~チビ蒼星石とチビ翠星石~第2部、日常生活編
~プロローグ~物語は突然はじまるものだ。いや、正確には無駄なところを省いているからそう思えるだけかもしれない。だが、私、桜田ジュンの物語は人為的に唐突にはじまったものだ。
~チビ蒼星石とチビ翠星石~第2部
本当にすべては突然だ。両親が双子を置いて外国へ行き、姉は合宿といい家を出た。その後、双子を温泉に連れて行ったが、前よりなついた。一泊して帰ってきても現実に目の当たりするだけ・・・。さてこれからどうしたものだろうか?
~チビ蒼星石チビ翠星石~山積みの問題、消える問題、増える問題。・・・No01
~桜田家~15:00
ジュン「ふぅ。やっと家だ。なんか楽しかったが疲れたな。」ジュンは周りを見渡してみる。両手には鞄、そして目の前には双子。これだけでも問題なのだが・・・。ジュン「問題はいっぱいあるな・・・。メシに、学校に行ってるときの蒼星石と翠星石に、寝る場所・・・・。ほかにあったかな?」ジュンは大きなため息をつくと家の中に入っていった。蒼星石「ジュンくん?なにかてつだおうか?」ジュン「いや、いいよ。翠星石と一緒にテレビでも見てて。」蒼星石「そう?・・・・なら・・・」そういうと、蒼星石は翠星石のいるリビングへ走っていった。ジュン「(メシは今日中にインスタント味噌汁とか買ってくるか。僕はシリアルでいいけど、蒼星石と翠星石は味噌汁とかご飯のほうがいいだろう。成長期だし。)」ジュンは食事の準備はおろか、家事全般をやらないので急にこんなことになると自分ではできないのでモノに頼ろうとする。ジュン「(明日は・・・・休むか。・・・1週間ずっとやすんで姉ちゃんと相談でもするか。)」ジュンは真紅と水銀燈といつも一緒にいるためにイジメのターゲットになりやすい。そのためか時々家にひきこもることがあるのだ。なので学校を休むことを悪いことだとは考えたことはない。 ジュン「(寝る場所は・・・・。今は姉ちゃんの部屋とパパとママの部屋を使えばいいか。)」ジュンの考え方は今しのげればいい。なので後がどうなろうとしったこっちゃないそうおもうと、またジュンは大きなため息をつくとジュン「(とりあえず、メシ・・・だよなぁ。どうしよう。あいつら連れて行っても、なんかひと騒動起きそうだし、おいていくのは心配だし・・・。)」ジュン「(う~~~ん。どうしよう)」ジュン「(まぁ、夕食をどこかで食べて、そのときに近くのコンビニかスーパーによればいいか。)」そんなことを考えながら洗濯物をジュンは洗濯機の中に放り込んだ。ジュン「・・・・・・・・・。(これって僕が洗うん・・・・だろうな・・・どうやるんだろ)」・・・・・。
~十数分後~ジュンは洗濯機の説明書をみつけた。
ジュン「・・・・んで、洗濯物いれて・・・・洗剤・・・・・ふた閉めて、・・・・・スタートっと」ジュン「案外かんたんだな。」基本的にメカに強いジュンにとって、説明書があれば基本的な動作はうまくいくものだ。ジュン「あと、60分ね。・・・・暇だな。」暇になったジュンは買い物で必要なものをメモ帳に書いていく。ジュン「(インスタント味噌汁に、ご飯、冷凍食品っと・・あとは僕のシリアルと牛乳。あとはあの双子のためにおかしとか、ジュースとかかな?)」ジュン「(あとは・・・・。あっちにいってから見つけるか。)」そんなことを考えていると、もう60分たっていた。ジュン「えっと、乾燥機、乾燥機っと・・・・かんそうき?」
~数分後~ジュン「ふむふむ・・・・・洗濯物を入れて・・・・・・これか。・・・・・・スタートっと」乾燥機は無事動き出した。説明書片手に・・・。ジュン「あぁ、そういえばあの双子は?」そう思うとジュンはリビングへ向かった。翠星石「すぅ~」蒼星石「くぅ~」ジュン「やっぱり寝てるか。ならちょうどいいな。」ジュン「この間に全部おわらせてしまおう」・・・・・・・。
~約1時間後~翠星石「んっ・・・・・ん?」蒼星石「すい・・せい・・・せき・・・・・?どうかしたの・・・?」二人は同時に目覚めた。そこで目にしたものとは!
~チビ蒼星石とチビ翠星石~子供の寝顔、大人の寝顔・・・No2
二人がそこで目にしたものは・・・・。ソファーで寝ているジュンだった。翠星石「なんだかとってもしあわせそうにねているですぅ。」蒼星石「そうだね。・・・あ、すいせいせき、おこしちゃだめだよ。」翠星石「なんでですぅ?すいせいせきはおなかがへったですぅ。」蒼星石「ぼくだってへったけど、ジュンくんはぼくたちがおきるのを、まっててくれたんだよ?ぼくたちもまたなきゃ。」翠星石「そこまでいわれたらおこすにおこせないですぅ。ならすこしまつですぅ。」蒼星石「うん。ごめんね。」翠星石「べつにきにするなですぅ」
・・・。
~十数分後~ジュン「ん?・・・・寝てたのか・・・・」翠星石「あ!やっとおきたですぅ。」蒼星石「あ、ジュンくん。おはよう」ジュン「ん?あぁ、おはよう・・・・。」ジュンが外を見てみると少し暗くなってきている。ジュン「・・・・・。腹減ったか?」翠星石「あたりまえですぅ。すごくがまんしてるです。」蒼星石「ぼ、ぼくもおなかへってる・・・。」ジュン「んじゃあ何食べたい?」翠星石「ハンバーグ!」蒼星石「ぼくは、なんでもいいよ・・・。」ジュン「んじゃあファミレスにいくか。ちょっと準備するから玄関で待ってて。」蒼星石「うん。玄関だね。」翠星石「さっさとするです。」・・・。
~ファミレスまでの道路~ジュン「んじゃあいくか。」翠星石「ところでファイレスってどこにあるんですぅ?」ジュン「駅前のところだな。まあ結構近いから歩いていけるよ。」蒼星石「ちかいんだ。よかった。」ジュン「あと、帰りに買い物にどっかよるから。」蒼星石「なにかかうの?」翠星石「どーせろくでもないものですぅ。」ジュン「ろくでもなくねーよ。明日のメシとかお前らのおかしとかだよ。」翠星石「わーい。ジュンだいすきーですぅ~。」ジュン「げんきんなやつだな。翠星石って。」蒼星石「(すいせいせきがうらやましいな。あんなにじぶんのきもちをことばにだせて・・・。)」
ファミレスへの道のりは短いが蒼星石と翠星石と一緒に歩いた距離は長く感じられた。いい意味で、そして前向きな意味で・・・。
~チビ蒼星石とチビ翠星石~ところかまわず大暴れ・リターンズ・・・No3
~ファミレス~店員「いらっしゃいませ、何名様ですか?」翠星石「!・・・(ジュンの後ろに隠れる)」ジュン「3人です。」店員「3名様ですね。喫煙席と禁煙席、どちらがよろしいでしょうか?」ジュン「・・・禁煙席で、」店員「禁煙席で・・・ではこちらにどうぞ。」店員に案内された席はソファーのように全部つながった感じの席だった。時間的に込み合ってる時間帯なのだが、それほど込み合ってはなくすんなりと席にいけた。店員「それではご注文が決まりましたら、そこにあるボタンをおしてください。」ジュン「わかりました。」店員は去っていく。ジュン「んで、何食べたい?」そういうとジュンは蒼星石と翠星石に備え付けてあったメニューを配る翠星石「ん~と、・・・・はなまるハンナバーグがたべたいですぅ。」蒼星石「ぼくは・・・・うん。ぼくもはなまるハンバーグがいいや。」ジュン「そうか。ご飯とパン、どっちがいい?」翠星石「ご飯がいいですぅ。」蒼星石「ぼくもご飯のほうがいいよ」ジュン「ジュースとかは飲まなくていいのか?」翠星石「んじゃあ、オレンジジュースがいいですぅ」蒼星石「ぼくは・・・レモンスカッシュで。」ジュン「決まったな。んじゃあ」ジュンはボタンを押そうとする翠星石「まったぁですぅ。それはすいせいせきがおすです」ジュン「ん?別にいいけど・・・。」翠星石「スイッチオ~ンですぅ。」・・・・。
すぐに店員が来た。店員「ご注文はなんでしょう?」ジュン「え~と、花丸ハンバーグ2つにオレンジジュースとレモンスカッシュ、五目ピラフとアイスコーヒーで。」店員「花丸ハンバーグにはライスですか?ブレッドですか?」ジュン「2つともライスで」店員「・・・ご注文は以上でよろしいですか?」ジュン「はい。」店員「ではご注文を確認させていただきます。花丸ハンバーグが2つ、ライスで、五目ピラフが1つ、オレンジジュース、レモンスカッシュ、アイスコーヒーがおひとつづつ」 店員「飲み物は今でよろしいでしょうか?」ジュン「はい。」店員「ではごゆっくりと・・・。」店員は去っていった。
・・・・。店員「オレンジジュースとレモンスカッシュとアイスコーヒーでございます。」ジュン「ありがとう。」翠星石「・・・。」ジュン「翠星石?どうした?」翠星石「い、いやなんでもねーですぅ。」ジュン「(人見知りなのはやっぱり直らないんだな。)」翠星石「(ぐびぐび)」ジュン「あんまり飲みすぎんなよ。」翠星石「べつにいーじゃないかですぅ。」ジュン「酔っ払いか。おまえは。」蒼星石「・・・。(酔っ払い・・・。嫌いなのかな。)」店員「花丸ハンバーグでございます。・・・・五目ピラフでございます。」料理が運ばれてきた。翠星石「花丸ハンバーグですぅ。」蒼星石「おいしそうだね。」ジュン「そりゃよかった。いただきますっと」蒼星石「いただきます。」翠星石「いただきますですぅ。」・・・・・。翠星石「おいしいですぅ。」蒼星石「すいせいせき、たべてるとちゅうに、しゃべらないほうがいいんじゃない?」ジュン「まぁ、もう手遅れなわけだが・・・・。おい、翠星石、ちょっと動くな。」翠星石はハンバーグのソースなどですこし口元が汚れていた。ジュンは手元にあったお手拭で翠星石の口元の汚れを拭いた。翠星石「む~。(ふきふき)」ジュン「だからうごくなって。・・・・。よし」蒼星石「(いいなぁ)」ジュン「ん?蒼星石、お前も・・・。」蒼星石「え?(ふきふき)・・・・・ありがとう(//////////)」ジュン「どういたしまして・・・。」・・・・。翠星石「おなかいっぱいですぅ。」蒼星石「うん。いっぱいたべたからね。」ジュン「んじゃあ帰るか。買い物にも行かないといけないし。」蒼星石「そうだね。帰ろうか。」・・・・。その後、お金を払い外に出た。日が落ちるのは少し早いかもしれない。もう太陽は沈み、月がジュンたちを照らしている。ジュン「月が・・・・綺麗だな。」蒼星石「うん。ほしもかがやいてる。」翠星石「きれぇ~ですぅ。」月と星の明るさをうけ、ジュンたちは近くにあるスーパーへと歩いていく。ジュン「月とかは明るいけど・・・。結構暗いな。」そういうとジュンは蒼星石と翠星石の手を握った。翠星石「きゃっ・・・・なにを急になにをしやがるですぅ?(//////)」蒼星石「え?・・・・・ジュンくん?(//////////)」ジュン「ちょっと暗いからさ、見失ったりしないように・・・・。嫌なら離すけど・・・。」翠星石「べつにいやじゃねーですから、ずっとにぎっていろですぅ(//////)」蒼星石「ぼ、ぼくもいやじゃないよ。・・・・むしろ・・・・・・・(/////)」こうして月と星に見守られながら歩くジュンと翠星石と蒼星石。二人の思いは月と星に見守られるのかな?
~チビ蒼星石とチビ翠星石~やさしさと怒り・・・No4
~スーパー~翠星石「けっこうひろいですぅ」ジュン「そうだな。ここは結構色んな物があるから一度にいろいろなものを買うときには楽なんだ。」蒼星石「それで、なにをかうの?」ジュンはメモ用紙を取り出し、蒼星石に見せた。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー~必要なもの。~インスタント味噌汁ご飯冷凍食品シリアル牛乳お菓子ジュースあとなんかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーージュン「これにかいてあるもの。ほかに何か必要なものでもあるか?」翠星石「どれどれ」蒼星石「・・・・よくわからないけど・・いいんじゃない?」ジュン「そうか。ならまずは・・・っと。あと離れんなよ。」ジュンはそういうとインスタント食品の欄へ歩いていった。上から順番に買っていくつもりである。ジュン「あった、あった。味噌汁・・・。2つあれば大丈夫かな?」ジュンは入り口にあったかごにインスタント味噌汁を入れる。ジュン「次は・・・・。ご飯か。」ジュンに家事能力はないのでレンジでチンするだけ!みたいなやつを買おうと思った。ジュン「え~っと・・・どこだ?」翠星石「ここじゃないかですぅ?」翠星石が指差したところにそれはあった。ジュン「お。あった。ありがとな。(なでなで)」翠星石「べ、べつにたいしたことじゃねーですぅ。(////)」蒼星石「(いいなぁ・・・。!。つぎはぼくがみつけたら、あたまなでられるかも。よし。)」ジュン「次は・・・・・。冷凍食品。っと・・あった。」ジュンはかごに冷凍食品をいれていく蒼星石「(みつけれなかった・・・・。ん?)」蒼星石は何かを見つけ、少しジュンたちから離れた。ジュン「えーと、つぎは・・・・・。ん?蒼星石は?」翠星石「さっきあっちのほうにはしっていったですぅ。」翠星石が指差した方向から蒼星石がはしってくる。蒼星石「ジュ、ジュンくん。ほら(ぜいぜい)・・・・シリアル。みつけてきたよ。」ジュン「・・・・なんで離れたんだ?」ジュンは少しきつめの口調になった。蒼星石「(え?ジュンくんおこってる?)さっきみつけたから・・・。ジュンくんのやくにたちたかったから・・・。」蒼星石はすこし涙ぐんだ。良いことをしたと思っていたのに怒られたこられたからだ。ジュン「・・・そうか。・・・・でも、離れちゃ駄目だ」蒼星石「う、うん。(ぐすっ)ご、ごめんなさい」翠星石「ジュン、そうせいせきはジュンのことをおもってとりにいったですぅ」ジュン「そんなこと分かってるけど、離れて見てない所で蒼星石に何かがあってからじゃおそいんだ。」そういうとジュンは蒼星石の頭をなでた。ジュン「怒ってゴメンな。あと、ありがとう。」蒼星石「う、ううん。ぼくのほうも・・・・ゴメン」蒼星石は自分が怒られたのは優しさであることに気づいた。だが、一度泣き始めたらその勢いはそう簡単には衰えない。蒼星石「ぐすっ・・・」ジュンは怒ったことに心痛めながら蒼星石を抱いた。蒼星石「・・・ぐすっ・・・え!?ジュン・・くん?」ジュンは左手に蒼星石を抱っこし、右手にかごを持っている状態でいた。ジュン「翠星石、かごに物を入れてくれないか。」翠星石「お、おやすいごよーです(そうせいせきがちょっとうらやましいです)」ジュンは翠星石にニコッと微笑むと牛乳のコーナーへ向かった。ジュン「翠星石、牛乳を3つほどかごに入れてくれないか?」翠星石「わかったですぅ。・・・よいしょっと」ジュン「重いから気をつけてな・・・。ありがと。」翠星石「すいせいせきはちからもちだから、これぐらいどーってことねーです」ジュン「ふふっありがとな。・・・次はお菓子とジュースだな。ジュースのほうが近いし、ジュースのところにいくか。」・・・・。ジュン「んで、ジュースは何のみたい?」翠星石「えーっとですねぇ。これ。」翠星石が指差したのは、コーラだった。ジュン「コーラか・・・。蒼星石は何飲みたい?」ジュンは自分の左肩辺りにいる蒼星石に声をかけた。蒼星石「ぼ、ぼくは・・・。ジュンくん。ぼくはもうだいじょうぶだから、おろしてくれない?」ジュン「うん。わかった。」そういうとジュンは蒼星石を下ろした。蒼星石「ぼくは・・・・これがいいな。」指差したのは午後の紅茶だった。ジュン「わかった。」そういうとジュンはコーラと午後の紅茶、そしてフルーツ系のジュースとカルピスをかごに入れた。ジュン「(午後の紅茶・・・そういえば紅茶買っておかないと真紅が来たときギャーギャーいわれそうだ。その前にこの双子をどう説明しようか?)」ジュンは思った。また問題が増えた・・・と。ジュン「(紅茶は後回しでいいか。)じゃあ次はお菓子だな。いくぞ。」翠星石「わーい。いっぱいかってやるですぅ。」蒼星石「げんどってものをかんがえようね。すいせいせき。」そんなやりとりをわき目で見ながらジュンたちは歩いていく。・・・・。翠星石「えーと、マポロと・・・これ・・・」蒼星石「ジュンくん?いっぱいかってもいいの?」ジュン「別にいいよ・・・。あ、でも翠星石にはいうなよ。全部買われそうだから。」蒼星石「ふふっ。うん。わかった。」蒼星石は翠星石のほうへと走っていった。入れ替わりに翠星石が戻ってきた。翠星石「ジュン、これ。」そういうとかごに大量のお菓子を入れていった。が、蒼星石のほうに走っていった。ジュン「まだ買う気なのか・・・。」かごを見てみると今まで入れたものをほとんどが見えなくなるほどお菓子が入っていた。その後、翠星石は2往復ぐらいしてかごの半分をお菓子で覆い尽くした。ジュン「気が済むまで買ったか?」翠星石「まだもう少しほしかったですけどそうせいせきがとめるからやめたですぅ」蒼星石「あれでまだたりないの?すいせいせき・・・。」ジュン「・・・あと、ちょっとこっちにこい」蒼星石「まだなにかかうの?」翠星石「あたらしいおかし!?」ジュン「いや、おかしはない。」ジュンは紅茶コーナーから真紅が好きそうなのを選んだ。ジュン「まぁ、こんなものかな?」ジュンはお金を払い、スーパーを出た。外はさっきよりも暗く、そして月はより輝いていた。右手には比較的重いものが入った買い物袋。左手には比較的軽いものが入った買い物袋。翠星石「(てがにぎれないですぅ。こうなったら・・・・)」蒼星石「(ジュンくんのてがふさがってるよ。・・・・でも・・・)」蒼星石は右手首を、翠星石は左手首を握った。ジュン「ん?・・・・」翠星石「(/////////////)」蒼星石「(//////////////)」ジュン「・・・。ふふっ。ありがとう・・・。」月と星の加護はかどうかは分からないが、二人の思いはジュンにしっかりと伝わったかも。
~チビ蒼星石とチビ翠星石~眠さで暴走!?甘えん坊の双子・・・No5
翠星石「やっとおうちですぅ。」ジュン「あぁ、そうだな。・・ちょっと悪いがドア開けてくれないか?鍵は右ポケットに入ってるから。」蒼星石「う、うん。・・・・ど、どこ?」蒼星石はジュンのポケットに手を突っ込んだ。ジュン「あぁ、もうちょっと左・・・。いきすぎいきすぎ。・・・そう・・・・それ」蒼星石「ん?ど、どれ?(ジュンくんのポケットのなかあったかいや・・・。)・・・これだね。」蒼星石はポケットから鍵を取り出し、鍵を開けた。翠星石は鍵の開いたドアをあけ、しまらないようにしていた。翠星石「さっさとはいってくるですぅ。」ジュン「はいはいっと。・・・ふぅ。疲れた・・・。」蒼星石「ただいま」翠星石「ただいまです」ジュン「ふぅ。・・・・冷蔵庫にしまわないとな・・。」そういうとジュンは台所へ向かった。
~台所~ジュン「これはここにいれて・・・。んでこれは・・・・こっちか。あとは・・・・・こっちでいいかな?」ジュンは自分が思うように冷蔵庫に荷物を突っ込んでいった。翠星石「ジュン・・・・。」ジュン「えーっと、これは・・・・ここ・・・。・・よんだか?」翠星石「おふろにはいりたいですぅ。」台所の入り口に翠星石がいた。後ろには蒼星石もいる。勝手に入っていい。といいたかったが、何が起こるかわからないのでやめることにした。あと、少し異変があった。翠星石がいつもの毒舌口調じゃないと思ったらすごく眠そうだった。ジュン「眠いのか・・・・。」翠星石「ね、ねむくなんて・・・・ねむいですぅ・・・」ジュン「そうか。ならちょっと脱衣所で待ってろ。着替えもってすぐ行くから。」翠星石「わかったですぅ・・・・。」そういうと翠星石と蒼星石はとぼとぼと歩いていった。ジュン「(やっぱりいろいろ歩かせたりしたのが疲れの原因かな?)」ジュンはため息を一度つくと、出かける前に乾燥させておいた着替えを持って脱衣所に向かった。
~脱衣所~ジュン「ほら、脱げって。」翠星石「わかってるですぅ」蒼星石「・・・。わかってるよ・・・。」二人とも眠そうだ。ジュンは二人の脱いだものを洗濯機に放り込むと洗剤を入れて洗濯を開始させた。
~風呂~ジュン「ちょっとまだはいるなよ。」翠星石「なんでですぅ?」ジュン「急に入ると心臓に悪いらしいから・・・。シャワーで体全体を温めてから・・・。」そういうとジュンはシャワーをあっためてから翠星石の足から、お湯をかけていった。翠星石「なんか、きもちいいですぅ・・・。」蒼星石「ぼくも・・・。して・・・。」蒼星石も眠いのか、少しキャラが変になっている。ジュン「はいはいっと。・・・。んで最初にどっちが体洗う?」蒼星石と翠星石はすでに湯船の中にいた。翠星石「んーとですぅ・・・・。」蒼星石「じゃあぼくがさきで・・・・。いいよね。すいせいせき・・・。」翠星石「べつにかまわねーですぅ・・・。」そういうと蒼星石は湯船から出てきて、椅子に座った。ジュン「じゃあ洗うぞ・・。(ごしごし)」蒼星石「・・・。(きもちいいですぅ・・・・。)」ジュン「・・・。よし。じゃあちょっと目をつぶれ・・・。頭洗うから」蒼星石「うん。・・・・。(ごしごし・・・)」ジュン「じゃあ泡流すからな・・・・。」蒼星石「うん・・・・。(ジャー)」ジュン「よしっと。じゃあ次翠星石な」蒼星石「ありがとぉ・・・・。」翠星石は湯船から出てきた。入れ替わりに蒼星石が湯船に入った。翠星石「やさしくしやがれですぅ・・・。」ジュン「わかったよ。(ごしごし)」翠星石「・・・・・。」ジュン「じゃあ目をつぶってろよ。」翠星石「りょーかいですぅ・・・・。」ジュン「・・・。(ごしごし)」ジュン「じゃあ泡流すぞ・・・。」翠星石「どんとこいですぅ・・・。」ジュン「(ジャー)(眠さって人を壊すのかな?翠星石にしても、蒼星石にしても・・・。)」ジュン「じゃあほら湯船に戻れ。」翠星石「いわれなくてもわかってるですぅ。」翠星石は湯船の中へ戻っていった。ジュン「(さて・・・。)」そうおもうとジュンは自分の体を洗い始めた・・・。ジュン「ぼくも湯船に入りたいのだが・・・。」そういうと、蒼星石と翠星石は左右に分かれた。ジュン「このあいだに入れと・・・。」蒼星石「・・・・・。」翠星石「・・・・・。」ジュン「そうですね。はいりますよ。」ジュンが蒼星石と翠星石のあいだのスペースに体を突っ込むとお湯がザバーっとあふれ出た。ジュン「ふぅ。・・・・。あったかいな。」翠星石「あったかいですぅ・・・。」蒼星石「あったかいよ・・・。ジュンくん・・・・。」・・・・・。
その後、お風呂から上がり、着替えさせて、それぞれの部屋(のりの部屋と両親の部屋)に移動させようとしたら、翠星石と蒼星石は両方ともジュンの部屋に来ていた。 ~ジュンの部屋~ジュン「・・・・。なんでこの部屋にいるんだ?」翠星石「なんででもいいじゃないかですぅ。いいからさっさとねるですぅ。」蒼星石「ジュンくん・・・・・・いっしょにねようよ?・・・だめ?」少しはキャラが戻ってきたが、まだ前の余韻が残っていることは確かだった。ジュン「(・・・・。どうせここから離れる気はないんだろうな。)別に良いよ。」蒼星石「やった。・・・・。じゃあ・・・もうねよ?」翠星石「さっさとねるですぅ。すいせいせきに‘うでまくら‘をするですぅ。」ジュン「(なんでうでまくらとかしってるんだ?)」蒼星石「ジュンくん・・・・。ぼくにも・・・。ね?」ジュン「あ~。はいはい。わかったから。」そういうとジュンはベットの真ん中に仰向けで寝て、両手を左右に広げた。翠星石「ここから、どうするんですぅ?」蒼星石「ぼくは・・・。しらない・・・。」ジュン「この腕を枕みたいにして寝るんだ。やってみろ・・・。」蒼星石「こ・・・こうかな?」翠星石「これでいいですぅ?」翠星石と蒼星石はジュンの腕で腕枕をしている・・・。ジュン「あぁ、そうだ・・・。ところで電気は誰が消すんだ?」蒼星石「じゃあぼくが・・・。」そういうと蒼星石は部屋の入り口まで走っていき、スイッチを押して、電気を消した。蒼星石「ど・・・どこ?ジュンくん?」蒼星石は暗くなったせいでよくわからなくなっていた。ジュン「あぁこっちだ・・・。そう」ジュンの声に導かれ、蒼星石はジュンの腕へとたどり着いた。蒼星石「ん。ジュンくんのうで・・・。あったかい・・・。いいにおいもするし・・・・。おやすみ」翠星石「あったかいですぅ・・・。いいゆめみれそうですぅ。・・・zzz」ジュン「そうかそりゃよかった・・・・。おやすみ・・・。」
こうして幸せで、あたたかいよるはふけていくのでした・・・・。
~チビ蒼星石とチビ翠星石~主夫桜田ジュンの誕生・・・No6
~朝~ジリ!ジュンの耳元で目覚ましが鳴ったがジュンは一瞬で止める。もはや習慣となって、無意識のうちに止めていた。ジュン「う、う~ん」ジュンは起き、時計を見る・・・。7:00ジュン「・・・・・・。」ジュンは覚醒し切れてない頭を働かせ考えた。普通なら起きてる時間だが今日は休むつもりなので二度寝しようと思ったが自分の両脇にくっついている双子を見て、起きる事を決心した。蒼星石はかすかに起きているのだが、ジュンにぎゅっと抱きついている。目覚ましを止めたときに腕から頭が落ちて、そのとき目を覚ましたらしい。翠星石にいたってはまだ寝ているが、腕をまだ枕にしているがやりかたが悪かったらしく、左腕の翠星石よりあっち側は感覚がない。ジュン「左腕・・・・血液行ってなくて腐ってねーだろうな。(ぼそ」ジュンは左腕を引っこ抜いてみる。感覚がないが棒みたいだ。けれども、なんとか壊死してはないらしいジュンは棒になった左腕をプランプランさせて、ベットからでる。蒼星石「ジュ・・・ン・・く・ん・・・。おはよ」蒼星石はかすかな意識の中ジュンに挨拶をする。ジュン「あぁ、おはよ。まだ寝てて良いぞ。」ジュンのその言葉が引導を渡したのか、蒼星石はかすかにある意識をもっていかれた。ジュン「さて・・・。顔でも洗うか。」ジュンは蒼星石と翠星石に毛布をかけなおし、洗面所に向かった。行く途中、左腕の痺れが痛みへと変わり、のた打ち回ったのは内緒である。
~洗面所~ジュン「ふぅ・・・・。忙しいな。けれどもなんかいいな。この生活。」ジュンは小さな幸せに飲み込まれていた。幼馴染の二人といるときとは違う幸せに・・・。
~台所~
ジュン「あ~。めんどくせぇ。・・・。」ジュンは双子のために味噌汁や、ご飯の用意をしていた。ジュン「なんかものたりないな・・・・。」ジュンはおかずがないことに気づき、どうしようか考えていた。ジュン「そういえば・・・・」ジュンは何かを思い出し、フライパンに油を引き熱し始めた。ジュン「スクランブルエッグって簡単だったよな。」誰でも作れるスクランブルエッグを作り、ジュンは満足げだった。ジュン「誰かのためにこんなに尽くした乗って初めてかもしれないな。」そう思ったときくらいに蒼星石と翠星石が台所に現れた。蒼星石「おはよぉ。ジュンくん・・・。」翠星石「おはようですぅ・・・」ジュン「あぁ、洗面所に行って顔洗ってこい。そのあいだにいろいろしとくから。」そういうと蒼星石と翠星石はおぼつかない足で洗面所へと向かっていく。ジュンはインスタント味噌汁にお湯を入れたり、ご飯をレンジであっためたりしていた。
翠星石「あらってきたですぅ」翠星石と蒼星石がもどってきた。先ほどよりは意識は覚醒しているようだ。ジュン「じゃあ座って。」ジュンがそううながすと翠星石と蒼星石は椅子に座った。テーブルの上にはすでに用意してある朝食を見て蒼星石「これジュンくんがつくったの?」翠星石「りょーりとかできるよーにはみえねーですぅ。」ジュン「悪かったな。見えなくて・・・。まぁ大体がインスタントだから誰でもできるんだよ。」蒼星石「そうなんだ。でもおいしそうだね。」翠星石「いただきますですぅ。」蒼星石「え?あ、いただきます」ジュン「どうぞ召し上がれ」ジュンは立っていて、蒼星石と翠星石が食べているのを見ていた。蒼星石「・・・・。ジュンくんはたべないの?」ジュン「僕か?ぼくは大丈夫だよ。お前らが遊んでるときにでも食べるしさ」蒼星石「そ、そう・・・。」ジュンはおっとと思い、料理に使った道具などを洗い始めた。皿洗いはめんどくさいが充実感はある。
皿を洗っていると翠星石と蒼星石が食器を持って横に立っていた。どうやら食べ終わったらしいジュン「食い終わったのか。ならここにいれてくれ。」蒼星石「うん。」翠星石「わかったですぅ」ジュンが促したとおりに食器は流し台へと置かれていく。ジュン「じゃあ歯でも洗ってきて。そのあとはテレビでも見てて。」翠星石「わかったですぅ」蒼星石「いいの?ぜんぶジュンくんにまかせて・・・。」ジュン「いいんだ。子供はそんなこと心配しなくても・・・。」蒼星石「そう。そうなら・・・ありがとう」ジュン「ふふっ。どういたしまして。」蒼星石はそういうと先に行っている翠星石の後を追った。
ジュンは思う。家事とかは大変だけど、子供とずっと触れ合っていられるほうが幸せな場合も多いと・・・。だから主夫になろうかなと・・・。そして、いままで他人に張っていた壁が緩やかにだが壊されていっているなと・・・。
それは子供を愛するが故なのか、子供を心配するが故なのかよくわからないなぁとジュンは自分でも思ったのでした。
~チビ蒼星石とチビ翠星石~ゆっくり流れる時間・・・No7
ジュン「ふぅ。やっと終わった。」ジュンは食器洗いをやっと終えた。慣れてなかったせいもあり通常より時間はかかった。ジュン「あと、残ってるのは・・・・。特にないか。リビングでテレビでも見てるか。」そういうとジュンは双子がいるリビングへと向かった。
~リビング~
翠星石「ドキドキですぅ」蒼星石「こ、こわいなぁ」くんくん「また犠牲者が・・・。ん?これは・・・。」翠星石「こんどはどうなるですぅ」蒼星石「なんかくんくんはヒントを見つけたみたいだよ」くんくん「犯人は・・・・・。」翠星石「ゴクッ」蒼星石「ゴクッ」ジュン「なにしてんだ?」翠星石・蒼星石「「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」ジュン「おわぁぁ!な、なんだよ」翠星石「び、び、び、び、びっくりさせるなですぅ」蒼星石「し、しんぞうがとまるかとおもった。」ジュン「なんでだよ。」くんくん「・・・・ということで来週もお楽しみに・・・・。」翠星石「あー。おわっちゃったですぅ」ジュン「別に良いだろ、DVDとか借りればいいんだし・・・。」翠星石「そーゆーもんだいじゃねーです」ジュン「わかったわかった。わるかったって。」翠星石「それでなんのようですぅ?お昼ごはんですか?」ジュン「昼飯?・・・・・もうこんな時間か。」時計を見てみるとすでに11時。ジュン「はやいな・・・。じゃあ昼飯は何食べたい?」翠星石「くんくんにでてきたひとみたいにカツどんたべたいですぅ」蒼星石「ぼくはなんでもいいや。」ジュン「んじゃあ丼系でも頼むか。翠星石はカツどんだな。蒼星石はなにがいい?」蒼星石「ぼ、ぼくは・・・てんどんがたべたい・・・。」ジュン「わかった。もうすこししたら頼むからテレビでも見てて。」翠星石「わかったですぅ。」蒼星石「うん。ジュンくんもいっしょにみよ。」ジュン「別に良いけど・・・。」
~しばらくして~
出前「出前をお届けに参りました。」ジュン「ありがとう」・・・・。ジュン「ほらきたぞ。」翠星石「早くここに持ってくるですぅ。」翠星石と蒼星石はすでに台所の椅子に座っていた。蒼星石「すいせいせき・・・おうぼうすぎない?」ジュン「ほらよっと。」翠星石「はやくジュンもせきにつくですぅ。」ジュン「はいはい。ちょっとまってろ」翠星石「じゃあいただきますですぅ」蒼星石「いただきます」ジュン「いただきます」・・・・。
翠星石「ごちそうさまですぅ」蒼星石「ごちそうさま」ジュン「ごちそうさまっと・・・。」そういうとジュンは三人分の食器を玄関に持っていく。翠星石「さて、ごはんもたべたし、くんくんのビデオでもみるですぅ。」蒼星石「・・・・。」ジュンが戻ってきた。ジュン「ん?どうした?蒼星石」蒼星石「しょっきをどうしたの?」ジュン「あぁ、食べ終わった食器は後で店の人が取りに来るからわかりやすい位置に置いといたんだ。」蒼星石「そうなんだ・・・。」ジュン「ん?どうした?なんか不満か?」蒼星石「ううん。なんでもないよ」翠星石「そうせいせき~はやくくるですぅ。くんくんがはじまるですぅ~」蒼星石「あ、うん。わかった。」そういうと蒼星石は走っていった。ジュン「(・・・・・ネットでもするか。)」ジュンは蒼星石と翠星石になんかあったら呼びに来いといい、自分の部屋に戻っていった。
~ジュンの部屋~ジュン「最近は忙しくてネットする暇もなかったしな・・・。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーノビールX水晶型これを部屋に置くだけで運気と身長がUP。体験者の言葉「はじめは信じてなかったんですけど・・・・・」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーージュン「・・・・・・。買い。(カチカチ」ジュン「・・・・・・。」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー幻のロシア人形これを部屋に飾っているとどんな呪いも回避できます。いまなら幻のフランス人形もお付けしますーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーージュン「ふふっ・・・・・買い(カチカチ」ピンポーンジュン「(出前かな?そのうちあの双子が呼びにくるだろう)」・・・・・・・・・・・・・・・・・。ピンポーンジュン「おかしいな。」そういうとジュンは玄関まで行き、食器を下げてもらった。ジュン「なんであいつら来なかったんだ」そんな愚痴をこぼしながらリビングへ向かう
~リビング~ジュン「やっぱり寝てたか。」ジュンの目の前には目をつぶり規則的な呼吸をしている子供が二人いた。ジュン「しょうがねぇ、僕の部屋に運ぶか。」そういうとジュンは近くにいた。蒼星石をおんぶし自分の部屋に向かった。・・・・。
~ジュンの部屋~ジュン「ふぅ。疲れた・・。」ジュンは二人を自分のベッドに寝せた。そして寝顔を観察していた。ジュン「やっぱ可愛いな。・・・・」ジュンは寝ている双子の姿を見ていた。それは一瞬でもあり永遠でもあった。ジュンは耐え切れなくなり静かに呼吸している双子のおでこにキスをした・・・。ジュン「ちょっとやりすぎたかな・・・。」蒼星石「んん?ジュンく・・ん・・。」ジュン「!」蒼星石「すーすー。・・・ふふっ」ジュン「寝言か・・。よかった」そういうとジュンはまたパソコンに向かった。できるだけ音を立てないように注意しながら・・・・・・。
蒼星石と翠星石は夢を見ていた。二人ともジュンと一緒にいる夢を。それは儚いものであり、尊いものであるが近いものでもある。どちらかがブレーキをかければ進まなくなるこの道は眠りという自由な道の開放によりひらかれたのかもしれない。
~チビ蒼星石とチビ翠星石~ふぁーすとこんたくと・・・No8
真紅「まったく、朝呼びに行かないとサボるんだから。」水銀燈「別にいいんじゃない?だって真紅が寝坊して遅れそうだったからいけなかったんでしょう?」真紅「べ、べつにいいじゃない。少し本をよんでいて寝るのが遅れただけよ。」水銀燈「ならいいんじゃない?『べつにいい』っていったんだしぃ」真紅「よくないわよ。・・・・・・もういいわよ」水銀燈「わぁい。私の勝ちぃ」真紅「勝ちって何よ。」水銀燈「だってあきらめたじゃなぁい?」真紅「はぁ・・・・もういいわよ・・・。」水銀燈「ふふっ。」ある美女二人がある男の子を話題にして話しながら歩いていた。歩いている方向はその男の子の家。真紅「まったくジュンったらメールしても返してこないしなにしているのかしら。」水銀燈「もしかして真紅のメールを返せるほどの暇がないんじゃない?」真紅「そういう水銀燈、あなただって昼休みジュンに電話していたでしょう。」水銀燈「え?あははは、ばれてた?」真紅「当たり前でしょう。急によそよそしくなって『ちょっと用事があるからぁ』とかいってどこかにいったことから簡単にわかるわ。」水銀燈「うっ。・・・ところでそのどこぞの探偵みたいなしゃべり方やめてくれなぁい?」真紅「どこぞの探偵じゃないわ。くんくんよ。」水銀燈「そうですかぁ。」水銀燈はしまったと思った。くんくんの話題を出すと軽く一時間は語り始める。寝てもおこされるし逃げても捕まえられる。まぁ今回は大丈夫そうだ。真紅「で、そのときくんくんがね、犯人を追い詰めるために」水銀燈「話を切ってわるいんだけどぉ、もうジュンの家の前よ。」真紅「あら、本当だわ。」二人の美女はある男の子の家の前で立ち止まった。水銀燈「さて、いきましょ。」真紅「わかっているのだわ」真紅がチャイムを押す~ピンポーン~中に音が響く。
ジュン「翠星石、おやつ食べたのならちゃんとゴミ箱に入れろよ。」翠星石「なんで、すいせいせきにだけなんですぅ?」ジュン「蒼星石はきちんとゴミ箱に入れてるだろ。」翠星石「すいせいせきはとくべつだからべつにいーですぅ。」ジュン「はぁ、もういいよ」蒼星石「ちゃんとジュンくんのいうこときかないとだめだよ。すいせいせき」翠星石「いいんです。あんなジュンのいうことなんかですぅ」ジュン「あんなってなんだよ。」双子はお昼寝から目覚めおやつを食べ始めてた。そこに~ピンポーン~ジュン「ん?客だ。」翠星石「さっさといくですぅ。そのあいだにごみまみれにしてやるですぅ。」ジュン「やめとけ・・・。」蒼星石「すいせいせき・・・そこまでいくともうぼくでもフォローできないよ」翠星石「うっ・・・なんかすいせいせきがわるものみたいですね」ジュン「実際に悪者だろ。(ぼそ」そういうとジュンは玄関のほうへ歩いていった。翠星石「あ、なんかいまいったですぅ?ぼそっというのはひきょうですぅ」蒼星石「すいせいせき、まずおちついてごみをかたずけようよ。」翠星石「そ、そうせいせきからいわれるとはんろんできねーですぅ」
真紅「なかなかでてこないわね」水銀燈「でもなんかさわがしそうだわぁ」
ガチャ
ジュン「・・・よう」真紅「よう。じゃないのだわ」水銀燈「どうかしたのぉ」ジュンが見た光景は玄関の前に腕を組んで立っている真紅と塀にもたれかかってジュンに視線を投げかけている水銀燈。ジュン「いや、どうもしてないけどさ」真紅「じゃあ何故休んだの?」ジュン「いや、それは・・・」ジュンがすこし口ごもったときにちょうど蒼星石があらわれた。蒼星石「ジュンくん。ごみはかたずけおわったよ。・・・・・。」真紅「・・・・。」ジュン「・・・・・。」水銀燈「・・・・・・・それ誰の子ぉ?」真紅「・・・・・・・ジュン・・・・・・?」ジュン「いや、違うぞ。断じて違うぞ」水銀燈「そう。ならその後ろにいる子はどう説明するのぉ?」ジュンの後ろには翠星石がいた。人見知りは簡単には直らないらしくまた人の後ろから人を眺めていた。真紅「可愛いのだわ。双子?」ジュン「え?俺に聞くか?」真紅「あたりまえじゃない?」ジュン「うっ・・・・双子だよ。そっちが蒼星石で僕の後ろに隠れてるのが翠星石」水銀燈「あらぁ、いい名前ね。」ジュン「いや、しらんけどさ・・・・」真紅「・・・よろしくね。蒼星石ちゃん、翠星石ちゃん。」蒼星石「よ、よろしく。」翠星石「・・・・・・・」真紅「?」翠星石「チビ」真紅「!」ジュン「!」蒼星石「!」水銀燈「あら、この子案外言うわねぇ。」真紅「な、何よ!」翠星石「わぁぁぁ。(ジュンの後ろに隠れる」ジュン「・・・・・・・・・・・・・・」
前略、父上母上殿。私は今とんでもない嵐の真ん中にいます。その中心はあなた方が連れてきたこの翠星石です。これからどうなるかまったく検討もつきません。えーとつまり、今日という日を無事に過ごせるのでしょうか。
~チビ蒼星石とチビ翠星石~ツンデレ真紅の本領発揮!?・・・No9
真紅「で、どういうことなの?」ジュン「えーと・・・。」水銀燈「逃げられないから全部はいちゃった方が身のためよぉ」ジュンは今とんでもない状況にいる。ジュンはリビングで正座しているのだが、向かいには真紅、後ろのソファーには水銀燈という有様だ。あと、真紅に紅茶を淹れさせられた。蒼星石と翠星石はというと、ジュンの部屋に逃げ込んでいた。(蒼星石が危険を察知して翠星石をつれて逃げた)真紅「あの双子はいったい誰なの?」ジュン「あ~。・・・・・いもうと・・・。」真紅「妹?ジュンの両親って海外にいるんでしょ?」ジュン「いや、それが・・・。」水銀燈「だから誰の子かはっきりした方が身のためよぉ」ジュン「だから違うって。・・・・全部言うよ。」
ジュンは今まであったことをすべて話した。養子であること、土日は温泉に行っていたこと、のりは合宿でいないこと。時間的には30分くらい・・・。
真紅「そうなの・・・。」ジュン「あぁ、だから双子を置いて学校には行けなかったんだ。」真紅「そうなの・・・。」ジュン「どうしようと思ってるんだ。」ジュンは真紅に悩みをすべてぶちまけたがそんなことで問題は解決せず、真紅、ジュンの両方が困っていた。水銀燈「・・・・・・・・なら家で預かるわよぉ」そこにさした一筋の光・・・。ジュン「え!?・・・・・・いいのか?」水銀燈「だってうちのママはずっとお家にいるしぃ。ちょうどいいんじゃなぁい?」ジュン「う、うん。それはありがたいけど・・・。」ジュンは思った。のりが帰ってくるまで朝食はどうしようかと・・・。真紅「ジュン、あなた今、『毎日の朝食はどうしよう』とか思ったでしょ。」ジュン「え!?・・・・・・なんでわかったの。」真紅「だてに毎日顔をあわせてないわよ。」水銀燈「ふふっ。嘘ついちゃって。」真紅「なら私が毎朝来て朝食を作ってあげるのだわ。」水銀燈「これで朝からジュンと会えるきっかけができるのだわ」真紅「べ、べつに変な期待をしなくてもいいのだわ。ただ私は料理の練習をしたかっただけなのだわ」水銀燈「好きな人に朝から料理を作れるなんて新婚さんみたいだわ」真紅「あと、学校から帰るときに一緒に晩御飯とか朝ごはんの材料を買いにいくのだわ」水銀燈「これこそ本当に新婚さんみたいだわ。一緒に帰れるきっかけもできたのだわ」真紅「・・・・・・・・・・。」水銀燈「・・・・・・・・・。」ジュン「・・・・・・・・」真紅「水銀燈、さっきからなんなの?」水銀燈「ただ、真紅の本当の気持ちを言葉にしただけだけどぉ?」真紅「そ、そんな気持ちにはなってないのだわ」水銀燈「あら?そうなのぉ?私はてっきり・・・・・」真紅「な・・・・(////////)」ジュン「あ~。ありがとな。水銀燈も真紅も・・・・。」水銀燈「別にいいわよぉ。そのかわり・・・」ジュン「そのかわり・・・・?」水銀燈「ちゃんと毎日あの双子ちゃんを連れて来てねぇ」ジュン「あぁ、わかってるよ」真紅「で、もうすぐ夕飯の時間だけど・・・どうするの?」ジュン「どうするって出前でも頼もうかと・・・。」真紅「駄目よ。栄養バランスがくずれるわ。私が今から作ってあげる。」ジュン「え、でも」そういうと真紅は台所にいき、ジュンの言葉をさえぎるように冷蔵庫を開けた。
真紅「きゃぁぁぁ!!」
真紅はジュンが適当に詰め込んだ物の雪崩の餌食になった。
ジュン「大丈夫か。だから呼び止めたのに。」真紅「そ、そういうことは早く言うのだわ。」水銀燈「あはは。おかしぃわぁ」真紅「笑ってないで助けなさいよ。」水銀燈「いやよぉ。だって面白いんだもの。私は双子ちゃんと遊んでるから料理ができたら呼んでねぇ。」真紅「あなたも食べていくつもり?」水銀燈「あらぁ、わるいのぉ?そんなにまずいのかしら。」真紅「ま、まずいわけないじゃない。そんなにいうなら食べて行きなさい。」水銀燈「最初からそのつもりだったわよぉ。」そういうと水銀燈は二階へと消えていった。ジュン「・・・・・・・・僕の意見は?」
さて、いろいろな女の子に囲まれてハーレム状態のジュンに日常生活は戻るのでしょうか?
~チビ蒼星石とチビ翠星石~大人のセカイ・・・No10
真紅「え~と、これがあるけど・・・。あれがないからあの料理は無理だし。」真紅「あ!これがあるなら・・・・。だめだわ。あの食材がないからできない・・。」真紅はジュンの家の冷蔵庫の中身とにらめっこしていた。かなりいろいろな料理ができるというわけではなく、一般的なものなら料理ができるという真紅にとってありあわせの食材で料理を作るのは厳しい。真紅「(水銀燈なら・・・。)」そう思ったが頭を横に振り、その考えを消した。水銀燈は料理はうまい。調理実習のときはほかのクラスから人が来て順番待ちをするくらい腕はすごい。だが、真紅が今、ここで料理をしなかったら、いろんなものが砕けそうで怖かった。真紅「はぁ・・・・」真紅は無意識のうちにため息をついた。それを紅茶のカップを洗っているジュンが気づく。ジュン「どうしたんだ?ため息ついて。」真紅「いや、なんでも・・・・ところで食材が少ないのは何故?」ジュン「冷凍食品とかインスタント食品で済ませようとしてたから。」真紅「そう。ところであの双子は何が好きなのかしら?」ジュン「多分・・・ハンバーグだろうな。ファミレスいったときハンバーグを頼んでたし。」真紅「そう・・・。食材が足りないわ。買いに行きましょう。」ジュン「え?でも蒼星石と翠星石はどうするんだ?」真紅「水銀燈に任せておけばいいのだわ」ジュン「そうか。ならちょっと水銀燈に断ってくる。」真紅「ええ、私はその間に何を買うかを考えておくわ」ジュン「あぁ」そういうとジュンは二階へといった。
真紅「さて、何が必要なのかしら。」真紅は大体必要なものを頭の中に浮かべた真紅「これくらいでいいのだわ。」そのうち、ジュンが戻ってきた。ジュン「水銀燈は蒼星石と翠星石と遊んでるって。だから行こうよ。」真紅「わかったのだわ。」そういうと二人はスーパーのほうへ歩いていった。
~スーパー~
ジュン「で、何を買うんだ?」真紅「ええと、ハンバーグを作るのだから、ひき肉とか。あと明日の朝ごはんの分とかね。」ジュン「なんか真紅って料理できるイメージなかったけど・・・・ありがとうな。」真紅「な、なによ。褒めたって何もでないわよ。(//////)(すたすた」ジュン「おーい。ひき肉のところ通り過ぎたぞ。」真紅「え!?(/////)わ、わ、わかってるわよ」ジュン「?そうか。ならいいんだけど・・・」真紅「(なんで、こんなにジュンの言葉の一つ一つが気になっちゃうんだろう。)」・・・・・・・・・・・。
真紅「あとは・・・これだけ。」ジュン「これか。・・・っておいなにしてるんだ?」真紅「何って取ろうとしているのだわ。」真紅が取ろうとしているものはとても高いところにあった。少し身長の高いジュンなら楽だろうが真紅はすこし小さすぎた。真紅「よっと・・・・・あ!」真紅がとろうとしたものが真紅の手を離れ落ちてきた。真紅「きゃぁぁ!」とっさの事だったがジュンは冷静に判断し、上から落ちてくるものをかごでキャッチし、体制を崩した真紅を自分の体と、左腕で助けた。ジュン「大丈夫か?だからいったのに」真紅「あ、ありがとう・・・・(////////)」ジュン「まぁいいや。会計してこようよ。」真紅「あ・・・うん。」
真紅はその性格ゆえに自分の気持ちを素直に表せれなかった。心の躊躇が何を招くのか・・・。
~チビ蒼星石とチビ翠星石~子供のセカイ・・・No11
時間が少し戻ってここはジュンの家、リビング蒼星石「すいせいせき、なんかありそうだよ。ジュンくんのへやにいこうよ。(ぼそ」翠星石「みてーところですけど、なんかほんとうにありそうだからいくですぅ。(ぼそ」リビングではジュンが正座をしており、金髪の女の子がジュンの前に座り、銀髪の女の子がジュンの後ろのソファーに座っていた。蒼星石「ぼ、ぼくたちはジュンくんのへやにいるから・・・いこうすいせいせき」翠星石「は、はいですぅ」そういうと蒼星石と翠星石は二階のジュンの部屋に上がっていった。翠星石「ところでジュンのへやでなにするですぅ?」蒼星石「それはかんがえてなかったけど・・・」翠星石「・・・・・・」蒼星石「まぁてきとうにほんでもよんでようよ。」翠星石「そうですぅ。おかしもまだすこしあるですぅ」そういうと翠星石はポケットからいろいろなお菓子を取り出した。蒼星石「じゃあ静かに食べようね。」翠星石「わかったですぅ。」そういうと二人はジュンの部屋に持ち込んでいた絵本などをお菓子を食べながら読み始めた。
・・・・。コンコン蒼星石「!・・・・だれ?」ガチャ水銀燈「こんにちはぁ。私は水銀燈っていいますぅ。よろしくねぇ。」蒼星石「あ、よろしく・・。ぼくは」水銀燈「蒼星石ちゃんでしょ?で、そっちが翠星石ちゃん。ジュンから話はきいたわぁ。」翠星石「あ、よ、よろしくですぅ。」水銀燈「よくできました。(なでなで」翠星石「え!あ、・・・・どうもですぅ」翠星石は水銀燈の不思議な暖かさに包まれ、水銀燈を人見知りしなくなった。蒼星石「(翠星石が人見知りしなくなった。すごいや)」水銀燈「それで、いまなにしてたのぉ?」翠星石「おかしたべながら」蒼星石「えほんをよんでたですぅ。」水銀燈「そう。なら私が読み聞かせてあげるわぁ」蒼星石「え?いいの?」翠星石「ですぅ。」水銀燈「いいのよぉ。じゃあそこに座って。」ジュンの机のところにある椅子を水銀燈が取ろうとした。そのとき机の上に携帯が転がっているのに気がついた。水銀燈「(あらぁ、携帯こんなところにおいていたのねぇ。)」水銀燈は携帯を覗き見する気はなかったが、反射的に手にとって開いてみた。水銀燈「(あら、真紅ったらメールを10通も・・・・他のメールもほとんどが私か真紅なのよねぇ。あ、真紅ったら電話も5回くらいかけているわぁ)」水銀燈が携帯とにらめっこしているのに蒼星石と翠星石は不思議がっていた。蒼星石「すいぎんとう・・・さん?」水銀燈「あらぁ、ゴメンねぇ」そういって携帯を机に置いた瞬間、ジュンが入ってきた。水銀燈「!・・・どうしたのぉ?(間一髪ねぇ。」ジュン「ああ、ちょっと料理の買い物行ってくるけどいいか?」翠星石「ジュン、抱っこぉ~」ジュン「ん、あぁ。」そういうと翠星石を抱っこした。水銀燈「仲いいわねぇ。」ジュン「ただ、抱っこせがまれただけだろ・・・・で、いいか?」水銀燈「別にかまわないわぁ。私は翠星石ちゃんと蒼星石ちゃんとあそんでるからぁ。」そういうと水銀燈は蒼星石を抱っこした。蒼星石「わ!・・・・」水銀燈「ふふっ。こうしていると双子を生んだ夫婦みたいねぇ」ジュン「な、なにいってるんだよ」翠星石「すいせいせきはジュンのこどもじゃねーですぅ。すいせいせきだって・・・ジュンのこと・・・き・・です・・・・(//////)」翠星石は文末にいくにつれて声が小さくなり、「すいせいせきだって」からのあとはほとんどきこえなかった。蒼星石「ぼ、ぼくだってジュンくんのこと・・・・・す・・・・・だも・・ん(///////////)」蒼星石も同じだった後半は聞き取るのが無理なくらい聞こえなかった水銀燈「あらぁ、ジュンったら愛されてるのね。」水銀燈は二人の声が聞き取れていたわけじゃないが顔の色や今の態度など考えれる材料はたくさんあった。翠星石「・・・・・・・・・・・・・・」蒼星石「・・・・・・・・・・・・・・」ジュン「・・・・・・じゃ、じゃあいってくるよ。」水銀燈「いってらっしゃい。あなたぁ」ジュン「な、なにいってるんだよ・・・。」ジュンはそそくさと自分の部屋から出て行った。水銀燈「さて、絵本の読み聞かせでもしましょうか。」水銀燈はジュンの椅子に腰掛け、絵本をめくりながら、読んでいった。水銀燈「むかしむかし、あるところに・・・・」それはさながら母親に絵本を読んでもらっているような。暖かさ、安心さがあった。それに蒼星石と翠星石は聞き入っていた。水銀燈「ということで、桃太郎は鬼を退治して幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし」翠星石「す、すいぎんとう・・・・さん。これもよんでですぅ」水銀燈「いいわよぉ。あと名前は呼び捨てでもいいわよぉ。」翠星石「わ、わかったですぅ。すいぎんとう。」水銀燈「ふふっ。いい子ね。」蒼星石「そのあとにこれもよんで、すいぎんとうさん」水銀燈「いいわよぉ。」そしてゆっくりと流れた時間。それは母親に抱かれたときのような時間。暖かくそして安心できる時間。すべての時間は一定の速さで流れるがそこにはすべての摂理を裏返したようなゆっくりとした時間であった。チビ蒼星石とチビ翠星石~ただひたすらに・・・No12~桜田家~真紅「さてやっと家なのだわ。」ジュン「まぁ僕の家なんだけどね。」真紅「どうでもいいのだわ。あの双子ちゃんがおなか減らせていると悪いから早く作るのだわ。」ジュン「頑張って。」真紅「・・・・ジュンも手伝うのだわ。」ジュン「えーー。いy真紅「手伝うわよね。」ジュン「ハイ。テツダイマス」真紅「よろしい。」ジュン「(手伝わないといろいろと責めて来るくせに・・・。)」そんなことを思いつつジュンと真紅は家に入っていった。水銀燈「ということで、約束を破った男の元から鶴は消えていきました・・・。」翠星石「やくそくをまもらないやつはだめですぅ」蒼星石「でも、この人だってとのさまからしょうがなくいわれたんだからしょうがないんじゃない?」翠星石「だめですぅ。やくそくをまもらないやつはさいてーなやつですぅ」蒼星石「そうだけどさ・・・。」水銀燈「まぁまぁそんなに喧嘩しないで・・・私ちょっと下見てくるからちょっと待っててねぇ。」翠星石「わかったですぅ」蒼星石「またよんでね。」水銀燈「わかったわぁ。」真紅「だからボウルはどこにあるの?」ジュン「だから知らないっていってるだろ。」真紅「まったく頼りにならないわねぇ。いいわよ。じゃあ探すわ」ジュン「最初からそうすればいいのに(ぼそ」真紅「聞こえてるのだわ。ジュンも手伝いなさい。」ジュン「・・・・(いやっていってもどうせやることになるだろうしな。)わかったよ」水銀燈「そんなに下僕みたいにこき使われていいのぉ?」台所でジュンと真紅が言い争いをしている後ろに水銀燈がいたジュン「わぁ!・・・いたのか」水銀燈「なによぉ。いてわるいのぉ?え~ん」ジュン「わわ、わるかったって。」水銀燈「謝る気があるなら頭なでてぇ。」ジュン「わるかったって(なでなで」水銀燈「ふふっ。許してあげるぅ」真紅「ジュン、水銀燈は嘘泣きよ」水銀燈「うわぁぁん。真紅がいじめるよぉ。ジュンたすけてぇ。(ジュンに抱きつく)」ジュン「おわっ、離せ。」水銀燈「いやよぉ。真紅がいじめるものぉ。」真紅「なにいってるのだわ。」ジュン「・・・・・・いいから離せ」水銀燈「あら冷たい。」ジュン「さすがに十数年一緒にいると扱いはわかってくるもんだぞ。」水銀燈「あら、残念。」真紅「だからさっさとボウルを探しなさい」水銀燈「ねぇ、真紅ぅ~。あなたの後ろの棚にあるものなにかしらぁ?」真紅「私の後ろ?・・・・・・あったのだわ」水銀燈「まったくもっとさがしなぁい。」真紅「別にいいでしょ。それより双子ちゃんを放置しておいていいの?」水銀燈「そうだったわぁ。じゃあリビングにつれてくるわぁ」そういうと水銀燈はまた二階へとあがっていった真紅「そうよ。」ジュン「そうなのか・・・・・・」真紅「なによ。自分ではわからないって言うの?」ジュン「よくわからないんだよ。」真紅「鈍感ね(ぼそ」ジュン「なんかいったか?」真紅「いや、べつになにもいってないわ」ジュン「そうか。」そういったやりとりをしていると水銀燈が翠星石と蒼星石を連れて下りてきた。翠星石「ご飯はまだですぅ?」ジュン「もうちょっと待っててな。」蒼星石「?。でまえ・・・じゃないよね。だれつくってるの?」蒼星石は台所から聞こえてくる包丁のリズミカルな音を聞き不思議に思った。真紅「私なのだわ。」蒼星石「!・・・あ、えと・・・・」翠星石「・・・チ、チb」真紅「チビなんていったらご飯は抜きなのだわ。あと私は真紅っていうのだわ。よろしく」翠星石「あう・・・・よろしくですぅ」蒼星石「よ、よろしく・・・・」水銀燈「真紅ぅ。子供を威嚇して何が楽しいのぉ?」真紅「べ、別に威嚇なんてしてないのだわ」水銀燈「あらぁ?そうなの。でもこの双子ちゃんは真紅におびえてるわよぉ」真紅「・・・・」ジュン「あ~。そこまでにしとけ。真紅は料理を続けて、水銀燈はからかわない。」水銀燈「はぁ~い。あなたぁ」ジュン「だから変な風に呼ぶなって」水銀燈「いいじゃなぁい」翠星石「(すいぎんとう・・・ジュンにべったりですぅ)」蒼星石「(ぼくもあんなふうにじぶんをひょうげんしてみたいな。)」いろいろな人にいろいろな思いを抱かれながら時間は進む。真紅、水銀燈、翠星石、蒼星石、みんなの思いは鈍感ジュンへと伝わるのか。さて楽しみですこと。~チビ蒼星石とチビ翠星石~和平協定締結!?・・・No13真紅「さあ、できたのだわ。」そういって真紅はテーブルの上に今作った食事を出す。ハンバーグやサラダなどが並べられていく。翠星石「おいしそうですぅ」蒼星石「ほんとうだね。きのうたべたレストランのとおなじみたいだね。」水銀燈「あらぁ、あなたにしてはうまくいったんじゃなぁい?」真紅「一言余計なんじゃないの?水銀燈」水銀燈「そうかしらぁ?」ジュン「・・・・・・」翠星石「はやくたべるですぅ」蒼星石「そんなにいそがなくても・・・」水銀燈「はやくたべましょぉ」真紅「そうね。じゃあ食べましょうか。」翠星石「いただきま~すですぅ」蒼星石「いただきます。」水銀燈「いただくわぁ」真紅「召し上がれ。」ジュン「・・・・・・・・・・」ジュン「・・・・・・・・・・・なぁ、」真紅「なにかしら。」ジュン「これはイジメか?」テーブルには椅子が備え付けてあるのだが、それは水銀燈、真紅、蒼星石、翠星石が座ったせいで全部埋まった。ジュンはというとテーブルの上に料理は置かれているがそこには椅子はない。水銀燈「別にいいじゃなぁい。なんか新鮮で。それとも私の膝の上にくるぅ?」ジュン「いいや。・・・・どうするかな。」蒼星石「・・・・・じゃ、じゃあジュンくん。ぼくのところにくる?」ジュン「へ?」蒼星石「い、いやだから・・・ジュンくんが・・・ぼくのことを・・・抱っこして・・・」そこまでいうと蒼星石は顔を真っ赤にして下を向いた。水銀燈「蒼星石ちゃんはジュンに抱っこしてほしいんだって」水銀燈が通訳(?)してあげた。ジュン「まぁ僕は別にいいけど・・・。」そうジュンがいうと蒼星石は椅子を降りた。座れということらしい。ジュン「よいしょっと・・・・さぁ、蒼星石・・・」そういうと蒼星石はジュンに持ち上げられ、ジュンの膝の上に座った。蒼星石はこれまでにないくらい顔を真っ赤にしている。水銀燈「あらぁ、やっぱり仲がいいのねぇ。」真紅「ジュン、貴方・・・・・ロリkジュン「違う。」水銀燈「ジュンは私みたいな女性が好きなのよねぇ。」翠星石「どーでもいいですから、はやくご飯を食べるですぅ。」ジュン「そうだな。腹減ったし。」そういうと、みんなはご飯を食べ始めた。ただ、蒼星石はジュンの膝の上なので少し自由が利かなかった。それにジュンが気づき、ジュン「蒼星石、大丈夫か?」蒼星石「う、うん。大丈夫だよ。」ジュン「とってやろうか?」蒼星石「う、うん。おねがい・・・。」ジュン「ほら・・・。あーん」蒼星石「え!?・・あ、あーん(パクッ」翠星石「(ちきしょー。そうせいせき、うらやましいですぅ)」水銀燈「(あらぁ、案外ロリコンなのかもねぇ)」真紅「(まったく・・・ジュンったら・・・)」蒼星石「(ジュンくんにたべさせてもらうなんて・・・)(//////////)」真紅と翠星石は偶然目が合った。そしてなにかをアイコンタクトで交わしたようだ。そしてそのままご飯は食べ終わった。真紅「あ~。後始末は面倒なのだわ。」水銀燈は蒼星石と翠星石とリビングでビデオのくんくんをみている。・・・正直真紅も見たかった。真紅「しょうがないわね・・・あきらめるのだわ。(ぼそ」そう独り言のように言ったのだが近くに来ていたジュンには聞こえた。ジュン「真紅?くんくんがみたいならいってきたら?」真紅「え?どうして?」ジュン「真紅には迷惑をかけて続けたからさ、後始末ぐらいやるよ。」真紅「そ、そうね。ならお願いしようかしら。」ジュン「まかせとけ。」その言葉を聴くと真紅はリビングに歩いていった。ジュン「ふぅ。こうやって機嫌をとらないとな・・・。鈍感な振りをしてるのもつらいものなのにな。」そういったジュンの言葉は瞬く間に食器と食器のぶつかる音と、水が流れる音にかき消されていった。~チビ蒼星石とチビ翠星石~キミとボクと・・・No14真紅「そろそろかえるのだわ」水銀燈「そうねぇ。結構暗くなってきたからねぇ。」ジュン「じゃあ送ってくよ。」真紅「じゃあ双子ちゃんはどうするの?」ジュン「つれてくよ。真紅と水銀燈に何か起きてからじゃ遅いしさ、」水銀燈「あらぁ、やさしいのねぇ」翠星石「どこかにいくですぅ?」ジュン「ちょっとこの二人を送った後にコンビニでもよるか。」翠星石「わ~い。おかs」ジュン「ただし、お菓子は3つまでだ」翠星石「少ないですぅ。」蒼星石「買ってくれるんだからありがたく思おうよ。」翠星石「そうせいせきはすこしえんりょしすぎなんですぅ」ジュン「遠慮しないのもどうかと思うがな。」そんなやり取りをしながら家を出た。水銀燈「送ってくれてありがとぉ。」ジュン「どういたしまして。あと、」水銀燈「わかってるわぁ、蒼星石ちゃんと翠星石ちゃんのことでしょぉ。ちゃんと話しておくから明日の朝につれてきてねぇ。」ジュン「おう。わかった。」水銀燈「蒼星石ちゃんも翠星石ちゃんも明日来てねぇ。」翠星石「わかったですぅ。」蒼星石「うん。わかったよ」水銀燈「ふふっ。いい子ねぇ。じゃあおやすみなさぁい」水銀燈「あと、真紅。」真紅「何?」水銀燈「あんまり電話とかメールとかしまくると嫌われるかもよぉ」真紅「な!・・・(何で水銀燈がジュンに電話を何回もやったこと知ってるの?)(//////)」そういうと水銀燈は自分の家に入っていった。真紅「・・・・・・・・(///////////)」ジュン「真紅?」真紅「な、なんでもないのだわ。さっさといくのだわ」ジュン「ん?う、うん」真紅「ありがとうなのだわ。」ジュン「どういたしまして」真紅「明日、朝行くからちゃんとおきてるのだわ」ジュン「わかったよ。」真紅「寝ていたら承知しないのだわ」ジュン「りょうかい、りょーかい」その言葉を聴いて真紅が自分の家に入ろうと後ろを向いて数歩歩いたとき、蒼星石「しんくさん。」真紅「ん?・・・なにかしら?」蒼星石「料理・・・おいしかったよ」真紅「・・・ありがとうなのだわ。」そういうと真紅は家に入っていった。その後、コンビニに寄ったが確かにお菓子は3つしかかってないが、肉まんやからあげ、飲み物などを大量に買わされたジュンがいた。~チビ蒼星石とチビ翠星石~全てのはじまりには終焉を。全ての終焉にははじまりを・・・No15ジュンは家に帰ってきた。蒼星石も翠星石も眠そうだったのでお風呂にいれてまた一緒に寝た。朝になっていつもより早く目がさめた。蒼星石と翠星石をおこさないように部屋を出た。着替え終わったあたりにちょうど真紅が来た。昨日より少し色っぽかったから眺めていたら顔を真っ赤にしてそわそわしだした。真紅が料理を作っているのをわき目で見つつ、食器の準備をした。真紅を見ながら歩いていたら壁にぶつかり、皿を一つ割った。料理ができたころに蒼星石と翠星石が起きてきた。挨拶をした後、洗面所に消えていった。 」もどってきて真紅を交えた4人の朝食が始まった。みんなから「おいしい」といわれて照れていた。食べ終わった後は僕が食器を洗い、蒼星石と翠星石は着替えてた。真紅は蒼星石と翠星石の着替えを手伝っていた。その後、水銀燈の家に行った。途中、蒼星石と翠星石が手を握ってきた。水銀燈の家で翠星石は人見知りをしていたが多分大丈夫だろう。水銀燈と真紅と一緒に学校にいった。なんか久しぶりな気がした。あと、いつもより距離が近い気がした。学校にいても、蒼星石と翠星石のことを考える・・・・。僕ってロリコンなのかもしれない。真紅の作った弁当を食べていたら、ベジータが来てうるさかったのでシカトした。その後、ベジータが屋上のほうへ走って行ったり、窓の外に一瞬ベジータが見えたりしたが気にしない。一階に梅岡いただろうから助かるだろう(命は)~まぁそんなこんなで今日という日は過ぎていく。今日という日はもうない。すべてが終焉へと向かっていっている。これは全ての摂理だ。~~しかし終焉がもたらすものは始まりであり、1つ終焉が来たからといって1つ始まりがあるわけではない。しかし僕は今、今日を生きている。~~今、ボクは今日という日をいきている、いきていく。模索しながら・・・生きていく・・・そして続いていく。~第2部、日常生活編・・・おわり
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