薔薇vs翠
翠「JUM~、これから一緒に昼食なんてどうですか?」J「ああ、別にいいけど…。薔薇水晶も一緒でいいか?今日は薔薇水晶の昼食の誘いを受けたんだ。」翠「……薔薇水晶…ですか…。」J「ん?どうかしたか?イヤか?」翠「…別にいいですけど~…あっ!そういえばさっき薔薇水晶が言ってたですぅ!!今日は委員会の集まりでJUMと一緒に昼食がとれないとかなんとか!!」J「えっ!?マジかよ!!そんなこと一言も聞いてないぞ!?」翠「なんか急だったみたいですよ?」J「マジかよ~…てか、薔薇水晶ってなんかの委員だっけ?」翠「そんなこと聞かれても翠星石は知らんですよ。…さあJUM、待っててもしかたないから、とっとと行くですよ。」J「行く?…行くって何処に?」翠「今日は屋上で食べるですよ。だから屋上に行くですよ。」J「おいおい…こんな寒いなか屋上で食べんのかよ…。」翠「そういうのもたまにはいいじゃね~ですか。ほら、時間もないしとっとと行くですよ!」J「あ~はいはい、んじゃ行きますか。」翠「はいですぅ♪」薔「…JUM、お待たせ…。さ、昼食食べに行こ…?」J「えっ!?薔薇水晶!?」翠(…チッ)
薔「……どうしたの?そんなに驚いて…。約束したでしょ…?」J「約束したけど…お前これから委員の用g」翠「あ~あ~、薔薇水晶。二人っきりで話があるですぅ…ちょっとつきあえですぅ!さあ、とっとと歩きやがれですっ!!あ、JUMは先に屋上に行ってろですぅ!!」薔「え?…ちょ…。」J「ちょ、おい!!…って、行っちゃったよ…。」翠「さて、ここまで来れば誰にも邪魔されないですね…。」薔「……翠星…石…?」翠「薔薇水晶…、オメェどういうつもりですか!?翠星石たちの邪魔してっ!!」薔「え…邪魔って…どういうこと…?私はただJUMと一緒にお昼を…。」翠「あのですね~!このさいだからはっきり言っときますけど、迷惑ですぅ!!」薔「…迷惑って…別に翠星石に迷惑かけた覚えはないよ…。」翠「まだ公表はしてないですけどね~、JUMは翠星石と付き合ってるですよ!!彼氏にちょっかいだしてもらいたくないですね~!!」薔「え…!?……うそだよ…!!…だってJUMは今は付き合ってる人はいないって言ってたよ……!!」翠「JUMは照れ屋ですからね~、ホントのことが言えなかったんじゃないですか~?」
薔「だって…私のこと……愛してるって言ってくれたよ……!!」翠「どうせオメェが言い寄っただけじゃね~ですか?ほら、JUMって誰にでもやさしいとこがあるから。ついつい口からでちゃったんじゃないですか?その点はJUMに代わって彼女である翠星石が謝るですぅ。」薔「でも……!!」翠「あのですね~!!こういう事はあんま言いたくないですけどね~!!JUMも迷惑してるですよ!!今日だってオメェとの昼食の誘いをどうやって断ろうか翠星石に相談しにきたですよ!?」薔「…!!?……そんな…!ウソだよ!!」翠「オメェが来たとき『うわっ来ちゃった!』って感じで驚いてたじゃないですか。それがいい証拠ですぅ。迷惑じゃないならあんな態度とる訳ないですよね~?」薔「……そんな…JUM……。」翠「まあ、そういう事ですぅ。もうJUMにちょっかいは出すなですぅ!!忠告したですからね!!…JUMが翠星石のことを心配するといけないから、そろそろ行ってくるですぅ。」薔「……JUM…JUM……!!ううぅ…。」翠(イヒヒ。ちょろいもんですね…)
翠「JUM~、待たせたですね~♪」J「…遅いよ。二人で何してたんだよ……。あれ?薔薇水晶は?」
翠「あ~、やっぱ委員の用事で一緒に食べれないって言ってましたよ?」J「ええぇっ!!…まいったな、今日は薔薇水晶が作ってきてくれるっていうから弁当持ってきてないよ…。」翠「まったく…自分から誘っといて迷惑な話ですよね~…しゃあねえから翠星石の弁当を分けてやるですぅ。」J「いいのか!?…なんか悪いな…じゃあ、お言葉に甘えていただくよ。…って箸がないや…。」翠「ったく、世話のやける奴ですね~。ほら、翠星石が食べさせてやるですから口あけろですぅ。」J「え!?いや、いいよ!恥ずかしいし。迷惑だろ?」翠「別に迷惑じゃないですよ。それに分けてやると言った手前、後には引けないですぅ。ほら、早く口あけろですっ!はい、アーン♪」J「アッ…アーン……うん、この玉子焼きうまいな。もう一つくれよ。」翠「はいはい、どんどん食べろですぅ♪何なら今度からJUMの弁当を作ってあげてきてもいいですよ?」J「マジで?…でも、迷惑じゃないか?」翠「一人分作るのが増えるだけですから、全然問題ないですぅ~。なんなら、これから毎日作ってきてやるですよ♪」J「なんか悪いな…じゃあこれから頼むよ。」翠「任せろですぅ!!」翠(イヒヒwこうやって既成事実は出来てくんですぅ…w)こうして二人の穏やかな昼は過ぎていきました。薔「ハハハ…お弁当……作りすぎちゃった……こんなに一人じゃ食べきれないよ……JUM…JUM……うぅ…。」おわり
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