みっちゃん短編3
み「あうぅ…また今月もピンチだよ…」金「またネットオークションで衝動買いしたせいかしらー!!」み「給料日までまだ半月ある…この調子だとまたしばらくマヨネーズかけご飯が続くかも…」金「えぇっ!!先月も先々月もマヨネーズかけご飯ばっかだったかしら!もうマヨネーズは嫌かしら~!!」み「うぅ…こうなったらいっそマグロを釣りに行くか、片っぽの腎臓を売るか…」金「み…みっちゃん!!カナはマヨネーズ大好きかしら~!!だから我慢するかしら~!!」み「ごめんね…カナ…今月は残業増やして何とか凌いでみるね。帰りが遅くなるかもしれないけど許してくれる?」金「もちろんかしら!カナも何かバイト見つけるかしら。二人で頑張って行くかしら♪」み「カナぁ…(じぃ~ん)」金「だから夜のお仕事頑張ってかしら~♪」み「カナ…せめて残業って言って…orz」金「かしら?」
新しいお洋服、10万円…可愛いアクセサリー、5万円…その他色々な小物類、8万円…カナのいる生活、プライスレス…お金で買えない価値がある、買えるものはマスターカードで…み「カード破産しちゃった…orz」金「ご利用は計画的に…かしらぁ…」
ジ「何ですか?こんなとこに呼び出して…」み「うん、あのね…今日はジュンジュンに大事な話があるの…」ジ「大事な話?」み「そう、私がずっとジュンジュンに伝えたかった本当の気持ち…ずっと我慢してきたけど…もう限界みたいだから…」ジ「みっちゃんさん…」み「年上の私からこんな話も変かもしれないけど…真剣に聞いてほしいんだ…」ジ「はい…わかりました。」み「ありがとう…実は…あのね…」み「お金貸してください!!orz」ジ「だが断る!!」み「そ…そんなぁ!今出品中のお洋服がすっごく可愛くて!私、もう我慢できないのよ!!」ジ「頼むからあんたは節約とプライドを1から学び直して下さい!!」
ジ「貸すのは今度だけだよ。…はい」み「あ…ありがとうっ!!って千円だけ?」ジ「学生がそんなに金持ってる訳ないだろ」み「(´・ω・`)」金「みっちゃん!困ったときは金糸雀にお任せかしらー。どりゃあっ!」ジ「うわなにする貴…」ジュンは目隠し猿ぐつわをされて縛られている。み「カナあ~。これまずいよ絶対」金「ボイスチェンジャー付けたからモウマンタイかしら。それじゃ電話を…」プルルルルル…の「はい桜田です。もしもーし?」金「あんたの弟を預かってるかしら。助けたかったらすぐにお金を用意するかしら」ジ「うーーーっ!ううーーーっ!」み「なんか失敗しそうな予感…」
みっちゃんの日記○月×日今日、オークションで新しいお洋服を買った。12万円もしたけど満足満足♪到着が待ち遠しい。○月◇日今日、通販でドモホ○ンリンクルを注文した…最近お肌に張りがなくなってきている。軽くヤバい…○月@日今日、仕事帰り迷子の子供を交番に送ってあげた、すると「ありがとうおばちゃん」と言われた…orz一度殴っておけばよかった。○月□日今日は借金の返済日だった…でも払いきれなかったのでまた別のところで借りてしまった…男に「体売るかマグロ釣るか選べ」と言われた時は流石に焦った。金「…みっちゃん。」その夜…み「ただいま~。」金「お…お帰りなさいみっちゃん。いつもお仕事お疲れ様かしら~♪今日はカナがお料理作ったかしら。他にもしてほしいことがあったら何でも言うかしら~♪」み「え…ど、どうしたの急に…?」金「べ…別に何でもないかしら~…あはは…あはははははは…」み「?」
♪大嫌いだったそばかすをちょっと一撫でして溜め息をひとつヘヴィー級の恋は見事に角砂糖と一緒に溶けたみ「この曲聴くと思い出すなぁ…」金「何をかしらー?」み「私が中学の頃の初恋の人の事…」金「えぇ!?そんなの初耳かしら~!そ…それでどうなったのかしら~!?」み「結局私に勇気がなかったから先に彼女作っちゃってそれっきり…そのまま卒業しちゃった。」金「そう…かしら…」み「初めての失恋だったから…悲しかったなぁ…そんな時ラジオでこの曲を聴いてね…目一杯大声で歌ったっけ…そしたらスッキリしちゃって元気が出たの。」金「へ~、じゃあこの曲はみっちゃんの思い出の曲なのね~。」み「そういうこと♪」金「うん…みっちゃんなら絶対に素敵なお相手が見つかるかしら♪こんなに素敵なんだもん、カナが保証するかしら♪」み「ふふっ、ありがとう。…あぁっ!!」ガタッ!金「ど…どうしたかしら!?」み「昨日ネットオークションで目を付けておいたお洋服…落札期限まであと一時間だ!!」金「えぇっ!?」み「いぃよっしゃあ~!!何円かかろうが絶対落としてみせるわよ~♪」カタカタ…金「みっちゃん…この調子じゃ春はまだまだ先になりそうかしら…はぁ…」そんな仲良しな2人の日常の一コマ…
草笛家の月末の風景…み「……」金「……」2人は無言で夕食を食べる。本日のメニューは揚げたパンの耳(パン屋でタダで貰ってきたもの)だ…み「ごめんね、カナ…」金「みっちゃん…謝るならまずその浪費癖を直してほしいかしら…」み「……返す言葉もありません……あら?」みっちゃんはTVに目を向けたTV『捕ったどー!!』そこではいきなり黄○伝説、芸能人節約バトルが放送されており、濱○がモリを片手に雄叫びを上げる様が映し出されていたみ「……これだわ…」ガタッ金「みっちゃん?」み「モリとウェットスーツ…買って来なきゃ…ブツブツ」金「みみみっちゃん!?やめるかしら!いくらなんでもこの時期海に入るのは自殺行為かしら!!」み「待っててね、カナ。絶対おっきな魚捕ってくるから…(にっこり)」金「みっちゃあああぁぁ~ん!!お願いだから正気に戻ってかしらああああぁぁぁ~!!」結局海に出ようとしたみっちゃんを金糸雀が後ろからフライパンで殴り倒し事なきを得たそうな…そんな生活の中でも2人は仲良しのベストコンビです。
みっちゃんがお家で恋愛映画を見ていますみ「うぅっ…ぐすっ…いい話だよぉ…」鑑賞終了後…み「あ~、私もあんな恋してみたーい♪」『ガチャッ』金「ただいまかしら~♪」み「あ、お帰りなさいカナ。今日はどこに行って来たの?」金「うん、ジュンと2人で映画観に行って来たかしら♪」み「えっ!?」金「その後お食事して…ショッピングして…疲れたから少しジュンの家で休んで来たかしら。」み「……」金「あら?みっちゃん…映画見てたのかしら?」み「え?あぁ、うん…」金「あぁ、この映画前に見たけど夢見過ぎかしらー。こんな展開あるわけないのかしら~♪」み「……」金「夢見る乙女もいいけど、もう少し現実を見るべきよねー。ね?みっちゃん♪」み「そ…そうね…あははははは…」金「あははははははは♪」み「あはははは…はぁ…」み(その日、私は涙で枕を濡らした…)
み「あ、ジュンジュンだ、おはよー♪」ジ「あ、おはようございますみっさん。」み「えっ!?ど…どうしたの?」ジ「いやぁ、みっちゃんさんって呼ぶのも語呂が悪いし…何より目上の人にちゃん付けはどうかなって思って…」み「いや…私は気にしないし…今までどおり呼んでくれれば…」紅「あら、みっさん、おはようなのだわ。」み「!?」銀「あらぁ、みっさん。乳酸菌摂ってるぅ?」蒼「あ、みっさん、おはようございます。」翠「みっさん、おはようですぅ。」薔「みっさん…おっは~…」雪「あらみっさん、おはようございます。」ペコリみ(え?なにこれ…新手のイジメ?)金「あら、どうかしたのかしら~?」み「カ…カナぁ…」金「もしかして…泣いてるのかしら?ダメかしら!涙を拭くかしら~!」み「カナぁ…やっぱり貴女だけは…(じぃ~ん)」金「ね?元気出すかしら、みっさん♪」み「び…びええええええええええぇぇん!!」ダッ!み「そんな夢を見たのよ…」金「ここまで引っ張って夢オチかしら~!?」
『ガチャン』み「あっ!…やば~い、やっちゃったぁ…」金「どうかしたかしら?みっちゃん。」み「メガネ落としちゃった…あぁ、レンズが取れちゃってるよ…」金「でも今からじゃ眼鏡屋さん閉まってるかしら。どうするのかしら~?」み「仕方ないわね…しばらくは昔のメガネ使うわ…え~っと、確かこの辺に閉まったような…」ゴソゴソみ「あ、あったあった♪」金「えぇっ!?それは…」みっちゃんは赤い淵の尖ったメガネを取り出し…み「デュワッ!!」声を上げて眼に装着したみ「懐かしいな~、これを着けて戦ってた頃が…」金「みっちゃん!それメガネちゃう!ウルトラアイや!!」
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