第13話「過去」
第13話「過去」ジュンは、明日万全な体調で起きる為、早めに寝た。そして、蒼星石は気付かれない様に、ジュンの部屋に入り込んだ。蒼(ジュン君が鍵を閉め忘れてて良かった。)蒼(こうして見るとしかめっ面じゃ無いから、何だか可愛いな・・・って何してるんだ僕、さっさと夢の中に入らなきゃ。)蒼星石はそんな事を考えている内に、スタンドを出して夢の中に入っていった。ジュンの夢は悪夢のようだった、寧ろ悪夢以上の狂気が其処には在った。其処は何処かアマゾンのようで、戦争の最中なのか、香りがあったなら、血生臭い香りがしてきそうな、そんな散々な状態だった。J「・・・此処は何時もこうなのか?スネーク。」ス「今日は、まだ良い方か、悪い日には、女子供まで襲ってくる。」J「最悪だな・・・」ス「ああ・・・だが生き残る為、だからな。」J「そうだな、可哀想なんて思ってはいけない、油断したら最後・・・俺らが可哀想な事に、なるだけだ。」そう言うとジュン達は、(と言っても二人しか居ないが。)その場を後にした。ジュン達の装備はいたってシンプル、腰に25口径拳銃1丁と調理用ナイフ、手にはサバイバルナイフ一本、とてもそれだけで、あんな光景は出来ないはず。そんな装備で、常人は1日生きるかどうかの道を過ごしていた。黙々と歩き出して何時間経っただろうか、蒼星石は浮いてるからいいものを、ジュン達は息一つ乱す所か、疲れた様子さえしていなかった、そこでジュンが口を開く。J「エネミーラインからどれ位経った?」ス「3時間だな、敵地まで後もう少しだな。」J「そうか、それじゃあ 殺 り ま す か 。」ス「そうだな。」そう言うと、ジュンは、にたぁと嫌な笑いをし、サバイバルナイフに付いた血を一振りし払うと、近づいてきた5人の内の1人の敵兵を腹から斬った、ナイフは振りが余りに早く見えなかった。 すると兵士は動かなくなり、切った所から上が地面に擦り落ちた。普通なら、首を掻っ切るのが最適と言われているが、こんな風にしたりするのには、化け物並みのいやそれ以上の力が必要である。スネークは、両手に双剣の様に構え、あっと言う間に2人の手を削ぎ、混乱している兵士をものすごい速さで斬り、血飛沫と肉片とハラワタで辺りを血の海で満たした。 そのまま、ジュンは1人の足を足で払い、空中に浮いてるうちにナイフを振るい、あっと言う間にミキーサーを使ったかのように肉片とはみ出た臓器と血の海に変えた。 そして残った一人を、何も言う隙も与えずにスネークが首以外の間接のところを斬り12個に斬り分けた、そうして、5人居た中で2人をジュンが、後の2人をスネークが殺した、体と頭だけが繋がっている男は辛うじて生きているようだ。そこにジュンとスネーク、そして兵士の話声が聞こえる。J「お前らのボスは何処だ?」兵「うわあああああああああぁぁぁ!!殺さないで!言うから殺さないでぇ!!」ス「答えたら考えてやる、ボスは何処だ?」兵「ほ、ホントだな、ホント何だな!!」J「ああ本当だ、そして質問に答えろ、お前等の様に半不死身になる薬の創造主は、何処だって聞いているんだ。」兵「わ、分かった言う!!言うから殺さないでぇ!!」J「早く(ジャコッ、拳銃を鳴らす) し ろ。」兵「ボ、ボスはあそこの船の4階の415号室に居る!」ス「そうか・・・ジュン。」その言葉を聞いた兵士は、やった!!とでも言いそうな、安心しきった顔になった。兵「は、早く!直してくれ!!」J「お疲れそして 死 ね 。」そう言った瞬間ジュンはナイフを一振りしザシュン!!という音と共に兵士の体が横に真っ二つになり、兵士はあ・・・れ・・・?と言って血を吐き死んだ。よく見ると、死体は死ぬと腐るのではなく、黒くなってボロボロ崩れていくようだ。蒼(うわぁ・・・余りに酷い、いくら映画で慣れてるって言っても、本物はやっぱり・・・少し気分が悪くなってきた、けど之は、昔のジュン君?)蒼(・・・なんで彼は、こんな事をしているんだろう?あ、変な船がある、あれなのかな?)其処は、赤黒く変色した大きな船だった。船の周りは、鉄分のせいか血の色に染まっていた。そして、ジュンとスネークは中に入っていった。蒼(・・・如何しよう、此処で帰ろうか、何時間経ってるのか分からないし。)蒼(また今度来てみよう、同じ夢が見れるかもしれない、それにこれ以上は僕の精神力が持ちそうに無い。)そう考えると蒼星石はスタンドを出し、夢から出た。夢から出ると、蒼星石はジュンの部屋から足早に抜け出し、自分の部屋に入っていった。蒼(彼は心が強く、絶対に曲げない信念を貫いてるようだ。)蒼(僕はもし、同じ状況に晒されたら狂ってしまうだろう、どうして彼は平気なんだろう。)蒼(あ・・・もうこんな時間か、もう寝なきゃ、明日も早いだろうし。)蒼星石はそう思うと、青ざめた顔を鏡で見てため息をつき、持っていたメモに今日のことを書き、ベットに入り死んだように眠った。
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