蒼星石と海に征く
J「蒼星石ー、今度の日曜海に行かないか?」蒼「…海?潮干狩りなら良いよ」J「そうそう潮干狩りってさいこ…じゃなくて、あんな筋肉痛になってまで必死に貝を探す事しません!! そりゃ蒼星石の貝なら必死になって探すけど…」蒼「下世話な下ネタは止めてね」J「いや割と本気なんだけど…じゃなくて…普通に海水浴。折角夏休みなんだし、二人で遠出しようよ」蒼「えぇーっ同じ遠出なら僕山の方が…」J「いいから行こうぜっ!なっ!」蒼「だって焼けるし…」J「そんなん夏だし何処言っても焼けるぞ!!あ、まさか泳げないとか?」蒼「そんな訳無いよっ!!」J「…じゃあ何が嫌なの?」蒼「…スクール水着以外持ってないし」
J「じゃあこれを機会に買えばいいじゃん!!」蒼「えぇっ?!」J「後で翠星石や水銀燈にでも付いていってもらえよ!!あー僕……ビキニがいいなぁ…」蒼「っ……!!いやいや絶対いや!!ジュン君の変態…っ!!」(だだだだだだだ)J「じゃあとりあえず行くんだなー?楽しみにしてるぞー!!」
蒼「って訳なんだ…だからちょっと見立てて貰えないかな?僕相場とか分からないし…」水「いいわよーピッタリなの選んであげるから…」翠「面白そうだから翠星石も付いていくですよ♪あぁー、今から楽しみですぅ…」紅「私も付いていくのだわ」
蒼「そんな大人数で行くの?ま、良いけど…」
水着売り場蒼「結構高いね…うわぁ…」翠「で、蒼星石はどんなのが良いんですかぁ?」蒼「僕としてはあんまり目立たないワンピースの…それと出来れば腰回りは隠したい…」紅「そんなもので良いの…もっと派手でも似合うと思うのだわ」銀「ちょっと皆、大切な事を忘れてるわよ。恋人同士で海に行くって事は、恋人好みの水着が一番良いのよぉ!!」翠「そうです!たまには良い事言うです、水銀燈!!」紅「で、蒼星石、JUMは一体どのような貴女の水着姿を望んでいるの?」蒼「えぇっ?!」銀「きっとジュンの事だから…ねぇ……」蒼「えっと…その…」翠「えぇい、もぅ!はっきりするですぅ!!」紅「溜め過ぎは良くないのだわ」蒼「………ビキ…ニ…だって」(口にするのも恥ずかしいよ…)
銀「なぁんだ、以外と純情なのね♪」翠「でもチビはむっつりなので姉としてはそんな刺身の状態の妹をチビの元へ送り込むのは心配ですぅ」紅「妹想いなのはよく分かるわ、翠星石。でも人はいつか大人の階段を上がらなければならないの。それが生きるという事よ」蒼「…」(何か嫌なムード…)銀「と、いうわけでぇ、蒼星石にぴったりのビキニを探すわよぉ♪」
銀「これなんてどうかしらぁ♪」翠「黒ビキニなんて爽やかな蒼星石には似合わないですぅ!!お前が着とけ、ですぅ!」紅「この情熱的な赤も捨てがたいのだわ」蒼「あはは…それは真紅の方が似合いそうだね…」紅「では私はこれを試着してみるのだわ」翠「これなんか…どうですかぁ?ほら、明るい色のプリントで夏らしくて…どうですぅ?」蒼「僕には…派手だよ……」(あっ…こういうので良いんだよなぁ…落ち着いた色で…ちゃんと繋がってて…)翠「って蒼星石ぃ…そんな地味なの見てちゃ駄目ですぅ!!」銀「そうよぉ…そんなのじゃジュンを喜ばせられないわよぉ」蒼「み、皆面白がってるでしょ…?」銀・翠「………」
蒼「……ぼ、僕もうこれで良いから!!買ってくるね!!」銀「そんなぁ♪折角私達付いてきたのに…」翠「ですですぅ…」蒼「そんな事言っても…買うの僕だし…これでいいの!」
翠「水銀燈…ゴニョゴニョゴニヨ」銀「翠星石…ゴニョゴニョゴニョ」
蒼「はぁ、皆今日はありがとう…あれ?真紅は?」
紅「足りないのだわ、胸が足りないのだわ…胸が足りなくてずれてくるのだわ!!」
前日蒼「ま、明日の用意もしたし、寝ようかな…あー…一応明日のお弁当の仕込みもしとくかな…」ごそごそごそ…翠「ひっひっひ~」
当日蒼「おはよう、ジュン君」J「おはよう、蒼星石」蒼「今日は…それなりに楽しみだね」J「そうだなーそれなりに楽しみだなーって、もっと楽しみにしてくれよ!!」蒼「だってねぇ…」J「いいよ、僕は蒼星石の水着姿拝めるだけで充分だから…」蒼「あははー、そんな期待するものじゃないからね」J「いや、期待してますよ。昨日はその妄想だけで3回は……」蒼「さんかいわ……?」J「!!いや…山海の幸に思いを馳せていたんだよ…」蒼「…ふーん…海の家で食べ過ぎないようにね…」
海に到着蒼「じゃあまた後でね」J「うん。出口で待ってるからな」
蒼(何か変な期待してるジュン君には悪いけど…プールの授業でも恥ずかしい僕にとってはビキニなんてとてもとても…)ごそごそごそ蒼(ん?何だこれ…)蒼星石へ…これはわたしたちからの日ごろの感謝の気持ちですぅありがたくうけとって、チビを喜ばしやがれですぅ 翠星石&水銀燈&真紅蒼(…………すっごい嫌な予感…やっぱり……何これ…こんなん僕に着ろって言うの…僕が買ったのは…入ってない…ど、どうしよう…)
J「……お、蒼星石……ってどうしてパーカー着てるの?」(水色かぁー…まぁ蒼らしいといえば蒼らしいんだけど…なぁ…)蒼「えぇっ……!!や、焼けるし…そ、それだけ!それだけだから……」J「う…うん……」(ま、泳ぐときになったら脱ぐだろいくらなんでも…)
J「じゃあ早速泳ごうか……」(あー早くみてぇ…)蒼「ま、まだゆっくりしてようよ。ちょっとお腹すいてない?お弁当は夏場だから止めたんだけど、おにぎりだけちょっと作ったからもし良ければ…」J「…う、うん……」(よっぽど脱ぎたくないのかな…?)蒼「はい、どうぞ…………あ、あ味変じゃない?」J「うん。美味しいよ。ありがとう…」(美味しいけど速効でかっ喰らう!!)蒼「良かった」(何もそんなに早く食べなくても…別に味おかしくないよね…???)J「じゃあ、海に……ほら、蒼星石もパーカー脱いで……」
蒼「う、うん…おかしく、変で、似合わなくても…その…笑わないでほしいな…」(いそいそと脱ぎだす)J「笑うわけなんてな…………い……」(そ、そそそ蒼星石がビキニーっ?!色は全体的に水色一色なんだけど胸元だけ入った刺繍が…エロスwwww)蒼「ど、どうしたの…ジュン君…?変かな?あ、こここて僕が選んだんじゃなくて、翠星石たちが勝手に入れ替えただけだから…!!」J(なーんだ。僕の為に選んだわけじゃないんだ。ちょっとガッカリ…)
蒼「ぼ、ぼく胸無いから似合わないと思うし……ととととにかくごめんなさい…!!今日は海…入れないよ!!」J「いや…変じゃない、すっごく似合ってる。最高。だから一緒に行こう。な。な。」(確かに胸は言う程無いんだけど…腰が異常に細いんだよな蒼は…)蒼「う…うん……やだけど…いいよ……いこっか」J「ちょっと待て、蒼星石。日焼け止めは万全か?」蒼「せ、背中の方は分からないけど…」J「じゃあ僕が塗ってやる!このシートの上に寝転んで!!」蒼「えぇっ?!ヤだよ!!普通に座っても出来るじゃない!!」J「いいからいいから、な。」(無理やりシートの上に押さえつける)蒼「わぁっ!!ちょ…ちょっとどいてよ恥ずかしいよぉ…人が見てる…」J「大丈夫大丈夫。大人しくしとかないとここで耳噛んじゃうからなー…」(ぬりぬり)蒼「やっ…ちょ…そこ背中じゃない…ぁふっ…へ、変なとこ触らないでぇ…うぅ…」J「塗ってるだけだから。他意は無いから、ね」(あーやっぱ生の腰の括れは良いなぁ…癒される…」(ぬりぬりぬり)
女「見て、あそこのカップルもうお盛んね」男「HAHAHA!!若いって素晴らしいじゃないか!!」
蒼「っ!!も、もう駄目!!海行くよ!!」(そ、そんな風に見えてたなんて…恥ずかしい…)
ぱしゃぱしゃ蒼「はぁ~…やっぱり冷たくて気持ち良いね…」J「来てよかっただろ?」蒼「う~ん…今の所まだよく分からないけどね……」J「…そんな事言う奴には…こうだ!!」(水鉄砲でピュっと顔いかける)蒼「わっ…!!ちょっと何なのさぁ…いきなりひどいよぉ…」J「あはは…ごめんごめん……ってうわっ!!」蒼「こっちもお返しだよ!!ビックリした?」J「くっそー!!やられた……」(それにしても今日はほぼ下着姿の蒼星石と一日中一緒なんて…もう死んでも良いよ…)
海辺でジャレ合う二人うふふあははははははは
J「はぁ…ちょっと疲れちゃったな…ちょっと休憩しないか?」蒼「そうだなぁ…一旦浜に戻ろうか…」(濡れた髪の雫とかもなぁ…普段はちゃんと乾かしてから僕の所に来るから滅多に見れないし…)J「何か食べる?僕買ってくるからそこで待ってて」蒼「分かった。待ってる。あー…僕氷イチゴが食べたいな」J「オッケー。分かった」蒼「はぁ…焼けちゃうけどやっぱ日差しって気持ち良いなぁ…ぁふ…眠たくなってきちゃった…ジュン君遅いなぁ…」蒼「zzzzzzz………」
DQN1「おい、あの子結構可愛いけど一人みたいだぞ」DQN2「胸は無さそうだけど結構良い身体してるなぁ…」DQN3「でも寝てるみたいだぞ…」DQN1「まぁいいや。俺行ってくるよ。お前らも適当な相手探せよ」
蒼「すぅ…すぅ……」DQN1「ねぇねぇ…」(すっごい無防備だな…これはいけるかも…)蒼「んぁ…?ジュン君…?おはよぉ……」(抱きっ)DQN1「えぇっ?!ちょ、ちょっと待ってよ君…!!」(何て積極的な子なんだ!!あー…でも良い匂い~…ひょっとしてこのままお持ち帰りwwwwウハ)
蒼「ふぇ……?…………わぁっ!!きききききき君は誰ですかぁっ!?」DQN1「いや…あの…君一人なの?いきなり抱きつかれてビックリしたよ…君って積極的なんだね…」蒼「…貴方を連れと勘違いしてしまっただけなんで…不快にしたらすみません……」DQN1「君みたいな可愛い子を待たせるような悪い連れなんて止めて俺と一緒に遊ぼうぜ、それに抱きついたお詫びに一緒に浜辺へ出ようよ!」蒼「だから僕人を…!!」
J「おい、ちょっと待て。僕の連れに何か用なのか?」(両手にカキ氷持って)蒼「あ、ジュン君!お帰りなさい…あっ…さっきは本当にすみません……」DQN1「本当に連れいたんだ…」J「僕の蒼に何か用ですか?」(ナンパかよ…)DQN1「いや…無いよ……チッ…」
蒼「ジュ…ジュン君…ぼ、僕の…僕って……あの…」J「あっ……ごめん咄嗟にっ……て…蒼星石は僕のものじゃないの…?」
蒼「…僕は…ものじゃないよ……」J「ふーん。じゃあこの氷イチゴあーげない。ってそんな顔するなよ…」蒼「ジュン君のいじわる…」J「ほらほらぁ、何言わなきゃいけないかって事くらい、分かってるだろ?」蒼「うぅ~…ぼ…僕はジュン君の…物…だよ…」
…………
J「う~ん…80点。あとアレンジで20点分を一言付け加えて」(やべぇwww今グラっときたwww)蒼「えっと…う~んと……だから…僕をジュン君の好きにして…いいよ…」(だんだん小声になってくる)J「っ!!!満点!良い子良い子。はい、氷イチゴをあげよう」蒼「わーい♪」
J「ところで今のは…本当?それだったら期待しても良いの?」蒼「なーに言ってんのさ。冗談に決まってるでしょ」J「………」
シャクシャクシャクシャク
蒼「おいしー♪あ、ジュン君のレモン味も頂戴♪」J「……どうぞ…」
J「ところでさ、さっき…ナンパされてたよね…」蒼「えっ?あれってナンパだったの?違うんじゃない?」
J「………それじゃ無かったら何だと思ってたの?しかも何かさっき謝ってたよね…何かしたの?」(何でこいつはこんなに鈍いんだ…!!)蒼「あー…何か僕ちょっとうとうとしちゃってて…男の人が近づいてきたから…」J「ふんふん…で?」(すっげー嫌な予感……)
蒼「その…ジュン君かと思っていつもの朝の調子で……抱きついちゃって……謝ったらそのお詫びに一緒に浜辺にって… ね、ナンパじゃないでしょ?」J「……何か色々なところに突っ込みたいんだけど、一つづつ突っ込んでいい?」(はぁーっ)蒼「…うん……」
J「蒼は寝起きに抱きつき癖があるんだから、公共の場で寝ちゃ駄目だって何回も言っただろ?!しかもそれを見ず知らずの男にやるなんて…」蒼「……ごめんなさい…ついうとうとして気持ちよかったから……」J「……まぁ仕方ないな傍にいなかった僕も悪いし。以後気をつけるように!!それと…蒼星石、あれはナンパだ。お前以外の誰でもそう思うぞ」蒼「どうして…?だって僕をナンパする人なんて居る訳無いじゃない。ね?」
J「………はぁ…」蒼「…だってナンパする人って身体だけしか見てないって水銀燈が言ってたよ。だから僕みたいな体型の人にはナンパなんか誰もしないよ」J「…それは……ひょっとして…胸の事を言ってるのか?」蒼「うん……それだけじゃないの?」J「胸だけじゃなくて…その……他にも……ごにょごにょ…」蒼「なんなのさっ!!はっきり言ってよ」
J「…胸だけじゃなくて………腰とかさ、足とかさ………色々あるよ……その…男が見て無いようで見てるところ」蒼「っ!!えぇっ?!そ、そうなんだ…全然知らなかったよ…よくそんな細かいところまで目がいくねぇ…スゴイや…」
J(……何か意識しだすと急に回りの視線が気になるな…蒼は何かと抜けてるからこんな所で一人放っておくとただの子羊だな…)
J「ちょっと蒼星石。もうこれ着て」(さっきのパーカーを着せる)蒼「ん?どうして…?」J「いや……ちょっと…蒼星石のそんな姿他の奴らに見せるのもったいない気がして…」蒼「………わかったよ…」
桜田家蒼「やっぱり気を遣っててもけっこう焼けちゃうもんだね。」
J「う~ん…」(蒼星石の日焼け後を指でなぞる」蒼「ひゃあっ!!ちょっとジュン君止めて…ぁん…」
J「な~んか昼間の事思い出しちゃってなぁ…蒼星石が見知らぬ男に抱きついたってやつ…」蒼「あれは……ごめんって…」
J「思い出したらムカムカしてきてさぁ……蒼は僕のものなのにさぁ…蒼が勝手に僕以外の男に触れるなんてさぁ……お仕置きして良い?」(そう言いつつ背中に舌を這わせ始める)蒼「…だ、だめぇ…あれは冗談って言ったじゃない…かぁ…ひぐっ…」
J「だってさぁ…今後も考えてきちんと調教しとかないとなぁ…蒼星石が僕以外に尻尾振らないように…」(細い肩のラインをゆっくりと撫でる)蒼「そ、そんな事しないからぁっ!!日焼けの痕痛くなるから止めてよぉ…」J「…………そこまで言うのなら仕方ないな…けど…けどまたどこか遠出しような。」蒼「…うん………」J「何処行く…?温泉でも行くか?」蒼「えーっ?!泊まりはおじいちゃんが心配するからだめぇ…」
楽しい二人の夜は更けてゆく…
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