央華な薔薇乙女リプレイ
老善山明殿洞。真紅はそこで修行している仙人だ。「雛苺、あなた紅茶が飲みたくない?紅茶は体にいいのだわ。」風水・卜占を修める仙人独特の言い回し。これは戒律によるものだ。「はいなのー。」元気よく返事をして準備に取り掛かる雛苺。付き合いも長くいつも真紅の世話をしているのでその対応にも慣れたものだ。「雛苺、そこの戸棚は閉まったままより開けておいたほうがいいのだわ。」「わーい、うにゅーがあるのー。」
ある日、真紅は師匠から旅を薦められた。「そろそろ修行に出る時が来たようだ。旅に出て見聞を広めてきなさい。」真紅は友人を誘って旅に出ることにしたのだが・・・。薔「・・・ベタだけど王道かな。」J「いいじゃないかw導入はだいたいこんな感じだろ。」真「このキャラクターを演じるのは面倒なのだわ。」雪「結構面白そうですわね。」翠「だいたい分かったからとっとと始めるです。」蒼「姉さん、こういうのは雰囲気を楽しまないと。」真「それよりJUM、始める前に紅茶を入れたくない?」
真紅は風水・卜占の仙人だ。占いをしたり、地脈の流れを読んだり、時間・空間を操ることができる。前衛もこなすパーティーのリーダー的存在。遠回しな物言いが特徴だ。大事な場面で失敗できない判定が多いので苦労することになるかも。
J「結構大変だけど大丈夫かな?」薔「・・・フォローは任せて。」J「お前がいてくれて助かったよ。」薔「・・・JUM。」真「そこまで!早く進めるのだわ。」
翠星石は五遁木行・蒼星石は五遁金行の仙人だ。五遁はこの世界を構成する五つの元素「木火土金水」の五行のひとつを操る。この五つの要素は互いに生み出したり打ち消したりする関係にある。翠星石は木行を操る。前衛だが補助もこなせる器用な役。蒼星石は金行を操る。大きな鋏の仙宝「斬岩鋏」で戦う。
翠「なんで真紅の旅の道連れになるですか。」蒼「ほんとは嬉しいんでしょ?みんなで旅行できるし。」翠「翠星石はしゃーねーから行くだけですぅ(////)」蒼「はは、そういうことにしとくよ。」
雪華綺晶は巫蠱の仙人。様々な薬を扱い使役獣を使いこなす。薔薇水晶は厭魅・厭勝の仙人。「似ているものは同じもの」という考えから運気を操ったり呪詛を扱う。
雪「この薬を使えばJUMはわたくしにメロメロ(////)」薔「・・・JUM、浮気すると人形は針だらけだよ。」J「現実には使えないよな?(ノロイコワイ)」
こうして5人で旅に出発した真紅さまご一行。ある邑に差し掛かったところで妖怪が出るという話を耳にする。なんでも山頂の祠から夜な夜な奇妙な音がして付近の住民が迷惑しているそうだ。貢物も要求されているらしい。薔「・・・これまた定番。」J「悪かったなw」雪「早速その邑で話を聞いてみましょう。」翠「面倒です。とっととしばきに行くですよ!」蒼「姉さん、まずは情報収集しないと。」真「JUM、あなた紅茶が飲みたいんじゃなくて?」
邑の住民からは「夜聞こえる音は次第に大きくなり耳鳴りがして眠れない」「山頂の祠はしばらく放置されていたが最近巫女が住み始めた」「貢物は卵を要求していて、昼の間に祠に供えておけば音が静まる。」という話が聞けた。薔「・・・祠へ行ってみる?」雪「巫女に直接訊いて見ましょう。」J「今は昼だけどどうする?」真「お供えの様子を見てみるのも面白そうね。」薔「・・・わかった、今から行こう。」翠「その巫女が犯人に決まってるです。そのままとっちめてやるです!」蒼「卵か・・・。何が目的なのかな。」真「JUM、カップの底の色は白だったのだわ。」
祠の中には祭壇があり卵が籠に盛られていた。巫女は留守のようだったが部屋にはなぜか雛苺がいた。真「雛苺、何かお使いで来ているの?」雛「ちがうのー。おやつを食べに来ただけなのー。」翠「チビチビは意地汚いからどうせお供えを漁りに来たですぅ。」雛「うー。金糸雀が作ってくれるのよー。」薔「・・・金糸雀って誰?」雛「金糸雀はここに住んでるの。おやつをくれるのー。」雪「やはり直接訊くしかありませんね。」蒼「帰ってくるのを待ってみよう。」真「JUM、食器が随分と軽くなったのだわ。」
J「しばらくすると巫女が帰ってきたようだね。」金「ただいまかしら。雛苺?まだいるかしらー?」雛「金糸雀おかえりー。皆が話があるって。」翠「おめーの悪事もここまでです!観念するです!」金「う、な、何のことかしら?ってどちらさま?」雛「真紅たちも仙人なの。怪音の調査に来たの。」金「へ、へーそうなのかしら。カナもここで調べているのかしら。」蒼「どんな状況なのか話を聞かせてもらえる?」真「それよりも帰ってきたらまず紅茶を淹れたほうがいいのだわ。」
金糸雀は通りかかった祠に泊まった翌日、音が止んだということで付近の邑人から歓待され巫女として祭り上げられてしまったそうだ。そこで一応表向きは巫女ということにして調査をしていたらしい。お供えの卵は巫女の報酬としての意味合いもあったがいつも少し減っていた。夜は遅くまで起きていられないので音は聞いたことがないって。金「調査も思うように進まないから雛苺を呼んだんだけど・・・。」雛「えへへ、おなかいっぱいになると眠くなるの。」雪「仕方のない人たちですねw」薔「・・・ここは夜まで待つ。」蒼「そうだね。音を辿れば原因もわかるかな。」真「それまで休憩ね。JUM、あんなところにポッドがあるのだわ。」
夜になり祠の様子を窺う真紅さまご一行。雛苺と金糸雀がダウンして更に数刻すぎたところに、七星剣が陰気を感じて曇りだした。やがて現れたのは1匹の蛇。周囲を警戒しながら祠に入っていく。薔「・・・やっと出た。」J「蛇はお供えの卵を数個飲み込むとそのまま出て行こうとしてる。」翠「その蛇が犯人です?とっつかまえて蒲焼にしてやるです。」蒼「ダメだよ姉さん。ただの下っ端かも知れないよ。」雪「ここは後をつけてみましょう。」真「JUM、この水筒魔法瓶になっているのだわ。」卵を飲んだ蛇を追っていくと山の中腹にある洞窟に辿り付いた。蛇はその中に入っていった。雪「あそこがアジトのようですわね。」翠「入口を塞いで封印すれば閉じ込めて一件落着ですぅ♪」蒼「他にも通じてたら意味がないよ。」薔「・・・乗り込まないと話が進まない。」J「GMの心情を語るのはやめてくれ。」真「ここは正攻法が吉のようね。攻め込むのだわ。」
洞窟の中を進むとやがて広まったところに出た。入ったところで声を掛けられる。「何者だ?勝手に入ってきおって。」翠「(今度こそ)おめーが騒音の元凶です?覚悟するですよ!」蒼「直球勝負だね。まだ証拠も固めてないのに。」J「(仕方ない)くっ、バレては仕方がないw行くぞ。」薔「・・・JUM、お疲れ様。」雪「心中お察ししますわ。」真「《我知時法制機先》先手はこちらが取ったのだわ。」央華は先手が有利。術を使ってでも先手を取っておきたい。相手は道士風の男と雑魚が5匹。戦闘は・・・まあ一応。翠「《以木行為矢雨・降》の札を使うです。」雪「《蜈蜂袋》これで雑魚は全部片付きました。」薔「・・・あとはいつもの。」蒼「だね。斬る!」J「道士が銅鐸を取り出すけど・・・」真「停時旛(ハタター)そうはさせないのだわ。」全員「とぅりゃー。」J「もういや。」
いつもの力押しで騒ぎの元となっていた左道使いを
見事に討ち果たした真紅さまご一行。邑での歓待を受けることになるのですが・・・。薔「・・・われわれは先を急ぎますので」真「その台詞はリーダーの役割なのだわ。」真紅たちの戦いは続く。旅はまだ始まったばかりだ。
一応本シナリオ版も起こしてみたので載せときます。
祠の中には祭壇があり卵が籠に盛られていた。巫女は留守のようだったが部屋にはなぜか雛苺がいた。
蒼「雛苺、何かお使いで来ているの?」雛「ちがうのー。おやつを食べに来ただけなのー。」翠「チビチビは意地汚いからどうせお供えを漁りに来たですぅ。」雛「うー。金糸雀が作ってくれるのよー。」薔「・・・金糸雀って誰?」雛「金糸雀はここに住んでるの。おやつをくれるのー。」雪「やはり直接訊くしかありませんね。」蒼「帰ってくるのを待ってみよう。」真「JUM、カップが随分と軽くなったのだわ。」
J「しばらくすると巫女が帰ってきたようだね。」
金「ただいまかしら。雛苺、今日はオムレツ・ムスリムにするかしら。」雛「金糸雀おかえりー。皆が話があるって。」翠「おめーの悪事もここまでです!観念するです!」金「う、な、何でバレたのかしら?ってどちらさま?」雛「真紅たちはねー、怪音の調査に来たのー。」蒼「姉さんの予想通りなんて珍しいね。」金「ちょっと聞いて欲しいかしら。カナはここで提琴を弾いてただけなのよ。」雪「それがなぜ貢物を?」金「夜弾くのを止めたら食事を持ってきてくれたかしら。」真「余程下手な演奏だったようね。」翠「耳を劈く怪音だってのになんで自分の耳が持つですぅ?」雪「提琴を弾く資格はありませんわ。」薔「・・・ヘタクソ。」金「ひどいかしら。そこまで言うなら聞いてみなさーい!」
そういって金糸雀は提琴を構えると、奥からは楽器を持った女が3人、遅れて短い棒を持った男が1人現れた。
金「金糸雀かるてっとの実力、見せてあげるかしら!」J「ということでここから戦闘ね。まずはイニシアティブを・・・。」真「《我知時法制機先》こちらが先手なのだわ。」
央華は先手が有利。術を使ってでも先手を取っておきたい。ただPCが先手だとそのまま一方的に…というパターンは多いけどw
翠「まずは雑魚処理です。《以木行為矢雨・降》の符を使うです。」J「指揮者の手下が《禁術符》で割り込みだ。術を禁ずれば則ち現ること能わず!」翠「はぅ、御符がぷしゅっとなっただけですぅ。」蒼「僕も符を使おう。《以金行為針雨・滅》」J「こっちの方が痛いな。符を使う方間違えたw」金「メンバー全員長嘯なんだからその辺考えといて欲しいかしら。」雪「《蜈蜂袋》を使いますが、チェロと指揮者が残りましたわ。」薔「・・・眉目飛刀と鉄剣でトドメ。後は金糸雀のみ。」
金「ようやくカナの番かしら。聞け『滅びのばーすt(ry」真「停時旛(ハタター)そうはさせないのだわ。」全員「とぅりゃー。」金「きゃあああ、楽してズルして卵ゲットの生活が・・・、きゅう。」
倒れると同時に煙が巻き起こる。晴れるとそこに残っていたのは弦が切れた提琴。金糸雀は提琴の変化であったようだ。
真「所詮金糸雀、張り合いのない相手だったのだわ。」J「カルテットネタを優先したからバランス悪かったな。」薔「・・・翠星石が先に動いたのは計算のうち。」翠「ひどいです。翠星石はイノシシなんかじゃねーです。」雪「いい陽動にはなりましたわ。」蒼「僕も普段は斬りに行くことが多いからね。」真「たまには私も戦闘で活躍したいのだわ。」J「十分活躍してるってw停時旛強すぎorz」
騒ぎの元となっていた金糸雀を見事に討ち果たした真紅さまご一行。邑人たちは大喜び。宴会を開いて歓待を受けることになるのですが・・・。
薔「・・・われわれは先を急ぎますので」真「その台詞はリーダーの役割なのだわ。」
真紅たちの戦いは続く。旅はまだ始まったばかりだ。
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