雪華綺晶短編6
雪「ジュン様、明日の約束覚えてますか?」J「え、約束?」雪「もう…明日デートにいくと約束したではないですか!」J「あ、ああ、覚えてるよ、うん」雪「…本当ですか?」J「う、うん、先週に約束したよね、確か」雪「…じゃあ約束したときにしたことも、覚えてますよね?」J「え、えーと…」雪「ヒントは私の部屋です」J「部屋?」雪「はい、私の部屋のベットで…」J「べ、ベット!?」雪「ええ、ベットで二人で仲睦まじく…」J「ちょ、ちょっと待て!」雪「はい、何をしていたのか思い出しましたか?」J「え、えっとそれは…///」雪「はい、なんですか?」J「それは…かな?」雪「聞こえませんよ?」J「う、だ、だから…」雪「うふふ…楽しかったですね、マリオカート」J「え?」雪「ですから、私の部屋のベットに座ってマリオカートで遊んだじゃないですか」J「え、あ、マリオカート?」雪「そうですよ、ジュン様なにを想像したんですか?」J「っー!!」雪「ふふ、ジュン様可愛いです」J「うう…///」
《ばらしーのじぇらしー》
J「で、薔薇水晶が―――。」雪「まあそうなんですの、うふふ―――。」JUMと雪華綺晶は最近とても仲が良い。2人には薔薇水晶という共通の話題もあるがそれ以上の親密さを感じさせる何かがあった。薔「・・・。」蒼「どうしたんだい薔薇水晶、2人の間に入らなくてもいいの?」薔「うん、なんか、ね。」いつもは無邪気に輪に加わっていく薔薇水晶もおいそれと近づけない、そんな雰囲気を感じていた。応援してくれるといっていた姉。弟ができると喜んでいた姉。姉のことだから万が一なんてことはないと思うんだけど・・・。それにしても姉に対するJUMの態度が気に入らない。私に見せたことも無いような安心しきった穏やかな顔してるなんて。それにちっとも周囲を気にしてない。私がそこにいないのに気にもかけていないのかな。なんだかすごく頭に来る。だいたい告白してきたのはJUMなのに。JUMのばかばかばかー!怒りを抑えきれなくなった薔薇水晶は近くにあった黒板消しクリーナーをJUMに投げつけた。J「それに雪華あたわらばwせdrftgyふじこlp・・・。」おびただしい流血!JUMは地に崩れ落ちた!そしてそのまま保健室に運ばれた!
保健室に運ばれたJUMだった当たり所が良かったらしくここでの手当ても止血のみで済み、命に別状はなかった。今は2人の目の前で静かに寝息を立てている。雪「ばらしーちゃん、どうしてこんなことしたの?」薔「だって、JUMが・・・。」雪「『だって』じゃありませんわ。まったくこんな目に合わせて。」薔「・・・お姉ちゃんはJUMのこと、どう思ってるの?」雪「どうって、好きですわ。JUM様はばらしーちゃんの彼氏なんですもの。」薔「好きってどれくらい好き?私よりも好き?」雪「私にとっては2人とも同じくらいですわ。」薔「本当にそれだけ?同じくらいでも同じ種類の好きなの?」雪「ええ、同じ種類の好きだと思いますわ。」薔「本当?もう一度よく考えてちゃんと答えて!どれくらい好きなの?」雪「ですから2人とも同じくらいですわ。」薔「じゃあ、質問変えてみる。JUMのことどれくらい好きなの?」雪「そうですわね、・・・結婚してもいいくらい好きですわ。」薔「え、それってどういうこと?」雪「どれくらいって訊くから正直に答えたんですけど。」薔「・・・まさかお姉ちゃん!?」雪「心配しなくても大丈夫、ばらしーちゃんから取り上げたりしませんわ。」薔「ホントにホント?絶対とらないでね。」雪「約束しますわ。さ、そろそろ教室に戻りましょう。」薔薇水晶を先に送り出した雪華綺晶はJUMの枕元で囁いた雪「JUM様、起きてらしたんでしょう?妹ともどもよろしくおねがいしますね。」J「はあ、・・・・・・共々?。」雪「ええ、取り上げませんが借りはしますので♪」
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