第一話「BELIEVE」
あなたの描く夢を見てみたいあなたに描く夢に生きつづけたい 今「ただいま~」可愛い声が2つする。「はい、ただいまです。ちゃんと、うがいと手洗いするですよ」 私達は今、ちょうど買い物から帰ってきたところだ。「ねぇ、母さん。蒼姉ちゃんはいつ帰ってくる?」「そうですねぇ~、あと30分ぐらいで帰ってくるはずですよ」 ここで、今、私、妹の蒼星石、男と女の双子の子供達と四人暮らしをしている。 夫は4年前に他界してしまい、はずかしながら妹の家に転がり込んでいるという状況だ。 私としては、パートでもして少しは家計を助けたいのだが、妹の「いいよ、翠星石。もう少し2人が大きくなるまで待ってて。」という言葉におされ、専業主婦という立場になっている。 「お母さ~ん。お腹すいたよ~」 「はいはい、ちょっと待つですよ。もうすぐ帰ってくるはずてすからね」 家に着いて30分、そろそろかな、と思っていると、案の定蒼星石の「ただいま」という声がする。 2人が玄関へと走ってゆき、「おかえり~、蒼姉ちゃん。お土産は~?」という声がって、ちょっと待て、「いちいちそんなこと聞くんじゃねぇです!」 「まぁまぁ、翠星石もいちいち怒らない。ごめんね、お土産は無いんだ」と蒼星石。 「だめです。そんなに甘やかしたら、ジュンみたいになっちまうですよ!こいつらには厳しくいくですからね!」 と私は返したが、小さく「一番甘やかしてるのは、誰かなぁ~?」と少し苦笑したような声が聞こえた気がするが、気にしない。「「ごちそうさま~」」と2人の声がし、「ちゃんと後片付けするですよ」と返す。そこまでは、日常風景の1つだったが、娘が、「ねぇ、お母さん。お父さんってどんな人だったの?」なんて聞いてきた。「僕も聞きたい~」息子よ、お前も反応するですか。「そうだね、翠星石。僕も断片でしか、知らないから、聞いてみたいな。二人の恋愛とか」って、蒼星石、お前までですか!?ていうか、少し二人の質問と違ってるけど、絶対わざとですよね?分かって聞いてきてるですね!?そして、子供達を扇動するなです!!3人の無邪気?な瞳に見つめられ、私は、はぁ、と溜め息し、 「しょうがないですね、1回だけしか話す気はないですよ?これまでもこれからも、この1回だけにするですからね!よぉく耳の穴かっぽじって聞くですよ!」 3人は喜んでいる。まぁいいか、これでも。 ジュン、翠星石は今あなたの描いた夢の上にいるですよ。…少し寂しいですけど…LUNA SEA 第一話「BELIEVE」 了
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