白い姫君~プロローグ~
僕はある日夢を見た。その夢には小さいころの自分と隣に女の子が居た。その女の子は自分の腰ぐらいまである白くて透き通った美しい髪をしており、肌もその髪に負けないくらい白く美白という言葉が似合っていた。そして左目には、白い薔薇の眼帯をしていた。幼いころの僕(チビJUM)はその女の子ととても楽しそうに遊んでいた。?「待ってよ~JUMく~ん」チJ「遅いぞ、きらきー。」きらきーと呼ばれた女の子は、僕の後ろから一生懸命に追いかけていた。一方の僕はそんな必死に追いかけている女の子に対して遅いと文句を言っていた。き「だって、JUM君がどんどん先に行っちゃうんだもん…あっ」一生懸命追いかけていた為か、きらきーは勢いよく転んでしまった。チJ「きらきー!!」きらきーが転んだのを見て僕は一目散にきらきーの元に駆け寄った。チJ「きらきー!!大丈夫か!?」き「うっ…ひっく…えっっ」チJ「きらきー!!どこか痛いのか!?見せてみろ!」き「ううん、違うの…なんで、ひっく、JUM君はこんな私に優しくしてくれるの…?」きらきーは転んだ痛みを否定して大粒の綺麗な涙を流しながら僕にそう聞いてきた。き「他の子達は眼帯女だっていじめてくるのに何でJUM君はこんな私なんかかと一緒に遊んでくれるの?」きらきーは僕にそう問いかけるとその綺麗な白い髪を恨めしそうな目で睨んでいた。確かにきらきーは普通の子とは容姿が違う。でも、その白くて綺麗な髪や雪のような白い肌はまるでどこかのお姫様を想像させる。チJ「あーゆー弱いものイジメをするような奴等の言うことなんか気にするなよ!!僕はきらきーの友達なんだから一緒に遊ぶのは当たり前だろう?」僕はきらきーの言った事に対しさも当然のように答えた。しかし、きらきーのほうは僕の言った事に驚いたのか泣いて下を向いていた顔を僕のほうに向けた。き「えっ…! JUM君…?」チJ「だからそんな顔をするなよ、それに僕はいつもみたいに笑っているきらきーは白いお姫様みたいでかわいいと思うぞ。」き「(//////)」チビJUMがそう答えるときらきーは顔を真っ赤にして黙ってしまった。一方のチビJUMは小さいときからその鈍感さを発揮させているのか自分が言った事できらきーが真っ赤になっているとは知るはずもなかった。
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