ずっと一緒に…スレ Noir Cerisierより。
―某日、とあるスタジオにて。原作者と蒼星石のトーク。原作者(以降・作)「久しぶりに私の作品に出ていただいてありがとうございます。収録お疲れ様でした。」差し入れのケーキと紅茶で和む中、回りのスタッフはセットの片付けに忙しそうだ。そんな中この番組を収録しようと思ったテレビ局には頭が上がらない。回りの景色を眺めながらトークを開始する二人。蒼星石(以降・蒼)「たびたび出させていただいてますからね。もう慣れっこです。」紅茶を一口飲むと蒼星石のほうから話を切り出す。蒼「オファーが来ると『いよいよかぁ』なんて思ったり(笑)。ところで、こういう鬱話って何処から捻りだすんですか?」作「テーマは『日常』ですね。日常における暗い部分を表に出したらこうなるんだろうなぁ、って。 考えてる事は光っている部分じゃないんですよ。物事にある表と裏、大体は表にスポットをあてるものですが それをあえて、裏にスポットを当てるように話を書く。 戦争においても多分こういうことがあったんだろうな、とできるだけリアリズムを基準に考える。そうやって書いてますね。」そういうとチョコレートケーキに手をつけ、相手の反応を待つ。蒼「やっぱり日常っていうのは重要にしてるんですね。」作「ほら、非日常っていうのは何でもアリ、みたいになっちゃうじゃないですか。そうすればどんな手段でも使えてしまう。 それこそいくらでも人を消せちゃったり。それって最終手段だと思うんです。」意外な言葉が飛び出したことに対し、意外そうな目で見る蒼星石。蒼「最終手段?」作「ええ。作品書いている段階で矛盾、まぁそういうのは普通出しちゃいけないもんなんですが… 時々でちゃうんです。『あれ?…ここってこうじゃなかったっけ?!』みたいな。…まぁ記憶力がないんです。書いてるのに(笑) だからにっちもさっちもいかなくなったときは、えいや、と。潔く。話に辻褄を合わせるために。」蒼「それはほんとに最終手段ですね(笑)下手に使えない。」作「そうです。下手に使えないから最終手段っていうんです(笑) まぁたいていそういう作品はお蔵入りにするか話を8割程度入れ替えるんですが。」粗方セットを解体し終わったのだろう、そのスタジオが軽く静かになる。蒼「こういう所謂「鬱物」のジャンルに入る作品って、感情移入が難しい部分があるんですね。 こういうときはこういう思考だろう、それならばこういう表情をしないといけないかな?って考えながら演技するんです。」蒼星石の発言を聞きながら、うなずく原作者。蒼「その分、慣れてくるとここはこういう感じ、っていう慣れが出てくる分もあって。 やっぱり入りが難しいですね。」作「台本書きながら、ここはこういう言い回しにすると演技がしやすいかな?っていうことはまず考えませんからね…(笑)」蒼「(笑)。そういえば、台本ってどういう風にして書くんですか?」気づけば回りにはスタッフが。意外と興味深いのだろうか。作「まず、最初と最後を決めて、そのあらすじを考えます。つまり、終わりに向かってこういう風に物語を展開させたほうがいいな、と。 ただ都合どおりにいかないことも多くて。作品書くのにここはこうなるだろう、って超能力使って書く羽目に。」(一同・笑)作「最終的にそれでなんとかなっちゃうあたり、性質が悪い気がしないでもない(苦笑)」蒼「しっかり話がしまりますからね。終わりは。」作「ベストエンドは普段は望まないですね。フィクションだから救いの無い話でも助けられる、って言う方もいるんですが 私の場合は、フィクションだから救いのある話でも救えなくする。どこまで救出ポイントに立つフラグをぽっきりと折るか、って感じで。」蒼「だから時々演技をしながら『ここってこうすると助けられるんだろうなぁ・・』って考えられるんですね。」作「誰もが思考回路を張り巡らせることに。(笑)100のうちの10くらいを切り取ったようにしてるので バックグラウンドを想像できるのも何パターンにも。原作者ですら思考回路をめぐらせます。」蒼「せめて一人くらいは全部把握してよ(笑) たとえば今回の作品だったら何故あの二人が一緒にいたのか、っていう話は書いてませんからね。」作「私は記憶力に不安が(笑)時間あけて書いちゃうと なんでこういう展開にしたんだっけぇ?って他人に聞くことに」蒼「たいてい「自分が書いたんでしょ」って言われませんか(笑)」作「その様子を見てる人たちいはおなじみの光景。(笑)」蒼「今後ってどういう風に展開させる予定ですか?」作「そうですねえ。基本的に暗闇から引きずり出すっていうスタイルは外さない予定なので 今まで通り、でもどこか違う風。言い回しをぐっちゃぐちゃにかき混ぜて演技する人を惑わせる(笑」蒼「えー…(笑)それと今収録してる別の作品…っていっても原作者はやっぱり貴方ということで。 不思議な世界感を感じるんですよ。 どこにでもありそうな日常なのにどこにも存在しないその隙間、みたいな。最初言ったのと矛盾しますけど。」作「それもやっぱり人の考えだと思うんです。100のうちの10であれば、それがピタリとあてはまる生活を してる人もいるだろうし、まったく当てはまらない、でもどこかで見たことがある。そんな感じでしょうか。」二人がケーキを食べ終わる。それを見計らってかテープがそろそろないよー。というカンペが現れた。蒼「あ、カンペ」作「そういうこと言っていいんですか(笑)」蒼「いいと思う。いいよね。うん。 これからも、その独特な目のつけ方でお世話になると思います。よろしくお願いします。」作「いいんだ…。私も貴女の一ファンとして演技がすばらしく見える作品を書いていきたいと思います。よろしくお願いします。」二人「お疲れ様でした。」―AD「はいお疲れ様でしたー」蒼「お疲れ様ですー。そうだ。新しくできたスイーツの店があるんですが、いきません?」作「いいですね。いきましょうー。そのときサインももらいます。」蒼「ぜひぜひ。サインの交換ということで。」―某日、とあるスタジオ→スタジオ隣接の**公園より。 終今回の話に使ったのはこちら。ttp://rozen-thread.org/2ch/test/read.cgi/news4vip/1143549300/180
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