あの世に嫌われていますねそうですね
「柿崎」あら、どうしたの?「あまりにも暇だから遊ぼうぜ」何をするの?「…看護婦さんの年齢当て」おやおや、珍しく楽しそうな遊びをっ…くっ…「おい、柿崎どうした」ちょっと発作っ…くっ…「やば…ナースコールナースコール」看護婦「どうしたの!?」「柿崎が…発作を起こして…」看護婦「落ち着いて、今先生を呼んでくるわ」「急いで下さい!」
もう嫌…「大丈夫だ! すぐに先生が来る」苦しい…「そこで諦めるのか! お前の生きたいはその程度か!」…いいえ…私は…まだ…死ね…「柿崎? 柿崎!」先生「どうした!?」「先生! 柿崎が発作で…もう気絶しています! 早く!」BJ「早く手術するぞ!」先生「ブラックジャック先生!」BJ「一刻も早く、手術の準備を!」あれ? 私は…一体…確か発作を起こして…
!? みんな居ない…何処?水銀燈「あらぁ、こんな所でくたばるのぉ? おばかさぁん」なに言ってるの? 水銀燈…ラプラス「おや、此処に迷い込んだ子羊が一人」誰? 貴方ラプラス「私はラプラスの魔…所謂道化です」道化…ラプラス「先に言っておきましょう。貴女、このままだと死にますよ」!?ラプラス「帰りたいならイメージしなさい。帰りたくないならそのままになさい」嫌よ…私は死ぬ気なんてまっさらないんだから
ラプラス「前回もそんな事を言うお坊っちゃんがいらっしゃいました」そのお坊っちゃんって…ラプラス「貴女が一番大事に思っている人ですよ」ラプラス「おや、声が聞こえますよ。帰らなくていいんですか?」…私は…「柿崎! 起きろ!」え?「良かったぁ…やっと起きた…」私は…一体…「発作を起こして緊急手術したんだよ」あ…思い出した…「それでさ、ブラックジャック先生が心臓を治したんだよ」
そんな馬鹿な…BJ「そんな馬鹿なことを起こせるのが私だ」あ…ブラックジャック先生…この度はありがとうございますBJ「礼には及ばんよ。それにしても柿崎さん…君は本当についている」と言うと?「今回の手術は正直、成功するかどうかが分からなかったそうだ」…フフ…「なに笑ってんだよ」君、あの事故(あの世に嫌われている男、この世に嫌われている女参照)の時、変な兎に会わなかった?「ああ、いたいた。ラプラスの魔だっけ?」
そうそう、何だかさ…「どうした?」私って、本当に死んじゃいけない人なんだね「なにを今更」えへへ「じゃ、次は俺の体を治す番かブラックジャック先生…宜しくお願いします」BJ「此方こそ」ねぇ、ラプラスの魔…私も彼も、あの世に嫌われているんだねラプラス「ふふふ…簡単に言えばそういうことです。実際私の言ったことを試して成功した人間はいませんから」あの世に嫌われていますねそうですね・完
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