUN「子供かよ」薔「アッガイセット」JUN「ねーよ」薔「クスン…くんくんで」雪「30分完食無料のスーパージャンボくんくんハンバーグセット」全員「やっぱりね」雪「3つ」全員「!!!!!!!」勿論キラキーは完食無料でした。雪「お代わりお願いしわすわ」
今日の朝方のこと。♪3・2・1let'sゴー! オンジャー! GO-ON!真「あら、早起きして何をやってるのかしら、ジュン?」ジ「日曜日の朝と言ったら、スーパーヒーロータイムだろ。今日の炎神戦隊ゴーオンジャーをチェックしてるんだ」真「……ジュン、あなたも随分と幼稚な番組な好きなのね」ジ「幼稚で悪かったな。そろそろ新キャラ登場で見逃せないシーンなんだから、用がないならさっさと……」<拙者……炎神キャリゲーターと申す!真「!?この声はくんくんの声! ドスとけれん味が利いてるけど間違いないわ!」ジ「ちょ……いきなりテレビにかじりつくな真紅!」真「ジュン! あなたはどうしてこんな重大なキャスティングを黙ってたの!?ああ……くんくんの声を日曜の朝にも聞けるなんて、私は幸せなのだわ……」ジ(……さっきまでゴーオンジャーを幼稚とか言ってのは何だったんだよ?)今朝ゴーオンジャーのクレジットを観てちょっと調べてみたけど、くんくんの中の人って案外スーパー戦隊シリーズにもよく出てるんだな保守
「今度という今度は愛想が尽きた!!いったいいつになったらわかってくれるんだ!!」「知ったこっちゃねぇです!!翠星石は翠星石のやりたいようにやるんですよ!!」相も変わらず日常的な喧嘩を繰り返すジュンと翠星石。一つの机に二つの弁当置いて、それを挟むようにして口論を始める二人はクラスのちょっとした名物になってきている。 喧噪を取り巻く周囲も、もはやこれを昼の時報としている節があるので、特別何か行動を起こすわけではなかった。「僕はこれに関してだけは譲れないんだ!!桜田の名にかけて!!」「そんな安いもんかけられてもこまるですぅ!!いずれはそんな名前、もらってやるですから今は譲りやがれです!!」段々とずれていく論点。しかしそれを正すものなど誰もいるはずもない。彼らも各々の昼を過ごす権利はあるのだ。それをみすみす手放すはずもなかった。本人たちは気づいていないだろうが、端から見ればそれは立派なのろけにしか聞こえてこなくて。ある者はため息を盛大に、またある者は力を込めすぎて箸が折れてしまったりと被害は割と甚大である。「名前をもらうって……わかってて言ってんのか…?」「はぁ?なに言って……………ですぅ……」とまぁ、これまたいつものように二人が照れて終わってしまうのだ。こんな日々が繰り返されれば止める気など誰もなくすだろう。初日や二日目などは仲裁にはいるような友人も僅かながらいたのだが、彼らも今や立派な傍観者だった。
「……」「……」結局こうやって照れたまま二人は黙ってしまい、後は何かをきっかけにして黙々と仲良く机一つを挟んで食事を取るのだった。「……それにしても」ハァとため息をつきながらその様子を見ていたのは二人の親友兼元仲裁役だった真紅である。彼女もまたこののろけっぷりを日が繰り返されるごとに見てきた口だ。二人の喧嘩の原因はだいたい決まっている。それは本当に、本当に些細なことでどちらかがその場しのぎでも折れれば済むようなことだった。「目玉焼きにかけるのがソースか醤油かなんて、またベタな二人ね」明日はいったいどんなくだらないことで喧嘩が始まるのだろう。真紅は大好物のくんくん型のポテトを一つ口に放り込み、明日のことを憂慮するのであった。
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