水銀燈×雪華綺晶
"i wanna be your dog"こっちに来て。私はアナタの犬になりたい雪華綺晶に家に呼ばれた水銀燈。大きな屋敷のベルを鳴らすと現れたのは家の執事。兎の顔した男に導かれ、水銀燈は階段を上がる。部屋の扉の前に立ち、優雅に一礼すると男は静かに横に控えた。「お嬢様に許可をもらっております。そのまま扉を開いてお入りください」扉を叩こうと手を伸ばす。しかしそれは男の言葉にさえぎられた。そのまま右手を下ろし、ノブをにぎる。扉を開き、中に入る。直前に、男が再び礼をしたのが見えた。静かな音と共に扉が閉まる。綺麗に片付いた広い部屋の中、続きの部屋の扉が開いて彼女が現れる。「いらっしゃいませ、水銀燈」いつものように、片目で微笑む彼女の姿。いつもと違うその様子。「…なんて格好してるの」驚きに、いつもの余裕が消えてゆく。「…今の私の気持ちを。見た目にわかるように」「薔薇水晶ならともかくとして…あなたがそんな格好をするとは思わなかったわ」外せない視線の先、彼女の首に巻かれたもの。頭に生えた白いもの。水銀燈に近寄るたびに、それらがかちゃりと音を立てる。「あの子ほどに純粋に…というわけにも行きませんが、私もたまには素直にね」至近距離に立って見上げる雪華綺晶。なるほど、薔薇水晶が水銀燈を見上げる時、そこに見えるはただただ純粋な、好きという気持ち。今のこの視線はそれとは違う。そこにあるのは確かに同じ、あなたが好きだという気持ち。けれど、それだけではなくどこか漂う空虚な感情。諦めにも似たものか。「それがアナタの素直な気持ち?雪華綺晶」赤い瞳で静かに見下ろす水銀燈に、雪華綺晶は迷わず答えた。「ええもちろん。「私はアナタの犬になりたい」」言葉と共に、目の前の唇にそっと口付ける。。しばらくして、離された水銀燈の唇から言葉がつむがれた。「…恋人、じゃなくて?」「…それはあの子のポジションですわ。あなたは私達二人を愛してくれる。 けれども優先させるべきは犬よりも、恋人でしょう?」感情を感じさせない笑みで再び見上げる雪華綺晶。水銀燈は彼女をそっと抱き寄せた。「…そうね。でも、たまには犬を優先させたくなるかもしれないわ」目の前の肩に首を預けながら、そっと呟く。水銀燈の耳元に、くすくすと小さな笑い声が聞こえた。「それは…犬としては光栄の極み、ですわね。」かちゃり、と再び小さな音がして、水銀燈の手に何か冷たいものが触れる。雪華綺晶の首から続く長い鎖…それをきゅっと握ってみると、頬をぺろりとなめられた。「けれど…たまに、で十分ですわ。犬には…少し過ぎた幸せですもの」フフフ、と笑う声が響き、「犬」になった雪華綺晶が先導して寝室へと導いていく。「では、私と、しばらく遊んでくださいましね?アナタの「恋人」が戻ってくるまで…」振り返り、片目で微笑むどこまでも白い彼女の姿。水銀燈はそれに静かに答えた。「―――――――」"i wanna be your dog" 終
銀「・・・また失敗だわぁ」薔「銀ちゃん・・・レシピどおりにお料理作ってるのに・・・なんで失敗するの?」銀「なんでかしらねぇ・・・?やっぱり私には向いてないわぁ」薔「もう・・・・・・ジュンに料理作って上げるんでしょう?」銀「うーん・・・もう面倒なことはやめるわ・・・これを料理に入れて・・・」薔「・・・何入れたの?なんだか凄く美味しいよ」銀「そりゃそうよぉ、金糸雀の特製媚薬を・・・って、美味しいよ?」薔「うん、おいし・・・・・・・・・お姉さま・・・」銀「ちょ、た、食べちゃったの!?」薔「お姉さま・・・愛しています」銀「や、やめ、私にそんな趣味は!な、なんで脱がすの!?」ガチャJ「おーい、水銀と・・・すまない僕のことは忘れてくれ」銀「え、ちょ、ち、違うのよ!ジュン!」薔「お姉さま・・・」銀「い、いやあああああ!?」次の日銀「・・・・・・・・・(真っ白の燃え尽きてる)薔「お姉さま・・・♪」真「あの二人・・・そういう関係だったの?」べ「ハァハァハァハァハァ・・・」J「そんな・・・水銀燈・・・」雪「大丈夫ですよ、ジュン君・・・貴方には私がいますよ」銀「ち、違うのに・・・」
銀「いや、やめて…」雪「黒薔薇ねえ様、いただきます」銀「いやぁぁぁぁ!」銀「はっ!夢…まったくヘンナ夢みたせいで首がいた…」雪「かみかみ」銀「こらぁ!」雪「あう…」銀「もう貴方とは一緒にねないわぁ」雪「そんな殺生な…」
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