第三章~呼び名~
護衛ただそれだけの関係?第三章~呼び名~今回は水銀燈視点ねぇ……電車を降りても15分も歩くなんて……もっと近くに線路引いてほしいわね……「水銀燈さん、ちょっと」同い年でさん付けって……そんなに老けて見えるのかしら……「さん付けはあんまり頂けないわねぇ。」「すみません、ですが立場上「水銀燈と呼びなさい。分かったわねぇ?進士?」……わかりました。」ちょっと脅し利かせ過ぎたかしら?「で、どうしたのよぉ?」取り敢えず本題に戻さなきゃねぇ……「いえ、聞きたいことはもう聞きました。金糸雀さん、「カナもさん要らないかしら~」はい、分かりました」呼び方決めるためにわざと呼んだってことねぇ……結構考えてるじゃない。でもこの水銀燈だけに言い訳するなんて…ジャンクにしてやろうかしら……… 「おい、水銀燈、睨みすぎだろ」……ジュンに進士を睨んでること気付かれちゃったぁ。「気付くとは、それでこそ私の未来のお婿さんに相応しいわぁ……」政略結婚……親同士が一方的に決める結婚のこと。重婚…………一夫多妻、またはその逆桜田家は今、貿易会社を設立している。数年前まではなかなか儲かっていたらしい。でも、今は物価の上昇で、今や風前の灯となっている。だからローゼン家八人と政略結婚、重婚をしなければならない。ま、ジュンのこと好きだから良いけど……「人前ではそれを言うことはあんまり推奨しないぞ。」「でも本当のことでしょう?」「まあそうだが……」ジュンはいっつも私と喋るときは尻切れトンボ……何て言うかちょっと悲しい。 「ジュンさん、なんか呼びにくいですね…………」確かに、そういえば冬○ナでもそんな名前の人いたわねぇ……「そうだな、僕も呼び捨てでいいや」「了解しました。」「丁度着きましたね。」何事もなく学校に着く。正直護衛いらないんじゃないかしら……平和ねぇ……………第三章~呼び名~ 完
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