チカンはベジータ
下校時。水銀燈は人が多い電車にのっていた。すると後ろに男がきた銀「(はぁ満員電車ってやだなぁ)きやっ(嘘?!痴漢?!)」銀「う…(お尻さわられてるぅ。怖くて声だせないよぅ)」銀「ひっ…(きゃあパンツ脱がそうとしてる!やめて!やだ!)」男「(うひっ、可愛いケツしやがってパンツ全部脱がせてやるぜ)」ジ「おい、何やってんだ。」男「え?!」銀「え!?」ジ「痴漢野郎。誰か!こいつ痴漢です!捕まえてください!」男「やべっ!」人「痴漢め!捕まえたぞ!」「逃がすか!」
ジ「大丈夫か?水銀燈」銀「あ、ありがとう。ジュン君!」ジ「別にいいよ。それより気をつけた方がいいぞ。最近痴漢多いみたいだから」銀「う、うん。」ジ「あ、じゃあ僕ここで降りるから。」銀「あ、私もこの駅で降りるの。」駅をでた二人銀「さっきはほんとにありがとう。」ジ「だから、別にいいよ。」銀「ううん。よくない!あ、じゃあジュン君の役にたてる事があったら何でも言って。何でもするから!ね?」
ジ「何でも?」銀「うん。でもやらしい事はなしね」ジ「そんなこと頼まないよ。」銀「じゃあ何?」ジ「水銀燈ってご飯作れる?」銀「ある程度はできるよ?」ジ「じゃあ…今日、家の晩ご飯作ってくれないかな?」銀「え?ああ、そんな事ならいいよ。でもお姉さんがいるんじゃないの?」ジ「それが今部活の試合で4日ぐらい家にいないんだ。それで自分で作ろうとしても美味くできないからさ。頼んでいいかな?」銀「うん。いいよ!助けてくれたお礼だもん。腕によりをかけて作ってあげるよ!」ジ「じゃあついてきて。家こっちだから」銀「うん」
こうしてジュンの家についた二人。ジ「キッチンはここ。わからない事あったら何でも聞いてくれ。隣の部屋にいるから…」銀「うん。じゃあ冷蔵庫の勝手に使うよ?」ジ「あ、うん。悪いけどお願いな」銀「うん。任せといて。ジュン君が絶対美味しいって言うの作るから。ウフフ」
銀「フフフ…ふーんふーん♪♪」ジ「(なんか楽しそうに作ってるな…ご飯作るのそんなに楽しいかな?)」キッチンからは水銀燈の鼻歌とリズムカルな包丁の音、鍋の煮立った音がしてきていい匂いもしてきた。ジ「(何作ってんだろ?)」銀「ねぇジュン君。塩ってどこ?」ジ「え?ああ、右手の戸棚に…」銀「ありがとう。もうすぐできるからね。ウフフ♪」ジ「あ、ああ。」
しばらくして水銀燈はキッチンから料理を持ってきた銀「はい、おまたせ。肉じゃがよ。ご飯もあるからね♪」ジ「すごいうまそう。(涎がでてくる)」銀「見た目だけじゃなくて味もいいと思うから。たんと召し上がれ♪」ジ「いただきます。パク…うまい…うまいよ、この肉じゃが!」銀「そ、そう?嬉しい。今日は結構頑張ったんだぁ。私」ジ「あっという間に食べられるよ。この味なら」銀「ウフフ。あ、私そろそろ帰らないと。」ジ「ああ。今日晩ご飯作ってもらって悪かったね」銀「気にしないでよ。お礼だから。じゃまた明日学校でねぇバイバーイ」ジ「うん。さよなら。」
次の日の昼休みジ「購買でパン買うかな…」ジュンは昼休みになるといつもパンを食べていた。水銀燈はそれを見て銀「ジュン君って弁当つくれないのかなぁ?聞いてみようっと」放課後銀「ねぇジュン君。」ジ「ん?水銀燈」銀「ジュン君っていつもお昼パンだけど…弁当作らないの?」ジ「ああ、面倒くさいし、起きてらんないしね」銀「そんなんじゃ体に悪いよ?でさ、もし良かったら…ジュン君の弁当作ってきていいかなぁ?」ジ「え?!いいの?」銀「うん。家族の分私が毎日作ってるけど余っちゃうから…」ジ「お願い!ありがとう。水銀燈!」水銀燈の手を握るジュン銀「うん。明日は期待しててねぇ?」ジ「うん。期待してる!じゃな」銀「バイバイ。 フゥ」薔「お姉ちゃんは積極的だね…」銀「薔薇水晶!ち、違うの。私はジュン君の体を心配してるだけだから!えと…」真「銀姉さん。頑張ってね。」銀「あぅ。真紅までぇ。もう私先帰るからね!」
銀「あの、ジュン君。お弁当作ってきたんだけど…」ジ「あ、ありがとう。実はパン飽きてたんだよ」銀「んん。気にしないで。これもあの時助けてくれたお礼だから。ニコッ」ジ「そ、そう。(笑顔可愛いなぁ)」弁当を食べ終わった後ジ「水銀燈。おいしかった。卵焼きが特に」銀「そんなにおいしかった?」ジ「うん。それでちょっと頼みたい事があるんだけどいい?」銀「なぁに?」ジ「料理の作り方教えてもらいたいんだ。やっぱり自分で料理作れるようにならないと…」銀「う、うん。いいよ。教えてあげるよ、私で良ければ…」ジ「じゃあさ今日家に来てもらっていい?」銀「うん。いいよ。じゃあ、い、一緒に帰ろうよ?」ジ「う、うんわかった」
一緒にジュンの家にかえってきたジュンと水銀燈銀「何教えればいいかな?」ジ「簡単でうまいもんがいいな…オムライス、教えてくれない?」銀「うん。わかった。じゃあまずはご飯炒めないとね。これはできる?」ジ「やったことないから…」銀「じゃあ最初から教えてあげるからね。まず具を切って。そしたらフライパンで具から炒めるの」ジ「野菜をきるのか…トントントン…結構大変だな」銀「ジュン君持ち方が怖いよ。包丁はこう握るのよ。」ジ「こうか…むぅトントントン…ガリッうわっイテ!指切っちまった!」銀「あ、見せて。ジュン君。こういうのは舐めて消毒しなきゃ。ペロ」ジ「水銀燈!(うおっなんか可愛いしエロい)」銀「あ、ご、ごめん!汚いよね。」ジ「いや!そんな事ない!むしろ嬉しい…あ、いや」銀「え?(それって…)あの…」ジ「あ、バ、バンソウコウ貼ってくるから」銀「う、うん…ドキドキ」
しばらくしてジ「水銀燈。さっきはありがとう。」銀「ううん。汚かったでしょ?ごめんね」ジ「そんな事ないって!水銀燈が教えてくれてたのに、ごめん」銀「あ、オムライス作っておいたんだけど…」ジ「あ、じゃあ二人で食べよう?」銀「うん…そうだね…」ジ「うまい!やっぱ水銀燈の作るのはうまいよ」銀「そう?…」ジ「水銀燈…そんなに落ち込んで…ごめん!ごめん!」銀「違うの!そうじゃないの!ジュン君に嫌なことしたって思って…」ジ「嫌なことしたのはこっちだよ!」銀「ジュン君…」ジ「実は…さっき水銀燈が傷なめてくれたとき嬉しかったんだ。」銀「え!?そんな。私はてっきり嫌なことしたって思ったのに…」ジ「そんな事ないって言ったろ?!だってぼ、僕は…水銀燈の事…好きだから!」銀「!!カァァァァァ」顔が紅潮し、体が火照る水銀燈銀「えっ…あの…」
銀「ジュン君。あのっ…ほんとにそう思ってる?」ジ「嘘なんてつかないよ!僕は水銀燈の事好きだ!僕に弁当だって作ってくれたし…」銀「ジュン君…あなたが私の事好きっていうのが嘘じゃないなら…私はジュン君の事が好きよ。」ジ「え…」銀「私もジュン君の事好きだったの。だから料理の作り方教えてって言われた時すごく嬉しかった。」ジ「ほんとに僕の事好きなのか?」銀「うん。好きだよ。」そう言ってジュンに抱きつく水銀燈。ジュンも水銀燈を抱きしめる。ジ「水銀燈も僕の事好きだったのか…」銀「ねぇ、さっき言った事絶対嘘じゃないって証明して?」ジ「目閉じたら。証明してあげるよ」目を閉じる水銀燈。ジュンは静かに水銀燈の唇に自分の唇を重ねた。水銀燈が目を開けて銀「ジュン君…だぁいすき♪」
終わり
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