水銀燈×薔薇水晶4
朝。朝の陽射しに目が覚める。目が覚めたら、着替えて、顔を洗って、リビングに向かう。自分と、同居人の朝ご飯とお弁当を作る為。今日の朝ご飯は和風。作り終えたら準備完了。まだ起きてこない同居人を、起こしに行こう。「…朝、だよ……起きて……?」「……んぅー……んっ……」…妙に声がエロく聞こえるのは私だけ?「…起きないと……寝坊しちゃう……」「……あと、1時間……」5分とか10分って言わない処が彼女らしい。でも1時間も待ったら完全に遅刻。此処は心を鬼にして起こさなければ。「…朝、だよ…!…起きないと……ヤ〇ルト没収…!」「……分かったわよぉ……」漸く観念してくれたらしい。ヤ〇ルトの力は偉大だ。「…おはよ、銀ちゃん…」「おはよぉ…薔薇すぃ…」私の1日は、此処で漸く始まる。
薔薇水晶が水銀燈の家に泊まりに来た翌日銀「まったく…いつまで寝てるのぉ?」薔「今日…休み…」銀「そりゃ休みだけど…もうお昼よぉ?」薔「んー…zzz…」銀「いい加減起きなさぁい!…きゃっ」体を無理矢理起こそうとしたがバランスを崩し薔薇水晶を上に乗せるような形で寝転んだ薔「銀…ちゃん…?」銀「薔薇しー…離しなさい」薔「銀ちゃんから…下になった」銀「…え?」全身に寒気が走った薔「誘ってる…?」ガバッ銀「ちょっ!急に元気にな…」薔「逃がさない…♪」銀「アッー!」紅「…何かあったの?水銀燈?」銀「………聞かないで」保守
薔薇水晶が水銀燈の看病をしています「ケホコホ…私とした事が…不覚だわぁ…」「ちゃんと寝てて…今精がつく物作ってくるから…」「ええぇっ!?(あのコが作るって…大丈夫かしらぁ…)」「はい…特製の雑炊…やけどしないようにね…」「色と香は…大丈夫そうねぇ…」「はい…あ~んして?」「じ、自分で食べれるわよぉ」「…あ~んしなさい?」ニッコリ「う…あ、あ~ん…」パク「どう…かな?」ドキドキ「…え?…美味しい…もしかして私よりも上手?」「伊達にきらきーの妹をやってません…」エヘン「ご馳走様。美味しかったわぁ」「じゃ…ゆっくり休んでね?…ここで看ててあげるから…」「な、なんか落ち着かないわねぇ…」「子守歌…歌う?」「…勝手になさぁい」この後、部屋からジャ○アンも真っ青な歌声が響いたとか…卵酒は美味しい保守
「…ばらしぃの、占いタァ~イム…」「……突然どうしたのぉ?」「…銀ちゃんの事、占って…あげる…」「怖いから遠慮するわぁ」「…むむぅ~……!!」「ばらしぃ、人生で一回くらいは人の話聞きましょぉ?」「………!、今日一日、眼帯付けた子と、一緒にいると…グー、だよ…」「真紅ぅ~、ちょっと眼帯付けてみなぁい?」「…あと、紫の服を着てる子も…ラッキー…」「翠星石ぃ、あんた紫の服似合うんじゃなぁい?」「……髪を2つに結んでる子が…」「蒼星石ぃ、ちょっと髪いじってあげるわぁ」「………パソコンが得意な…」「金糸雀って、今サイト作ってるんですってぇ」「………ちょっと…子供っぽい…」「今日は雛苺とカフェにでも行こうかしらぁ?」「……………」「……くすん」「どんまいですわ」
「……銀ちゃん…」「……んー?」「…大好き、だよ…」ギュッ「…私も、よ」ギュッ「…えへへ…」「(…銀ちゃんと居ると…幸せ…だよ…)」【貴方が居る】【幸せ】百合スレが落ちて欲求不満です\(^O^)/
銀「あ~…疲れたぁ」ガチャ薔「銀ちゃんおかえりんこ」銀「ただいま●こぉ…あら?居たの薔薇水晶」薔「…流石銀ちゃん…私をそっち系で動揺させることが出来るのは銀ちゃんくらいだよ」銀「?…で、何か用?悪いけど今疲れてるのよぉ」薔「知ってる。だからお昼作りに来たの。温めればすぐ食べれるよ。やってくるね」銀「お昼って…アナタ今何時だと思ってるのよ」薔「二時過ぎ。でも銀ちゃんお昼食べれてないでしょ?」銀「確かにそうだけど…何時私が帰るか解らないのに、お昼作って待ってたの?」薔「うん。ずっと待ってた」銀「…そう」薔「はい、出来た。サッパリした味付けにしたから食べ易いと思う」銀「悪いわねぇ」薔「私は銀ちゃんが喜んでくれるなら何だってするよ?じゃあ、また。ゆっくり疲れとってね」銀「…ねぇ、薔薇水晶?」薔「なに?銀ちゃん」銀「その服の下に巻き付けてある私の下着類は置いていきなさぁい」薔「流石銀ちゃん…それでこそ私が愛した人だよ」
めずらしく早起きした僕は、おそらく誰もいないであろう教室に一番乗りした。戸をあけると、「おはよう」と声がかかる。すでに、仲の良い薔薇水晶が自分の席に着き、机の上に置いたカバンから何かを出してながめていた。「おはよう薔薇水晶。何だそれ…?」近寄ってみると、それはカメラだった。それも普通のではなく、本体もレンズもかなりごつい代物だ。結構なお値段だったろう。「おはよう…ジュン。昨日、一眼デジカメ買ったんだ…」「へぇ…何を撮るんだ?」プロも使っていそうなカメラを手にしている薔薇水晶に聞いた。彼女は写真部はもちろん、何の部活にも入っていないはずだ。「秘密だよ。ふふふ…」薔薇水晶は僕を見て微笑み、カメラをしまって教室から出ていった。その微笑みは、何故だろう、僕の背筋を冷たくさせた。…そして下校時間。僕はべジータや笹塚の帰宅の誘いをやんわり断った。どうしても気になったのだ…朝の薔薇水晶の微笑みが。授業そっちのけで一日考えた末、僕は薔薇水晶を尾行することにした。彼女が何を企んでいるのか知るために。ちらりと薔薇水晶を見やる。と、そのそばに別の誰かが寄って来た。「薔薇水晶、帰りましょお。ゲーセンに寄ってかなぁい?」水銀燈だ。彼女は薔薇水晶と一緒に登下校している。「ごめん銀ちゃん…これから先生に呼ばれてるから…」「あらぁ、今朝も用事があったみたいで一緒に登校出来なかったけどぉ…仕方ないわね。じゃあ先に帰るわねぇ」「うん…じゃあね」教室を出ていく水銀燈を見送った薔薇水晶は、しばらくして動き出した。僕はさりげなくその後につづく。薔薇水晶が向かったのは職員室ではなく、昇降口だった。…怪しい。なぜ水銀燈に嘘をついたんだ?校門を出て歩を進める薔薇水晶の目線を追った僕は、その先に水銀燈を見つけた。…何てことだ、薔薇水晶は水銀燈を尾行している!…僕が薔薇水晶にしているように。しばらくして繁華街に入った水銀燈は、そのまま近くのゲーセンに入った。そして店の奥にあるUFOキャッチャーに硬貨を入れる。中にはくんくん人形が入っていた。薔薇水晶は…と言うと、水銀燈の死角にあるプリクラのカーテンの中に入った。…そして彼女は、カーテンの隙間から例のカメラのレンズをにゅっと突き出し…シャッターを切り始めた。「銀ちゃん!銀ちゃん!銀ちゃぁああああん!あああああっー!!!その胸に抱きついてクンカクンカしたいよぉおおお!!!…」…プリクラの側ににじり寄った僕には、間違いなくそう聞こえた。正直、げんなりした。あまりにもアホらしいので、ゲーセンから出た僕とすれ違いに入った若者に足を踏まれたが、文句を言う気力すら無かった。○○○シャッターを押す私の指は震えていた。私の大好きな銀ちゃん。その日常を余すところなく収めるためにお小遣いをはたいて買ったデジカメは、与えられた性能をいかんなく発揮していた。UFOキャッチャーに熱中する銀ちゃん。器用とはいえない彼女のふてくされた横顔、追加の硬貨を入れるその手。全てが愛おしい。跪いて舐めたい。ちょっと、そこの男邪魔だよ。あんたの頭が写っちゃったじゃない…○○○すでに1000円吸われてしまった。くんくん人形はなかなか思い通りに動いてくれない。UFOキャッチャーは貯金箱…どこかで聞いた言葉が私の頭に浮かぶ。積み上げていた硬貨が無くなってしまった。両替しに行こう…そう思って手元に置いていた財布と足元のカバンを取ろうとした私は、その両方が消えているのに気付いた。顔を上げると、私のカバンを抱えた男が、一目散に店の外へ駆け出している。…置き引き!そう叫んだが、私のその声は店内の喧騒に掻き消されてしまう。慌てて男を追いかけて店を出ると…男を乗せたミニバイクは茫然としている私を尻目に見えなくなってしまった。体中の力が抜け、思わず道路にぺたんと座りこんでしまった。「私のお財布とカバンがぁ…」後ろ姿しか見えなかった男のバイクのナンバープレートを見ておけばよかった、いやそもそも荷物にちゃんと気をつけておけば…と今更後悔する。ふがいなさに溢れる涙をぬぐう私の肩に、誰かがそっと手を置いた。「…薔薇水晶ぉ?」「どんとうぉーりぃ、銀ちゃん」彼女は胸から大きなカメラを下げ、得意そうに笑っていた。…なぜカメラ?○○○結局、2日後に男は窃盗罪で捕まった。証拠はもちろん、私が撮った写真に写っていた置き引き野郎のナンバープレート。ゲーセンの不鮮明な防犯カメラ映像が何の役にも立たなかったからか、銀ちゃんはそこの店長からくんくん人形を贈られた。銀ちゃんは私に十分すぎるほどお礼を言い、その上私に抱きついてくれた。私はそれだけで逝っちゃいそうになっちゃったよ。良かったね、カバンもお財布もちゃんと戻ってきて…ところで、学校中に私の活躍が知れ渡り、私はクラスメイトから称賛の嵐を受けたけど…何でジュンだけはぎこちなく笑ってたのかな?【変態】【正義】
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