金糸雀短編11
『金糸雀リサイタル』10月15日午後3時、恐怖のリサイタル(?)が始まった…金「みんな集まってくれてありがとうかしら~。カナ、頑張るかしら」ジ(無理やり連れて来させたくせに…)金「それでは、行きま~す」ボエ~ッ!(歌声)ギ~~ッ!(バイオリンの演奏)ジ「オエッ…」真「ひどい歌声…」水「問題外ねぇ」翠「バイオリンも酷い演奏ですぅ~」蒼「素人以下の演奏だね」雛「気持ち悪くなったの~」薔「ジャ〇アンリサイタル!?」雪「あぁ、耳が…」金糸雀にはみんなの会話は聞こえていなかったようだ。金「どうだったかしら~?」ジ「と、とっても良かったよ!なぁ、みんな?」一同「う、うん」みんな辛いのを我慢して小切りで拍手をしていた。金「そう?なら、2番に続けるかしら~」全員「(; ̄д ̄) エェェー!」このリサイタルは夜まで続いた…
J「なぁ、金糸雀。」金「なにかしら?」J「なんで、お前は僕を好きになったんだ?」金「うーん…よく分かんないかしら。気付いたら一緒に居る時間が増えてて、気付いたら好きになってたかしら。」J「ふ~ん、そうなのか。」金「ジュンは、なんでカナを好きになったのかしら?」J「僕も理由なんて無いよ。強いて言えば、金糸雀と同じ理由だよ。」金「ふ~ん、そうなのかしら。」好きになるのに理由なんていらなかった。二人で一緒に居られたらそれで良かった。他には何もいらなかった。あなたが隣りに居てくれたから……この時までは。続かない
「JUMー、何してるかしら~?」JUMが中庭でくつろいでいるところに金糸雀が遠くから声をかけた。「別に。」と答えようとしたが駈けてきた金糸雀が目の前で転んだのでJUMは一旦キャンセルして金糸雀を抱え起こした。「いた~い、転んで怪我したかしら。」「派手に転んだな、大丈夫か?」「ここが痛いかしら。」金糸雀がおでこを指さして言った。しかしJUMの見たところ外傷は全く無かった。「あつっ、ここも痛いかしら」次に金糸雀は肘を指さして言った。しかしここも外傷は見られなかった。「膝も痛いかしら。」金糸雀は擦り傷も無いのに次々と指差して痛みを訴えた。JUMも心配して症状を詳しく聞いてみた。「どんな痛みなんだ?」「どの箇所もとにかくとても痛いかしら。」「骨折なのかな?痛いのはここか?」「あれ?JUMが触ると痛くないかしら!?」JUMは金糸雀の様子から痛みの原因を突き止めた。「金糸雀、おまえ人差し指を骨折してるぞ。」
《でこピカカナ丸》J「のど渇いたな、コンビニでお茶でも買うか。」金「ついでに涼んでいくかしら。」
中の涼しさは外界とは比べ物にならない。JUMは立ち読みする金糸雀に付き合ってしばらく涼んだ。十分に堪能したところでペットボトルのお茶を選ぶことにした。
J「お、サントリーの烏龍茶安いな。これにしよう。」金「待つかしらJUM、こっちのにした方がいいかしら。」
金糸雀が手にしたのは1㍑入り紙パックの烏龍茶。
J「なるほど確かにこの方が安いな、量も多いし。 でも外で飲むのはちょっと恥ずかしくないか?」金「大丈夫、いい方法があるかしら。」
お茶を買ってコンビニを出た金糸雀は鞄から空のペットボトルを2コ取り出して移し替えた。
金「はいJUMの分、これで見た目は同じかしら。」J「つ、つるせこーっ!」
金「37.6度…風邪かしらー」ジ「うーん…頭痛い…」金「大丈夫かしら?病院行くかしら?」ジ「ん…別にいいよ…このぐらい寝てれば治」金「だめかしらー!!」ジ「か、カナリア?」金「軽い風邪でも放っておくと大変かしらー!ちゃんと病院行くかしらー!」ジ「カナリア…」金「ジュンが病気になったら悲しいかしら…」ジ「…わかった、行くよ、病院…ありがとう」金「か、かしら…///」[本日午後から休診]ジ「…………」金「…………」
知り合いの金糸雀がおそらく中2病。(当時17歳)JUM大好きで結婚志望・高校生・下駄箱にラブレター入れまくり。親友にJUMの姉がいるって言ったらどうしても会わせて欲しいと懇願された。姉の目で金糸雀を批評して欲しいかしらと。なぜ金糸雀がJUMと結婚できないのか理由を知りたいかしらと。あんまりしつこいからJUMの姉と会う機会をセッティングしてやった。そしたらJUMの姉に向かって自分を語る語る。「世界中でカナほどJUMに詳しい人間はいないかしら。」(のり苦笑い。)「カナほどJUMの写真持ってるやつなんていないかしら。100枚持ってるかしら。」(100枚くらいだったら薔薇水晶だって持ってる。ハードカバーの写真集にして持ってるって。)「カナが詳しいのはJUMだけじゃないかしら。 卵料理も多分びっくりするくらい詳しいのよ。服部幸應は天才かしら。」(のりニヤニヤ。あえて『服部先生のどういうところが天才だと感じる?』 といういじわるな質問はしないてあげていた。)「カナは卵料理が好きだからフライパンにもこだわりがあるかしら。
だから肌身離さないかしら。」(とポシェットの中からマイフライパンを取り出す。のり噴き出すのこらえてた。)「卵の鮮度にもこだわりがあるかしら。だから持ち歩いているかしら。
カナのアイデンティティかしら。」(とポシェットの中から鶏も取り出す。のり悶絶。)「カナの手料理を食べたら多分交際を認めると思うかしら。 カナの料理はフランス料理と中華の融合体だから、JUMの口にも合うかしら。」(と気持ち良さそうに料理を始めるが真紅レベル。
量だけは多いが味音痴のうえに盛り付けがあまりにひどい。)「どうでかしらカナの料理。桜田金糸雀になれるかしら?」(のり『桜田家に嫁ぐということは大変よ。
料理は趣味にとどめてみっちゃんと暮らした方が賢い生き方よ。』と諭す。)「嫉妬かしら。醜いかしら。」
こんばんは、雪華綺晶です。歴史を大きく動かした「その時」には、その瞬間の人々の決断や苦悩のドラマがあります。今日の「その時歴史が動いた」は、金糸雀がついに切れた「その時」をご紹介します。~~~~~時は、西暦2006年、平成18年。金糸雀は暇な時間をやり過ごす為、ルービックキューブに勤しんでおりました。しかし自力で揃えられるのは一面だけ。すっかりやる気がなくなってしまい、なんの対策も立てられずにいました。そしてついに放棄・・・金糸雀激怒まで、あと3分。~~~~~さあ、今日の「その時」がやって参ります。金糸雀に、薔薇水晶からブロンド用のルービックキューブが贈られました。そのときの、金糸雀の感じた絶望感は想像を絶するほどでした。~~~~~金糸雀が何故、受け取った時にノリツッコミ気味にキレたのか・・・、これは現在に至っても、未だなおTRPG部の歴史上最大の謎とされています。~~~~~今日は、後日発見されたJUMの日記をご紹介して、お別れしたいと思います。「なぜキューブを投げつけなければならなかったのか理解に苦しむ。軽いノリツッコミで笑い流してくれれば、お笑いとして成立することができた。金糸雀がルービックキューブを揃えられないことは周知の事実。薔薇水晶が、金糸雀用のキューブを贈ったことで、なんの非難を浴びようか。」その後、ルービックキューブは使用禁止ということになり、ジターリングにその座を奪われることになりました。室内には今も金糸雀が使用したリングが飾られているそうです。
金「お腹が痛いかしらー。頭も痛いかしらー。」J「そんなにたくさんアイス食ったらなるに決まってるだろ。」金「実験とは常にリスクを伴うものかしら。」J「何の実験してたんだ?」金「アンデイコのCMみたいに『シャキッ』って音が出せるかどうか…」J「そんなの無理だって。おまえリポビタンDのCMで懲りてなかったのかよ。」
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