饐えた香り…
真「JUM、紅茶を淹れてくれる?」J「はいよ。・・・そうだ、今日はいいものがあるぞ。」真「なにかしら?」J「のりがもらってきた紅茶があるんだ。飲んでみるか?」真「そう、楽しみね。それにしてちょうだい。」J「ああ、ちょっと待ってろよ。」数分後お茶の準備を整えたJUMが部屋に戻ってきた。J「真紅、お茶が入ったぞ。」真「ありがと・・・・・・なにかしら、このにおい?」JUMが部屋に入るとなにやら異臭が立ち込めた。なんというか、こう、饐えたかおり・・・。真「JUM、あなた何を持ってきたの?」J「何って紅茶。あとクッキー。」真「それだけ?いったい何のにおいなの?」JUMが答えるや否や詰め寄る真紅。においの元はすぐに判明した。
真「このお茶からにおうのだわ。JUMどういうことなの?」J「こういう飲み物なんだとさ。体にいいらしいぞ。」真「そう。でも・・・。」J「一口試してみるだけでも。」強引に手渡されたカップを恐る恐る口へと運んだ真紅はにおいから予想した味と寸分違わぬことに驚いた。老ねた酒のような感覚に耐えられず一口つけただけでカップを置くとJUMから水の入ったグラスを受け取り一気にあおった。真「ふぅ、やはり駄目ね。ひどい味なのだわ。」J「そうか。薬みたいなもんらしいしな。」真「信じられないのだわ。JUM、その茶葉を持ってきなさい。」J「茶葉なのかは知らんがこれがそれだ。」真「瓶?中に何か・・・ひぐ!」茶色い紅茶らしき液体の中に浮かぶ白い植物らしきもの。正体に気づいた真紅はそのまま倒れ込んでしまった。
瓶の中身は紅茶キノコ
未だに続けている人もいるそうだ
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