真紅短編26
真「ジュン。紅茶を買ってきて頂戴」ジ「やだよ、めんどくさい。自分で行け」真「あなた、この私に危険な夜道を一人で歩けというの?」ジ「はぁ? お前が&&&まぁそれもそうか」真「なによ」ジ「いや、真紅ほどの戦闘力と無乳なら大丈夫かなとおもっつ!」言い終わらない内に拳が眼鏡を粉々にして顔面にのめり込む。前が見えねぇ。真「もういいわ」ジ「話は最後まで聞けよ」真「あんな話をしておいて挽回できるとは思えないけど&&まぁいいわ。話してみなさい」ジ「大丈夫かと思ったけど、やっぱ真紅可愛いしさ」真「&&&&///」ジ「だからやっぱ危険かなと&&無乳好きな奴もぎゃん!」今度は金色の殺人ウィップが目にクリティカルヒット。回復した視界を奪い去っていった。真「それで終わり? なら早く紅茶を買ってきて」ジ「うん。当初はこれで終わらすつもりだったんだけど、急遽決め手となる理由が見つかった」真「それを話して満足するなら勝手にして頂戴。その代わり紅茶を急ぐのよ」ジ「わかったよ」真「&&」ジ「お前みたいな狂暴無乳女を夜道に野放しにするのはとても危険だからな」真「&&」ジ「ノーリアクション?なんか言ってくれないとちょっと寂しいかもしれうっぷす!」特別おもたい打撃がレバーに突き刺さる。息ができねぇ。そのまま意識を失って気付けば朝。ジュンの体はぼろぼろだった。おわり
真紅「ねぇJUM、のど飴頂戴」JUM「ん?・・・・・・あー、ごめん今舐めてるので最後だ」真紅「はぁ・・・・・・本当に使えない下僕ね。しょうがないのだわ、JUM、光栄に思いなさい。 前もって言っておくけど別にわたしはこんなことしたくはないのよ?けれどのどが痛くて堪らないの。特別にわたしに口移しすることを許可するのだわ。ほ、ほら・・・さっさと済ませて頂d」 JUM「あ、もう一個あった」真紅「・・・・・・」ニヤニヤしながら飴を差し出すJUM。・・・・・・主人の好意をもてあそび踏みにじるなんてどうしようもない下僕だわ。この私に向かって勝ち誇ったような顔をするなんて・・・・・・気に入らないのだわ。真紅はいきなりJUMを押し倒し驚いた顔でこちらを見る彼に向けてニヤリと笑うと顔を近づけて自分の舌を彼の口のなかに・・・・・・・・・・・・まったく、素直じゃないのだわ。どっちが?
真紅と帰る下校道冬の寒さの厳しい12月。キミの歩幅は狭い。だから、僕はゆっくりとキミといる時間を噛み締めながら歩く。「おぃ、真紅。落ち葉を蹴るなよ。 また、さっきみたいに転ぶぞ」『なっ!失礼なのだわ!下僕の分際で私に意見するなんて』なんで僕が怒られてんだよ怒った感じの口調でも楽しそうなキミを見て思わず笑う僕『寒いわね』そう言って、手に息を吹きかけるキミ&真紅の左手をとり、僕の右ポケットに入れる「これなら寒くないだろ?」と言い、笑いかける『まっ&&まぁ、そうね&』赤面するキミがとても愛おしい。『雪が降ればいいのだわ』突然何を言い出すかと思えば&「そんな都合よく振るわけないだろ?」『そんなことわかってるのだわ。 それでも、いいなぁと思うのが乙女というものだわ』まだキレイなままの雪道に2人で刻む足跡。そんな夢物語が叶わなくたって&なんにもなくたって、笑顔はキミがくれるだから、僕はキミと歩いていきたい完
紅茶好きのわたしは、もちろん紅茶を淹れることも上手なのだわ。けれど、自分で淹れたときはどうしても美味しくならないの。温度にも、葉の状態にも、すごく気を使っているのに。ただ、彼が淹れてくれる紅茶は、あまり認めたくないのだけれど、とても美味しい。作るのを見ているぶんには、特別なことはしていないようだけれど・・・・・・。今日はひとり、自分で紅茶を淹れる。今回も上手に淹れることができたのだわ。ただ、味わってみると、その味にため息をついてしまう。紅茶好きなのに、こんな気持ちになるなんて、おかしいのだわ・・・。少し自嘲気味で紅茶を飲んでいると、インターホンが鳴った。「あ、真紅、暇だから来てあげたよ」「・・・・・・何なのその言い方。わたしはあなたに来てもらって感謝なんかしないのだわ」アハハと笑いリビング上がってくる彼。自分もリビングに戻り、改めて紅茶に口をつける。・・・・・・あら?とても美味しいのだわ。
真紅「JUM! 絆ックルを越える技を覚えたわ」JUM「ま&まさか僕は実験台?」真紅「くらいなさい&ゴッドハァァァァァァァァンド、スマァァァァァァァァァッシュ!」JUM「作品違&ゴブファ」保守
一同『真紅が飲む~ぞ真紅が飲む~ぞ真紅が飲む~ぞ~♪』紅「不本意だけど&いただくわ。」一同『じゅ~ぅびょうで飲む~ぞ~♪』紅「えっ!?ち&ちょっと&」一同『ハイッ、10・9・8・7&』紅「くっ&わかったわよ!!」ぐいーっ紅「プハァッ!!の&飲んだわよ?これで文句は&」銀「あれぇ~?」翠「早すぎてぇ~&」一同『見えなぁ~い♪』紅「ちょwww」薔「&&」?無言で日本酒を注ぐ一同『真紅が飲む~ぞ真紅が飲む~ぞ真紅が飲む~ぞ~♪じゅ~ぅびょうで飲む~ぞ~♪』紅「くっ&貴女たち&」一同『ハイッ、10・9・8・7&』紅(こ&今度は10秒丁度で飲まないと&)ぐいーっ一同『3・2・1&』紅「プハァッ!!こ&今度は10秒きっちりよ?」銀「あれぇ~?」翠「ご馳走様が~&」一同『聞こえなぁ~い♪』紅「な&何を言うのよ!?貴女たちいい加減に&」銀「あれぇ?今の発言粗相じゃなぁい?」一同『こっいつはいわゆるそ・そ・お♪S・O・S・O、SOSO、そ・そ・お♪』薔「&&」?無言でウィスキーを注ぐ紅「ちょwwwおまえらwwwうぇwww」以下エンドレス
紅「何よ&みんなして胸胸って&&あんなのただの脂肪の塊じゃない!見なさいこの引き締まった細い体を!!このカモシカのように美しい脚を!!」 『ちょいちょい』紅「ひゃうっ!&な、何よ?薔薇水晶&脅かさないで頂戴。」薔「&真紅&&知ってた?」紅「な&何を?」薔「カモシカの脚って&&実は太いんだよ?」紅「!?」薔「&それに&&当然毛むくじゃら&&」紅「&&知らなきゃよかったのだわ&」
しんくは きびしいしゅぎょうにより あたらしい わざを おぼえたしんく「これぞ ばらおとめ の さいしゅうおうぎ なのだわ」その さいしゅうおうぎ は しんく の きずなっくる を はるかに りょうがする おおわざ なのだしんく「さいしゅうおうぎっ あらぶるたかのポーズっ!」ヘ○ヘ |'/
あなたに捧ぐ歌
歌が聞こえる。僕のゆく道を指差してくれている。この故郷の風の中で、星の見える夜空の中で。懐かしいあの声で。彼女が歌ってくれている。あの懐かしい歌を。私は歌っている。遠くへとゆくあなたのために歌っている。ずうっと昔から、あなたのことを見ていた。時には母親のように、時には恋人のように。だから私は知っている。あなたがとても強い人である事を。あなたがとても優しい人である事を。だから私はあなたには何も言わない。小さい頃にあなたが褒めてくれた歌を歌い続ける。幼い頃にはわからなかった、この歌の意味。あなたを送る私の感情。二つがぴたりと符合した。小さな頃を思い出す。君と海まで泳ぎに行ったこと。いざ入水、って時に君は突然「泳げない」なんて泣いてすがりついてきて。僕は少し怒ったと思う。でも、普段の威張った君とのギャップが可愛くて、許してしまった。君のおかげで海水浴が水泳教室に変わってしまったのもいい思い出だ。そういえば、この歌は、その時に初めて歌ってもらったんだ。不器用で、素直じゃない君が「お礼」と言って歌ってくれたんだ。意味はわからなかったけれど君の歌声がとても綺麗で、温かくて、それだけで十分だった。その歌がまた聞こえてきている。美しい彼女の歌声で響いている。遠くへ行ったあなたまだ私の歌声は聞こえますか。あなたのゆく道を照らせていますか。夢を嫌になったり、諦めそうになったら、空を見てください。私は同じ空の下、歌い続けています。いつもあなたのために、この大空いっぱいに歌声を満たし続けています。この空の下にいる限り、私は歌い続けています。この空の下にいる限り、あなたは孤独ではありません。ここにあなたを想い、あなたを愛し、あなたのために歌う人間がひとり、います。さらさら流れる風の中で私は歌っています。だから、どうか、お元気で。
ある時代、ある場所での昼下がり
「ジュン、紅茶を」「かしこまりました、お嬢様」ジュンはくるりと身体を一回転させ、そのままコトコト靴をならしてと歩いてゆく。「お嬢様」という空っぽな響きに、私は少し悲しくなった気がした。彼と初めて出会ったときからわかっていた。わからされていた。最後には絶対にこういう関係に終わってしまうと。所詮は主従の関係なのだと。私は貴族の一族の娘。彼はそれに付き従い、尽くす一族の息子。私と彼の間には大きな壁が最初からあったのだ。彼も、私も、そんなことはわかっていた。それでも私は、彼のことを、初めて見たときから「仲良くなれそうだ」と思った。彼も近い事を思ってくれたようで、私と彼は良い友達になれた。私は殆ど外に出ることを許されてはいなかった。だから、私の友達は彼くらいしかいなかった。
私は彼のことが大好きだった。例えば、彼のする魅力的な「屋敷の外」の話。一年に一度のお祭りの話、川での魚釣りの話、近所に生えている林檎をもぎ取って食べた話。そうそう、林檎は私の分も持ってきてくれたんだった。甘くて、みずみずしくて、いい香りがする、美味しい林檎だった。その時、私が「紅茶があれば最高なのに」とこぼしたら、彼は「本当に真紅は紅茶が好きだなぁ」と笑ってポットをどこからか出してくれたのだったわ。やたら準備がいいと言うか、執事根性がこのころから備わってたというか…。そして彼の指。女の子の様に細く、長く、綺麗な指。彼の指は魔法の指。私が知る限り、彼より繕い物が上手な人はいない。大人ですら敵わない。遊んでいて私のボタンがほつれたときも彼は素早く、そして元よりも美しくボタンをつけてくれた。私の誕生日には手作りのお人形や服をプレゼントしてくれたこともあった。その時に私は立派で豪華なプレゼントを他の人たちから貰ったと思う。それらについての記憶は殆どないけれども、彼から貰ったプレゼントだけは、きちんと整理してとっておいてある。特別に美しいものではなかったけれども、彼の作ったものには、人に捨てさせない「何か」があった。縫い物だけではない。彼の指は落ちている枯葉や何の変哲もない小石をも立派な遊び道具に変えた。いつだって、私を驚かせ、楽しませてくれた。そして彼は誰よりも、美味しい紅茶を淹れた。少なくとも私にとっては。「執事の基本中の基本だよ」といって、彼は笑っていた。少し悲しそうに。自分で言うのも何だけれど、私は紅茶の味にはうるさい方だ。自分では淹れられないくせに。大人が淹れたものにでも、容赦なく文句や不満を叩きつける。だけれど、彼の紅茶に文句を言った事は一度もなかった。やっぱり、彼の紅茶にも、「何か」があったんだろうと思う。
彼との思い出を反芻している間に、彼はポットとカップを持って帰ってきた。そして、私と彼との壁も帰ってきた。「お待たせいたしました、お嬢様」あくまで淡々とした口調。きびきびした動作。ジュンが紅茶をカップへと注ぐ。紅いような、茶色のような液体が煌きながらカップに注がれる。コトリ、と、彼はカップをテーブルに置く。私はカップを口元へと運び、ゆっくりと、ゆっくりと、味わいながら、飲む。飲んで、再度、理解する。やっぱり、彼の紅茶は美味しかった。文句が、言えなかった。私はお礼を言いたくなり、ジュンの方を見る。彼はなにやら、キョロキョロと周りを見ている。「どうしたの、落ち着きがないわね。はしたないわ」「誰もいないね。よし。……ああ、ごめん、真紅」私と彼との壁が吹き飛んだ。彼が私に微笑む。それは従者が主人に見せるそれではない。もっとずっと、近い位置にいる人間に見せる、安らかな笑み。時間が、巻き戻ったような気がした。「美味しかったか? 紅茶」私も彼に微笑む。「ええ、とても。ありがとう。ジュン」「どういたしまして」彼は子供のような、無邪気な顔をして、笑った。
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