こころふと→ところてん
の「今日のおやつは心太よ。」雛「えー、うにゅーは~?」翠「たまには別のおやつで我慢するです。」真「夏にピッタリのおやつなのだわ。JUM、紅茶を淹れなさい。」J「へいへい。」キッチンに向かうJUMと入れ替わりにのりが心太を運んできた。ガラスの器に入った心太はいかにも涼しげでうだるような暑さで弱っている真紅たちの目を楽しませた。の「はい、どうぞ。好きなようにトッピングしてね。」雛「ヒナは黒蜜にするの。いっぱいかけてほしいの。」翠「きゅっとしてぇから酢醤油にするです。」真「そうね、何にしようかしら・・・。」黒蜜+きな粉にしようか、それとも酢醤油にしようか。決めかねているところへ紅茶を淹れたJUMが戻ってきた。真「ご苦労様JUM。あなたは何にするの?」J「僕のはこれ。」JUMの持ってきたのは餡子の盛られた皿だった。餡子を山盛りにして上から黒蜜をかけると餡蜜風心太の出来上がりだ。雛「あーJUMずるいの。ヒナのにも乗せて~。」翠「そんな隠し球があったなんて許せんです。」真「私もそれにするのだわ。だからよこしなさい。」結局用意した餡子は3人に取られてしまい、JUMは仕方なく黒蜜で食べたのであった。
翠「なんだかちょっと物足りねぇです。」の「そう?まだおかわりもあるからたくさん食べてね。」雛「わ~い、おかわりおかわり♪」真「餡子はもう無いけどまだまだいけそうね。JUM、おかわりを。」J「ふぅ、よく食うなおまえら。」JUMは冷蔵庫から心太を取り出し天突きで雛苺の器に突き出した。半透明のかたまりが細長くおろされてつるりと流れ込む。3人はその光景を楽しそうに眺めていた。雛「JUMー、それ貸して。ヒナもチュルンてするの。」翠「おチビのはもう盛ってあるからダメです。あ、翠星石は自分でするですぅ。」真「私も自分でしたいのだわ。JUM貸しなさい。」雛「やー、ヒナもするのー。」の「それじゃヒナちゃんはJUM君の分してあげて、ね?」J「いや、僕はもうお腹が・・・。」の「いいじゃない、す こ し く ら い !」J「は、はいっ。」天突きを使うのが余程面白かったのだろう。JUMの器はいつのまにかボールに変わっており残りの心太が雛苺の手によってすべて突き出されていく。雛「は~いJUM、お待たせなの。」J「これを食べるのか・・・orz」JUMはボールに描き出された黒蜜の海、きな粉の山そして波打つ心太を目の前にただ笑うことしか出来なかった。
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