巴メイデン221~230
221巴「おいしそうな焼き芋ね…」雪「おいしいですよ。食べますか?」巴「え…でも…」雪「なにをそんなに気にしてるのです?」巴「あなたと違って私は太りそうだし……それに、もしも桜田くんの前でおならなんてしたら…死んじゃう……」雪「なんだ、そんなことですか」巴「そ、そんなことって…私だって年頃の女の子…」雪「ここでの巴さんは人形ということになってますよね?」巴「うん…一応」雪「なら大丈夫です!人形は太らないしおならもしません!」巴「!!そ、そっか…それじゃあ、何も気にしないで焼き芋食べても…」雪「そういうことですね。それじゃあ、たくさんありますから、お好きなだけどうぞ」巴「雪華綺晶…ありがとう、あなたって実はいい人だったのね。パクパク…うん、おいしい…ングング」雪「……けっこう食べますね。ただ、まぁ…あと一つ…」巴「モグモグ…なに?ハグハグ」J「柏葉…焼き芋もいいけど、ほどほどにな…」」巴「ふぁ…ふぁふららくん!?いはの!?(桜田くん!?いたの!?)」雪「男の人の視線は注意しといた方がいいんじゃないですか?ニヤニヤ」
222巴「昨日のお昼は一人だった……」J「へぇ、昼飯なにたべたんだ?」巴「一昨日のカレーが残ってたから、それを…」J「……ふぅん」巴「?なにか納得いってなさそうな感じだね」J「だってさ…柏葉って、あんまりカレー食べてるところが想像できないっていうか… みんなで食べてるならいいんだけど、一人でカレー食べるってのがちょっと…」巴「…私だって、カレーくらい食べるよ」翠「カレーの話です?」J「ん?ああ、翠星石か」翠「そういえば、翠星石も昨日カレーを食べたですよ」巴「そうなんだ」J「それはよくわかる。翠星石なら想像しやすい。というか似合うといっても過言ではないな」翠「なんかバカにしてねぇですか!?」巴「そんなことはないと思うけど…」翠「カレーが似合うなんて言われて嬉しい乙女がどこにいるかですぅ!」巴「それだけ家庭的に見えるっていうことじゃないかな」翠「ほぇっ?か、家庭的…ま、まぁ…そう言われるのは悪くないですけど…そうそう、まだ残りがあるんですよ。よかったらどうです?」巴「え…昨日もカレーだったんだけど…まぁいっか…」J「モグモグ…へぇ、ちょっと甘いけど、おいしいな」翠「と、当然ですぅ!なにしろ翠星石がつくったのですから…」巴「……これ、カレー?」翠「なっ…!?巴、まさかこのカレーに不満があるのですか!?」巴「不満もなにも…激甘じゃない。なにこれ。いっておくけど、カレーは激辛以外認めない」J「たったいま、柏葉とカレーのイメージがつながった」
223巴「風邪ひいたんだってね」J「ゲホ…そ、そうなんだよ…」巴「ほんとね…」J「うん…うつすといけないから、今日はもう…ゲホッ」巴「……シャリ」J「柏葉…?それは……」巴「りんご」J「え…あ、ありがと……」巴「シャリシャリ……」J「……」巴「シャリシャリ……」J「か、柏葉ってさ……」巴「なに?」J「そうやってりんごをむいてる姿、様になってるよな……」巴「……」翠「…なにがあったのかしりませんが、冷蔵庫にあんなにあったりんご全部むくとは…」巴「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさ(ry」の「い、いいのよぅ巴ちゃん、ジュンくんのためにむいてくれたんでしょう?だから顔あげて…」巴「ごめんなさいごめんなさいごめんなさ(ry」
224巴「風邪、まだ治らないの?」J「ゲホゲホ、もうちょっとだと思うんだけど…」巴「……こういうときは、人肌であたためるのが一番だってきいた……」J「!!?か、柏葉!?多分それは間違えて……」巴「桜田くん…私、頑張るから……」J「か、柏葉、落ち着k…ゲフンゲフン」銀「はいはいそこまで、いい加減にしなさぁい。そういうのは私の役所でしょお?」J「……あ、水銀燈か」銀「今一瞬誰か思い出そうとしてなかった!?」巴「……久しぶりね水銀燈」銀「くっ…調子にのっていられるのもいまのうちよ、今から私はジュンの忘れられない思い出になるんだから…」J「す、ストップストッ…ゲホッ!」銀「ふふ…ジュン、照れちゃっ…くしゅん!」巴「……水銀燈?もしかして、あなたも風邪ひいてるんじゃ……」銀「ななな!そんなわけないじゃない、おばかさぁん!ケホッ…こ、これはちょっとむせてるだけで…」巴「そんなに無理してまで…まるで売れなくなったアイドル並の必死さ…」銀「失礼なこといわないでくれるぅ!?ゲホゲホッ」巴「思いっきり咳き込んでる…これじゃむしろ風邪悪化するんじゃ?」J「お、おい…水銀燈、だいじょうぶかよ…そんなからだなのに、僕のために…」銀「ジュン…」巴「…えっ!?まさか…フラグたったの!?こんなので!?」続きの番外編20
225巴「勉強進んでる?」J「まぁまぁなんだけど、ちょっと今理科でひっかかってて…」巴「えっと…化学の分野ね」J「そう。水平リーベ僕の船、で20番までは覚えたんだけどさ、これって、たての列も覚えなきゃいけないんだろ?」巴「そうね。族がわからないとちょっと辛いかも」J「難しいなぁ。こんなのそう簡単には覚えられないし…」巴「そんなことないけど…」J「そうなのか?もしかして覚え方とかある?」巴「え?う、うん、まぁ…」J「ほんとに!?それじゃあさ、ハロゲンは?」巴「……ふっ(F)くら(Cl)ブラ(Br)ジャー愛(I)の跡(At)…」J「え……あ、そ、そうなんだ…お、覚えやすいな、たしかに……。…それじゃあ、希ガスとかも教えてほしいんだけど…」巴「……希ガス……」J「うん」巴「……変(He)な姉(Ne)ちゃんある(Ar)日狂(Kr)ってセックス(Xe)乱(Rn)交……」J「…………なるほど。16族は…」巴「オ(O)ス(S)の精(Se)子は鉄(Fe)砲(Po)…」J「……うん。じゃあ、15族……」∴巴「……そうして、桜田くんは周期表を覚えることができたの。恥ずかしかったけど、桜田くんの力になれるならと思って…。 …でも、これでよかったのかな。何か、もっと大切なものを失った気がする…」雛「っていうかどこでそんなの覚えたなの」
226雛「ジュンはトモエのこと、どう思ってるの?」J「えっ…ど、どうって…なんだよ?」雛「うー、えっと、その…好きとか、大好きとか、愛してるとか…」J「…その中から選ばなきゃいけないのか?」雛「うゅ…ジュンはトモエのこと嫌いなの?」J「なんでそうなるっ!そういうわけじゃ…」雛「ならはっきりいうのー。いつまでも今みたいな関係でいられるとは限らないのよ~?」J「な、なんだよそれ…そりゃ、柏葉のことは嫌いじゃないけどさ…」雛「じゃあ好きなのね?」J「え、いや、その……」雛「うじうじしてんじゃねぇなの、玉ついてんだろこのヒキメガネがなのー」J「はっ!?あ、いや…おまえ…」雛「好きなのー?嫌いなのー?」J「う…ああもう!す……す、す、好きだ!」雛「よく言えましたなの!あとはそれをトモエの目の前で……」巴「さ、桜田くん……」J「か、柏葉!?」雛「ちょうどいいところにきたのよ、今ジュンがねー……」J「ばっ…おま、やめ…!」巴「やめて…ききたくない、ききたくないから」J「……柏葉?」巴「そんな、桜田くんがまさか…雛苺のこと……」J「ちょwwwwwお約束の擦れ違い展開wwwwwww」雛「あんまり心配しなくていいのよ」J「は?」巴「いくら雛苺ととはいえ、三人でなんて……恥ずかしいよ……」雛「ね」J「なるほど」
227J「悪いな柏葉、わざわざ図書館で勉強教えてもらって……家だといつ邪魔が入るかわからないしさ」巴「気にしないで。…あ、そこ違うよ」J「うん…?へぇ、なるほど、そうするんだ、ありがと。……なんだろ、いつもと場所が違うってだけで…なんだか…」巴「……さ、桜田くん……」J「えっ?…うわぁっ!ご、ごめん!……いつのまにか顔すごく近付いてた…や、やば…」巴「ドキドキ……休憩にしよっか……」J「そそ、そうだな……あそこのベンチで休もうよ」巴「うん…寒いから、自販機で何か暖かい飲み物買ってくるね」J「あ!それならさ……ぼ、僕が奢るよ、ほら、こんなところまできてもらったんだし!」巴「え…あ、それじゃあその……いただきます」J「ああ、好きなの選んでよ」巴「えーっと、それなら…」J「ばかな…缶おしるこだと!?」
228柏葉巴が本当に普通の人形だったらJ「おーい?…動かないぞ。この柏葉…息してない!」雛「普通の人形なんだから当たり前なのよ」J「人形!?これが?へぇ…よくできてるなぁ…質感とか本物そっくりじゃ…」雛「……どこ触ってるなの?」J「ど、どこも!ただちょっとどこまで出来てるのかなーって……」雛「変態なの」J「変態じゃない!…でもあれだな、サワ…反応ないしなんだか物足りないな…」雛「やっぱり変態なのー」J「違うってば!……いや、むしろこの無反応さがいいのか……」雛「救いようがないの」J「どうしろっていうんだよ」雛「そんな人形もって手放さない時点でどうしようもないのよ」J「じゃあ捨てろっていうのか!?…というかさぁ…」雛「うゅ?」J「この柏葉の人形、はいてるのかなぁ……」雛「なんでそんなことばっかり気になるの」
229柏葉巴が本当に普通の人形だったら2雛「ジュン、動かないからって、トモエに変なことしちゃだめなのよ?」J「してない!いきなりなんなんだよお前は!」雛「だって心配だったのよ、でもよかったの、一線はこえなかったみたいで…」J「お前はどんな目で僕を見てるんだ……」雛「胸に手をあててよーく考えてみるといいのよー」J「ったくもぅ…何もしてないって言ってるだろ?」雛「ところで、トモエの下着は?」J「ああ、白だっt……ってなにいわすんだこの!」雛「やっぱりそれくらいは見ちゃったのね」J「ちち違う!それは見たんじゃなくて見えちゃったっていうかその…」の「あらあらヒナちゃん、よくわかったわねぇ、そうよぅ、お姉ちゃんとジュンくんで巴ちゃんの服あんなこんな(ry」J「わー!わー!なにいってるんだお茶漬けのり!そんなこと…」雛「隠さなくても、そこに着せ替えしたと思われる大量の服があるのよ」
230いっそのこと柏葉巴がフィギュアだったらJ「ただ単に柏葉のフィギュアってだけじゃないか」雛「公式に発売してないから珍しいのよ」J「ふぅん……ソワソワ」雛「うゅ?ジュン、どうしたの?」J「え?い、いや…なんでもないよ」雛「さてはトモエをひっくりかえして、『はいてるんだ、やっぱり』したいのね?」J「なっ…!ぼ、僕はそんな変態じゃないぞ!するもんかそんなこと!」雛「へぇー」J「……」雛「……」J「ソワソワ…………ソー…」雛「いっとくけど、下から覗くくらいならひっくり返した方がマシなのよ?」J「!?」
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